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ゴッドスレイヤー編
第111話 噂の暗黒大陸
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「……」
「……ク!」
アレクセイは目を瞬いた。
「アレク、どうしたんだ!」
「ルート……」
「疲れたのか?」
「そりゃ疲れるよー、こんな空気じゃー」
黒いマスクをしたラルジュナが眉をしかめる。
「けど、すごいね、ヒョウマー。こんなとこでまだ方角がわかるんだー」
ボクのヒョウマすごいー、と兵馬を抱きしめたラルジュナを琉生斗は睨んだ。
皆、マスクをしている。ここの空気の悪さは、アレクセイの記憶通りだ。
常に腐った臭いが地面からあがってくる。これだけ黒い土だと栄養があってよさそうだが、草ひとつ生えていない。
「何となくだよ」
兵馬がマップを作りながら答えた。
「殿下が疲れたなら、今日はここで休む?」
魔科学研究室室長のバンブーが貸してくれた、旅行魔カバンを開けて尋ねる。荷物も入るし、この中で寝られるようになっている、魔法のカバンだ。
「ーーいや、大丈夫だ」
「魔法はほとんど使えないんだね」
「そうだねー、アレクセイもよく生き残れたよねー。ボク、お風呂がないと無理ー」
「そこは関係ないでしょ」
「あるよー、お風呂に入らないと病気になりやすくないー?」
「あー、なるほど」
衛生面は大事だよね、とふたりが話をする。
アレクセイは不思議なものをみる目で、その光景を見ていた。あのときは絶望しかなかったのにーー。
人がいる。それも愛おしい妻と、友がいるのだ。それだけで、ここの風景も違って見えた(兵馬はラルジュナが無理やり連れてきた)。
「だって、ふたりがいちゃつきだしたら、ボク何の試練なのー?」
と、いうのがラルジュナの言い分だ。
琉生斗達はいま暗黒大陸にいる。
念願の夏になり、魔蝕の発生がぴたりとおさまった。そこで、すぐに悪神斬りに行く準備に入る。
アレクセイはもちろんひとりで行くつもりだったのだが、琉生斗の同行を教皇が許可したのだ。
それほど、危険なのかとアダマスが顔の色をなくした。だが、ラルジュナが彼なりの目的があるらしく、同行を願い出た。そのときのアダマスの安堵した顔を見て、アレクセイは父も心配性になった、と感じた。
昔は自分がいなくても、何も思う人ではなかった。たまに会えば思い出したかのような表情を浮かべ、可愛がってはくれたがーー。
「船からは西に120キロ、ってとこ」
「ヒョウマ、スゴすぎだねー」
「僕、酔うことないからね。魔力が少ないからかな?」
「ああー。ボク達、魔力酔いを起こしてるのか。どうりでアレクセイがつらそうなんだー」
「アレク、無理せずに行こうな」
琉生斗が気づかう。
「ーーそうだな……」
それだけではない。
ただ、ここにいると過去を思い出す、そんなところか……。
アレクセイは嘆息した。
「でも、目的の悪神以外がでてきたらどうするの?」
「話し合いをする。大抵は見逃してくれるが、無理なら戦う。ただし、とどめは刺さない」
「そうか。とどめを刺すと呪いを受けるんだ」
「ああ」
「二神、斬ったんだよね」
「ああ……」
兵馬の問いにアレクセイが目を伏せた。
「神様は柱じゃないのか?」
「あの数え方は、ニホン独自のだよ」
「へぇー。たしかに、ゼウスやハデスを二柱とか、合わないな」
琉生斗はポセイドンの名前はださなかった。
「ゼウスとか呼べるの?」
「呼べるわけないだろ」
琉生斗は頭を振る。試したことはないが、あのハイクラスになると、神力が純粋に足らないだろう。
「それ、誰ー?」
「向こうのトップクラスの神様」
「?」
ラルジュナが首をひねる。
「神様に序列があるの……?」
「こっちはないの?」
「知らないー、信仰心の多い少ないはあるだろうけどー。そうか、そう言われてみると一番は創造竜の女神様なのかなー」
神様に偉い偉くないがあるのー?と、尋ねられれば、元の国では無神論者だった事を思い出す琉生斗だ。
「兵馬ん家、仏壇あったよな」
「お祖父さんが仏教だったからね。お父さんは仏壇をどうしよう、って言ってたけど」
暗黒大陸に近いアンデラ山までは転移魔法を使い、そこからは船で移動した。兵馬とラルジュナが密かに造っていた、宿泊施設つきの豪華な高速船だ。
その船を大陸の入り口に停泊させて、4人で足を踏み入れた。船には、ヤヘルと数人の魔法騎士が待機している。
東堂は、アスラーンの指導の元、竜殺しになるべく修行中だ。アジャハンの東に神崩れのドラゴン(神様になれなかった竜、悪神は神様をやめた神堕ちの竜など)の溜まり場があるらしく、近々トルイスト達と討伐に向かうらしい。良い結果になればいいがーー。
