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列車は走るよ。何乗せて? 編
第12話 列車は走るよ。何乗せて? 3
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女神様に心の声が外に漏れるようにされた琉生斗だが、アレクセイにとっては利点の方が多かった。
キスしたいな、など琉生斗が思った事がわかるのだから、彼の要求をすべて叶えてあげられるのだ。
あー、すげぇー気持ちいいーー。やべー、すぐイキそう、体位変えようーー。
普段ならわからないことが、そう思っていたのか、と琉生斗の思うように抱いてあげられる。
そこ、もっと突いてーー!いい!もっと欲しいーー!
「あんっ!」
アレクー、好きーー。大好きーー。おれの全部好きにしてーー。
アレクセイは口元が緩んだ。
「今日はおとなしくしとく」
アレクは何だろうーー。
「魔導列車の試運転に行くのだがーー」
行きたいーー。けどなー。
琉生斗は困ったような顔をした。
「どれぐらい聞こえるんだ?会話ぐらいか?」
「そうだな。今話しているぐらいには」
「心の声も、大きい小さいあるのかなー」
どうやって小さくするのかーー。
「声が漏れないように魔法で抑えよう」
それならなんとかできる、と指を動かしながらアレクセイが言った。
「え?マジ?できんの?じゃあ、行く!」
琉生斗は嬉しそうに、支度をはじめた。
何持ってこうかなーー、琉生斗は鞄を出して菓子を詰めだす。
「ーー昨日の教皇の話は何だったんだ?」
アレクセイは自然に尋ねた。
「あー、別にいつもの説教だよ」
聞くんじゃなかったなーー、アレクの女関係なんてーー、ドミトリーのあほーー。
「そうかーー」
アレクセイは洗濯室に移動した。
動揺しすぎて、魔導洗濯機を触った途端に、魔導洗濯機は粉砕し壊れてしまった。
「えっ?」
な、な、な、なぜ、そんなーー。
つとめて冷静に、アレクセイは振る舞った。
どうしようーー、また、別れる、などと言われないだろうかーー、アレクセイは心臓が苦しくなった。
魔法で抑える言った為、琉生斗は油断しているのだろうが、自分が聞かないとは思わないのか。
もちろん、聞いている自分も悪いのだが。
純粋な性格故に、賢いのに、騙されやすいーー。
アレクセイは溜め息をついた。
魔導列車の第一号は、神聖ロードリンゲン国の南側から、バッカイア国バスラ領を走る。
バスラ領には、大型遊具施設をはじめ、カジノや闘技場もあり、宿泊施設も多い。娯楽が少ない神聖ロードリンゲン国の民にとっては、憧れの場所なのだ。
そこと繋がるということで、国民の期待はとても大きく、バッカイア国にとっても大金を落としそうな客層は大歓迎だ。
魔導鉄道の社員を募集したところ、あまりの殺到数に、選考が大変だったという。
そして、今日ピカピカの魔導列車はピカピカの線路を走るのだ。
細かい調整は必要だろうが、一から計画し、奔走してきた兵馬は、泣きそうな顔をしている。
「やっぱり、列車といえばSLだよね」
アレクセイに組み立ててもらった黒い機体に、兵馬は満足気に頷いた。
「すっごぉぉぉい!」
ラルジュナの目がいつもより輝いてうるさいぐらいだ。隣には招かれたアスラーンが、口を開けて列車を見ている。
今日は二人の衣服も、シャツにズボンという軽装だ。
もっとも、ラルジュナの場合、装飾品がゴテゴテだがー。
「ーーすごい」
「この後はアジャハンだね」
兵馬の言葉に、アスラーンは顔を輝かせた。
特訓に特訓を重ねた鉄道員達が、テキパキと働く。
「もう、パパもすごい楽しみだって!」
ラルジュナがはしゃぎながら乗り込んだ。
「発車します!」
車掌のビートルが宣言した。
