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本編
着付け室にて
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着物を着るために美鎖は控え室を借りていた。四畳ほどのこじんまりした和室で、大きな姿見が用意されている。
「あなたを公の場に出せば相手はきっと食いついてくると思っていましたが、やはり他の男たちの目に触れさせるのは良い気持ちではありませんね」
衣擦れの音が響いて、美鎖の帯が畳に落ちる。
「これは私のものだときっちり印をつけておかねば」
抵抗しようとした美鎖の足が、着物の裾でもつれた。
「そ、そんなこと言って、また、こういうことをしたいだけじゃ……っ」
「あなたは本当に自分の価値をわかっていませんね」
雪影に押し倒される。銀の髪が、さらさらと美鎖に覆い被さる。
「私が生まれてから二千年余り。花嫁が現れるのをどれだけ待ったことか」
ゆるんだ着物のあわせから、雪影の手が侵入してくる。
「同輩が伴侶を得るのを見ながら、何故私を受け入れてくれる巫女は現れないのかと、どれだけ切に願ったことか」
素肌に到達した雪影の手は、美鎖の心臓の上で止まる。
「それが、ようやく巡り会えたのです。執着したくもなるでしょう?」
雪影の言葉は真剣だった。
どくん、どくん、と、美鎖の鼓動が雪影の手のひらを打つ。
「まぁ、暗夜や穂波とも適合してしまったのは不本意ですけどね」
雪影は綺麗な唇を歪め、自嘲的に笑う。
「今だけでも、私一人のものになってくださいね」
雪影も着物を脱ぎ始めた。雪影の肌は白くて、ほっそりとしていて優美だ。儚げで、妙な艶かしさがある。
「愛しています、美鎖」
熱い吐息とともに、口づけが降ってくる。雪影の髪に取り囲まれて、まるで銀色の檻に捕まってしまったかのような錯覚に陥る。
「ふっ……!」
雪影は何度も舌を絡めては、深く深く唇を重ねてくる。上顎をくすぐられて、美鎖は鼻にかかった声をあげる。
「くぅんん……っ!」
その間にも、雪影の手は美鎖の着物をはぎ取っていく。畳の上に帯や振り袖が散らばって、大輪の花を作りだす。その中央に、足袋だけを身につけた美鎖が縫い留められた。
「綺麗ですよ……」
うっとりと雪影は笑う。
美鎖が体を隠そうとするのを、雪影は許さない。すぐに足を大きく割り開かれてしまう。
「おや、もう濡れているようですが」
「う、うぅ……だって……」
雪影があんなに愛おしそうにキスをしてくるから。
「期待にはきちんと応えないといけませんね」
「あ、あぁっ!」
胸をしゃぶられ、足の間の肉芽をつままれ、一気に強い電流が駆け抜ける。
「ひ、あ……っ!」
雪影の長い指が、狭い姫穴に入り込んでくる。美鎖の内側は嬉し涙を流しながら、きゅうきゅうと食い締める。
「最初はあんなに痛がっていたのに……」
「言わない……で……っ!」
「私のいない間に、何回ここに暗夜と穂波を受け入れたんですか?」
美鎖は泣きながら首を降る。
「ねぇ、美鎖、ちゃんと見てください。今一緒いるのが誰なのか」
雪影は美鎖の体を抱き上げた。あぐらの上に乗せ、大きな姿見に向けさせる。
「い、いやっ!」
鑑の中に、両膝を開かれた美鎖の姿が映っていた。恥ずかしい部分が丸見えになっている。身をよじっても雪影の腕はびくともしない。
「目をそらさないで……」
「あぁん……!」
美鎖の体の中心に、雪影の雄が突き刺さる。
「ほら、飲み込んでいきますよ」
顎を捕まれて、鏡を見させられる。
