348 / 410
きみを忘れることなかれ編
第129話 戻らない、日常
しおりを挟む
朝日に目が覚める。
朝は明るいのに、琉生斗の心の中は夜のままだ。いつまでも夜が明けない。
泣いて、泣いて、泣いて、泣いて、泣いて、泣いて、泣いて、泣いて、泣いて、泣いて、泣いて、泣いて、泣いて、泣いて、泣いて、泣いて、泣いて、泣いて、泣いて、泣いてーー。
泣き続けても、兵馬は帰って来なかった。
何も考えられずに、ただ泣くしかなかった。泣き叫ぶ琉生斗をアレクセイは必死に抱きしめる。それがなかったら死んでいただろう。
それでも、魔蝕の浄化に行かなければならなかった。教皇ミハエルも同行したが、琉生斗のあまりに痩せた姿に言葉を失う。
聖女は過酷だ。
どんな状況でも魔蝕が発生すればそこに行かなければならない。
この世界の不変の法則と、戦い続けるのだ。
「アスラーン王太子殿下、ご臨席でございます」
アダマスは対策のため何度も会議を開いた。
そして、今日はアスラーンから話があるらしく、彼が会議に参加する運びになった。
正装のアスラーンは厳しい表情をくずさぬまま、挨拶をした。
「突然の来訪、失礼する。ここにいる者は口が堅いか。すべる者はでていくがよい」
場がざわついた。
クリステイルが指示をだすと、給仕や衛兵が退出していく。
「これでよろしいか。公爵以上しかおらん」
アダマスが威厳を保つが、年齢が半分の王太子に負けている気がする。隣りのミハエルが苦笑まじりにため息をついた。
「なら、知っているな」
アスラーンの呼びかけに背後に控えた青年がふたり前に出る。
「うちの食客悪魔だ」
「えっ!」
クリステイルの口から驚きの声がでるのを、アスラーンは見逃さなかった。
「知らんのか、王太子がーー」
「クリステイルは悪くない。リーフが口止めをしていたのだ」
「平和ぼけと言われても仕方がないな。アレクセイ、おまえも知らんかったのか。高位な悪魔は先進国には必ずいる。他の悪魔が国に悪さをしないための人質のようなものだ」
「ーーなるほど」
アレクセイはリーフを睨んだ。傲岸不遜を絵に描いたような男が、項垂れて何も言わない。
「いえいえ。私達はひとの暮らしが好きなので、人質とは思っておりませんよ」
「部下も多数住んでいます。アレクセイ殿下には、前に見逃していただきありがとうございます」
「ーークロセルか……」
アレクセイは記憶を辿り、すぐに思い出す。
「はい。あのときは油断して魔蝕に取り込まれましたーー」
氷の悪魔は美しい青年に化けていた。
「ーーして、彼らは何を?」
「私はイボスと言います。私達の部下が数名、ハオルに殺されました」
「!」
「奴は悪魔の城を探し、城に住む悪魔達を征服した後、ロードリンゲンに攻撃をしかけるつもりです」
「ーー何だと……。彼はなぜそこまで……」
「奴の心情などどうでもいい。問題は聖女を葬る、と言っているところだ」
会議室に緊張が走る。
「だが、悪魔の城という場所は簡単に行けるものではないらしい」
アスラーンの言葉にクロセルが頷いた。
「悪魔の城は、この世界とは次元が異なる空間にあります。そして常に移動しているので、転移魔法は使用できません。ある周期になれば、この世界に近付いてきますので、我々も用があれば行ったりもします」
「用ーー」
「ーー別の世界に行くときに使います」
「ーーそれはルート達のいた世界も含まれるのか?」
「もちろんです。悪魔やあちらの神は行き来が可能ですから」
「そうか。ルートが向こうの神が喚べるのは、向こうの神にその特長があるからなんですね?」
