173 / 410
魔法騎士大演習 亡霊城編(ファンタジー系 長編)
第73話 亡霊城攻略 9 ー嫉妬深い二人ー
しおりを挟む
「ルートー」
「ん?」
「着いた」
あれ?おれ寝てたのか、呑気だなー。
アレクセイの肩から頭を起こすと、目の前に、台座に刺さった光る錫杖があった。
「おぉ!本当にあったじゃねえか」
あれ?
「なあ、アレク。槍が飛んで来なかったか?」
「あぁ」
琉生斗はアレクセイから降りた。アレクセイは身体が離れるのを嫌がったのだがー。後ろを見て琉生斗は目を瞠る。
折られたり粉砕した状態で、無数の槍が落ちていた。
「ごめん」
まあ、呑気に寝ていた自分だことー、琉生斗は自分に呆れる。
「大した事はない」
本当に何でもなかったのだろう。揺れをまったく感じなかったー。
そのとき、琉生斗はアレクセイに後ろから抱きしめられた。
「どうした?」
「愛しすぎてー」
「はいはい。帰ったらね」
嫌か?と尋ねられ、ミハエルじいちゃん達見てるだろ?と返す。
「見えないようにしてきた」
だからってーー。
「ーー遺跡っぽい場所は、やだなー」
古い臭い、ところどころに痛みがある石壁ー。
琉生斗はポツリと言った。その声の調子に、アレクセイは気が付いた。
頬にキスをし、すまない、と言う。
いくら時空竜の女神様のされた事とはいえ、あの行為の後、恋人を目の前で失いかけている。
場所によってははっきりと思い出してしまい、声も出せないほど恐ろしくなるときがある。
「よし、錫杖抜こうー」
琉生斗は台座にあがり、光る錫杖に手をかける。
ピリッとくるものがあったが、それはするりと抜けた。
「おっほー!おれ、すげぇー聖職者っぽくね?」
振り回しながら言うと、アレクセイはくすりと笑う。
「そうだな、聖女は聖職者なのか、難しいところだ」
それはおれの人柄の問題なのか?と、琉生斗は目を細めた。
「ほれ、アレク」
アレクセイに光る錫杖を渡すと、彼は二、三度錫杖を振る。
「ーー軽いな」
物足りないらしい。
「え?結構重いよ」
さすがに重さを付加した剣を振ってる人は、言う事が違う。琉生斗など、アレクセイの剣を持ち上げる事はできない。せいぜい引きずるぐらいだ。
「前にミハエルじいちゃんが、アレクが次の教皇になるって言ってたけどーー」
「あぁ、臣籍降下を願い出たときに、神殿から打診があったらしい。父が断ったようだが」
「王族から教皇になったりするのか?」
マリア・テレジアの旦那みたいな。あれは、神聖ローマ帝国の皇帝だったかー。
「普通はない」
はっきりとアレクセイは言った。
「ふーん。是が非でもアレクでって事?」
「ーー詳しい事はわからない」
「あんまり遊んでなかったからだろ?」
アレクセイが返事に詰まった。
「そんな事、じいちゃん言ってたもんなー。まぁ、王族様の遊びが、どの程度なのか知りませんが」
琉生斗は歩き出した。
慌てるようにアレクセイが後を追う。
「ルートーー」
「いいよ、いいよ。おれに魅力がなかったんだから、しょうがないよな?」
「ーーなぜそうなる?」
「おまえ、いつおれの護衛になるって決まったんだ?」
琉生斗の問いに、アレクセイは黙った。
「言えねぇよな?遊んじゃったの、決まった後だもんな」
「ーールート……」
すたすたとアレクセイを振り切るように琉生斗は進む。
「ルート!何でもするから、お願いだからーー」
アレクセイは必死で琉生斗を抱き寄せた。
「ふーん。別に気にしなくていいよ。そのときのアレクが、やりたかった事なんだろ?」
「ルートーー」
一階に戻る階段の手前で、アレクセイは言った。
「誓って、ルートが思うような事はしていないーー」
琉生斗の目つきが鋭くなった。
このアホ!遊びと真剣な交際なら、遊びの方がまだましだ。
遊んじゃったごめん、てへっ、で済ましとけ。
「おまえも大変だねー。いい加減こんなうっとおしい奴とは別れたほうがいんじゃね?」
「ルート」
琉生斗はくさくさとした気持ちになりながら、階段を登る。アレクセイは少し怒ったような顔で付いてきた。
コンコン、と上の板を叩くと、ゆっくりと板があがる。
「聖女様!大丈夫でしたか!ぎゃあ!」
不機嫌そうなアレクセイを見たカロリンが、飛び上がって悲鳴をあげた。
「な、なんで!」
腰を抜かしている。
「ミハエルじいちゃんに聞いてないのか?攻略に必要だったんだ。初っ端で詰んでよー」
「旦那様が?」
「あー、人間なら誰でもよかったんだけどな」
「それはそれはー、わたしでなくてよかった。聖女様と二人っきりになった事がバレたら、どっちみち最後は人生が詰みますからね」
カロリンは、クラリス達は先に進んだと告げた。
「そうだ、聖女様。困った事態になりました」
「何だよ」
「転移が使えません」
ん?