「まっ、魔蝕がでたらじいちゃんが結界で封じといてくれるって言ってたから、焦らずにさがそうぜ。何だっけ?」
「悪神ラヴァ、だって」
兵馬が言うと琉生斗はアレクセイに顔を向ける。
「近づいたら、これだ!とかわかるの?」
「ーーいや、名乗らせるか、他の悪神が教えてくれるかだ」
「手がかりはないんだね。じゃあ、まずここに行こう」
マップを描き終えて、兵馬が指を指す。
「ここから南西に行くと暗黒神殿が見えるはず」
「暗黒神殿?」
「蛇羊神を祀る神殿だってーー」
「ひゃあ!懐かしい名前だ!」
暗黒神殿を目指して、ひたすら歩く。
「え?ルート、知り合い?」
「名前だけだ知ってる。前に話しただろ?」
「う~ん。ジャルト国のポンペイ都市の話?」
(※第一部、日常編1、聖女は気を使う、での話だよね)
「そうそれ!よく覚えてんなー!」
懐かしいー、まさかあのときはアレクと結婚するとは思わなかったな。
「君が殿下の元カノ登場にやさぐれてたときだからね」
「えー!アレクセイの元カノー!自国にいたのー!?」
「ーーいない」
アレクセイは首を振った。怖くて琉生斗の顔を見ることができない。
「ーーの、疑惑があったベルダスコン公爵令嬢ナスターシャにいじめられたんだよ」
「えっ?ルートがいじめられたの?」
「ミント王女と2対1でね」
「やっぱりあのお姫様、ちょっとひどいよねー」
「いまはマシになったほうだぞ」
「マシになったのー?あれでー?」
ラルジュナが眉をしかめる。
記憶を戻して、好みじゃないなら最初から受けるな、と何度言いたかったか。
「だいたい、あのお姫様が婚約なんか受けなきゃよかったんだよー」
自分はどうなんだか、と琉生斗はラルジュナを睨んだ。
「でも、それじゃラルさんと兵馬が付き合えなかったんじゃないか?」
「アダマス陛下が焦りすぎたんでしょー?ヒョウマをルートの側に置いときたいからー」
「それに関してはすみません」
「ホントだよー、そんな甘ったれメンタルで、よく魔蝕の浄化ができるよねー」
だって、聖女だもんーー。
「兵馬を側室なんかで終わらせないぞ」
「それはあたりまえですー」
「どうすんだよ?」
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いつも読んでいただいてありがとうございます😊毎日読んでくださってる方、嬉しいです!チラ見の方も、ありがとうございます✨
「……ク!」
アレクセイは目を瞬いた。
「アレク、どうしたんだ!」
「ルート……」
「疲れたのか?」
「そりゃ疲れるよー、こんな空気じゃー」
黒いマスクをしたラルジュナが眉をしかめる。
「けど、すごいね、ヒョウマー。こんなとこでまだ方角がわかるんだー」
ボクのヒョウマすごいー、と兵馬を抱きしめたラルジュナを琉生斗は睨んだ。
皆、マスクをしている。ここの空気の悪さは、アレクセイの記憶通りだ。
常に腐った臭いが地面からあがってくる。これだけ黒い土だと栄養があってよさそうだが、草ひとつ生えていない。
「何となくだよ」
兵馬がマップを作りながら答えた。
「殿下が疲れたなら、今日はここで休む?」
魔科学研究室室長のバンブーが貸してくれた、旅行魔カバンを開けて尋ねる。荷物も入るし、この中で寝られるようになっている、魔法のカバンだ。
「ーーいや、大丈夫だ」
「魔法はほとんど使えないんだね」
「そうだねー、アレクセイもよく生き残れたよねー。ボク、お風呂がないと無理ー」
「そこは関係ないでしょ」
「あるよー、お風呂に入らないと病気になりやすくないー?」
「あー、なるほど」
衛生面は大事だよね、とふたりが話をする。
アレクセイは不思議なものをみる目で、その光景を見ていた。あのときは絶望しかなかったのにーー。
人がいる。それも愛おしい妻と、友がいるのだ。それだけで、ここの風景も違って見えた(兵馬はラルジュナが無理やり連れてきた)。
「だって、ふたりがいちゃつきだしたら、ボク何の試練なのー?」
と、いうのがラルジュナの言い分だ。
琉生斗達はいま暗黒大陸にいる。
念願の夏になり、魔蝕の発生がぴたりとおさまった。そこで、すぐに悪神斬りに行く準備に入る。
アレクセイはもちろんひとりで行くつもりだったのだが、琉生斗の同行を教皇が許可したのだ。
それほど、危険なのかとアダマスが顔の色をなくした。だが、ラルジュナが彼なりの目的があるらしく、同行を願い出た。そのときのアダマスの安堵した顔を見て、アレクセイは父も心配性になった、と感じた。