ティンが納得したように頷く。
「そうです。問題はここからなのですが、悪魔の城に住んでいる悪魔達は、ハオルにつくと思います」
「なぜだ?」
アダマスが眉根を寄せた。
「強いからです。我々は強さがすべてですのでーー」
表情もなく、悪魔達は事実のみを告げる。
「…………」
「現時点で攻撃されれば国はいくつか滅ぶでしょう。ですが、軌道から外れているため、しばらくはこちらには来ません。いま、仲間達が正確な月日を割り出しています」
「急いでくれ」
「はい。アスラーン様のためとあらば」
悪魔ふたりは恭しく頭を垂れる。その姿をアダマスとミハエルは目を見開いて見ていた。
「リーフ殿、言いたい事はないか?」
アスラーンに問われ、リーフが肩を震わせた。
「ーーひとつ疑問に思っている事があります……」
「なんだ」
「ーーヒョウマ殿はフェレスを一目見ただけで、悪魔と見抜いた様子でした。なぜでしょうか?」
「名を知っている悪魔だったのだろう」
「ーー名を知っている……。そうですか。いえ、もしかしたら聖魔法を使えたのかと思っただけです……」
「ーーヒョウマには魔力器官しかなかった」
アレクセイは重た気に口を開いた。名前を呼ぶのでさえ、心がつらい。
「ーーいえ、ありましたよ。聖魔力器官がーー」
「!」
ティンが目を見張った。ミハエルの顔を凝視する。
「教皇ーー、どういう事だ?」
そんなはずはないーー。見間違えはないはずだがーー。
「私もはじめて見ましたが、魔力器官の中に聖魔力器官が入っているんですよ。身体に異常に負担がかかっていましたので、どうするべきか考えていたのですがーー、こんな事になるなら、聖魔法結界だけでも教えておけばよかった……」
ミハエルが息をはいた。
「ヒョウマに聖魔力器官が……」
身体に負担と聞いて、アレクセイは納得した。あの異常な体力のなさはそこからきていたのだろう。
「いまさらな話だな」
アスラーンが立ちあがる。
「皆、用心するように。我が国も結界の強化には協力しよう。なんせ、ロードリンゲンの結界は古すぎだからな」
皮肉を浴びせながらアジャハン国の王太子は出口に足を向けた。
そのとき、
「お待ちください!」
と、控えの間にいた王女ミントに呼びとめられる。
「何だ?」
「シャラジュナ様が、お兄上を国に返すようにおっしゃっています!」
アスラーンは歩みをとめなかった。
「無理だな」
「なぜです?国に帰るほうがお心が休まるはずではーー」
「ミント、下がりなさい!」
クリステイルが妹を制止する。
「ならば、ジュドーをアジャハンに寄越せ」
「えっ?」
「あいつがいれば、少しは心が休まるだろう」
「シャラジュナ様も、王妃陛下も心配なさっております!」
目を細めたアスラーンは、ミントの顔を見据えた。
「そうか、ならばわかってくれるな」
「はい?」
朝は明るいのに、琉生斗の心の中は夜のままだ。いつまでも夜が明けない。
泣いて、泣いて、泣いて、泣いて、泣いて、泣いて、泣いて、泣いて、泣いて、泣いて、泣いて、泣いて、泣いて、泣いて、泣いて、泣いて、泣いて、泣いて、泣いて、泣いてーー。
泣き続けても、兵馬は帰って来なかった。
何も考えられずに、ただ泣くしかなかった。泣き叫ぶ琉生斗をアレクセイは必死に抱きしめる。それがなかったら死んでいただろう。
それでも、魔蝕の浄化に行かなければならなかった。教皇ミハエルも同行したが、琉生斗のあまりに痩せた姿に言葉を失う。
聖女は過酷だ。
どんな状況でも魔蝕が発生すればそこに行かなければならない。
この世界の不変の法則と、戦い続けるのだ。