琉生斗は不思議そうな顔をした。アレクセイに視線をやると、彼は辺りを見回して、何かに気付いたようだ。
「ーーマチコかー」
「はい、魔導師のマチコさんが亡霊に取り込まれたそうで、城のまわりに超強力な結界が張られ、転移ができなくなり、ティン殿もこちらに来れません」
マチコならありうる、とアレクセイが言う。
「町子は無事なの?」
「司教クラリスが助けたそうなので、マチコさんは意識不明ですが無事です。ただ、亡霊のほうがーー」
「すげぇーパワーアップしたんだ」
「はいー」
カロリンは項垂れた。
「あっ、カロリン、これ持ってて」
「えー!わたしなんかが持つものじゃありません!」
「重いんだよ。じゃあ、ここに置いてくかー」
「床に置いちゃ駄目です!わたしが持ちます!」
光る錫杖を床に置こうとすると、カロリンは泡を吹きながら止めにかかった。そのとき、偶然カロリンの手が琉生斗の手に触れた。
「ぎゃあ!」
カロリンはアレクセイに腕を捻じ曲げられた。
琉生斗は呆然としてその様子を見た。
「ーーおまえ、ひでーな」
「そうだな」
「すみません!わたしが悪いんです!」
カロリンは泣いて謝った。
「どう考えても悪いのはアレクだろ」
「ああ」
アレクセイはカロリンの腕を治癒した。
「ああ、じゃねえよ。謝れ」
琉生斗の言葉を聞こえない振りをして、アレクセイは横を向いている。
「聖女様、クラリスの気配がしますので、わたしはそちらと合流します」
「あぁ。ごめんな。心が狭いヤツでよ」
「と、とんでもないです!」
カロリンは逃げるように走って行く。
「ーー本当、アレクもおれの事言えねえなー」
琉生斗は深い溜め息を漏らした。
まったく、お互い嫉妬深いよなーー。
「ん?」
「着いた」
あれ?おれ寝てたのか、呑気だなー。
アレクセイの肩から頭を起こすと、目の前に、台座に刺さった光る錫杖があった。
「おぉ!本当にあったじゃねえか」
あれ?
