ロクイチ聖女 6分の1の確率で聖女になりました。第三部 第四部

濃子

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アジャハン国の王太子とラッキースケベについて。編

番外編 ばかふたり

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 アレクセイとラルジュナは黄昏ていた。

「ねえ、アリョーシャー」
「ーーなんだ?」

「知らない事って、まだまだあるんだねー」
「ーーああ」

 二人はかつての学舎、アジャハン学院の屋上で空を眺めている。

「よく授業サボってここで遊んだよねー」
「ーーああ」

「アリョーシャー」
「ーーなんだ?」

「ボク、たいがいの事には動じないって思ってたんだけどーー、それはボクの思いあがりだったみたいだよー」
「そうだな」

 ラルジュナが遠い目をしている。

 アレクセイはうわの空で返事をしていた。



「ねえ、アリョーシャー。王都にアイの前横丁があるんだけど、行ってみないー?」
「ーー何故だ?」

 アレクセイは首を傾げた。


 アイの前横丁。


 アイの前、とはーー。



「ーーセクシーランジェリーの店があるんだってー」

 アレクセイは手で頭を押さえた。



「ーー行く」

「だよねー、行こうー」


 そう、Iの前にはやっぱりHだ。




 二人ははり切って、でかけたらしいーー。



    
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