「アスラーン王太子殿下、ご臨席でございます」
アダマスは対策のため何度も会議を開いた。
そして、今日はアスラーンから話があるらしく、彼が会議に参加する運びになった。
正装のアスラーンは厳しい表情をくずさぬまま、挨拶をした。
「突然の来訪、失礼する。ここにいる者は口が堅いか。すべる者はでていくがよい」
場がざわついた。
クリステイルが指示をだすと、給仕や衛兵が退出していく。
「これでよろしいか。公爵以上しかおらん」
アダマスが威厳を保つが、年齢が半分の王太子に負けている気がする。隣りのミハエルが苦笑まじりにため息をついた。
「なら、知っているな」
アスラーンの呼びかけに背後に控えた青年がふたり前に出る。
「うちの食客悪魔だ」
「えっ!」
クリステイルの口から驚きの声がでるのを、アスラーンは見逃さなかった。
「知らんのか、王太子がーー」
「クリステイルは悪くない。リーフが口止めをしていたのだ」
「平和ぼけと言われても仕方がないな。アレクセイ、おまえも知らんかったのか。高位な悪魔は先進国には必ずいる。他の悪魔が国に悪さをしないための人質のようなものだ」
「ーーなるほど」
アレクセイはリーフを睨んだ。傲岸不遜を絵に描いたような男が、項垂れて何も言わない。
「いえいえ。私達はひとの暮らしが好きなので、人質とは思っておりませんよ」
「部下も多数住んでいます。アレクセイ殿下には、前に見逃していただきありがとうございます」
「ーークロセルか……」
アレクセイは記憶を辿り、すぐに思い出す。
「はい。あのときは油断して魔蝕に取り込まれましたーー」
氷の悪魔は美しい青年に化けていた。
「ーーして、彼らは何を?」
「私はイボスと言います。私達の部下が数名、ハオルに殺されました」
「!」
「奴は悪魔の城を探し、城に住む悪魔達を征服した後、ロードリンゲンに攻撃をしかけるつもりです」
「ーー何だと……。彼はなぜそこまで……」
「奴の心情などどうでもいい。問題は聖女を葬る、と言っているところだ」
会議室に緊張が走る。
「だが、悪魔の城という場所は簡単に行けるものではないらしい」
アスラーンの言葉にクロセルが頷いた。
「悪魔の城は、この世界とは次元が異なる空間にあります。そして常に移動しているので、転移魔法は使用できません。ある周期になれば、この世界に近付いてきますので、我々も用があれば行ったりもします」
「用ーー」
「ーー別の世界に行くときに使います」
「ーーそれはルート達のいた世界も含まれるのか?」
「もちろんです。悪魔やあちらの神は行き来が可能ですから」
「そうか。ルートが向こうの神が喚べるのは、向こうの神にその特長があるからなんですね?」
ティンが納得したように頷く。
「そうです。問題はここからなのですが、悪魔の城に住んでいる悪魔達は、ハオルにつくと思います」
「なぜだ?」
アダマスが眉根を寄せた。
「強いからです。我々は強さがすべてですのでーー」
表情もなく、悪魔達は事実のみを告げる。
「…………」
「現時点で攻撃されれば国はいくつか滅ぶでしょう。ですが、軌道から外れているため、しばらくはこちらには来ません。いま、仲間達が正確な月日を割り出しています」
「急いでくれ」
「はい。アスラーン様のためとあらば」
悪魔ふたりは恭しく頭を垂れる。その姿をアダマスとミハエルは目を見開いて見ていた。
「リーフ殿、言いたい事はないか?」
アスラーンに問われ、リーフが肩を震わせた。
「ーーひとつ疑問に思っている事があります……」
「なんだ」
