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聖女の禁域編
第99話 聖女の禁域 1 ー平和な日常ー
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「町子!元気か?」
「あら~、ルート君~。もちろん元気よ~」
朝から魔導室を尋ねた琉生斗は、町子の姿を見て笑顔をみせた。
「聞いたわよ~、ルート君~。兵馬君バッカイア帝国に留学するんですってね~。よく許したわね~」
「ーー町子、メンタルに響くんで、その話はやめてください」
琉生斗は肩を落とした。
「ごめん~、ごめん~。偉いわよ、ルート君~」
「だろ?もう誉めて誉めて!」
一生分泣いたよ、と琉生斗が言うとティンが頷いてくれた。
「おれはみんなが一緒に来てくれて、本当にラッキーだったんだよな。先代なんかひとりですごいよ」
その他の聖女達もひとりで異世界に来て、結婚相手を決められて魔蝕と戦ってーー。
「いや、改めて思うとひどい世界だな」
琉生斗はしみじみと考えた。ティンは困ったように笑っている。彼は母親が異世界転移しなければ生まれなかったのだから、何とも言い難いのだろう。
「なあ、ティンさん。ティンさんは神殺しじゃないの?」
ティンは意味あり気な目で琉生斗を見た。
「話しませんよ」
「ありゃー、みんな冷たいな」
「本人に聞けばいいじゃない~」
「意外に本人には聞きにくいんだよ。ずっと黙ってきた事なんだから、ちょっとやそっとじゃ言わないよ」
それもそうね~、と町子は首を傾けた。
琉生斗は普段の会話ではアレクセイの名前を出さない。出すと向こうが反応するからだ。
「とりあえず気にしない事にした。それに、じいちゃんから次に悪神を斬るときは、一緒に行ってもいいと許可が出たし」
ティンが目を見張った。
「ーーそれはそれは。教皇も思い切った事をー」
「それだけやべーんだろ?と、言うわけでおれは聖女の治癒を取得したいんだよ」
「なるほど」
「町子、おまえ、じいちゃんの治癒聖魔法使えただろ?教えてくれよ」
「わたしのやり方だと、本を読んでイメージするだけだけど~」
琉生斗は眉根を寄せた。
「ーーおまえ、天才か」
「よく言われるわ~」
「普通はできません。イメージして、その魔法にあった魔力を練ります。一度使うと練り方を覚えるから撃てますが、はじめての魔法を本を読んだだけで撃つのは、もはや大魔導師の領域です」
ティンの言葉に町子は、鼻高々だ。
「町子、実はおまえ三百歳のばあちゃんとかじゃないか?」
魔法で若返ってるだけ。
「失礼ね~。ルート君のあんぽんたん~!」
「わりー、わりー。そうだ、ティンさん。この優良物件と結婚しない?」
琉生斗の言葉に町子は目を丸くし、ティンは固まった。
「ーー琉生斗。大人をからかうんじゃありません」
「ない話じゃないだろ?年の差は理由にならないよ。陛下に子供がいなけりゃティンさんがおれと結婚してたかもしれないじゃん」
「物は言いようですね。だいたい、アダマスなら子供がひとりもいないということは、あり得なかったでしょう」
「そうだな、どっちも可能性の話だ。不可能の話じゃない」
「はい。魔蝕は大丈夫ですよ。次からは一ヶ月に一回にしましょう。また、琉生斗の部屋についてはこれから考えますので」
ティンはさっさと琉生斗を部屋から追い出した。
「あら、ガードが硬いわね」
琉生斗は舌を出した。
「東堂!遅くなった!」
「ああ、大丈夫だぜ。こいつらががんばってくれてるからな」
幼児運動教室は数人の魔法騎士候補生が手伝うようになっていた。
「テオドロス!ボールはもっと真剣に投げろ!」
「はい!」
ヒョードルの息子テオドロスは東堂の指示でテキパキ動く。生意気な態度は微塵も見られなくなっていた。
「成長したなー」
「家帰りたいなら帰っていいって言うんだけど、誰も帰らねえの」
それはすごいな。
「魔法騎士になりたいぐらいだから、根は真面目なんだろうな」
「ああ」
東堂と琉生斗は頷きあった。
「おい、兵馬の事は大丈夫か?」
「あ、ああ。何とか立ち直って来たぜ」
とても立ち直っていない顔で琉生斗は言った。
「地雷だったか、すまん」
東堂は潔く謝る。
「いいさ。今までずっと同じ進路だったのが、奇跡だったんだから」
言いながらも琉生斗は暗い。
