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日常編5
第97話 王都日和15 ー兵馬の推理2ー
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「あなたでしょ?マアリさん?」
トーマスのカフェで仕事をしていたマアリは、兵馬の顔を見て顔色を変えた。
「え?この人女性だろ?」
「頼んだんだよ。襲う役の人間は誰でもよかったんだ。僕が女の子を襲うっていう事実が欲しかったんでしょ?」
「何で?」
「大方、お金返すのが嫌になったんだろうね」
「あっ、おまえ応援金貸してんだよな」
「別に返してもらおうとも思ってないけど」
嫌なもんだね。
「だ、だって、トーマスが返すって言うからー」
「そんな事当たり前だろ!マアリ、何言ってんだよ!」
「だって、みんな借りてるのよ。うちくらい返さなくてもいいじゃない!」
「無茶苦茶だよーー。マアリ……」
トーマスは頭を抱えた。
「僕の事を悪者にしたかったんだよね。あんな女の子を巻き込んでーー」
「そうだぞ。母親も娘さんも凄い傷ついてる!」
「ひどいけど、母親はぐるだよ」
「えーー!」
「じゃないと帰宅時間が正確にわかる人間なんか母親ぐらいのもんでしょ?」
「だって、たまたま遅くなったんだぜ!」
「女の子が遅い時間に帰るときは、たいがい母親に連絡を入れるよ。学校には必ず魔通信があるし、置いている家もあるでしょ?」
「あっ。書類に、学校の帰りが遅くなったため家に連絡を入れ、ってあった」
母親は知っていたのだろう、急いでいるときに使う道があることも。
「けど、何でなんだ?トーマスの仮面をつけて襲ってるのに、アミの脳内ではおまえになるなんてー」
「ルート、わからない?記憶エラーだよ」
琉生斗は目を細めた。
「ーー母親が刷り込んだのか?」
「そうだろうねー。来たようだよ」
琉生斗は町子が連れてきた人物を見て目を丸くした。アミの母親は当然として、隣にいるのはーー。
「ラッド?」
「知り合い?」
「ミント達の社交ダンスの練習相手だよ」
「ーー覚えていてくださったのですか?うれしいですね」
「記憶力がいいだけだよ。忘れられないのも不便だけどな」
「それはそれは…」
変わらないイケメンさでラッドは微笑んだ。
「劇団員が犯罪者かよ。おまえ、変化の仮面盗んだな」
「ダンス室の用具入れに入ってましたんで。最初は何だろうと思っていたのですが、付けてみると時間にバラツキがあるものの、他の者が自分になれたので小道具として使っていました」
「たしかに、演劇では使えそうだな」
双子の役とかそっくりになれる。
「迂闊にもカフェで自慢してしまって。そこの女性に黙っているかわりにやって欲しい事があると頼まれました。ああ、あのお嬢さんの胸に触ってしまったのは偶然ですよ」
「どうだかな」
「聖女様ならいただいてますがーー」
「アレク、だめだ」
琉生斗は後ろのアレクセイが剣を抜くのをとめた。ラッドはアレクセイの気にあてられ、真っ青になって腰をぬかす。
「ひっ」
イケメンが泡をくっている。
兵馬は俯いている母親に声をかけた。
「アミさんのお母さん?」
肩を、びくり、と震わせ、母親は首を振る。
「なぜこんな事をしたんですか?」
兵馬が尋ねた。
「ーーアミが、あんたの事が好きだって言うから、邪魔したかったのよ」
「どうやって?」
「襲われた、っていうから言ったのよ、ヒョウマにやられたの?、って」
「うわぁー、ひどいねー」
ラルジュナが顔をしかめた。
「それでアミは思い込んだのかーー。だから、じいちゃんの前で、ちゃんと覚えておきたい、って言ったんだなー。変な事を言うなとは思ったんだけど」
普通は、『忘れたい』、だろう。
「いくら好きな人でも襲われたくはないわ~」
町子が心底嫌そうな顔をした。
琉生斗は黙った。アレクセイならオッケーだ、とは言えない空気だ。
「けど、ルートみたいに殿下なら大丈夫って人もいるからね」
「何!おまえ心が読めるのか!」
「顔に書いてるよ」
兵馬は引きつった。
あちゃー、琉生斗は頭を抱えた。
「アタシの旦那はね、誠実な人だったよ。それがあんたが来て、マーブルストリートが賑わって儲かっていくたびに、アタシを裏切るようになった」
「うわぁ、逆恨みだーー。怖いーー」
ラルジュナが口を挟む。
「アミもあんたが好きだって言うし、痛い目をみせてやりたかったんだよ!」
「だからって、娘さんにひどすぎるよーー」
琉生斗が言うと母親は笑った。
「そうでもないわよ。ヒョウマが犯人だって思い込んだら、悪くはない、って顔してたからね」
無理ーー。いや、十四歳なんて常識がしっかりしてない子もいるから、そんなもんなのかー?
