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アジャハン国の王太子とラッキースケベについて。編
番外編 ブラジャー革命 3 ☆
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結局履かされた、白のレースの紐パンーー。
「せ、せつないーー」
隠れる場所もなく、灯りも消してくれない。まるで生き地獄のようだ。
「カワイイよー♡すごくー♡ついでにキャミソールもいっちゃおうよー」
「無理ぃ!」
「ほら、着る方の気持ちになるー」
ラルジュナにセクシーなスケスケキャミソールを着せられ、兵馬は泣いた。
「ーーもうだめだ。この世の終わりだよ」
「いや、最高だ」
真面目な顔をして何をいうんだ。
「結局ジュナは女のひとがいいんじゃないか!もう、元カノのとこでも行きなよ!」
兵馬の主張にラルジュナが苦笑いだ。
ーー元カノって、会ったこともないのにねーー。
「わかってないなー。ヒョウマだからいいんだよー」
「わかんないよ!」
「ふふっ、話は後ねー」
ラルジュナが兵馬を押し倒した。キャミソールの上から乳首に触れる。
「!」
指なのに指とは違う感覚に、兵馬の首の裏がゾクリとした。
「わかるー?さわった感じが変わるでしょー?肌っておもしろいよねー」
触れるだけだったのが、次第に指の腹でまわされ、つままれたり愛撫が深くなっていく。
「あん!~やっ、やめて~~!」
「気持ちいいんだねー」
下が元気になるからバレバレだ。
「!」
布越しに舐められ、腰が抜けそうになる。
「うー、うー、うー、」
「手、かまない」
ラルジュナに噛んでいた手を外され、兵馬は啼いた。
「あんっ!あんっ、あんっ!うっ~ん!」
いやらしい声に自分でも赤面してしまう。
「ひゃあん!」
吸われて悲鳴をあげる。
「も、もう~!ひっ、ひぃん~!」
惨めながらもしっかり立った棒から、滴っていく液で後ろをほぐされる。
身体を逃げられないように押さえられ、彼の熱棒が一気にナカを走った。
「あぐっ!」
がくん、と大きく身体が震えた。
ちりん、と紐パンに付いている鈴が鳴る。
「ーー意識いけたねー。よしよし、いい感じになってきたー♡」
ラルジュナが何を言っているのかはわからないが、満足したような物の言い方に兵馬は安堵した。
打ちつけるスピードがあがっていく。
快楽の逃げ場などない。すべてそこで受けなければならない。
「あんっ!あんっ!あんっ!い、いやぁ~!あんっ!」
ーーこれって僕ばっかり気持ちいいんじゃない?
甘い快感に啼き続け、ぼんやりと思う。
気持ちいいだけじゃ申し訳ないから、何かできたらいいなーー。
「はじめまして、ヒョウマ!噂は聞いてるわ」
パッシャー国の王太子妃リリアムが、ラルジュナとよく似た顔で笑った。
「お世話になっています」
「まあまあまあ。ラルジュナはこういう感じが好みなのね~」
楽しそうにリリアムが話すのを、眉を下げて弟が見ている。
「変な子だから大変でしょ?」
兵馬は首を傾げた。
「あら、そうでもないって事はあなたもかなりヤバイ子なのね」
「いやいや、ただの一般人です」
「うふふっ、姉から聞いてますよ。オランジー大公から求婚されたんでしょ?」
姉の言葉にラルジュナの目が細められる。
「違いますよ。権利の問題がでたときに、自分の親族になれば楽に審査が通る、って言われただけですよ」
兵馬は否定するが、リリアムが意味ありげな視線をラルジュナに送った。
「姉さん、本題」
ラルジュナがリリアムの前に箱を置く。
「はいはい」
リリアムが箱を開けて、固まる。
「こ、これは……」
たぶん、町子のであろう黒のブラジャーを手に取り、しっかりと見る。
「ーーすごいわ。これなら見た目もすごく可愛いし、よく伸びそう」
「どう?作れそう?」
「ーー解体してもいい?」
リリアムの目がきらきらと輝いていく。
「はい!」
「研究したいわ。これに合う生地も作らないと」
「お願いします!」
兵馬は資料を渡した。
「へぇ~、なるほど、サイズが細かくあるのね。ホックで微調整するのは同じだわ。うふふっ、可愛いの作って自分でつけたいわ~。共同生産でいいわね?」
「商品ができたら、言い値で卸していただければーー」
「何いってんのよ!ちゃんとアドバイスもらわないと、良いものができないわ!あなたのお姉さんにも協力してもらわないと!」
バンッ、と机が叩かれる。
「ありがとうございます!」