「あ、あ、あ……」
鏡に裸の男女が映っている。女の体を男が後ろから抱える格好で、男の太く生々しい肉棒が小さな割れ目の中に飲み込まれていく。卑猥な光景に目がチカチカした。
「く、っあ……!」
奥まで貫かれる。美鎖の背が伸び上がる。
「暗夜がよくここを攻めているでしょう?」
一番奥をぐりぐりと押される。
「な、なんでっ……」
「そろそろ中だけでも気をやれるようになりましたよね」
「ああぁっ……!」
「ねぇ、美鎖、今あなたを抱いているのは私ですよ」
鑑の中の美鎖は顔を真っ赤にして喘いでいる。肩越しに、雪影の顔が見えた。眉を軽くひそめるようにして、うっすらと頬を上気させている。
そんな目で見ないで欲しい。いつも大人びて落ち着いている雪影が、迷子のように不安げな表情で美鎖にすがり付いている。その手を、振りほどけなくなる。
「好き、好きです……美鎖、私を見て……」
湿った唇が、かすれた声で愛の言葉を囁く。
傘の張った先端で引っ掛かれるように擦られる。ぴったりと馴染んだ内壁が、うねるように侵入者にまとわりつく。
「はっ、あ、はああっ……!」
腰が自然と動き出す。その淫らな行為が鏡に映しだされ、美鎖は泣きそうになった。止めようとはするものの、また少しすれば勝手に蠢きだす。
「嬉しい、美鎖……もっと私を求めてください……」
耳殻をやわやわと噛まれて、熱い吐息を吹き込まれる。
体が疼いてたまらない。先程、軽くいじられただけの胸や肉芽がジンジンしている。
触りたい。鋭敏な場所に少しでも触れたら、きっと一気に押し上げられて楽になれる。
「もう我慢出来ないんですか?」
見透かされてカッとなる。
「だ、だってっ……!」
「駄目ですよ。もう少し待てば、もっと……」
体の中心、内側ばかりを攻められて、ゆっくり、深いところから熱いものがせり上がってくる。
「あ、っ? ふぁ、ああ?」
奥が泡立つ。ぎくぎくと体が強張る。
「きましたね……」
「あああっ! ああ――!」
体の表面を撫でられるより、すごい――!
世界が真っ白になる。
「……つっ……!」
耳元で雪影の圧し殺した声が聞こえた気がした。
気づくと、雪影が美鎖の体を清めてくれていた。
「あ……」
起き上がろうと手をついたが、くにゃりと力が抜けてしまう。
「寝ていていいですよ。このところ体に負担を強いてばかりでしょう?」
主に蛇神様たちのせいなのだが。毎日代わる代わる抱かれて、しかもそれぞれが底知れない体力の持ち主である。いくら若いといっても、美鎖も限界がある。
「でも……」
雪影の手が、美鎖の恥ずかしい場所に触れる。
「ぬぐってしまうのがもったいないですねぇ。このまま中に入れておけないものでしょうか」
体内から溢れだした雪影の証のことだと気づいて、美鎖は慌てて起き上がる。
「じ、自分でやりますから……!」
襦袢をつかんで体を隠す。
「寂しいことを言わないでくださいよ」
雪影がにじりよってくる。
「本当にいいですからっ!」
雪影の顔が、もう数センチ前に迫っている。
「んー、そうですねぇ。雪影さん大好き、愛してるって言ってくれたらいいですよ」
にっこり微笑まれる。美鎖の顔が爆発的に赤くなる。
「な……」
「言ってくれないんですか?」
べろり、と頬を舐められた。
「ひゃ……っ!」
目をつむる美鎖に、雪影はふふふと笑いながら首筋に口づける。
「い、言いますっ! 言いますからっ!」
美鎖は降参した。雪影が期待の眼差しでこちらを見ている。
「ゆ、雪影さん……」
「はい?」
美鎖は覚悟を決めた。
「雪影さんが……好き、です……」
