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聖女の禁域編
第100話 聖女の禁域 2 ー琉生斗対東堂ー
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「よし、いつでもかかってこい!」
「いやいやいや、おまえ丸腰だろ」
闘技場の上で東堂は疲れたように言った。
「あんまりバカにするな」
「えーと。結界は使えるんですか?」
「時間かかるけど、使えるぞ」
時間かかっちゃだめだろーー。
「悪いが、瞬殺するぜ」
東堂は聖剣デュランダルを構えた。やるからには手加減はしない。
「よし、来い」
琉生斗の合図に東堂は一瞬で間合いをつめた。
「あばよ!」
「甘い」
えっ?
気がつけば琉生斗は白銀の錫杖を両手に持ち、東堂めがけて振り回した。
ガシンッ!
金属のぶつかる音が響いた。
「何だぁ、おまえの武器か……」
連続で撃ち合った後、東堂は後ろに飛んで距離を取る。そこから琉生斗の武器を、よく観察した。
「じいちゃんに借りてきた」
時空竜の女神様の飾りが付いたその錫杖からは、異常に強い気を感じる。
「距離を図るのに便利だよな」
「余裕だな。空振るぞ」
長けりゃいいもんでもねぇーー、東堂は駆ける。琉生斗は攻撃に備えて錫杖を構え直した。
「はっ!」
東堂が真横から剣を振る。琉生斗は受けた。
「槍隊は最強だけどな!」
「そりゃ、刀がしっかり振れればの話だ!」
行動が速い。反射神経もいいし、こいつ本当は戦闘向きだよなーー、と東堂は感心する。
剣先を琉生斗の胸に目掛けてーー、突く。
「もらった!」
突き刺さるはずだった。
「え?」
東堂は空気を突いた。目の前に琉生斗がいない。魔法は使っていないはずだ。
「はい。おれの勝ち」
東堂の首元に、白銀の錫杖が突き付けられている。
「マジかよー」
本気ではやってないが、負けるつもりはなかった。
「ふぅー。疲れた」
「はあ?勝ち逃げする気かー」
東堂が見ると琉生斗は汗をかいていた。不自然なぐらい汗を流している。
「ーーそんな動いてねえだろ?」
「ちょっと座る」
「え?」
琉生斗は闘技場の床に腰を下ろした。
「お、おい!モロフ!タオルと水!」
「東堂!いいから!」
琉生斗が東堂をとめたが、遅かった。
「え?どうしたんだ?」
「いや、ルートが疲れたみたいでよ!」
「えー!聖女様がぁ!」
「あー、いいって!」
琉生斗は慌てた。
「休んだらいけるから……」
そう言う間にも四方から、アンダーソニーや、ヤヘルや、ルッタマイヤが飛んできた。
「どうなさいましたか!」
「トードォ!何をしたぁ!」
「聖女様、動けますか?」
「大丈夫だからーー。東堂は関係ないから……」
そして、やはり旦那様があらわれた。
「ルート!どうした!」
「誰が知らせたんだよ……」
「神力がかなり減っている……」
「いいから、っ……」
アレクセイは構わずに琉生斗にキスをした。大量に魔力を流し込んでいく。みるみるうちに、琉生斗の状態が良くなった。
琉生斗はアレクセイの胸を叩いた。
「大丈夫か?」
「心配し過ぎだ。ちょっと目測を見誤ったんだよ。東堂の裏に移動しようと思って、身体ひとつ分飛ばすつもりが、おれの反射神経が追いつかなかったんで、補正するのに余分な神力がいったんだよ。じいちゃんが精神統一してねえと余分に神力がいるって言ってたけど、こういう事だよな」
「ーー無理をする」
アレクセイが琉生斗を抱きかかえた。
「イメージはあるんだけどな。咄嗟に使うのは難しい」
「なんだ、転移したのか」
「そう、空間転移ね」
「すげーことしてるな。マジ瞬間移動みたいだったぜ」
「そりゃ普通の転移より高速で飛べるからな」
「はあー。おれで試すなよ」
「おまえ以外だと真面目に相手してくれるヤツがいないじゃん。アレクなんか、小学生とやるような態度だぜ」
腹立つなんてもんじゃない。
「いやいや、小学生ならだいぶマシだぜ。おれらも大半の奴等は三歳児扱いだし」
「その通りです。聖女様」
アンダーソニーがにこやかに笑った。
「それでいいのかーー」
王国最強の騎士団だよな?
「それより、腹減ったから俺は行くぞ」
「ああ、サンキュー」
東堂は頭を下げて、モロフと食堂の方へ歩を進めた。
「聖女様、あまり無茶はいけませんぞ」
「そうですわ」
ヤヘルやルッタマイヤから心配をされ、琉生斗は苦笑した。
「みんな、おれのこと甘やかしすぎだな」
「何を焦っている?」
離宮のソファに横になった琉生斗は、アレクセイに問われそっぽを向いた。
「ルート」
「がんばりたいんだから、焦ってるとか言うなよ」
「そうか……」
できないからやるのに、無理をするなだなんてーー、じゃあ、いつならいいんだ?
