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魔法騎士大演習とそれぞれの思惑編(長編)
第100話 あいかわらず、運動神経以外死角なし
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「ーーすみません。しんぱいをかけました」
マルセイン砦で治療をされてから、兵馬がスープラ大平原にあるテントまで戻ってきた。
「兵馬ぁ!」
琉生斗は泣きそうな顔で兵馬を抱きしめる。
「無事でよかった!なんでバッカイアなんか行ったんだよ」
「それがーー、ジュドーさんがいうには、あみをはられてるって……」
「ジュドーさんて誰だ?」
「ジュナのおさななじみでこのえへいなんだ。いまはきたこっきょうにきんむしてるんだって」
「味方に会えてよかったな!」
「ほんとに。たのへいしならやばかったみたい。ぐうぜんにもおしえてもらえてよかったよ。バッカイアのしゅうへんで、てんいまほうはつかわないほうがいいって」
「そっか……。おまえ、できすぎ君だからな」
「なにそれ。ぼく、さいごはうちゅうにまでてをだすの?」
兵馬は某アニメに詳しかった。
「はははっ。眼鏡がないけど、見えるのか?」
「ーーぼんやりはしてる。おとしちゃって」
「そういや眼鏡って売ってないよな?」
「こっちのひと、みんなめがいいみたい」
「あ……」
「ジュナがいうにはハオルはおしゃれでつけてたみたいだよ」
「聞きたくない名前だ」
琉生斗は顔をゆがめて耳を塞いだ。
「じゃあ、へんたいキモめがねにしとく?」
「愛のある変態、とかぶるなーー」
「あっちは、おくれてきたはつじょうき、にかいめいするから」
「何をいってるんだ、二人とも」
アスラーンが嘆息した。
「私も気をつけてはいたが、すまなかったな」
兵馬が目をパチクリと瞬いた。
「あやまらないでよ。ジュドーさんにあえて、ほんとによかったから。すごく、ジュナにあいたそうだったよーー」
「ーーそう……」
ラルジュナが目を細めた。
「いろいろはなしができたしね」
「どうやって国境を越えたんだ?」
「ーーちょっとまってーー。ジュナ、まりょくをきったんだけど、もどせないんだ。どうやるの?」
「ああー。切るのは早いんだけど、起動には時間がかかるからー、長く力をいれるっていうのかなー」
「でんかせいひんのながおしみたいだね。ーーーーーー、あっ、できた」
「ーーもしかして、翻訳機能もー?」
ラルジュナが眉をあげた。
「翻訳も魔力だったんだね。ジュドーさんに魔力を切るように言われて、彼の言語が急に変わったから驚いたよ」
「え?おまえ、ソラリス語話せるの?」
「だいぶ、上達したね」
ふふん、と兵馬が得意気に笑う。
「ちょっと違和感があったもんねー」
「発音が難しいんです。地道に練習しよう~と」
「うっそー、おれも話せるようになりたいのにー!」
「神力は切り方がわからないなー」
ラルジュナの言葉にアレクセイも頷いた。
「ーー夜中にね、ジュドーさんの巡回にあわせてアジャハンに抜けたんだよ」
「ほ~ん。おまえ、よくひとりで夜に山歩いたよな」
兵馬がしょんぼりする。
「ーー怖かった……」
「だろうな」
「魔狼に追いかけられたときは、死んだと思ったよ」
「ーー魔狼ご……」
アレクセイがつぶやくのを琉生斗は叩いてとめた。
「いいよ、ルート。魔狼ごときで何言ってんだこの眼鏡、って言いたいんでしょ!ルート、殿下のクローゼットの右の棚にね!」
「待て!ヒョウマ!」
「何だよ」
「自分で見なよ。右の棚になかったら、中二階の倉庫にあるから」
アレクセイが目を丸くした。
「ふむ、それは前におまえが言っていた、ベッドの下にエロ本を隠す中学生か」
「そうそう」
咳払いでごまかし、アレクセイがアンダーソニーに話しかけた。
「状況は?」
何カッコつけてんだろ、あのひとーー。
兵馬が冷たい目でアレクセイを見ている。
「はい。我が魔法騎士団が有利ですよ」
「ーーだ、そうだ」
「まだ、二日もあるからな」
油断はできんぞ。
アスラーンがにやついた。
兵馬が琉生斗の耳に口を寄せた。
「ーー殿下、君のやばい写真、隠しもってるよ……」
「ちょっと待て!アレク!どういうことだ!」
アレクセイが逃げだした。琉生斗は追いかける。
「ーー嫁のエロい写真か……」