黒い列車は、ゆっくりと走り出す。
見た目は蒸気機関車だが、中身は魔石を動力に動く永久魔電池式だ。作り方はアレクセイしか知らない。
「うわあーー」
琉生斗は窓から顔を出した。
線路沿いにはたくさんの人が立っていた。線路の中には決まった場所以外は入れない魔法を施している。
東堂や、美花が正装の騎士服を着て立っている。琉生斗は手を振った。
「魔法騎士達は次の駅で乗ってくる」
なるほどー、と琉生斗は頷いた。駅で停まる練習も必要だしな。
アレクセイが長い足を組んでいる。彼は薄く笑って外の景色を見ていた。
ホント、おれの思いつきによくここまで付き合ってくれるよなーー、マメなヤツーー。
誰と付き合ってもそうなのかなーー、そう思うと胸が苦しい。
ラルジュナとアスラーンは運転席を見に行くと、兵馬と出て行った。兵馬の動揺のなさには、琉生斗は舌を巻く思いだ。
本当に大丈夫かーー、何かあればすぐにフォローに入らなければーー。
「ルート」
「うん?」
残った二人はお互いを見つめ合って、自然にキスを交わした。
「浮遊魔法などとは違って、面白いものだな」
アレクセイが呟いた。
「おれらがいたとこじゃ魔法がないからなー。移動手段は、自転車、車、電車に、飛行機」
「前に教えてもらったな。便利だが、燃料が大変だとー」
「そうそう。程々にしねえと、未来の分が無くなるだろうなー」
何でもそう、程々が一番だよなーー、常識ではなーー、琉生斗は景色を眺めた。
「ーーアレクはさ、やりたい事とかなかったのか?将来の夢、みたいなー」
琉生斗はアレクセイの顔を見なかった。
「夢ーー。王族になるときに、父から夢があるなら捨てよ、とは言われたな」
「ほーん」
「答える前に、妓館の主人に売られた」
父からもらった金で、店を大きくしたそうだーー。
琉生斗は目を丸くした。
「ーーやりたい事あったのか」
「いや、漠然としたものだ。母が肺を患って亡くなったからな、医者になりたいと思った事はあった」
遠くを見るように、アレクセイは語る。
「私が十二のとき、スズ様が聖女になられて五十年、サントの花が咲いた」
琉生斗は頷いた。
「父も、次の聖女の年齢を気にして子を成さなければならなかった、と言っていたな」
あー、あのおっさんはどの年代でもいけるように、いくらでも手ぇつけそうだけどーー。
「スズ様は私を次の聖女の護衛に、と指名されたが、結婚などは考えなかった。クリステイルやセージがするだろう、と思っていた」
目を瞠った琉生斗に、アレクセイは微笑んだ。
「きみに会って、心が変わった。何がなんでもきみと一緒になりたいと思った」
アレクセイの澄んだ瞳に見つめられ、琉生斗は顔が赤くなっていくのを感じた。
「いまはきみを幸せにしたい。それだけだ」
な、何言ってんだこいつーー。そんな事ーー。
琉生斗は目を見開いている。
あたりまえの事なんだよーー!、もっとおれの事だけ考えて、おれだけの為に生きろーー。おれの事を一日中考えて、おれだけを愛してーー。他のヤツなんか入る余地もないぐらい、おれの事を想えーー、おれに捨てられそうになったら泣いてすがりつけ、おれだけでいいんだ。
おれだけアレクの側にいればいいんだーー。
アレクセイは下を向いた。自然に顔が赤くなってくる。
琉生斗の顔を見ていたいのにーー。
おれの為に人生棒に振らせてわりーけどーー、おれは絶対に、絶対にーー。
絶対におまえを幸せにするーー。
アレクセイは顔をあげた。琉生斗は窓に腕を置いて、外を見ていた。
「ルート」
「ん?アレク、ひまわり畑がある。かわいいよな、ひまわり。みんな同じ方向むいてんだぜーー」
アレクセイは琉生斗の唇を塞いだ。
「愛している……」
キスの合間にアレクセイは囁いた。
「う、うん……」
何かあったっけ?