琉生斗は落ち込んだ。
「お母さん!」
「アミ!何でここに!」
「教皇様が、あたしの脳内の記憶を本当の記憶にしてくれたの、やっぱりカフェの店長だった!」
トーマスは首を振った。
「違う!オレに化けたあいつだ!」
怒りながらトーマスはラッドを指差した。
「もう!マアリ!おまえとはやっていけない!出て行け!」
「嫌よ!せっかく儲かってきてるのに!」
「おまえ、そんなんじゃなかったのに……」
トーマスは肩をがっくりと落とした。
「え?あなた劇団の人ですよね?あなたがあたしを?」
「お母さんに頼まれたんだよ。お母さんはそこのマアリさんと仲良しでね。二人してヒョウマさんを陥れたかったんだ。カフェでみんなとお茶してたら、お母さんから君の帰宅が遅くなると連絡が入ってね、トーマスさんに仮面を付けてもらったんだよ。前から仮面の事でマアリさんに脅されてたし。そして、君が裏道を通ると聞いてね。隠れて待っていたんだ。時間がなくてすぐに君を気絶させたかったから手荒になってしまった。それはすまないと思っている。でも、人が来ないように見張っていたのはマアリと君のお母さんだよ」
アミは信じられないものを見るような目で母親を見た。
「お母さん……」
「うるさい!あんたが悪いんだよ!そんな詐欺師みたいな男に惚れるなんて!」
「お父さんは喜んでるじゃない」
「アタシは最悪だよ!」
「マアリとサミ、そしてラッドは警備詰所に連れて行きます」
警備隊員のビュラがアレクセイに頭を下げた。カフェから出るときに、トーマスにも頭を下げていく。トーマスは力なく頷いた。
ラッドが琉生斗を見た。だが、琉生斗はラッドの方は気にもせず、隣りの兵馬をじっと見ている。
ラッドはアレクセイと目が合った。
次はないーー。
目から言葉が伝わる、ラッドは身体の芯が握りつぶされるような恐怖を味わった。
連行される途中、ラッドが残念そうにつぶやいた。
「あの頃に比べると、段違いの美しさだな」
あの方の恐ろしさもだがーー。
「ヒョウマさん。ごめんなさい。お母さんもあたしもーー」
「いいよ。僕のせいで怖い思いをさせて悪かったね」
兵馬は淡々と言った。
アミはその顔を見て、何かを決意したかのように口を開いた。
「あの!あたしはやっぱりヒョウマさんが好きです!付き合ってください」
顔を赤らめ一生懸命なアミの姿を見ても、兵馬は態度を変えなかった。
溜め息をつく。
「ごめんね」
「ーー前にお父さんに言ってましたよね。恋愛に興味がないって。ーーだからですか?」
兵馬は苦しそうな顔で笑った。
「違うよ」
「じゃあ」
「好きな人がいるからだよ」
大きな目をさらに開いて、アミは信じられないというような顔をした。
「わたしも好きなのにーー」
少女は涙をこぼしながら走り去った。
トーマスのカフェで仕事をしていたマアリは、兵馬の顔を見て顔色を変えた。
「え?この人女性だろ?」
「頼んだんだよ。襲う役の人間は誰でもよかったんだ。僕が女の子を襲うっていう事実が欲しかったんでしょ?」
「何で?」
「大方、お金返すのが嫌になったんだろうね」
「あっ、おまえ応援金貸してんだよな」
「別に返してもらおうとも思ってないけど」
嫌なもんだね。
「だ、だって、トーマスが返すって言うからー」
「そんな事当たり前だろ!マアリ、何言ってんだよ!」
「だって、みんな借りてるのよ。うちくらい返さなくてもいいじゃない!」
「無茶苦茶だよーー。マアリ……」
トーマスは頭を抱えた。
「僕の事を悪者にしたかったんだよね。あんな女の子を巻き込んでーー」
「そうだぞ。母親も娘さんも凄い傷ついてる!」
