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スズの指輪編
第50話 不機嫌な旦那が上機嫌になる方法
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劇団キャットラビットのテント迄行くと、何やら騒ぎが起きていた。
「ーーお姉様、あいかわらずお幸せそうでー」
「まあ、ルッタマイヤこそ、軍将の制服がよく似合ってますわね」
ほほほほほっ、と二人は笑いながら戦っている。
「まだ、あのうだつの上がらない男と一緒ですのね」
ルッタマイヤの言葉に、チロバ厶が顔を背けた。
「夫よりどんどん出世する妻も、どうかと思うけど」
ほほほほほっ、とまたやり合う。
「お、夫?」
琉生斗は愕然としてチロバ厶の方を見た。
「ルート様!」
ルッタマイヤが琉生斗に気づき、跪いて挨拶をする。
「ルッタマイヤさん、夫って?」
チロバムは顔をこちらに向けたが黙っている。
「元、です。姉と不倫して出ていきました」
「あんたが大事にしなかったからでしょ!」
昼ドラのような展開に琉生斗は言葉を失う。
「奥さんの出世にやさぐれて、浮気に走ったのね~」
「そういうとこうちの国、厳しそうだよね」
「はっ!こんな場合じゃありません。ルート様、殿下に行き先を言ってませんわね!」
「行き先は言ってないな」
琉生斗が頷くのを見て、ラルジュナは肩を竦めた。
彼の姿を見た女性達が、ヒソヒソと話をする。
「もの~すっごい不機嫌です。魔法騎士の相手をしてくださったのですがー」
「ーーはい」
「全滅して、士長が泣いています」
何やってんだよーー。
「だから、東堂連絡がつかなかったんだ」
兵馬が手を合わせた。
「もうー……、アレクー」
あえて呼ばないようにしていた名前を、琉生斗は口にした。
黒の騎士服を着た美貌の夫は、すぐにあらわれる。
ただし、眉間にしわが寄っていた。
「ーールート」
地の底から震えてくるような声だ。
「言わなかったか?すまんすまん。それよりも、あっちみろ」
琉生斗の視線の先に、カリーナをはじめとした薄着の美女達が、真っ赤になってアレクセイを見ていた。
「何だ?」
女だな、とアレクセイは一言いった。
「全員、おまえのセフレらしいが、どういうことだ?」
「は?」
アレクセイが、忌々しそうに美女達を睨む。その視線のきつさに、美女達は息をとめた。
「くだらない。おまえ達、本当にそんな事を言ったのか?」
圧が痛い。震えるような圧力に、カリーナ達は顔もあげられなくなった。
「どうなんだ?」
「怖がらせるなよ。本当のことが言えなくなるだろ」
「誓って、そんな事実はない」
アレクセイがはっきりと言い切った。
「あそこのカリーナさん、一緒にダンジョンに潜ったんだろ?」
アレクセイはカリーナを見て、首を傾げた。
「あー、違いますよ。たまたまダンジョン内で会っただけですーー」
チロバ厶が消えそうな声で言った。
「他の女も、ただの見栄ですのでーー」
「ふふふっ、女子って怖いねー。ボクああいうの嫌いー」
「ああいう女子が嫌いなのであって、女子が嫌いとかじゃないんでしょ?」
「信用ないなー」
兵馬とラルジュナが仲良く会話をする隣で、琉生斗は真っ青になっていた。
………。
やばいーー。
琉生斗の視線が泳ぐ。
次は自分の番だ。
琉生斗は目で助けを求めた。兵馬と町子は、首を振った。
「ルートー」
「ちょい待ち!ほら、イザベルさん!正真正銘のピンクダイヤだ!」
琉生斗はイザベルの前にピンクダイヤを置いた。
「「「えっ!!」」」
傭兵達が驚愕の目で琉生斗を見た。
「ーー何階にあったんだ?」
「63階」
「ーー何でラルジュナ様が一緒なんだ?」
チロバムが疑問を口にした。
「おれの親友の、ーー商売仲間」
「ひどいねー」
ラルジュナが目を細めた。
「それって、ずるいわよね」
薄着の美女ナジュが抗議した。
「確かに。ラルジュナ様と一緒なら取ってこれるわよね」
他の美女もその意見に賛同した。
「えっ?駄目なのか?どうしようかな……」
「ピンクダイヤなら、持っているだろう」
アレクセイが声をかける。
「産地が違うから」
んー。
「よし。じゃあ、アルカトラズ地下ダンジョン、浄化しちゃおうかな」
「え?」
全員が固まる。
「できそうなんだよね。おまえいるし。ダンジョンが無くなっちゃえば、ダイヤも宝もどうなるかわかんないけど。無いものはどうしようもないだろう?」
ラルジュナが肩を揺らして笑いだした。
「やめなよ」
「そうよ~。魔王の遺産よ~。世界から苦情が来るわよ~」