消え入りそうな声で呟くと、手で顔を覆ってしまう。
「ふふふ、可愛いですねぇ。やっぱりもう一回しましょうか」
「え、ちょ……!」
その時、派手に入口が開いた。
「雪影、わざとやってるでしょ!」
入ってきたのは金髪の穂波だった。今日はサルエルパンツのアート系だ。
「遅いと思ったらやっぱりね! 僕たちを外で待たせておいてズルいよ!」
穂波の後ろにはモノトーンのラフな格好をした暗夜が立っている。暗夜は無言で近づいてくると、 美鎖の体に着替えを被せてくれる。
穂波はむうっと頬を膨らませていた。
「三人もそろってると相手がびびってしっぽを出してこないとか、一人でも十分美鎖を守れるとか、自分が一番防御には優れているとか、何だかんだ言って、雪影が美鎖と二人きりになりたかっただけでしょ!」
一方の雪影はしれっとしている。
「事実を述べたまでですよ。あなた方も私の言ったことに納得していたでしょう?」
「でも美鎖を密室に連れ込む必要はなかったはずだよ!」
「いいじゃないですか。忙しくて美鎖の側にいる時間が少なかったんですから。誰かさんは里の仕事も、巫女の一族の依頼もこなさず、美鎖にべったりだったようですけど」
「僕は美鎖の護衛をしてるの! 長も認めてくれたもんね! 」
二人の言い争いを半眼で眺めていた暗夜は大きく溜め息を吐き、美鎖を軽々と抱き上げた。
「……帰るぞ」
「あっ! どうして暗夜っていつもそうなのさ!」
「私、まだ服を着ていないんですが……」
仲が良いのか悪いのか、賑やかな三人に囲まれて、美鎖は建物を後にした。
その後ろ姿を見つめる人影。
小さな少女だった。真っ赤な着物におかっぱ頭。幼い顔には、痛々しいほどくっきりと隈が刻まれている。
そのかたわらに、赤く巨大な犬が現れる。人を丸飲みに出来る程の大きさだ。
その犬の首に顔を埋めながら、少女は呟いた。
「わかってるよ、小太郎。あいつら、ちゃんとやっつけるからね……」
「あなたを公の場に出せば相手はきっと食いついてくると思っていましたが、やはり他の男たちの目に触れさせるのは良い気持ちではありませんね」
衣擦れの音が響いて、美鎖の帯が畳に落ちる。
「これは私のものだときっちり印をつけておかねば」
抵抗しようとした美鎖の足が、着物の裾でもつれた。
「そ、そんなこと言って、また、こういうことをしたいだけじゃ……っ」
「あなたは本当に自分の価値をわかっていませんね」
雪影に押し倒される。銀の髪が、さらさらと美鎖に覆い被さる。
「私が生まれてから二千年余り。花嫁が現れるのをどれだけ待ったことか」
ゆるんだ着物のあわせから、雪影の手が侵入してくる。
「同輩が伴侶を得るのを見ながら、何故私を受け入れてくれる巫女は現れないのかと、どれだけ切に願ったことか」
素肌に到達した雪影の手は、美鎖の心臓の上で止まる。
「それが、ようやく巡り会えたのです。執着したくもなるでしょう?」
雪影の言葉は真剣だった。
どくん、どくん、と、美鎖の鼓動が雪影の手のひらを打つ。
「まぁ、暗夜や穂波とも適合してしまったのは不本意ですけどね」
雪影は綺麗な唇を歪め、自嘲的に笑う。
「今だけでも、私一人のものになってくださいね」
雪影も着物を脱ぎ始めた。雪影の肌は白くて、ほっそりとしていて優美だ。儚げで、妙な艶かしさがある。
「愛しています、美鎖」
熱い吐息とともに、口づけが降ってくる。雪影の髪に取り囲まれて、まるで銀色の檻に捕まってしまったかのような錯覚に陥る。
「ふっ……!」
雪影は何度も舌を絡めては、深く深く唇を重ねてくる。上顎をくすぐられて、美鎖は鼻にかかった声をあげる。
