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きみを忘れることなかれ 編
第125話 ふたりのいつも、が訪れる ☆
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「あっ!あん!すごい!ーーーーっ!」
後ろから激しく突かれながら、琉生斗は喜悦の声をあげ続ける。肌と肌が隙間なく擦れ合うのが気持ちよすぎておかしくなりそうだ。
「愛している、ルート……」
「ーーもっと言ってーー、、、」
荒い呼吸の中、かすれる声で言う。
「愛おしい!愛おしすぎて、どうしたらいい!?」
身体をがっしりと押さえ込まれ、ナカを熱棒を受けるだけの道具のようにされても、琉生斗は喜びに啼いた。
「ああん!あっ!アレク、ーー好きだよぉ!」
手足が震えて、自身を支えられずにくずれていく。だが、尻は高くもちあげられ、まるで自分から突きだすような体勢になる。
「ーールート、辛かったか?」
「つらかったよ!死にそうだったよ!でも、アレクが生きててくれてたーー、だから!」
顔を向けた琉生斗の唇をキスの嵐が襲う。
「んっ!」
何万回しても、彼の唇が好きだ。でもまだ、足りない。自分から舌を絡めながらアレクセイの口の中を愛撫する。攻めようと舌を動かすと彼の舌に動きを封じられ、逆にこちらが攻められてしまう。
「ーーっうん、」
唾液が垂れる。舌を抜き、琉生斗はアレクセイの唇を舐めた。
「ルート、やらしいな」
「嫌なのか?」
「まさか、最高だ」
体位を正常位に戻して見つめ合いながら、愛し合う。
「アレク、もっといっぱい突いて……」
「かわいい……」
頬ずりをしながら、アレクセイは琉生斗の髪をすく。
「アレク……、好き……」
ふたりで絶頂を何回迎えても、琉生斗の飢えがおさまらない。愛らしい妻の姿に、アレクセイも余裕なく行為に没頭する。
「ーー永遠に一緒だ」
「うん……。アレクーー、愛しているよ……」
「ルート、私の愛おしいルートーー」
意識が飛ぶほどの快感が身体を貫いた。目をつむると、自分の記憶のないアレクセイが脳裏に浮かぶ。
ーーあっちの事も、一生忘れられないな。
最初で最後の浮気ーー、になるのかな?
その後二週間、琉生斗とアレクセイは離宮からでなかったそうだーー。
「聖女様、相談があるのですが……」
9月の半ばになり、琉生斗の魔法歴史学の先生であったマシュウが永眠した。
その葬儀に参加した帰り道に、琉生斗はクリステイルに呼び止められる。
「ーー何?」
こっちは泣いてるんですがーー、マシュウじいちゃん。もっとお見舞いに行けばよかった……。離宮にこもっててごめんなさいーー。
涙をアレクセイがハンカチで押さえる。
「急ぎか?」
兄に問われ、クリステイルが俯く。
6月の終わりに盛大な結婚式をあげたクリステイルと花蓮だが、いまは新婚ラブラブ状態なはずだ。仲良く神殿に行く姿を、国民は微笑ましく見守っている。
「まあ、話ぐらい聞くけどさ……」
「言いにくいのですが……」
離宮で兄にお茶を入れてもらうと、クリステイルが申し訳なさそうに頭を下げた。
「うん?」
「聖女様……」
「はいはい」
「カレンに夜の事を教えてもらえませんかーー」
「嫌だな」
「ええっ!!!」
「やっぱりそっちの話か、だと思った」
驚愕するクリステイルをばっさりと切り捨てる。
「………話を聞いてくれません……」
「なんで話をするんだよ。花蓮はやったほうがわかるって」
「いやー、それはちょっと違うようなーー」
「服を脱いで、で、後はおまえががんばればいいじゃん」
どうでもよさそうに琉生斗は答えた。
「ーー勃たないのか?」
「アレク、真面目な顔して何言ってんだよ」
琉生斗はアレクセイを小突いた。
「勃ちます!兄上ほどではありませんが、そこそこ」
「おまえもまだまだだな」
「ーーほんとに、頭は大丈夫か?」
記憶が戻ってから少しお茶目になったアレクセイだ。琉生斗はこれも呪いだと思っている。
「花蓮もわかってないんだろうな」
「兄上と聖女様がお手本を見せてくだされば」
「嫌に決まってんじゃん」
「海水浴のとき、結構見えてましたけどーー」
うるさい。
「父上に頼め」
「父上なんかに頼めますか!絶対にカレンの事狙ってるんですから!」
「ーー父親への信頼度ゼロだな」
う~ん。やっぱりだめだったかーー。
「ーーヒョウマのような問題か?」
「いや、それ以前に性行為に理解がない」
小声でヒソヒソと話す内容に、クリステイルが食いついた。
「ヒョウマ殿から頼んでもらいましょうか!」
「バカタレ!他人を巻き込むな!」
「ひどい、私だって兄上のようになりたいのに……」
「なりたいのか!目指すのか!」
琉生斗の驚きにアレクセイが首を傾げた。
「焦ることはない。カレンの気持ちを大事にしろ」
「まあ、アレクも我慢したよな」
「ああ」
ーー冗談も通じなくなってきている。おれの旦那様、こんなんだったっけ?