「魔蝕がでましたで、すむ話だよ」
兵馬と町子が呆れた顔になる。
「お、お姉様!聖女様に何をさせる気ですか!」
烈火の如くに怒ったルッタマイヤが、イザベルの胸倉を掴んだ。
「せ、聖女様ですってー!」
「えーー!」
「男の子じゃない!」
劇団員達が悲鳴をあげた。
「聖女様だなんて、知らなかったの!」
イザベルが真っ青になって首を振る。
「この、高貴な御姿を見てわからなかったのですか!我が家の顔を、どこまで潰せば気が済むのです!」
わからないでしょ~。兵馬と町子は、やれやれ、と言った。
「もう、悪かったわよ!これでしょ!」
イザベルは町子に指輪を投げた。
「帰って!二度と関わりたくない!」
「何ですか!その態度は!」
「だってーー、だってーー……」
「そんな性格だから、スズ様に嫌われたのですわ!」
ルッタマイヤの言葉を聞いて、イザベルの顔が歪んだ。走り出し、テントの奥へと消える。
「本当にーー」
呆れるルッタマイヤにチロバ厶が近づいた。
「すまない、ルッタマイヤ……」
「名前で呼ぶな!」
ルッタマイヤは踵を返した。
「よかったね、町子」
兵馬が言うと、町子は頷いた。
「お師匠様、喜ぶかな~」
銀色にきらめく指輪に喜ぶ二人を見て、アレクセイは眉間のしわを消した。
「めでたし、めでたし。さあ、アレク。帰ってお茶でもする?」
琉生斗はアレクセイのごきげん取りにかかるが、彼の視線は厳しいままだ。
そんなとき、頼りになるのがこの友である。
「……はい、お願いします。殿下ぁー!」
小型魔通信でやりとりしていた兵馬が、アレクセイを呼ぶ。
「何だ?」
アレクセイの声は尖ったままだ。
「隣のパラダイス島でいいホテルの部屋、予約とれたから」
兵馬の言葉に、アレクセイの纏う空気が晴れやかに変わっていく。
「景色もいいし、アジャハンの部屋よりすごい良い感じだよ」
僕、何言ってんだろー、と兵馬が溜め息をついた。
アレクセイが薄く笑いながら、深く頷いた。
「礼を言う」
「どういたしましてー。ルート、僕、明日はアジャハンに戻るけど、明後日の幼児運動教室は出るからね」
「お、おまえ!あのなぁ!おれはアルカトラズに潜ってお疲れなんだよ!」
「ルート、ベッドに潜ろう……。朝と言わずに永遠にーー」
逃げられないように後ろからしっかりと抱きしめ、アレクセイが琉生斗の手に自分の手を絡めた。
「バカだこいつ!最低だぁぁぁーー!」
「ーーお姉様、あいかわらずお幸せそうでー」
「まあ、ルッタマイヤこそ、軍将の制服がよく似合ってますわね」
ほほほほほっ、と二人は笑いながら戦っている。
「まだ、あのうだつの上がらない男と一緒ですのね」
ルッタマイヤの言葉に、チロバ厶が顔を背けた。
「夫よりどんどん出世する妻も、どうかと思うけど」
ほほほほほっ、とまたやり合う。
「お、夫?」
琉生斗は愕然としてチロバ厶の方を見た。
「ルート様!」
ルッタマイヤが琉生斗に気づき、跪いて挨拶をする。
「ルッタマイヤさん、夫って?」
チロバムは顔をこちらに向けたが黙っている。
「元、です。姉と不倫して出ていきました」
「あんたが大事にしなかったからでしょ!」
昼ドラのような展開に琉生斗は言葉を失う。
「奥さんの出世にやさぐれて、浮気に走ったのね~」
「そういうとこうちの国、厳しそうだよね」
「はっ!こんな場合じゃありません。ルート様、殿下に行き先を言ってませんわね!」
「行き先は言ってないな」
琉生斗が頷くのを見て、ラルジュナは肩を竦めた。
彼の姿を見た女性達が、ヒソヒソと話をする。
「もの~すっごい不機嫌です。魔法騎士の相手をしてくださったのですがー」
「ーーはい」
「全滅して、士長が泣いています」
何やってんだよーー。
「だから、東堂連絡がつかなかったんだ」
兵馬が手を合わせた。
「もうー……、アレクー」
あえて呼ばないようにしていた名前を、琉生斗は口にした。
黒の騎士服を着た美貌の夫は、すぐにあらわれる。
ただし、眉間にしわが寄っていた。
「ーールート」
地の底から震えてくるような声だ。
「言わなかったか?すまんすまん。それよりも、あっちみろ」
琉生斗の視線の先に、カリーナをはじめとした薄着の美女達が、真っ赤になってアレクセイを見ていた。
「何だ?」
女だな、とアレクセイは一言いった。
「全員、おまえのセフレらしいが、どういうことだ?」
「は?」
アレクセイが、忌々しそうに美女達を睨む。その視線のきつさに、美女達は息をとめた。
「くだらない。おまえ達、本当にそんな事を言ったのか?」
圧が痛い。震えるような圧力に、カリーナ達は顔もあげられなくなった。