「ーーヒョウマ殿はフェレスを一目見ただけで、悪魔と見抜いた様子でした。なぜでしょうか?」
「名を知っている悪魔だったのだろう」
「ーー名を知っている……。そうですか。いえ、もしかしたら聖魔法を使えたのかと思っただけです……」
「ーーヒョウマには魔力器官しかなかった」
アレクセイは重た気に口を開いた。名前を呼ぶのでさえ、心がつらい。
「ーーいえ、ありましたよ。聖魔力器官がーー」
「!」
ティンが目を見張った。ミハエルの顔を凝視する。
「教皇ーー、どういう事だ?」
そんなはずはないーー。見間違えはないはずだがーー。
「私もはじめて見ましたが、魔力器官の中に聖魔力器官が入っているんですよ。身体に異常に負担がかかっていましたので、どうするべきか考えていたのですがーー、こんな事になるなら、聖魔法結界だけでも教えておけばよかった……」
ミハエルが息をはいた。
「ヒョウマに聖魔力器官が……」
身体に負担と聞いて、アレクセイは納得した。あの異常な体力のなさはそこからきていたのだろう。
「いまさらな話だな」
アスラーンが立ちあがる。
「皆、用心するように。我が国も結界の強化には協力しよう。なんせ、ロードリンゲンの結界は古すぎだからな」
皮肉を浴びせながらアジャハン国の王太子は出口に足を向けた。
そのとき、
「お待ちください!」
と、控えの間にいた王女ミントに呼びとめられる。
「何だ?」
「シャラジュナ様が、お兄上を国に返すようにおっしゃっています!」
アスラーンは歩みをとめなかった。
「無理だな」
「なぜです?国に帰るほうがお心が休まるはずではーー」
「ミント、下がりなさい!」
クリステイルが妹を制止する。
「ならば、ジュドーをアジャハンに寄越せ」
「えっ?」
「あいつがいれば、少しは心が休まるだろう」
「シャラジュナ様も、王妃陛下も心配なさっております!」
目を細めたアスラーンは、ミントの顔を見据えた。
「そうか、ならばわかってくれるな」
「はい?」
2
お気に入りに追加
255
あなたにおすすめの小説
とある文官のひとりごと
きりか
BL
貧乏な弱小子爵家出身のノア・マキシム。
アシュリー王国の花形騎士団の文官として、日々頑張っているが、学生の頃からやたらと絡んでくるイケメン部隊長であるアベル・エメを大の苦手というか、天敵認定をしていた。しかし、ある日、父の借金が判明して…。
基本コメディで、少しだけシリアス?
エチシーンところか、チュッどまりで申し訳ございません(土下座)
ムーンライト様でも公開しております。


一級警備員の俺が異世界転生したら一流警備兵になったけど色々と勧誘されて鬱陶しい
司真 緋水銀
ファンタジー
【あらすじ】
一級の警備資格を持つ不思議系マイペース主人公、石原鳴月維(いしはらなつい)は仕事中トラックに轢かれ死亡する。
目を覚ました先は勇者と魔王の争う異世界。
『職業』の『天職』『適職』などにより『資格(センス)』や『技術(スキル)』が決まる世界。
勇者の力になるべく喚ばれた石原の職業は……【天職の警備兵】
周囲に笑いとばされ勇者達にもつま弾きにされた石原だったが…彼はあくまでマイペースに徐々に力を発揮し、周囲を驚嘆させながら自由に生き抜いていく。
--------------------------------------------------------
※基本主人公視点ですが別の人視点も入ります。
改修した改訂版でセリフや分かりにくい部分など変更しました。
小説家になろうさんで先行配信していますのでこちらも応援していただくと嬉しいですっ!