「なあ、アレク。ーーおまえの呪いって何なんだ?」
……………………。
尋ねるが返事はなかった。
「消化器官は火傷の後遺症だから違うんだろ?アレク、何を呪われたんだ?」
琉生斗はゆっくりと静かに言葉を続けた。
「ルートには……」
「関係がないってか!ああ、そうか!なら、もう聞かねえよ!」
たぶんそう言われるとは思っていたが、思った以上にその事実のダメージが大きく、琉生斗は激昂した。
「ルート。愛している」
耳元で囁かれ耳やうなじにキスをされる。
こいつ、超ムカつくーー。
払ったところで力では敵わないし、抵抗するだけ無駄だな、無視しよ、無視無視。
琉生斗は目をつむり、寝たふりをした。アレクセイからの愛撫はとまらず、キスの心地よさにいつの間にか本当に眠ってしまっていた。
目を覚ましたときには、アレクセイの姿は見えず、琉生斗は溜め息を吐いた。
「おれの事、何だと思ってんだよ」
まさか、考えたくはないが、おれの身体が好きとか?ちらりと考えてすぐに打ち消す。こんな貧相で粗末なもんが付いてる身体なんて、あえて好きじゃないよなーー。
自分の考えに落ち込んでいると、離宮の外に人の気配を感じた。
「はーい。どなたさんですか?」
家の中から声をかける。ひとりのときは開けるなと言われている。
「こんな時間に失礼致します。イワンです」
珍しい事だ。
「どうしたんだ?」
イワンはいつもの簡素な神官服ではなく、教皇が着るような司祭の正装姿で立っていた。
「教皇からの使いで参りました」
ずいぶん物々しいなーー、と琉生斗が目を細めていると、転移魔法でアレクセイがあらわれた。
「何のようだ?」
「アレクセイ殿下、時空竜の女神様が、聖女様を呼んでおられます」
アレクセイは軽く目を伏せた。
「そうか。すぐに行こう」
「殿下はよろしいのですが……」
「本当かを確認しないと」
あ~、亡霊城ね。
あのとき、アリバイを作るのに、時空竜の女神様の呼び出し、という手を使ったんだなー、よく考えたら罰当たりな事したなーー、じいちゃんがだけど。
琉生斗はアレクセイと神殿に向かった。
ーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーー
この章で、第二部は終わりになります。四話ほどと、後は補足の話になります。
読みにくい話をここまで読んでいただき、お付き合いいただいて、本当にありがとうございます。感謝の気持ちしかありません。
話が多くなってきましたので、第三部からは、分けて掲載させていただこうと思います。そのときは、また、お手数ではありますが、ぜひ!お気に入り登録をよろしくお願いいたします!
ありがとうございました。 濃子
「いやいやいや、おまえ丸腰だろ」
闘技場の上で東堂は疲れたように言った。
「あんまりバカにするな」
「えーと。結界は使えるんですか?」
「時間かかるけど、使えるぞ」
時間かかっちゃだめだろーー。
「悪いが、瞬殺するぜ」
東堂は聖剣デュランダルを構えた。やるからには手加減はしない。
「よし、来い」
琉生斗の合図に東堂は一瞬で間合いをつめた。
「あばよ!」
「甘い」
えっ?
気がつけば琉生斗は白銀の錫杖を両手に持ち、東堂めがけて振り回した。
ガシンッ!
金属のぶつかる音が響いた。
「何だぁ、おまえの武器か……」
連続で撃ち合った後、東堂は後ろに飛んで距離を取る。そこから琉生斗の武器を、よく観察した。
「じいちゃんに借りてきた」
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「距離を図るのに便利だよな」
「余裕だな。空振るぞ」
長けりゃいいもんでもねぇーー、東堂は駆ける。琉生斗は攻撃に備えて錫杖を構え直した。
「はっ!」
東堂が真横から剣を振る。琉生斗は受けた。
「槍隊は最強だけどな!」
「そりゃ、刀がしっかり振れればの話だ!」
行動が速い。反射神経もいいし、こいつ本当は戦闘向きだよなーー、と東堂は感心する。
剣先を琉生斗の胸に目掛けてーー、突く。
「もらった!」
突き刺さるはずだった。
「え?」
東堂は空気を突いた。目の前に琉生斗がいない。魔法は使っていないはずだ。
「はい。おれの勝ち」
東堂の首元に、白銀の錫杖が突き付けられている。
「マジかよー」
本気ではやってないが、負けるつもりはなかった。
「ふぅー。疲れた」
「はあ?勝ち逃げする気かー」
東堂が見ると琉生斗は汗をかいていた。不自然なぐらい汗を流している。
「ーーそんな動いてねえだろ?」
「ちょっと座る」
「え?」
琉生斗は闘技場の床に腰を下ろした。
「お、おい!モロフ!タオルと水!」
「東堂!いいから!」
琉生斗が東堂をとめたが、遅かった。
「え?どうしたんだ?」
「いや、ルートが疲れたみたいでよ!」
「えー!聖女様がぁ!」
「あー、いいって!」
琉生斗は慌てた。
「休んだらいけるから……」
そう言う間にも四方から、アンダーソニーや、ヤヘルや、ルッタマイヤが飛んできた。