「くぅんん……っ!」
その間にも、雪影の手は美鎖の着物をはぎ取っていく。畳の上に帯や振り袖が散らばって、大輪の花を作りだす。その中央に、足袋だけを身につけた美鎖が縫い留められた。
「綺麗ですよ……」
うっとりと雪影は笑う。
美鎖が体を隠そうとするのを、雪影は許さない。すぐに足を大きく割り開かれてしまう。
「おや、もう濡れているようですが」
「う、うぅ……だって……」
雪影があんなに愛おしそうにキスをしてくるから。
「期待にはきちんと応えないといけませんね」
「あ、あぁっ!」
胸をしゃぶられ、足の間の肉芽をつままれ、一気に強い電流が駆け抜ける。
「ひ、あ……っ!」
雪影の長い指が、狭い姫穴に入り込んでくる。美鎖の内側は嬉し涙を流しながら、きゅうきゅうと食い締める。
「最初はあんなに痛がっていたのに……」
「言わない……で……っ!」
「私のいない間に、何回ここに暗夜と穂波を受け入れたんですか?」
美鎖は泣きながら首を降る。
「ねぇ、美鎖、ちゃんと見てください。今一緒いるのが誰なのか」
雪影は美鎖の体を抱き上げた。あぐらの上に乗せ、大きな姿見に向けさせる。
「い、いやっ!」
鑑の中に、両膝を開かれた美鎖の姿が映っていた。恥ずかしい部分が丸見えになっている。身をよじっても雪影の腕はびくともしない。
「目をそらさないで……」
「あぁん……!」
美鎖の体の中心に、雪影の雄が突き刺さる。
「ほら、飲み込んでいきますよ」
顎を捕まれて、鏡を見させられる。
「あ、あ、あ……」
鏡に裸の男女が映っている。女の体を男が後ろから抱える格好で、男の太く生々しい肉棒が小さな割れ目の中に飲み込まれていく。卑猥な光景に目がチカチカした。
「く、っあ……!」
奥まで貫かれる。美鎖の背が伸び上がる。
「暗夜がよくここを攻めているでしょう?」
一番奥をぐりぐりと押される。
「な、なんでっ……」
「そろそろ中だけでも気をやれるようになりましたよね」
「ああぁっ……!」
「ねぇ、美鎖、今あなたを抱いているのは私ですよ」
鑑の中の美鎖は顔を真っ赤にして喘いでいる。肩越しに、雪影の顔が見えた。眉を軽くひそめるようにして、うっすらと頬を上気させている。
そんな目で見ないで欲しい。いつも大人びて落ち着いている雪影が、迷子のように不安げな表情で美鎖にすがり付いている。その手を、振りほどけなくなる。
「好き、好きです……美鎖、私を見て……」
湿った唇が、かすれた声で愛の言葉を囁く。
傘の張った先端で引っ掛かれるように擦られる。ぴったりと馴染んだ内壁が、うねるように侵入者にまとわりつく。
「はっ、あ、はああっ……!」
腰が自然と動き出す。その淫らな行為が鏡に映しだされ、美鎖は泣きそうになった。止めようとはするものの、また少しすれば勝手に蠢きだす。
「嬉しい、美鎖……もっと私を求めてください……」
耳殻をやわやわと噛まれて、熱い吐息を吹き込まれる。
体が疼いてたまらない。先程、軽くいじられただけの胸や肉芽がジンジンしている。
触りたい。鋭敏な場所に少しでも触れたら、きっと一気に押し上げられて楽になれる。
「もう我慢出来ないんですか?」
見透かされてカッとなる。
「だ、だってっ……!」
「駄目ですよ。もう少し待てば、もっと……」
体の中心、内側ばかりを攻められて、ゆっくり、深いところから熱いものがせり上がってくる。
「あ、っ? ふぁ、ああ?」
奥が泡立つ。ぎくぎくと体が強張る。
「きましたね……」
「あああっ! ああ――!」
体の表面を撫でられるより、すごい――!