記憶がないほうが、カッコよく思えるのはなぜだろう。
「そういえば聖女様、ヒョウマ殿から聞いてます?」
「何をだよ」
「ヒョウマ殿が、ロードリンゲンでの事業や書記官の仕事を、他の事業所や後任の者に振り分けています」
琉生斗は目を丸くした。
「えっ?なんで?」
「父上もとめましたが、委託ではなく事業譲渡するようです」
「だから、なんで?」
「ヒョードルが教えてくれたのですが、ハーベスター公爵が貴族へ圧力をかけて、ヒョウマ殿のする事を妨害するように、と言っているようです」
「はあ!」
「領地に敷設の打診を受けた貴族達も、返事ができない状態で、ロードリンゲンでは鉄道工事が進まないのです」
「あれは、アレクの名前でやってるのにか!」
「ーーハーベスター公爵は、その……」
「公爵は私の事など王子と思っていないからな」
何でもないことのようにアレクセイが言った。琉生斗は眉をしかめる。
「兵馬のヤツ、前からだなーー」
頭を押さえた琉生斗を、アレクセイは自分の肩にもたれさせた。
「父上や王妃様から、公爵に忠告はしているのですがーー」
「聞かないんだ」
「ええ。セージが婚約したので、さらに元気になりましたよ」
「なんで?そりゃ、甥っ子だろうけどーー」
クリステイルが大きなため息をついた。
「セージは、アスラーン王太子の妹君、レイラーン王女とシャーラン王女と婚約しました。このふたりは正妃の王女です」
ふたりとは不誠実な、とアレクセイが眉を顰めた。彼には考えられない状況だろう。
「あちゃー、おまえも危なくなってきたな」
「本当に……、子供など望まないほうが良いかもしれません……」
「向こうがセージを推してくるかな」
「ファウラ殿の代になる前に、確実にでてくるでしょうね」
「たしかに、ファウラはやらないよな。ベルダスコン公爵は?」
「ははっ、交流もありませんし。私は母の親族には近寄るのも嫌なのです」
「ーーそう」
「そうだ、長々とすみません。ナスターシャ殿がバッカイア帝国元帥の子息と婚約しましたよ」
「えー!まさか、ミントのためか!」
「それもあると思います」
「めでたいなあ、アレク」
「ああ」
心底どうでもよさそうなアレクセイだ。
「ーーまだ秘密なのですがーー」
「うん?」
「ミントが懐妊の可能性があると……」
アレクセイが目を丸くした。
「あれ?結婚したっけ?」
「急ぐみたいです」
「デキ婚か。ラズベリー様も十七歳のときって言ってたよな。王族は早いんだな」
「そうですね。」
おれなんか、ちっともできないのにさーー。
少しうらやましい琉生斗だ。
「なんか、時代が代わるって感じだな」
感慨深げに語るとアレクセイも同じ気持ちなのか、深く頷いた。
「ーー時代がどれだけ変わろうとも、私のルートへの愛は変わる事がないがな」
「ーーありがと」
弟が聞いてるのに恥ずかしくないのか?まあ、この弟も基本変人だしなーー。
それにしてもーー。
「兵馬のやつ。どおりで何があっても何もするな、って念をおすわけだ」
非力なくせに、我慢強いところは相変わらずである。
「ラルさんがバックにいるから大丈夫だとは思うけど。本人への危害はないだろうな?」
「それはありません。そこまですれば、父上も公爵を処罰します」
「さて、どうだか……」
アレクセイがため息をついた。
「ラルジュナに確認しておこう」
「そうだな」
琉生斗とアレクセイは目を合わせる。クリステイルがいなければキスができるのに、と琉生斗は眉をしかめた。
「まっ、花蓮のことは地道にがんばれ」
追い払うように適当な回答をする。
我ながらひどい、と琉生斗は思うが問題がデリケートすぎだ。
「はあ……」
「たぶんだけど、葛城に子供でも生まれれば、自分も欲しいと思うだろう」
「いつになるんですか?」
「あいつも名誉騎士になったしな。ルッタマイヤさんや、マリアさんを追いかけるかもな」
「公爵夫人では難しいですよ」
クリステイルが顔の前で手を振った。
「そう?あれはガッツのある女だけどな」
面白そうな目で、琉生斗は宙を見る。
きっとみんな、なりたい自分目指してがんばるさーー。
後ろから激しく突かれながら、琉生斗は喜悦の声をあげ続ける。肌と肌が隙間なく擦れ合うのが気持ちよすぎておかしくなりそうだ。
「愛している、ルート……」
「ーーもっと言ってーー、、、」
荒い呼吸の中、かすれる声で言う。