昔は自分がいなくても、何も思う人ではなかった。たまに会えば思い出したかのような表情を浮かべ、可愛がってはくれたがーー。
「船からは西に120キロ、ってとこ」
「ヒョウマ、スゴすぎだねー」
「僕、酔うことないからね。魔力が少ないからかな?」
「ああー。ボク達、魔力酔いを起こしてるのか。どうりでアレクセイがつらそうなんだー」
「アレク、無理せずに行こうな」
琉生斗が気づかう。
「ーーそうだな……」
それだけではない。
ただ、ここにいると過去を思い出す、そんなところか……。
アレクセイは嘆息した。
「でも、目的の悪神以外がでてきたらどうするの?」
「話し合いをする。大抵は見逃してくれるが、無理なら戦う。ただし、とどめは刺さない」
「そうか。とどめを刺すと呪いを受けるんだ」
「ああ」
「二神、斬ったんだよね」
「ああ……」
兵馬の問いにアレクセイが目を伏せた。
「神様は柱じゃないのか?」
「あの数え方は、ニホン独自のだよ」
「へぇー。たしかに、ゼウスやハデスを二柱とか、合わないな」
琉生斗はポセイドンの名前はださなかった。
「ゼウスとか呼べるの?」
「呼べるわけないだろ」
琉生斗は頭を振る。試したことはないが、あのハイクラスになると、神力が純粋に足らないだろう。
「それ、誰ー?」
「向こうのトップクラスの神様」
「?」
ラルジュナが首をひねる。
「神様に序列があるの……?」
「こっちはないの?」
「知らないー、信仰心の多い少ないはあるだろうけどー。そうか、そう言われてみると一番は創造竜の女神様なのかなー」
神様に偉い偉くないがあるのー?と、尋ねられれば、元の国では無神論者だった事を思い出す琉生斗だ。
「兵馬ん家、仏壇あったよな」
「お祖父さんが仏教だったからね。お父さんは仏壇をどうしよう、って言ってたけど」
暗黒大陸に近いアンデラ山までは転移魔法を使い、そこからは船で移動した。兵馬とラルジュナが密かに造っていた、宿泊施設つきの豪華な高速船だ。
その船を大陸の入り口に停泊させて、4人で足を踏み入れた。船には、ヤヘルと数人の魔法騎士が待機している。
東堂は、アスラーンの指導の元、竜殺しになるべく修行中だ。アジャハンの東に神崩れのドラゴン(神様になれなかった竜、悪神は神様をやめた神堕ちの竜など)の溜まり場があるらしく、近々トルイスト達と討伐に向かうらしい。良い結果になればいいがーー。
「まっ、魔蝕がでたらじいちゃんが結界で封じといてくれるって言ってたから、焦らずにさがそうぜ。何だっけ?」
「悪神ラヴァ、だって」
兵馬が言うと琉生斗はアレクセイに顔を向ける。
「近づいたら、これだ!とかわかるの?」
「ーーいや、名乗らせるか、他の悪神が教えてくれるかだ」
「手がかりはないんだね。じゃあ、まずここに行こう」
マップを描き終えて、兵馬が指を指す。
「ここから南西に行くと暗黒神殿が見えるはず」
「暗黒神殿?」
「蛇羊神を祀る神殿だってーー」
「ひゃあ!懐かしい名前だ!」
暗黒神殿を目指して、ひたすら歩く。
「え?ルート、知り合い?」
「名前だけだ知ってる。前に話しただろ?」
「う~ん。ジャルト国のポンペイ都市の話?」
(※第一部、日常編1、聖女は気を使う、での話だよね)
「そうそれ!よく覚えてんなー!」
懐かしいー、まさかあのときはアレクと結婚するとは思わなかったな。
「君が殿下の元カノ登場にやさぐれてたときだからね」
「えー!アレクセイの元カノー!自国にいたのー!?」
「ーーいない」
アレクセイは首を振った。怖くて琉生斗の顔を見ることができない。
「ーーの、疑惑があったベルダスコン公爵令嬢ナスターシャにいじめられたんだよ」
「えっ?ルートがいじめられたの?」
「ミント王女と2対1でね」
「やっぱりあのお姫様、ちょっとひどいよねー」
「いまはマシになったほうだぞ」
「マシになったのー?あれでー?」
ラルジュナが眉をしかめる。
記憶を戻して、好みじゃないなら最初から受けるな、と何度言いたかったか。
「だいたい、あのお姫様が婚約なんか受けなきゃよかったんだよー」
自分はどうなんだか、と琉生斗はラルジュナを睨んだ。
「でも、それじゃラルさんと兵馬が付き合えなかったんじゃないか?」
「アダマス陛下が焦りすぎたんでしょー?ヒョウマをルートの側に置いときたいからー」
「それに関してはすみません」
「ホントだよー、そんな甘ったれメンタルで、よく魔蝕の浄化ができるよねー」
だって、聖女だもんーー。
「兵馬を側室なんかで終わらせないぞ」
「それはあたりまえですー」
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