「どうなんだ?」
「怖がらせるなよ。本当のことが言えなくなるだろ」
「誓って、そんな事実はない」
アレクセイがはっきりと言い切った。
「あそこのカリーナさん、一緒にダンジョンに潜ったんだろ?」
アレクセイはカリーナを見て、首を傾げた。
「あー、違いますよ。たまたまダンジョン内で会っただけですーー」
チロバ厶が消えそうな声で言った。
「他の女も、ただの見栄ですのでーー」
「ふふふっ、女子って怖いねー。ボクああいうの嫌いー」
「ああいう女子が嫌いなのであって、女子が嫌いとかじゃないんでしょ?」
「信用ないなー」
兵馬とラルジュナが仲良く会話をする隣で、琉生斗は真っ青になっていた。
………。
やばいーー。
琉生斗の視線が泳ぐ。
次は自分の番だ。
琉生斗は目で助けを求めた。兵馬と町子は、首を振った。
「ルートー」
「ちょい待ち!ほら、イザベルさん!正真正銘のピンクダイヤだ!」
琉生斗はイザベルの前にピンクダイヤを置いた。
「「「えっ!!」」」
傭兵達が驚愕の目で琉生斗を見た。
「ーー何階にあったんだ?」
「63階」
「ーー何でラルジュナ様が一緒なんだ?」
チロバムが疑問を口にした。
「おれの親友の、ーー商売仲間」
「ひどいねー」
ラルジュナが目を細めた。
「それって、ずるいわよね」
薄着の美女ナジュが抗議した。
「確かに。ラルジュナ様と一緒なら取ってこれるわよね」
他の美女もその意見に賛同した。
「えっ?駄目なのか?どうしようかな……」
「ピンクダイヤなら、持っているだろう」
アレクセイが声をかける。
「産地が違うから」
んー。
「よし。じゃあ、アルカトラズ地下ダンジョン、浄化しちゃおうかな」
「え?」
全員が固まる。
「できそうなんだよね。おまえいるし。ダンジョンが無くなっちゃえば、ダイヤも宝もどうなるかわかんないけど。無いものはどうしようもないだろう?」
ラルジュナが肩を揺らして笑いだした。
「やめなよ」
「そうよ~。魔王の遺産よ~。世界から苦情が来るわよ~」
「魔蝕がでましたで、すむ話だよ」
兵馬と町子が呆れた顔になる。
「お、お姉様!聖女様に何をさせる気ですか!」
烈火の如くに怒ったルッタマイヤが、イザベルの胸倉を掴んだ。
「せ、聖女様ですってー!」
「えーー!」
「男の子じゃない!」
劇団員達が悲鳴をあげた。
「聖女様だなんて、知らなかったの!」
イザベルが真っ青になって首を振る。
「この、高貴な御姿を見てわからなかったのですか!我が家の顔を、どこまで潰せば気が済むのです!」
わからないでしょ~。兵馬と町子は、やれやれ、と言った。
「もう、悪かったわよ!これでしょ!」
イザベルは町子に指輪を投げた。
「帰って!二度と関わりたくない!」
「何ですか!その態度は!」
「だってーー、だってーー……」
「そんな性格だから、スズ様に嫌われたのですわ!」
ルッタマイヤの言葉を聞いて、イザベルの顔が歪んだ。走り出し、テントの奥へと消える。
「本当にーー」
呆れるルッタマイヤにチロバ厶が近づいた。
「すまない、ルッタマイヤ……」
「名前で呼ぶな!」
ルッタマイヤは踵を返した。
「よかったね、町子」
兵馬が言うと、町子は頷いた。
「お師匠様、喜ぶかな~」
銀色にきらめく指輪に喜ぶ二人を見て、アレクセイは眉間のしわを消した。
「めでたし、めでたし。さあ、アレク。帰ってお茶でもする?」
琉生斗はアレクセイのごきげん取りにかかるが、彼の視線は厳しいままだ。
そんなとき、頼りになるのがこの友である。
「……はい、お願いします。殿下ぁー!」
小型魔通信でやりとりしていた兵馬が、アレクセイを呼ぶ。
「何だ?」
アレクセイの声は尖ったままだ。
「隣のパラダイス島でいいホテルの部屋、予約とれたから」
兵馬の言葉に、アレクセイの纏う空気が晴れやかに変わっていく。
「景色もいいし、アジャハンの部屋よりすごい良い感じだよ」
僕、何言ってんだろー、と兵馬が溜め息をついた。
アレクセイが薄く笑いながら、深く頷いた。
「礼を言う」
「どういたしましてー。ルート、僕、明日はアジャハンに戻るけど、明後日の幼児運動教室は出るからね」
「お、おまえ!あのなぁ!おれはアルカトラズに潜ってお疲れなんだよ!」
「ルート、ベッドに潜ろう……。朝と言わずに永遠にーー」
逃げられないように後ろからしっかりと抱きしめ、アレクセイが琉生斗の手に自分の手を絡めた。
「バカだこいつ!最低だぁぁぁーー!」
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