「愛おしい!愛おしすぎて、どうしたらいい!?」
身体をがっしりと押さえ込まれ、ナカを熱棒を受けるだけの道具のようにされても、琉生斗は喜びに啼いた。
「ああん!あっ!アレク、ーー好きだよぉ!」
手足が震えて、自身を支えられずにくずれていく。だが、尻は高くもちあげられ、まるで自分から突きだすような体勢になる。
「ーールート、辛かったか?」
「つらかったよ!死にそうだったよ!でも、アレクが生きててくれてたーー、だから!」
顔を向けた琉生斗の唇をキスの嵐が襲う。
「んっ!」
何万回しても、彼の唇が好きだ。でもまだ、足りない。自分から舌を絡めながらアレクセイの口の中を愛撫する。攻めようと舌を動かすと彼の舌に動きを封じられ、逆にこちらが攻められてしまう。
「ーーっうん、」
唾液が垂れる。舌を抜き、琉生斗はアレクセイの唇を舐めた。
「ルート、やらしいな」
「嫌なのか?」
「まさか、最高だ」
体位を正常位に戻して見つめ合いながら、愛し合う。
「アレク、もっといっぱい突いて……」
「かわいい……」
頬ずりをしながら、アレクセイは琉生斗の髪をすく。
「アレク……、好き……」
ふたりで絶頂を何回迎えても、琉生斗の飢えがおさまらない。愛らしい妻の姿に、アレクセイも余裕なく行為に没頭する。
「ーー永遠に一緒だ」
「うん……。アレクーー、愛しているよ……」
「ルート、私の愛おしいルートーー」
意識が飛ぶほどの快感が身体を貫いた。目をつむると、自分の記憶のないアレクセイが脳裏に浮かぶ。
ーーあっちの事も、一生忘れられないな。
最初で最後の浮気ーー、になるのかな?
その後二週間、琉生斗とアレクセイは離宮からでなかったそうだーー。
「聖女様、相談があるのですが……」
9月の半ばになり、琉生斗の魔法歴史学の先生であったマシュウが永眠した。
その葬儀に参加した帰り道に、琉生斗はクリステイルに呼び止められる。
「ーー何?」
こっちは泣いてるんですがーー、マシュウじいちゃん。もっとお見舞いに行けばよかった……。離宮にこもっててごめんなさいーー。
涙をアレクセイがハンカチで押さえる。
「急ぎか?」
兄に問われ、クリステイルが俯く。
6月の終わりに盛大な結婚式をあげたクリステイルと花蓮だが、いまは新婚ラブラブ状態なはずだ。仲良く神殿に行く姿を、国民は微笑ましく見守っている。
「まあ、話ぐらい聞くけどさ……」
「言いにくいのですが……」
離宮で兄にお茶を入れてもらうと、クリステイルが申し訳なさそうに頭を下げた。
「うん?」
「聖女様……」
「はいはい」
「カレンに夜の事を教えてもらえませんかーー」
「嫌だな」
「ええっ!!!」
「やっぱりそっちの話か、だと思った」
驚愕するクリステイルをばっさりと切り捨てる。
「………話を聞いてくれません……」
「なんで話をするんだよ。花蓮はやったほうがわかるって」
「いやー、それはちょっと違うようなーー」
「服を脱いで、で、後はおまえががんばればいいじゃん」
どうでもよさそうに琉生斗は答えた。
「ーー勃たないのか?」
「アレク、真面目な顔して何言ってんだよ」
琉生斗はアレクセイを小突いた。
「勃ちます!兄上ほどではありませんが、そこそこ」
「おまえもまだまだだな」
「ーーほんとに、頭は大丈夫か?」
記憶が戻ってから少しお茶目になったアレクセイだ。琉生斗はこれも呪いだと思っている。
「花蓮もわかってないんだろうな」
「兄上と聖女様がお手本を見せてくだされば」
「嫌に決まってんじゃん」
「海水浴のとき、結構見えてましたけどーー」
うるさい。
「父上に頼め」
「父上なんかに頼めますか!絶対にカレンの事狙ってるんですから!」
「ーー父親への信頼度ゼロだな」
う~ん。やっぱりだめだったかーー。
「ーーヒョウマのような問題か?」
「いや、それ以前に性行為に理解がない」
小声でヒソヒソと話す内容に、クリステイルが食いついた。
「ヒョウマ殿から頼んでもらいましょうか!」
「バカタレ!他人を巻き込むな!」
「ひどい、私だって兄上のようになりたいのに……」
「なりたいのか!目指すのか!」
琉生斗の驚きにアレクセイが首を傾げた。
「焦ることはない。カレンの気持ちを大事にしろ」
「まあ、アレクも我慢したよな」
「ああ」
ーー冗談も通じなくなってきている。おれの旦那様、こんなんだったっけ?