「なあ、アレク。槍が飛んで来なかったか?」
「あぁ」
琉生斗はアレクセイから降りた。アレクセイは身体が離れるのを嫌がったのだがー。後ろを見て琉生斗は目を瞠る。
折られたり粉砕した状態で、無数の槍が落ちていた。
「ごめん」
まあ、呑気に寝ていた自分だことー、琉生斗は自分に呆れる。
「大した事はない」
本当に何でもなかったのだろう。揺れをまったく感じなかったー。
そのとき、琉生斗はアレクセイに後ろから抱きしめられた。
「どうした?」
「愛しすぎてー」
「はいはい。帰ったらね」
嫌か?と尋ねられ、ミハエルじいちゃん達見てるだろ?と返す。
「見えないようにしてきた」
だからってーー。
「ーー遺跡っぽい場所は、やだなー」
古い臭い、ところどころに痛みがある石壁ー。
琉生斗はポツリと言った。その声の調子に、アレクセイは気が付いた。
頬にキスをし、すまない、と言う。
いくら時空竜の女神様のされた事とはいえ、あの行為の後、恋人を目の前で失いかけている。
場所によってははっきりと思い出してしまい、声も出せないほど恐ろしくなるときがある。
「よし、錫杖抜こうー」
琉生斗は台座にあがり、光る錫杖に手をかける。
ピリッとくるものがあったが、それはするりと抜けた。
「おっほー!おれ、すげぇー聖職者っぽくね?」
振り回しながら言うと、アレクセイはくすりと笑う。
「そうだな、聖女は聖職者なのか、難しいところだ」
それはおれの人柄の問題なのか?と、琉生斗は目を細めた。
「ほれ、アレク」
アレクセイに光る錫杖を渡すと、彼は二、三度錫杖を振る。
「ーー軽いな」
物足りないらしい。
「え?結構重いよ」
さすがに重さを付加した剣を振ってる人は、言う事が違う。琉生斗など、アレクセイの剣を持ち上げる事はできない。せいぜい引きずるぐらいだ。
「前にミハエルじいちゃんが、アレクが次の教皇になるって言ってたけどーー」
「あぁ、臣籍降下を願い出たときに、神殿から打診があったらしい。父が断ったようだが」
「王族から教皇になったりするのか?」
マリア・テレジアの旦那みたいな。あれは、神聖ローマ帝国の皇帝だったかー。
「普通はない」
はっきりとアレクセイは言った。
「ふーん。是が非でもアレクでって事?」
「ーー詳しい事はわからない」
「あんまり遊んでなかったからだろ?」
アレクセイが返事に詰まった。
「そんな事、じいちゃん言ってたもんなー。まぁ、王族様の遊びが、どの程度なのか知りませんが」
琉生斗は歩き出した。
慌てるようにアレクセイが後を追う。
「ルートーー」
「いいよ、いいよ。おれに魅力がなかったんだから、しょうがないよな?」
「ーーなぜそうなる?」
「おまえ、いつおれの護衛になるって決まったんだ?」
琉生斗の問いに、アレクセイは黙った。
「言えねぇよな?遊んじゃったの、決まった後だもんな」
「ーールート……」
すたすたとアレクセイを振り切るように琉生斗は進む。
「ルート!何でもするから、お願いだからーー」
アレクセイは必死で琉生斗を抱き寄せた。
「ふーん。別に気にしなくていいよ。そのときのアレクが、やりたかった事なんだろ?」
「ルートーー」
一階に戻る階段の手前で、アレクセイは言った。
「誓って、ルートが思うような事はしていないーー」
琉生斗の目つきが鋭くなった。
このアホ!遊びと真剣な交際なら、遊びの方がまだましだ。
遊んじゃったごめん、てへっ、で済ましとけ。
「おまえも大変だねー。いい加減こんなうっとおしい奴とは別れたほうがいんじゃね?」
「ルート」
琉生斗はくさくさとした気持ちになりながら、階段を登る。アレクセイは少し怒ったような顔で付いてきた。
コンコン、と上の板を叩くと、ゆっくりと板があがる。
「聖女様!大丈夫でしたか!ぎゃあ!」
不機嫌そうなアレクセイを見たカロリンが、飛び上がって悲鳴をあげた。
「な、なんで!」
腰を抜かしている。
「ミハエルじいちゃんに聞いてないのか?攻略に必要だったんだ。初っ端で詰んでよー」
「旦那様が?」
「あー、人間なら誰でもよかったんだけどな」
「それはそれはー、わたしでなくてよかった。聖女様と二人っきりになった事がバレたら、どっちみち最後は人生が詰みますからね」
カロリンは、クラリス達は先に進んだと告げた。
「そうだ、聖女様。困った事態になりました」
「何だよ」
「転移が使えません」
ん?