深くキスを繰り返す。アレクセイの手が琉生斗の首と肩を掴んだ。
キスしたいな、など琉生斗が思った事がわかるのだから、彼の要求をすべて叶えてあげられるのだ。
あー、すげぇー気持ちいいーー。やべー、すぐイキそう、体位変えようーー。
普段ならわからないことが、そう思っていたのか、と琉生斗の思うように抱いてあげられる。
そこ、もっと突いてーー!いい!もっと欲しいーー!
「あんっ!」
アレクー、好きーー。大好きーー。おれの全部好きにしてーー。
アレクセイは口元が緩んだ。
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アレクは何だろうーー。
「魔導列車の試運転に行くのだがーー」
行きたいーー。けどなー。
琉生斗は困ったような顔をした。
「どれぐらい聞こえるんだ?会話ぐらいか?」
「そうだな。今話しているぐらいには」
「心の声も、大きい小さいあるのかなー」
どうやって小さくするのかーー。
「声が漏れないように魔法で抑えよう」
それならなんとかできる、と指を動かしながらアレクセイが言った。
「え?マジ?できんの?じゃあ、行く!」
琉生斗は嬉しそうに、支度をはじめた。
何持ってこうかなーー、琉生斗は鞄を出して菓子を詰めだす。
「ーー昨日の教皇の話は何だったんだ?」
アレクセイは自然に尋ねた。
「あー、別にいつもの説教だよ」
聞くんじゃなかったなーー、アレクの女関係なんてーー、ドミトリーのあほーー。
「そうかーー」
アレクセイは洗濯室に移動した。
動揺しすぎて、魔導洗濯機を触った途端に、魔導洗濯機は粉砕し壊れてしまった。
「えっ?」
な、な、な、なぜ、そんなーー。
つとめて冷静に、アレクセイは振る舞った。
どうしようーー、また、別れる、などと言われないだろうかーー、アレクセイは心臓が苦しくなった。
魔法で抑える言った為、琉生斗は油断しているのだろうが、自分が聞かないとは思わないのか。
もちろん、聞いている自分も悪いのだが。
純粋な性格故に、賢いのに、騙されやすいーー。
アレクセイは溜め息をついた。
魔導列車の第一号は、神聖ロードリンゲン国の南側から、バッカイア国バスラ領を走る。
バスラ領には、大型遊具施設をはじめ、カジノや闘技場もあり、宿泊施設も多い。娯楽が少ない神聖ロードリンゲン国の民にとっては、憧れの場所なのだ。
そこと繋がるということで、国民の期待はとても大きく、バッカイア国にとっても大金を落としそうな客層は大歓迎だ。
魔導鉄道の社員を募集したところ、あまりの殺到数に、選考が大変だったという。
そして、今日ピカピカの魔導列車はピカピカの線路を走るのだ。
細かい調整は必要だろうが、一から計画し、奔走してきた兵馬は、泣きそうな顔をしている。
「やっぱり、列車といえばSLだよね」
アレクセイに組み立ててもらった黒い機体に、兵馬は満足気に頷いた。
「すっごぉぉぉい!」
ラルジュナの目がいつもより輝いてうるさいぐらいだ。隣には招かれたアスラーンが、口を開けて列車を見ている。
今日は二人の衣服も、シャツにズボンという軽装だ。
もっとも、ラルジュナの場合、装飾品がゴテゴテだがー。
「ーーすごい」
「この後はアジャハンだね」
兵馬の言葉に、アスラーンは顔を輝かせた。
特訓に特訓を重ねた鉄道員達が、テキパキと働く。
「もう、パパもすごい楽しみだって!」
ラルジュナがはしゃぎながら乗り込んだ。
「発車します!」
車掌のビートルが宣言した。
黒い列車は、ゆっくりと走り出す。
見た目は蒸気機関車だが、中身は魔石を動力に動く永久魔電池式だ。作り方はアレクセイしか知らない。
「うわあーー」