「ひどいけど、母親はぐるだよ」
「えーー!」
「じゃないと帰宅時間が正確にわかる人間なんか母親ぐらいのもんでしょ?」
「だって、たまたま遅くなったんだぜ!」
「女の子が遅い時間に帰るときは、たいがい母親に連絡を入れるよ。学校には必ず魔通信があるし、置いている家もあるでしょ?」
「あっ。書類に、学校の帰りが遅くなったため家に連絡を入れ、ってあった」
母親は知っていたのだろう、急いでいるときに使う道があることも。
「けど、何でなんだ?トーマスの仮面をつけて襲ってるのに、アミの脳内ではおまえになるなんてー」
「ルート、わからない?記憶エラーだよ」
琉生斗は目を細めた。
「ーー母親が刷り込んだのか?」
「そうだろうねー。来たようだよ」
琉生斗は町子が連れてきた人物を見て目を丸くした。アミの母親は当然として、隣にいるのはーー。
「ラッド?」
「知り合い?」
「ミント達の社交ダンスの練習相手だよ」
「ーー覚えていてくださったのですか?うれしいですね」
「記憶力がいいだけだよ。忘れられないのも不便だけどな」
「それはそれは…」
変わらないイケメンさでラッドは微笑んだ。
「劇団員が犯罪者かよ。おまえ、変化の仮面盗んだな」
「ダンス室の用具入れに入ってましたんで。最初は何だろうと思っていたのですが、付けてみると時間にバラツキがあるものの、他の者が自分になれたので小道具として使っていました」
「たしかに、演劇では使えそうだな」
双子の役とかそっくりになれる。
「迂闊にもカフェで自慢してしまって。そこの女性に黙っているかわりにやって欲しい事があると頼まれました。ああ、あのお嬢さんの胸に触ってしまったのは偶然ですよ」
「どうだかな」
「聖女様ならいただいてますがーー」
「アレク、だめだ」
琉生斗は後ろのアレクセイが剣を抜くのをとめた。ラッドはアレクセイの気にあてられ、真っ青になって腰をぬかす。
「ひっ」
イケメンが泡をくっている。
兵馬は俯いている母親に声をかけた。
「アミさんのお母さん?」
肩を、びくり、と震わせ、母親は首を振る。
「なぜこんな事をしたんですか?」
兵馬が尋ねた。
「ーーアミが、あんたの事が好きだって言うから、邪魔したかったのよ」
「どうやって?」
「襲われた、っていうから言ったのよ、ヒョウマにやられたの?、って」
「うわぁー、ひどいねー」
ラルジュナが顔をしかめた。
「それでアミは思い込んだのかーー。だから、じいちゃんの前で、ちゃんと覚えておきたい、って言ったんだなー。変な事を言うなとは思ったんだけど」
普通は、『忘れたい』、だろう。
「いくら好きな人でも襲われたくはないわ~」
町子が心底嫌そうな顔をした。
琉生斗は黙った。アレクセイならオッケーだ、とは言えない空気だ。
「けど、ルートみたいに殿下なら大丈夫って人もいるからね」
「何!おまえ心が読めるのか!」
「顔に書いてるよ」
兵馬は引きつった。
あちゃー、琉生斗は頭を抱えた。
「アタシの旦那はね、誠実な人だったよ。それがあんたが来て、マーブルストリートが賑わって儲かっていくたびに、アタシを裏切るようになった」
「うわぁ、逆恨みだーー。怖いーー」
ラルジュナが口を挟む。
「アミもあんたが好きだって言うし、痛い目をみせてやりたかったんだよ!」
「だからって、娘さんにひどすぎるよーー」
琉生斗が言うと母親は笑った。
「そうでもないわよ。ヒョウマが犯人だって思い込んだら、悪くはない、って顔してたからね」
無理ーー。いや、十四歳なんて常識がしっかりしてない子もいるから、そんなもんなのかー?