琉生斗は不思議そうな顔をした。アレクセイに視線をやると、彼は辺りを見回して、何かに気付いたようだ。
「ーーマチコかー」
「はい、魔導師のマチコさんが亡霊に取り込まれたそうで、城のまわりに超強力な結界が張られ、転移ができなくなり、ティン殿もこちらに来れません」
マチコならありうる、とアレクセイが言う。
「町子は無事なの?」
「司教クラリスが助けたそうなので、マチコさんは意識不明ですが無事です。ただ、亡霊のほうがーー」
「すげぇーパワーアップしたんだ」
「はいー」
カロリンは項垂れた。
「あっ、カロリン、これ持ってて」
「えー!わたしなんかが持つものじゃありません!」
「重いんだよ。じゃあ、ここに置いてくかー」
「床に置いちゃ駄目です!わたしが持ちます!」
光る錫杖を床に置こうとすると、カロリンは泡を吹きながら止めにかかった。そのとき、偶然カロリンの手が琉生斗の手に触れた。
「ぎゃあ!」
カロリンはアレクセイに腕を捻じ曲げられた。
琉生斗は呆然としてその様子を見た。
「ーーおまえ、ひでーな」
「そうだな」
「すみません!わたしが悪いんです!」
カロリンは泣いて謝った。
「どう考えても悪いのはアレクだろ」
「ああ」
アレクセイはカロリンの腕を治癒した。
「ああ、じゃねえよ。謝れ」
琉生斗の言葉を聞こえない振りをして、アレクセイは横を向いている。
「聖女様、クラリスの気配がしますので、わたしはそちらと合流します」
「あぁ。ごめんな。心が狭いヤツでよ」
「と、とんでもないです!」
カロリンは逃げるように走って行く。
「ーー本当、アレクもおれの事言えねえなー」
琉生斗は深い溜め息を漏らした。
まったく、お互い嫉妬深いよなーー。
115
お気に入りに追加
255
あなたにおすすめの小説
とある文官のひとりごと
きりか
BL
貧乏な弱小子爵家出身のノア・マキシム。
アシュリー王国の花形騎士団の文官として、日々頑張っているが、学生の頃からやたらと絡んでくるイケメン部隊長であるアベル・エメを大の苦手というか、天敵認定をしていた。しかし、ある日、父の借金が判明して…。
基本コメディで、少しだけシリアス?
エチシーンところか、チュッどまりで申し訳ございません(土下座)
ムーンライト様でも公開しております。


一級警備員の俺が異世界転生したら一流警備兵になったけど色々と勧誘されて鬱陶しい
司真 緋水銀
ファンタジー
【あらすじ】
一級の警備資格を持つ不思議系マイペース主人公、石原鳴月維(いしはらなつい)は仕事中トラックに轢かれ死亡する。
目を覚ました先は勇者と魔王の争う異世界。
『職業』の『天職』『適職』などにより『資格(センス)』や『技術(スキル)』が決まる世界。
勇者の力になるべく喚ばれた石原の職業は……【天職の警備兵】
周囲に笑いとばされ勇者達にもつま弾きにされた石原だったが…彼はあくまでマイペースに徐々に力を発揮し、周囲を驚嘆させながら自由に生き抜いていく。
--------------------------------------------------------
※基本主人公視点ですが別の人視点も入ります。
改修した改訂版でセリフや分かりにくい部分など変更しました。
小説家になろうさんで先行配信していますのでこちらも応援していただくと嬉しいですっ!