https://ncode.syosetu.com/n7300fi/
この物語はフィクションです。登場する人物・団体・名称等は架空であり、実在のものとは関係ありません。

せっかく美少年に転生したのに女神の祝福がおかしい
拓海のり
BL
前世の記憶を取り戻した途端、海に放り込まれたレニー。【腐女神の祝福】は気になるけれど、裕福な商人の三男に転生したので、まったり気ままに異世界の醍醐味を満喫したいです。神様は出て来ません。ご都合主義、ゆるふわ設定。
途中までしか書いていないので、一話のみ三万字位の短編になります。
他サイトにも投稿しています。
幼い精霊を預けられたので、俺と主様が育ての父母になった件
雪玉 円記
BL
ハイマー辺境領主のグルシエス家に仕える、ディラン・サヘンドラ。
主である辺境伯グルシエス家三男、クリストファーと共に王立学園を卒業し、ハイマー領へと戻る。
その数日後、魔獣討伐のために騎士団と共に出撃したところ、幼い見た目の言葉を話せない子供を拾う。
リアンと名付けたその子供は、クリストファーの思惑でディランと彼を父母と認識してしまった。
個性豊かなグルシエス家、仕える面々、不思議な生き物たちに囲まれ、リアンはのびのびと暮らす。
ある日、世界的宗教であるマナ・ユリエ教の教団騎士であるエイギルがリアンを訪ねてきた。
リアンは次代の世界樹の精霊である。そのため、次のシンボルとして教団に居を移してほしい、と告げるエイギル。
だがリアンはそれを拒否する。リアンが嫌なら、と二人も支持する。
その判断が教皇アーシスの怒髪天をついてしまった。
数週間後、教団騎士団がハイマー辺境領邸を襲撃した。
ディランはリアンとクリストファーを守るため、リアンを迎えにきたエイギルと対峙する。
だが実力の差は大きく、ディランは斬り伏せられ、死の淵を彷徨う。
次に目が覚めた時、ディランはユグドラシルの元にいた。
ユグドラシルが用意したアフタヌーンティーを前に、意識が途絶えたあとのこと、自分とクリストファーの状態、リアンの決断、そして、何故自分とクリストファーがリアンの養親に選ばれたのかを聞かされる。
ユグドラシルに送り出され、意識が戻ったのは襲撃から数日後だった。
後日、リアンが拾ってきた不思議な生き物たちが実は四大元素の精霊たちであると知らされる。
彼らとグルシエス家中の協力を得て、ディランとクリストファーは鍛錬に励む。
一ヶ月後、ディランとクリスは四大精霊を伴い、教団本部がある隣国にいた。
ユグドラシルとリアンの意思を叶えるために。
そして、自分達を圧倒的戦闘力でねじ伏せたエイギルへのリベンジを果たすために──……。
※一部に流血を含む戦闘シーン、R-15程度のイチャイチャが含まれます。
※現在、改稿したものを順次投稿中です。
詳しくは最新の近況ボードをご覧ください。
龍の寵愛を受けし者達
樹木緑
BL
サンクホルム国の王子のジェイドは、
父王の護衛騎士であるダリルに憧れていたけど、
ある日偶然に自分の護衛にと推す父王に反する声を聞いてしまう。
それ以来ずっと嫌われていると思っていた王子だったが少しずつ打ち解けて
いつかはそれが愛に変わっていることに気付いた。
それと同時に何故父王が最強の自身の護衛を自分につけたのか理解す時が来る。
王家はある者に裏切りにより、
無惨にもその策に敗れてしまう。
剣が苦手でずっと魔法の研究をしていた王子は、
責めて騎士だけは助けようと、
刃にかかる寸前の所でとうの昔に失ったとされる
時戻しの術をかけるが…

どこにでもある話と思ったら、まさか?
きりか
BL
ストロベリームーンとニュースで言われた月夜の晩に、リストラ対象になった俺は、アルコールによって現実逃避をし、異世界転生らしきこととなったが、あまりにありきたりな展開に笑いがこみ上げてきたところ、イケメンが2人現れて…。
某国の皇子、冒険者となる
くー
BL
俺が転生したのは、とある帝国という国の皇子だった。
転生してから10年、19歳になった俺は、兄の反対を無視して従者とともに城を抜け出すことにした。
俺の本当の望み、冒険者になる夢を叶えるために……
異世界転生主人公がみんなから愛され、冒険を繰り広げ、成長していく物語です。
主人公は魔法使いとして、仲間と力をあわせて魔物や敵と戦います。
※ BL要素は控えめです。
2020年1月30日(木)完結しました。
ユーザ登録のメリット
- 毎日¥0対象作品が毎日1話無料!
- お気に入り登録で最新話を見逃さない!
- しおり機能で小説の続きが読みやすい!
1~3分で完了!
無料でユーザ登録する
すでにユーザの方はログイン
閉じる