「ああいうのって、処分に困るのにね。東堂なんてこっちに来たとき、ベッドの下のエロ本、親父がドン引くー!って言ってたけど」
「トードォの趣味!な、な、内容は!」
「聞いてない」
「役立たず~~~!」
アスラーンが兵馬を揺する。やめてよー、とラルジュナはアスラーンの動きをとめた。
「ヒョウマは何か隠してたー?」
「僕ねー、お母さんに見せたくないプリント隠してたよ」
「見せたくないってー?」
ラルジュナが顔を寄せる。
「ーースポーツテストと体力テストの結果とか」
「握力は?」
「ーー21はあったかな……」
「ーー女性よりひどいな」
哀れむようにアスラーンが兵馬を見た。
「東堂も姉さんも、こっちに来て身体が頑丈になったって言ってるのに、僕だけなんで変わらないんだろう?」
アスラーンは、そもそも鍛えていないだろうーー、と言いかけ、ラルジュナの顔を見て黙ることにした。
「視力はあがったんでしょー?」
「うん」
「魔力も強くなってきてるー」
「うん」
「今後に期待かもねー」
「だと、いいけど」
ふたりの会話を聞き、アスラーンが片眉をあげた。
「ーーそんな、おまえがどうやってバッカイアの兵士の目をごまかしたかが気にはなるがな」
「…………」
「うん、国境石のところにいたふたりと交代するときに、フードを外せって言われたよ」
「ふむ。フードなど被っていてはそうだろうな」
「大丈夫だったー?」
不安そうな表情でラルジュナが尋ねる。
「ーージュドーさんが、女性兵士だって言ったら信じてくれたよ」
ラルジュナとアスラーンが、なるほど、と頷く。
「たしかに、その背丈では屈強な兵士に化けるより、女性兵士のフリをしたほうがおまえには合っているな」
「ですよね~」
兵馬はすねたように頬を膨らませた。
「まあ、悪さをされずにすんでよかったな」
アスラーンが笑う。
「悪さって……」
「おまえに悪さをすれば、死ぬよりつらい目にあわされるのは間違いないがーー」
「ーーヒョウマ、確認してもいい?」
声が低くなったラルジュナに腰を押さえられ、兵馬は心臓が跳ねあがった。
「ないない!しなくてもいい!」
「必死だな」
「よけいな事、言わないでよ!!!」
「手伝いはいるか?」
「いらない」
「ちょっとぉ!ソニーさあん~~!!!」
助けてぇ!、と叫ぶ兵馬の声を、アンダーソニーは寝たふりでごまかしたーー。
マルセイン砦で治療をされてから、兵馬がスープラ大平原にあるテントまで戻ってきた。
「兵馬ぁ!」
琉生斗は泣きそうな顔で兵馬を抱きしめる。
「無事でよかった!なんでバッカイアなんか行ったんだよ」
「それがーー、ジュドーさんがいうには、あみをはられてるって……」
「ジュドーさんて誰だ?」
「ジュナのおさななじみでこのえへいなんだ。いまはきたこっきょうにきんむしてるんだって」
「味方に会えてよかったな!」
「ほんとに。たのへいしならやばかったみたい。ぐうぜんにもおしえてもらえてよかったよ。バッカイアのしゅうへんで、てんいまほうはつかわないほうがいいって」
「そっか……。おまえ、できすぎ君だからな」
「なにそれ。ぼく、さいごはうちゅうにまでてをだすの?」
兵馬は某アニメに詳しかった。
「はははっ。眼鏡がないけど、見えるのか?」
「ーーぼんやりはしてる。おとしちゃって」
「そういや眼鏡って売ってないよな?」
「こっちのひと、みんなめがいいみたい」
「あ……」
「ジュナがいうにはハオルはおしゃれでつけてたみたいだよ」
「聞きたくない名前だ」
琉生斗は顔をゆがめて耳を塞いだ。
「じゃあ、へんたいキモめがねにしとく?」
「愛のある変態、とかぶるなーー」
「あっちは、おくれてきたはつじょうき、にかいめいするから」
「何をいってるんだ、二人とも」
アスラーンが嘆息した。
「私も気をつけてはいたが、すまなかったな」
兵馬が目をパチクリと瞬いた。
「あやまらないでよ。ジュドーさんにあえて、ほんとによかったから。すごく、ジュナにあいたそうだったよーー」
「ーーそう……」
ラルジュナが目を細めた。
「いろいろはなしができたしね」
「どうやって国境を越えたんだ?」
「ーーちょっとまってーー。ジュナ、まりょくをきったんだけど、もどせないんだ。どうやるの?」
「ああー。切るのは早いんだけど、起動には時間がかかるからー、長く力をいれるっていうのかなー」