https://ncode.syosetu.com/n7300fi/
この物語はフィクションです。登場する人物・団体・名称等は架空であり、実在のものとは関係ありません。

せっかく美少年に転生したのに女神の祝福がおかしい
拓海のり
BL
前世の記憶を取り戻した途端、海に放り込まれたレニー。【腐女神の祝福】は気になるけれど、裕福な商人の三男に転生したので、まったり気ままに異世界の醍醐味を満喫したいです。神様は出て来ません。ご都合主義、ゆるふわ設定。
途中までしか書いていないので、一話のみ三万字位の短編になります。
他サイトにも投稿しています。
幼い精霊を預けられたので、俺と主様が育ての父母になった件
雪玉 円記
BL
ハイマー辺境領主のグルシエス家に仕える、ディラン・サヘンドラ。
主である辺境伯グルシエス家三男、クリストファーと共に王立学園を卒業し、ハイマー領へと戻る。
その数日後、魔獣討伐のために騎士団と共に出撃したところ、幼い見た目の言葉を話せない子供を拾う。
リアンと名付けたその子供は、クリストファーの思惑でディランと彼を父母と認識してしまった。
個性豊かなグルシエス家、仕える面々、不思議な生き物たちに囲まれ、リアンはのびのびと暮らす。
ある日、世界的宗教であるマナ・ユリエ教の教団騎士であるエイギルがリアンを訪ねてきた。
リアンは次代の世界樹の精霊である。そのため、次のシンボルとして教団に居を移してほしい、と告げるエイギル。
だがリアンはそれを拒否する。リアンが嫌なら、と二人も支持する。
その判断が教皇アーシスの怒髪天をついてしまった。
数週間後、教団騎士団がハイマー辺境領邸を襲撃した。
ディランはリアンとクリストファーを守るため、リアンを迎えにきたエイギルと対峙する。
だが実力の差は大きく、ディランは斬り伏せられ、死の淵を彷徨う。
次に目が覚めた時、ディランはユグドラシルの元にいた。
ユグドラシルが用意したアフタヌーンティーを前に、意識が途絶えたあとのこと、自分とクリストファーの状態、リアンの決断、そして、何故自分とクリストファーがリアンの養親に選ばれたのかを聞かされる。
ユグドラシルに送り出され、意識が戻ったのは襲撃から数日後だった。
後日、リアンが拾ってきた不思議な生き物たちが実は四大元素の精霊たちであると知らされる。
彼らとグルシエス家中の協力を得て、ディランとクリストファーは鍛錬に励む。
一ヶ月後、ディランとクリスは四大精霊を伴い、教団本部がある隣国にいた。
ユグドラシルとリアンの意思を叶えるために。
そして、自分達を圧倒的戦闘力でねじ伏せたエイギルへのリベンジを果たすために──……。
※一部に流血を含む戦闘シーン、R-15程度のイチャイチャが含まれます。
※現在、改稿したものを順次投稿中です。
詳しくは最新の近況ボードをご覧ください。
龍の寵愛を受けし者達
樹木緑
BL
サンクホルム国の王子のジェイドは、
父王の護衛騎士であるダリルに憧れていたけど、
ある日偶然に自分の護衛にと推す父王に反する声を聞いてしまう。
それ以来ずっと嫌われていると思っていた王子だったが少しずつ打ち解けて
いつかはそれが愛に変わっていることに気付いた。
それと同時に何故父王が最強の自身の護衛を自分につけたのか理解す時が来る。
王家はある者に裏切りにより、
無惨にもその策に敗れてしまう。
剣が苦手でずっと魔法の研究をしていた王子は、
責めて騎士だけは助けようと、
刃にかかる寸前の所でとうの昔に失ったとされる
時戻しの術をかけるが…

どこにでもある話と思ったら、まさか?
きりか
BL
ストロベリームーンとニュースで言われた月夜の晩に、リストラ対象になった俺は、アルコールによって現実逃避をし、異世界転生らしきこととなったが、あまりにありきたりな展開に笑いがこみ上げてきたところ、イケメンが2人現れて…。
某国の皇子、冒険者となる
くー
BL
俺が転生したのは、とある帝国という国の皇子だった。
転生してから10年、19歳になった俺は、兄の反対を無視して従者とともに城を抜け出すことにした。
俺の本当の望み、冒険者になる夢を叶えるために……
異世界転生主人公がみんなから愛され、冒険を繰り広げ、成長していく物語です。
主人公は魔法使いとして、仲間と力をあわせて魔物や敵と戦います。
※ BL要素は控えめです。
2020年1月30日(木)完結しました。
ユーザ登録のメリット
- 毎日¥0対象作品が毎日1話無料!
- お気に入り登録で最新話を見逃さない!
- しおり機能で小説の続きが読みやすい!
1~3分で完了!
無料でユーザ登録する
すでにユーザの方はログイン
閉じる