「ただ、気になるのがさー、なんかラルジュナさんと距離が近いんだよな」
眉を寄せながら琉生斗は語る。
「仕事相手だからじゃねえのか?」
どんなヤツか知らないしなー、と東堂は上を見た。太陽はちょうど真上にある。
「暑い時期が来たなー。まあ、たいした暑さでもないけどよ」
「涼しいよな。カラッとしてるし」
「おし。みんな!今日はここまでだ!」
「「「ありがとうございました!」」」
「俺よぉ、魔法騎士候補生の演習も任せられるようになっちまってさ」
「そうなのか。おまえも責任が色々かかってくるな」
兵士宿舎に向かう道を二人で歩きながら話をする。
「立場をもてば自然にそういうもんが付いてくるんだな」
東堂は腰の剣帯に差した聖剣を撫でながら、自分に言い聞かせるように言った。
「ーーそうだよな。あっ、そうだ!ちょっと付き合ってくれよ」
「嫌だ。殿下に殺される」
「大丈夫、大丈夫。おっ!トルさん!闘技場貸して!」
「聖女様ー。何を企んでおられます?」
書類を持って魔法騎士の動きを見ていたトルイストが、琉生斗の言葉に首を傾げた。
「まず、疑いを捨ててくれ」
ちょっと東堂と手合わせすんだよ、と琉生斗が言うとトルイストは鼻で笑った。
「失礼ですが、聖女様の剣は殿下であり、聖女様自身には戦う力はないかとーー」
「ーー呼ぶぞ」
「今の時間なら空いております。自由にお使いください」
「よし、東堂行くぞ」
「何すんだよ」
「闘技場行くんだ。戦うに決まってるだろ」
「ーー誰と?」
「おれだよ。喜べ、聖女ルート様がおまえと戦うんだ」
「はあ……?」
東堂は鼻で笑い飛ばそうとしてやめた。
こいつ黒い竜とか召喚できるしなーー。
ーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーー
この章で、第二部は終わりになります。五話か六話、後は補足の話になります。
読みにくい話をここまで読んでいただき、お付き合いいただいて、本当にありがとうございます。感謝の気持ちしかありません。
話が多くなってきましたので、第三部からは、分けて掲載させていただこうと思います。そのときは、また、お手数ではありますが、ぜひ!お気に入り登録をよろしくお願いいたします!
ありがとうございました。
濃子
「あら~、ルート君~。もちろん元気よ~」
朝から魔導室を尋ねた琉生斗は、町子の姿を見て笑顔をみせた。
「聞いたわよ~、ルート君~。兵馬君バッカイア帝国に留学するんですってね~。よく許したわね~」
「ーー町子、メンタルに響くんで、その話はやめてください」
琉生斗は肩を落とした。
「ごめん~、ごめん~。偉いわよ、ルート君~」
「だろ?もう誉めて誉めて!」
一生分泣いたよ、と琉生斗が言うとティンが頷いてくれた。
「おれはみんなが一緒に来てくれて、本当にラッキーだったんだよな。先代なんかひとりですごいよ」
その他の聖女達もひとりで異世界に来て、結婚相手を決められて魔蝕と戦ってーー。
「いや、改めて思うとひどい世界だな」
琉生斗はしみじみと考えた。ティンは困ったように笑っている。彼は母親が異世界転移しなければ生まれなかったのだから、何とも言い難いのだろう。
「なあ、ティンさん。ティンさんは神殺しじゃないの?」
ティンは意味あり気な目で琉生斗を見た。
「話しませんよ」
「ありゃー、みんな冷たいな」
「本人に聞けばいいじゃない~」
「意外に本人には聞きにくいんだよ。ずっと黙ってきた事なんだから、ちょっとやそっとじゃ言わないよ」
それもそうね~、と町子は首を傾けた。
琉生斗は普段の会話ではアレクセイの名前を出さない。出すと向こうが反応するからだ。
「とりあえず気にしない事にした。それに、じいちゃんから次に悪神を斬るときは、一緒に行ってもいいと許可が出たし」
ティンが目を見張った。
「ーーそれはそれは。教皇も思い切った事をー」
「それだけやべーんだろ?と、言うわけでおれは聖女の治癒を取得したいんだよ」
「なるほど」
「町子、おまえ、じいちゃんの治癒聖魔法使えただろ?教えてくれよ」
「わたしのやり方だと、本を読んでイメージするだけだけど~」
琉生斗は眉根を寄せた。
「ーーおまえ、天才か」
「よく言われるわ~」
「普通はできません。イメージして、その魔法にあった魔力を練ります。一度使うと練り方を覚えるから撃てますが、はじめての魔法を本を読んだだけで撃つのは、もはや大魔導師の領域です」
