ロクイチ聖女 6分の1の確率で聖女になりました。(第一部、第二部、第三部)

濃子

文字の大きさ
上 下
322 / 410
魔法騎士大演習とそれぞれの思惑編

第103話 やっぱりするよね ☆

しおりを挟む
 演習を抜け、アジャハンの屋敷に戻った兵馬は、ラルジュナの下で喘ぎ声をこらえていた。

 いつものように、噛んでいる手をはずされる。


「ーー我慢しないの」
「ーーっうーー、あんっ!あっ!あっーー!」
 執拗に乳首を舐められ、かじられ、身体の快感がとまらない。

「ーー気持ちぃーー……」
 涙目でラルジュナを見つめる。

「素直でよろしい」
 にっこりと笑うとラルジュナは兵馬の後孔の入り口を指で触れ、ゆっくりとまぜるように動かす。
「ああ!いやぁ!」

「早く欲しいよねー♡もうちょっと我慢してねー♡」
 指が増え、与えられる刺激に腰は浮き、優しく濃密な愛撫に兵馬の目が蕩けていく。

「そんなに欲しいんだー、うれしいな」
 欲しかったモノがナカに突き刺される。

「ーーっあうん!!!」

「あー、よく我慢したよね、ボクー」

 イッちゃいそう。

「いっぱい気持ちよくしてあげるからね♡」
 ゆるゆると腰を動かしながら、ラルジュナが耳元で囁く。熱い息にゾクリとし、快楽の期待に身体の芯がうずうずしてくる。


「うん……。ーージュナが、いっぱいほしい……」

 目を見開いたまま、ラルジュナが固まってしまった。

「?」
 兵馬は不思議そうに彼の顔をじっと見る。
「ーージュナ?」


「ーーごめん……、イキかけた」
「えっ?」
「もう、カワイイんだからー♡」

 抱きしめながらラルジュナが激しく腰を動かした。

「ーーっう!ーーあっ!あん!あっ!」

「愛してるよ。ヒョウマ」

 今度は兵馬が固まる番だ。真っ赤になって固まったまま、身体を動かされる。

「あっ!あんっ!あんっ!ああっ~~~~!」
 兵馬の腰が勝手に動き、ナカが気持ちいいと啼いている。
 最奥が早く早くと快楽を急かす。

 まだもらえないのはわかっている。だけど、あの奥をえぐるような鋭い突きが、早く欲しい。
「ボクのヒョウマー、大事にするからねー」
 頬を撫でられ背中がゾクリとした。唇は甘く噛まれ、舐められる。


「愛してる。愛してるよ。ヒョウマのすべてが愛しいーー」
 恥ずかしくなるぐらい耳元で愛を囁かれ、気が遠くなりそうだ。
 照れがないのはお国柄だろか。




 体勢を変えようとラルジュナは身を離そうとしたが、兵馬がしがみついていて離れそうもない。

「ジュナ、離れたくない……」
「身体を起こすだけだよ」
 座位になるように、兵馬を起こす。

「あっ!」
 深く、奥に衝撃が走る。
 締め付けるようにナカがうごき、ラルジュナのモノが刺激を受けて質量を増す。

「あー、だしたい!」
「う、うんっ!」
 兵馬の唇を塞ぎ、ラルジュナは下から突きあげるように、激しくナカを攻めた。

「~~~ふっ、~~~~っん~~~~~~~~っあぅん!!!」

 ひときわ高い嬌声に満足して、ラルジュナは自身の熱を放った。


 
「さて、戻らないとねー」
 もっとしたいけど、仕方がない。

 キスを繰り返し名残を惜しむがーー。


「……姉さん、変な事してないかな……」
 頭が冷静になった兵馬は姉を案じた。

「ーーホントすぐに切り替えるよね。もっとボクのことだけ考えなよ」

「えっ?か、考えてるよ!」
「どうかなー。余韻に浸るとかないのー」


「ーーだって、」
「だって?」


「冷静にならなきゃ、直視できないーー」

 真っ赤になった兵馬を抱きたかったラルジュナだが、持ち前の我慢強さで耐えたというーー。



しおりを挟む
感想 19

あなたにおすすめの小説

とある文官のひとりごと

きりか
BL
貧乏な弱小子爵家出身のノア・マキシム。 アシュリー王国の花形騎士団の文官として、日々頑張っているが、学生の頃からやたらと絡んでくるイケメン部隊長であるアベル・エメを大の苦手というか、天敵認定をしていた。しかし、ある日、父の借金が判明して…。 基本コメディで、少しだけシリアス? エチシーンところか、チュッどまりで申し訳ございません(土下座) ムーンライト様でも公開しております。