記憶がないほうが、カッコよく思えるのはなぜだろう。
「そういえば聖女様、ヒョウマ殿から聞いてます?」
「何をだよ」
「ヒョウマ殿が、ロードリンゲンでの事業や書記官の仕事を、他の事業所や後任の者に振り分けています」
琉生斗は目を丸くした。
「えっ?なんで?」
「父上もとめましたが、委託ではなく事業譲渡するようです」
「だから、なんで?」
「ヒョードルが教えてくれたのですが、ハーベスター公爵が貴族へ圧力をかけて、ヒョウマ殿のする事を妨害するように、と言っているようです」
「はあ!」
「領地に敷設の打診を受けた貴族達も、返事ができない状態で、ロードリンゲンでは鉄道工事が進まないのです」
「あれは、アレクの名前でやってるのにか!」
「ーーハーベスター公爵は、その……」
「公爵は私の事など王子と思っていないからな」
何でもないことのようにアレクセイが言った。琉生斗は眉をしかめる。
「兵馬のヤツ、前からだなーー」
頭を押さえた琉生斗を、アレクセイは自分の肩にもたれさせた。
「父上や王妃様から、公爵に忠告はしているのですがーー」
「聞かないんだ」
「ええ。セージが婚約したので、さらに元気になりましたよ」
「なんで?そりゃ、甥っ子だろうけどーー」
クリステイルが大きなため息をついた。
「セージは、アスラーン王太子の妹君、レイラーン王女とシャーラン王女と婚約しました。このふたりは正妃の王女です」
ふたりとは不誠実な、とアレクセイが眉を顰めた。彼には考えられない状況だろう。
「あちゃー、おまえも危なくなってきたな」
「本当に……、子供など望まないほうが良いかもしれません……」
「向こうがセージを推してくるかな」
「ファウラ殿の代になる前に、確実にでてくるでしょうね」
「たしかに、ファウラはやらないよな。ベルダスコン公爵は?」
「ははっ、交流もありませんし。私は母の親族には近寄るのも嫌なのです」
「ーーそう」
「そうだ、長々とすみません。ナスターシャ殿がバッカイア帝国元帥の子息と婚約しましたよ」
「えー!まさか、ミントのためか!」
「それもあると思います」
「めでたいなあ、アレク」
「ああ」
心底どうでもよさそうなアレクセイだ。
「ーーまだ秘密なのですがーー」
「うん?」
「ミントが懐妊の可能性があると……」
アレクセイが目を丸くした。
「あれ?結婚したっけ?」
「急ぐみたいです」
「デキ婚か。ラズベリー様も十七歳のときって言ってたよな。王族は早いんだな」
「そうですね。」
おれなんか、ちっともできないのにさーー。
少しうらやましい琉生斗だ。
「なんか、時代が代わるって感じだな」
感慨深げに語るとアレクセイも同じ気持ちなのか、深く頷いた。
「ーー時代がどれだけ変わろうとも、私のルートへの愛は変わる事がないがな」
「ーーありがと」
弟が聞いてるのに恥ずかしくないのか?まあ、この弟も基本変人だしなーー。
それにしてもーー。
「兵馬のやつ。どおりで何があっても何もするな、って念をおすわけだ」
非力なくせに、我慢強いところは相変わらずである。
「ラルさんがバックにいるから大丈夫だとは思うけど。本人への危害はないだろうな?」
「それはありません。そこまですれば、父上も公爵を処罰します」
「さて、どうだか……」
アレクセイがため息をついた。
「ラルジュナに確認しておこう」
「そうだな」
琉生斗とアレクセイは目を合わせる。クリステイルがいなければキスができるのに、と琉生斗は眉をしかめた。
「まっ、花蓮のことは地道にがんばれ」
追い払うように適当な回答をする。
我ながらひどい、と琉生斗は思うが問題がデリケートすぎだ。
「はあ……」
「たぶんだけど、葛城に子供でも生まれれば、自分も欲しいと思うだろう」
「いつになるんですか?」
「あいつも名誉騎士になったしな。ルッタマイヤさんや、マリアさんを追いかけるかもな」
「公爵夫人では難しいですよ」
クリステイルが顔の前で手を振った。
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