世界が真っ白になる。
「……つっ……!」
耳元で雪影の圧し殺した声が聞こえた気がした。
気づくと、雪影が美鎖の体を清めてくれていた。
「あ……」
起き上がろうと手をついたが、くにゃりと力が抜けてしまう。
「寝ていていいですよ。このところ体に負担を強いてばかりでしょう?」
主に蛇神様たちのせいなのだが。毎日代わる代わる抱かれて、しかもそれぞれが底知れない体力の持ち主である。いくら若いといっても、美鎖も限界がある。
「でも……」
雪影の手が、美鎖の恥ずかしい場所に触れる。
「ぬぐってしまうのがもったいないですねぇ。このまま中に入れておけないものでしょうか」
体内から溢れだした雪影の証のことだと気づいて、美鎖は慌てて起き上がる。
「じ、自分でやりますから……!」
襦袢をつかんで体を隠す。
「寂しいことを言わないでくださいよ」
雪影がにじりよってくる。
「本当にいいですからっ!」
雪影の顔が、もう数センチ前に迫っている。
「んー、そうですねぇ。雪影さん大好き、愛してるって言ってくれたらいいですよ」
にっこり微笑まれる。美鎖の顔が爆発的に赤くなる。
「な……」
「言ってくれないんですか?」
べろり、と頬を舐められた。
「ひゃ……っ!」
目をつむる美鎖に、雪影はふふふと笑いながら首筋に口づける。
「い、言いますっ! 言いますからっ!」
美鎖は降参した。雪影が期待の眼差しでこちらを見ている。
「ゆ、雪影さん……」
「はい?」
美鎖は覚悟を決めた。
「雪影さんが……好き、です……」
消え入りそうな声で呟くと、手で顔を覆ってしまう。
「ふふふ、可愛いですねぇ。やっぱりもう一回しましょうか」
「え、ちょ……!」
その時、派手に入口が開いた。
「雪影、わざとやってるでしょ!」
入ってきたのは金髪の穂波だった。今日はサルエルパンツのアート系だ。
「遅いと思ったらやっぱりね! 僕たちを外で待たせておいてズルいよ!」
穂波の後ろにはモノトーンのラフな格好をした暗夜が立っている。暗夜は無言で近づいてくると、 美鎖の体に着替えを被せてくれる。
穂波はむうっと頬を膨らませていた。
「三人もそろってると相手がびびってしっぽを出してこないとか、一人でも十分美鎖を守れるとか、自分が一番防御には優れているとか、何だかんだ言って、雪影が美鎖と二人きりになりたかっただけでしょ!」
一方の雪影はしれっとしている。
「事実を述べたまでですよ。あなた方も私の言ったことに納得していたでしょう?」
「でも美鎖を密室に連れ込む必要はなかったはずだよ!」
「いいじゃないですか。忙しくて美鎖の側にいる時間が少なかったんですから。誰かさんは里の仕事も、巫女の一族の依頼もこなさず、美鎖にべったりだったようですけど」
「僕は美鎖の護衛をしてるの! 長も認めてくれたもんね! 」
二人の言い争いを半眼で眺めていた暗夜は大きく溜め息を吐き、美鎖を軽々と抱き上げた。
「……帰るぞ」
「あっ! どうして暗夜っていつもそうなのさ!」
「私、まだ服を着ていないんですが……」
仲が良いのか悪いのか、賑やかな三人に囲まれて、美鎖は建物を後にした。
その後ろ姿を見つめる人影。
小さな少女だった。真っ赤な着物におかっぱ頭。幼い顔には、痛々しいほどくっきりと隈が刻まれている。
そのかたわらに、赤く巨大な犬が現れる。人を丸飲みに出来る程の大きさだ。
その犬の首に顔を埋めながら、少女は呟いた。
「わかってるよ、小太郎。あいつら、ちゃんとやっつけるからね……」
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