神子の余分

朝山みどり
BL
ずっと自分をいじめていた男と一緒に異世界に召喚されたオオヤナギは、なんとか逃げ出した。 おまけながらも、それなりのチートがあるようで、冒険者として暮らしていく。

どこにでもある話と思ったら、まさか?

きりか
BL
ストロベリームーンとニュースで言われた月夜の晩に、リストラ対象になった俺は、アルコールによって現実逃避をし、異世界転生らしきこととなったが、あまりにありきたりな展開に笑いがこみ上げてきたところ、イケメンが2人現れて…。

一級警備員の俺が異世界転生したら一流警備兵になったけど色々と勧誘されて鬱陶しい

司真 緋水銀
ファンタジー
【あらすじ】 一級の警備資格を持つ不思議系マイペース主人公、石原鳴月維(いしはらなつい)は仕事中トラックに轢かれ死亡する。 目を覚ました先は勇者と魔王の争う異世界。 『職業』の『天職』『適職』などにより『資格(センス)』や『技術(スキル)』が決まる世界。 勇者の力になるべく喚ばれた石原の職業は……【天職の警備兵】 周囲に笑いとばされ勇者達にもつま弾きにされた石原だったが…彼はあくまでマイペースに徐々に力を発揮し、周囲を驚嘆させながら自由に生き抜いていく。 -------------------------------------------------------- ※基本主人公視点ですが別の人視点も入ります。 改修した改訂版でセリフや分かりにくい部分など変更しました。 小説家になろうさんで先行配信していますのでこちらも応援していただくと嬉しいですっ! https://ncode.syosetu.com/n7300fi/ この物語はフィクションです。登場する人物・団体・名称等は架空であり、実在のものとは関係ありません。

せっかく美少年に転生したのに女神の祝福がおかしい

拓海のり
BL
前世の記憶を取り戻した途端、海に放り込まれたレニー。【腐女神の祝福】は気になるけれど、裕福な商人の三男に転生したので、まったり気ままに異世界の醍醐味を満喫したいです。神様は出て来ません。ご都合主義、ゆるふわ設定。 途中までしか書いていないので、一話のみ三万字位の短編になります。 他サイトにも投稿しています。

某国の皇子、冒険者となる

くー
BL
俺が転生したのは、とある帝国という国の皇子だった。 転生してから10年、19歳になった俺は、兄の反対を無視して従者とともに城を抜け出すことにした。 俺の本当の望み、冒険者になる夢を叶えるために…… 異世界転生主人公がみんなから愛され、冒険を繰り広げ、成長していく物語です。 主人公は魔法使いとして、仲間と力をあわせて魔物や敵と戦います。 ※ BL要素は控えめです。 2020年1月30日(木)完結しました。

龍の寵愛を受けし者達

樹木緑
BL
サンクホルム国の王子のジェイドは、 父王の護衛騎士であるダリルに憧れていたけど、 ある日偶然に自分の護衛にと推す父王に反する声を聞いてしまう。 それ以来ずっと嫌われていると思っていた王子だったが少しずつ打ち解けて いつかはそれが愛に変わっていることに気付いた。 それと同時に何故父王が最強の自身の護衛を自分につけたのか理解す時が来る。 王家はある者に裏切りにより、 無惨にもその策に敗れてしまう。 剣が苦手でずっと魔法の研究をしていた王子は、 責めて騎士だけは助けようと、 刃にかかる寸前の所でとうの昔に失ったとされる 時戻しの術をかけるが…

学園の俺様と、辺境地の僕

そらうみ
BL
この国の三大貴族の一つであるルーン・ホワイトが、何故か僕に構ってくる。学園生活を平穏に過ごしたいだけなのに、ルーンのせいで僕は皆の注目の的となってしまった。卒業すれば関わることもなくなるのに、ルーンは一体…何を考えているんだ? 【全12話になります。よろしくお願いします。】

処理中です...