ティンの言葉に町子は、鼻高々だ。
「町子、実はおまえ三百歳のばあちゃんとかじゃないか?」
魔法で若返ってるだけ。
「失礼ね~。ルート君のあんぽんたん~!」
「わりー、わりー。そうだ、ティンさん。この優良物件と結婚しない?」
琉生斗の言葉に町子は目を丸くし、ティンは固まった。
「ーー琉生斗。大人をからかうんじゃありません」
「ない話じゃないだろ?年の差は理由にならないよ。陛下に子供がいなけりゃティンさんがおれと結婚してたかもしれないじゃん」
「物は言いようですね。だいたい、アダマスなら子供がひとりもいないということは、あり得なかったでしょう」
「そうだな、どっちも可能性の話だ。不可能の話じゃない」
「はい。魔蝕は大丈夫ですよ。次からは一ヶ月に一回にしましょう。また、琉生斗の部屋についてはこれから考えますので」
ティンはさっさと琉生斗を部屋から追い出した。
「あら、ガードが硬いわね」
琉生斗は舌を出した。
「東堂!遅くなった!」
「ああ、大丈夫だぜ。こいつらががんばってくれてるからな」
幼児運動教室は数人の魔法騎士候補生が手伝うようになっていた。
「テオドロス!ボールはもっと真剣に投げろ!」
「はい!」
ヒョードルの息子テオドロスは東堂の指示でテキパキ動く。生意気な態度は微塵も見られなくなっていた。
「成長したなー」
「家帰りたいなら帰っていいって言うんだけど、誰も帰らねえの」
それはすごいな。
「魔法騎士になりたいぐらいだから、根は真面目なんだろうな」
「ああ」
東堂と琉生斗は頷きあった。
「おい、兵馬の事は大丈夫か?」
「あ、ああ。何とか立ち直って来たぜ」
とても立ち直っていない顔で琉生斗は言った。
「地雷だったか、すまん」
東堂は潔く謝る。
「いいさ。今までずっと同じ進路だったのが、奇跡だったんだから」
言いながらも琉生斗は暗い。
「ただ、気になるのがさー、なんかラルジュナさんと距離が近いんだよな」
眉を寄せながら琉生斗は語る。
「仕事相手だからじゃねえのか?」
どんなヤツか知らないしなー、と東堂は上を見た。太陽はちょうど真上にある。
「暑い時期が来たなー。まあ、たいした暑さでもないけどよ」
「涼しいよな。カラッとしてるし」
「おし。みんな!今日はここまでだ!」
「「「ありがとうございました!」」」
「俺よぉ、魔法騎士候補生の演習も任せられるようになっちまってさ」
「そうなのか。おまえも責任が色々かかってくるな」
兵士宿舎に向かう道を二人で歩きながら話をする。
「立場をもてば自然にそういうもんが付いてくるんだな」
東堂は腰の剣帯に差した聖剣を撫でながら、自分に言い聞かせるように言った。
「ーーそうだよな。あっ、そうだ!ちょっと付き合ってくれよ」
「嫌だ。殿下に殺される」
「大丈夫、大丈夫。おっ!トルさん!闘技場貸して!」
「聖女様ー。何を企んでおられます?」
書類を持って魔法騎士の動きを見ていたトルイストが、琉生斗の言葉に首を傾げた。
「まず、疑いを捨ててくれ」
ちょっと東堂と手合わせすんだよ、と琉生斗が言うとトルイストは鼻で笑った。
「失礼ですが、聖女様の剣は殿下であり、聖女様自身には戦う力はないかとーー」
「ーー呼ぶぞ」
「今の時間なら空いております。自由にお使いください」
「よし、東堂行くぞ」
「何すんだよ」
「闘技場行くんだ。戦うに決まってるだろ」
「ーー誰と?」
「おれだよ。喜べ、聖女ルート様がおまえと戦うんだ」
「はあ……?」
東堂は鼻で笑い飛ばそうとしてやめた。
こいつ黒い竜とか召喚できるしなーー。
ーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーー
この章で、第二部は終わりになります。五話か六話、後は補足の話になります。
読みにくい話をここまで読んでいただき、お付き合いいただいて、本当にありがとうございます。感謝の気持ちしかありません。
話が多くなってきましたので、第三部からは、分けて掲載させていただこうと思います。そのときは、また、お手数ではありますが、ぜひ!お気に入り登録をよろしくお願いいたします!
ありがとうございました。
濃子
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