「でんかせいひんのながおしみたいだね。ーーーーーー、あっ、できた」
「ーーもしかして、翻訳機能もー?」
ラルジュナが眉をあげた。
「翻訳も魔力だったんだね。ジュドーさんに魔力を切るように言われて、彼の言語が急に変わったから驚いたよ」
「え?おまえ、ソラリス語話せるの?」
「だいぶ、上達したね」
ふふん、と兵馬が得意気に笑う。
「ちょっと違和感があったもんねー」
「発音が難しいんです。地道に練習しよう~と」
「うっそー、おれも話せるようになりたいのにー!」
「神力は切り方がわからないなー」
ラルジュナの言葉にアレクセイも頷いた。
「ーー夜中にね、ジュドーさんの巡回にあわせてアジャハンに抜けたんだよ」
「ほ~ん。おまえ、よくひとりで夜に山歩いたよな」
兵馬がしょんぼりする。
「ーー怖かった……」
「だろうな」
「魔狼に追いかけられたときは、死んだと思ったよ」
「ーー魔狼ご……」
アレクセイがつぶやくのを琉生斗は叩いてとめた。
「いいよ、ルート。魔狼ごときで何言ってんだこの眼鏡、って言いたいんでしょ!ルート、殿下のクローゼットの右の棚にね!」
「待て!ヒョウマ!」
「何だよ」
「自分で見なよ。右の棚になかったら、中二階の倉庫にあるから」
アレクセイが目を丸くした。
「ふむ、それは前におまえが言っていた、ベッドの下にエロ本を隠す中学生か」
「そうそう」
咳払いでごまかし、アレクセイがアンダーソニーに話しかけた。
「状況は?」
何カッコつけてんだろ、あのひとーー。
兵馬が冷たい目でアレクセイを見ている。
「はい。我が魔法騎士団が有利ですよ」
「ーーだ、そうだ」
「まだ、二日もあるからな」
油断はできんぞ。
アスラーンがにやついた。
兵馬が琉生斗の耳に口を寄せた。
「ーー殿下、君のやばい写真、隠しもってるよ……」
「ちょっと待て!アレク!どういうことだ!」
アレクセイが逃げだした。琉生斗は追いかける。
「ーー嫁のエロい写真か……」
「ああいうのって、処分に困るのにね。東堂なんてこっちに来たとき、ベッドの下のエロ本、親父がドン引くー!って言ってたけど」
「トードォの趣味!な、な、内容は!」
「聞いてない」
「役立たず~~~!」
アスラーンが兵馬を揺する。やめてよー、とラルジュナはアスラーンの動きをとめた。
「ヒョウマは何か隠してたー?」
「僕ねー、お母さんに見せたくないプリント隠してたよ」
「見せたくないってー?」
ラルジュナが顔を寄せる。
「ーースポーツテストと体力テストの結果とか」
「握力は?」
「ーー21はあったかな……」
「ーー女性よりひどいな」
哀れむようにアスラーンが兵馬を見た。
「東堂も姉さんも、こっちに来て身体が頑丈になったって言ってるのに、僕だけなんで変わらないんだろう?」
アスラーンは、そもそも鍛えていないだろうーー、と言いかけ、ラルジュナの顔を見て黙ることにした。
「視力はあがったんでしょー?」
「うん」
「魔力も強くなってきてるー」
「うん」
「今後に期待かもねー」
「だと、いいけど」
ふたりの会話を聞き、アスラーンが片眉をあげた。
「ーーそんな、おまえがどうやってバッカイアの兵士の目をごまかしたかが気にはなるがな」
「…………」
「うん、国境石のところにいたふたりと交代するときに、フードを外せって言われたよ」
「ふむ。フードなど被っていてはそうだろうな」
「大丈夫だったー?」
不安そうな表情でラルジュナが尋ねる。
「ーージュドーさんが、女性兵士だって言ったら信じてくれたよ」
ラルジュナとアスラーンが、なるほど、と頷く。
「たしかに、その背丈では屈強な兵士に化けるより、女性兵士のフリをしたほうがおまえには合っているな」
「ですよね~」
兵馬はすねたように頬を膨らませた。
「まあ、悪さをされずにすんでよかったな」
アスラーンが笑う。
「悪さって……」
「おまえに悪さをすれば、死ぬよりつらい目にあわされるのは間違いないがーー」
「ーーヒョウマ、確認してもいい?」
声が低くなったラルジュナに腰を押さえられ、兵馬は心臓が跳ねあがった。
「ないない!しなくてもいい!」
「必死だな」
「よけいな事、言わないでよ!!!」
「手伝いはいるか?」
「いらない」
「ちょっとぉ!ソニーさあん~~!!!」
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