「どうなさいましたか!」
「トードォ!何をしたぁ!」
「聖女様、動けますか?」
「大丈夫だからーー。東堂は関係ないから……」
そして、やはり旦那様があらわれた。
「ルート!どうした!」
「誰が知らせたんだよ……」
「神力がかなり減っている……」
「いいから、っ……」
アレクセイは構わずに琉生斗にキスをした。大量に魔力を流し込んでいく。みるみるうちに、琉生斗の状態が良くなった。
琉生斗はアレクセイの胸を叩いた。
「大丈夫か?」
「心配し過ぎだ。ちょっと目測を見誤ったんだよ。東堂の裏に移動しようと思って、身体ひとつ分飛ばすつもりが、おれの反射神経が追いつかなかったんで、補正するのに余分な神力がいったんだよ。じいちゃんが精神統一してねえと余分に神力がいるって言ってたけど、こういう事だよな」
「ーー無理をする」
アレクセイが琉生斗を抱きかかえた。
「イメージはあるんだけどな。咄嗟に使うのは難しい」
「なんだ、転移したのか」
「そう、空間転移ね」
「すげーことしてるな。マジ瞬間移動みたいだったぜ」
「そりゃ普通の転移より高速で飛べるからな」
「はあー。おれで試すなよ」
「おまえ以外だと真面目に相手してくれるヤツがいないじゃん。アレクなんか、小学生とやるような態度だぜ」
腹立つなんてもんじゃない。
「いやいや、小学生ならだいぶマシだぜ。おれらも大半の奴等は三歳児扱いだし」
「その通りです。聖女様」
アンダーソニーがにこやかに笑った。
「それでいいのかーー」
王国最強の騎士団だよな?
「それより、腹減ったから俺は行くぞ」
「ああ、サンキュー」
東堂は頭を下げて、モロフと食堂の方へ歩を進めた。
「聖女様、あまり無茶はいけませんぞ」
「そうですわ」
ヤヘルやルッタマイヤから心配をされ、琉生斗は苦笑した。
「みんな、おれのこと甘やかしすぎだな」
「何を焦っている?」
離宮のソファに横になった琉生斗は、アレクセイに問われそっぽを向いた。
「ルート」
「がんばりたいんだから、焦ってるとか言うなよ」
「そうか……」
できないからやるのに、無理をするなだなんてーー、じゃあ、いつならいいんだ?
「なあ、アレク。ーーおまえの呪いって何なんだ?」
……………………。
尋ねるが返事はなかった。
「消化器官は火傷の後遺症だから違うんだろ?アレク、何を呪われたんだ?」
琉生斗はゆっくりと静かに言葉を続けた。
「ルートには……」
「関係がないってか!ああ、そうか!なら、もう聞かねえよ!」
たぶんそう言われるとは思っていたが、思った以上にその事実のダメージが大きく、琉生斗は激昂した。
「ルート。愛している」
耳元で囁かれ耳やうなじにキスをされる。
こいつ、超ムカつくーー。
払ったところで力では敵わないし、抵抗するだけ無駄だな、無視しよ、無視無視。
琉生斗は目をつむり、寝たふりをした。アレクセイからの愛撫はとまらず、キスの心地よさにいつの間にか本当に眠ってしまっていた。
目を覚ましたときには、アレクセイの姿は見えず、琉生斗は溜め息を吐いた。
「おれの事、何だと思ってんだよ」
まさか、考えたくはないが、おれの身体が好きとか?ちらりと考えてすぐに打ち消す。こんな貧相で粗末なもんが付いてる身体なんて、あえて好きじゃないよなーー。
自分の考えに落ち込んでいると、離宮の外に人の気配を感じた。
「はーい。どなたさんですか?」
家の中から声をかける。ひとりのときは開けるなと言われている。
「こんな時間に失礼致します。イワンです」
珍しい事だ。
「どうしたんだ?」
イワンはいつもの簡素な神官服ではなく、教皇が着るような司祭の正装姿で立っていた。
「教皇からの使いで参りました」
ずいぶん物々しいなーー、と琉生斗が目を細めていると、転移魔法でアレクセイがあらわれた。
「何のようだ?」
「アレクセイ殿下、時空竜の女神様が、聖女様を呼んでおられます」
アレクセイは軽く目を伏せた。
「そうか。すぐに行こう」
「殿下はよろしいのですが……」
「本当かを確認しないと」
あ~、亡霊城ね。
あのとき、アリバイを作るのに、時空竜の女神様の呼び出し、という手を使ったんだなー、よく考えたら罰当たりな事したなーー、じいちゃんがだけど。
琉生斗はアレクセイと神殿に向かった。
ーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーー
この章で、第二部は終わりになります。四話ほどと、後は補足の話になります。
読みにくい話をここまで読んでいただき、お付き合いいただいて、本当にありがとうございます。感謝の気持ちしかありません。
話が多くなってきましたので、第三部からは、分けて掲載させていただこうと思います。そのときは、また、お手数ではありますが、ぜひ!お気に入り登録をよろしくお願いいたします!
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