琉生斗は落ち込んだ。
「お母さん!」
「アミ!何でここに!」
「教皇様が、あたしの脳内の記憶を本当の記憶にしてくれたの、やっぱりカフェの店長だった!」
トーマスは首を振った。
「違う!オレに化けたあいつだ!」
怒りながらトーマスはラッドを指差した。
「もう!マアリ!おまえとはやっていけない!出て行け!」
「嫌よ!せっかく儲かってきてるのに!」
「おまえ、そんなんじゃなかったのに……」
トーマスは肩をがっくりと落とした。
「え?あなた劇団の人ですよね?あなたがあたしを?」
「お母さんに頼まれたんだよ。お母さんはそこのマアリさんと仲良しでね。二人してヒョウマさんを陥れたかったんだ。カフェでみんなとお茶してたら、お母さんから君の帰宅が遅くなると連絡が入ってね、トーマスさんに仮面を付けてもらったんだよ。前から仮面の事でマアリさんに脅されてたし。そして、君が裏道を通ると聞いてね。隠れて待っていたんだ。時間がなくてすぐに君を気絶させたかったから手荒になってしまった。それはすまないと思っている。でも、人が来ないように見張っていたのはマアリと君のお母さんだよ」
アミは信じられないものを見るような目で母親を見た。
「お母さん……」
「うるさい!あんたが悪いんだよ!そんな詐欺師みたいな男に惚れるなんて!」
「お父さんは喜んでるじゃない」
「アタシは最悪だよ!」
「マアリとサミ、そしてラッドは警備詰所に連れて行きます」
警備隊員のビュラがアレクセイに頭を下げた。カフェから出るときに、トーマスにも頭を下げていく。トーマスは力なく頷いた。
ラッドが琉生斗を見た。だが、琉生斗はラッドの方は気にもせず、隣りの兵馬をじっと見ている。
ラッドはアレクセイと目が合った。
次はないーー。
目から言葉が伝わる、ラッドは身体の芯が握りつぶされるような恐怖を味わった。
連行される途中、ラッドが残念そうにつぶやいた。
「あの頃に比べると、段違いの美しさだな」
あの方の恐ろしさもだがーー。
「ヒョウマさん。ごめんなさい。お母さんもあたしもーー」
「いいよ。僕のせいで怖い思いをさせて悪かったね」
兵馬は淡々と言った。
アミはその顔を見て、何かを決意したかのように口を開いた。
「あの!あたしはやっぱりヒョウマさんが好きです!付き合ってください」
顔を赤らめ一生懸命なアミの姿を見ても、兵馬は態度を変えなかった。
溜め息をつく。
「ごめんね」
「ーー前にお父さんに言ってましたよね。恋愛に興味がないって。ーーだからですか?」
兵馬は苦しそうな顔で笑った。
「違うよ」
「じゃあ」
「好きな人がいるからだよ」
大きな目をさらに開いて、アミは信じられないというような顔をした。
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