まさか、協力してくれる国がでてくるとはーー。これで、ロードリンゲン国内なら、敵なしだろう。
かくして、ブラジャー革命は一歩を踏みだしたのだ。
「せ、せつないーー」
隠れる場所もなく、灯りも消してくれない。まるで生き地獄のようだ。
「カワイイよー♡すごくー♡ついでにキャミソールもいっちゃおうよー」
「無理ぃ!」
「ほら、着る方の気持ちになるー」
ラルジュナにセクシーなスケスケキャミソールを着せられ、兵馬は泣いた。
「ーーもうだめだ。この世の終わりだよ」
「いや、最高だ」
真面目な顔をして何をいうんだ。
「結局ジュナは女のひとがいいんじゃないか!もう、元カノのとこでも行きなよ!」
兵馬の主張にラルジュナが苦笑いだ。
ーー元カノって、会ったこともないのにねーー。
「わかってないなー。ヒョウマだからいいんだよー」
「わかんないよ!」
「ふふっ、話は後ねー」
ラルジュナが兵馬を押し倒した。キャミソールの上から乳首に触れる。
「!」
指なのに指とは違う感覚に、兵馬の首の裏がゾクリとした。
「わかるー?さわった感じが変わるでしょー?肌っておもしろいよねー」
触れるだけだったのが、次第に指の腹でまわされ、つままれたり愛撫が深くなっていく。
「あん!~やっ、やめて~~!」
「気持ちいいんだねー」
下が元気になるからバレバレだ。
「!」
布越しに舐められ、腰が抜けそうになる。
「うー、うー、うー、」
「手、かまない」
ラルジュナに噛んでいた手を外され、兵馬は啼いた。
「あんっ!あんっ、あんっ!うっ~ん!」
いやらしい声に自分でも赤面してしまう。
「ひゃあん!」
吸われて悲鳴をあげる。
「も、もう~!ひっ、ひぃん~!」
惨めながらもしっかり立った棒から、滴っていく液で後ろをほぐされる。
身体を逃げられないように押さえられ、彼の熱棒が一気にナカを走った。
「あぐっ!」
がくん、と大きく身体が震えた。
ちりん、と紐パンに付いている鈴が鳴る。
「ーー意識いけたねー。よしよし、いい感じになってきたー♡」
ラルジュナが何を言っているのかはわからないが、満足したような物の言い方に兵馬は安堵した。
打ちつけるスピードがあがっていく。
快楽の逃げ場などない。すべてそこで受けなければならない。
「あんっ!あんっ!あんっ!い、いやぁ~!あんっ!」
ーーこれって僕ばっかり気持ちいいんじゃない?
甘い快感に啼き続け、ぼんやりと思う。
気持ちいいだけじゃ申し訳ないから、何かできたらいいなーー。
「はじめまして、ヒョウマ!噂は聞いてるわ」
パッシャー国の王太子妃リリアムが、ラルジュナとよく似た顔で笑った。
「お世話になっています」
「まあまあまあ。ラルジュナはこういう感じが好みなのね~」
楽しそうにリリアムが話すのを、眉を下げて弟が見ている。
「変な子だから大変でしょ?」
兵馬は首を傾げた。
「あら、そうでもないって事はあなたもかなりヤバイ子なのね」
「いやいや、ただの一般人です」
「うふふっ、姉から聞いてますよ。オランジー大公から求婚されたんでしょ?」
姉の言葉にラルジュナの目が細められる。
「違いますよ。権利の問題がでたときに、自分の親族になれば楽に審査が通る、って言われただけですよ」
兵馬は否定するが、リリアムが意味ありげな視線をラルジュナに送った。
「姉さん、本題」
ラルジュナがリリアムの前に箱を置く。
「はいはい」
リリアムが箱を開けて、固まる。
「こ、これは……」
たぶん、町子のであろう黒のブラジャーを手に取り、しっかりと見る。
「ーーすごいわ。これなら見た目もすごく可愛いし、よく伸びそう」
「どう?作れそう?」
「ーー解体してもいい?」
リリアムの目がきらきらと輝いていく。
「はい!」
「研究したいわ。これに合う生地も作らないと」
「お願いします!」
兵馬は資料を渡した。
「へぇ~、なるほど、サイズが細かくあるのね。ホックで微調整するのは同じだわ。うふふっ、可愛いの作って自分でつけたいわ~。共同生産でいいわね?」
「商品ができたら、言い値で卸していただければーー」
「何いってんのよ!ちゃんとアドバイスもらわないと、良いものができないわ!あなたのお姉さんにも協力してもらわないと!」
バンッ、と机が叩かれる。
「ありがとうございます!」
まさか、協力してくれる国がでてくるとはーー。これで、ロードリンゲン国内なら、敵なしだろう。
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