琉生斗は窓から顔を出した。
線路沿いにはたくさんの人が立っていた。線路の中には決まった場所以外は入れない魔法を施している。
東堂や、美花が正装の騎士服を着て立っている。琉生斗は手を振った。
「魔法騎士達は次の駅で乗ってくる」
なるほどー、と琉生斗は頷いた。駅で停まる練習も必要だしな。
アレクセイが長い足を組んでいる。彼は薄く笑って外の景色を見ていた。
ホント、おれの思いつきによくここまで付き合ってくれるよなーー、マメなヤツーー。
誰と付き合ってもそうなのかなーー、そう思うと胸が苦しい。
ラルジュナとアスラーンは運転席を見に行くと、兵馬と出て行った。兵馬の動揺のなさには、琉生斗は舌を巻く思いだ。
本当に大丈夫かーー、何かあればすぐにフォローに入らなければーー。
「ルート」
「うん?」
残った二人はお互いを見つめ合って、自然にキスを交わした。
「浮遊魔法などとは違って、面白いものだな」
アレクセイが呟いた。
「おれらがいたとこじゃ魔法がないからなー。移動手段は、自転車、車、電車に、飛行機」
「前に教えてもらったな。便利だが、燃料が大変だとー」
「そうそう。程々にしねえと、未来の分が無くなるだろうなー」
何でもそう、程々が一番だよなーー、常識ではなーー、琉生斗は景色を眺めた。
「ーーアレクはさ、やりたい事とかなかったのか?将来の夢、みたいなー」
琉生斗はアレクセイの顔を見なかった。
「夢ーー。王族になるときに、父から夢があるなら捨てよ、とは言われたな」
「ほーん」
「答える前に、妓館の主人に売られた」
父からもらった金で、店を大きくしたそうだーー。
琉生斗は目を丸くした。
「ーーやりたい事あったのか」
「いや、漠然としたものだ。母が肺を患って亡くなったからな、医者になりたいと思った事はあった」
遠くを見るように、アレクセイは語る。
「私が十二のとき、スズ様が聖女になられて五十年、サントの花が咲いた」
琉生斗は頷いた。
「父も、次の聖女の年齢を気にして子を成さなければならなかった、と言っていたな」
あー、あのおっさんはどの年代でもいけるように、いくらでも手ぇつけそうだけどーー。
「スズ様は私を次の聖女の護衛に、と指名されたが、結婚などは考えなかった。クリステイルやセージがするだろう、と思っていた」
目を瞠った琉生斗に、アレクセイは微笑んだ。
「きみに会って、心が変わった。何がなんでもきみと一緒になりたいと思った」
アレクセイの澄んだ瞳に見つめられ、琉生斗は顔が赤くなっていくのを感じた。
「いまはきみを幸せにしたい。それだけだ」
な、何言ってんだこいつーー。そんな事ーー。
琉生斗は目を見開いている。
あたりまえの事なんだよーー!、もっとおれの事だけ考えて、おれだけの為に生きろーー。おれの事を一日中考えて、おれだけを愛してーー。他のヤツなんか入る余地もないぐらい、おれの事を想えーー、おれに捨てられそうになったら泣いてすがりつけ、おれだけでいいんだ。
おれだけアレクの側にいればいいんだーー。
アレクセイは下を向いた。自然に顔が赤くなってくる。
琉生斗の顔を見ていたいのにーー。
おれの為に人生棒に振らせてわりーけどーー、おれは絶対に、絶対にーー。
絶対におまえを幸せにするーー。
アレクセイは顔をあげた。琉生斗は窓に腕を置いて、外を見ていた。
「ルート」
「ん?アレク、ひまわり畑がある。かわいいよな、ひまわり。みんな同じ方向むいてんだぜーー」
アレクセイは琉生斗の唇を塞いだ。
「愛している……」
キスの合間にアレクセイは囁いた。
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