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風の噂に聞きましたが。編
第59話 風の噂に聞きましたが。 最終話
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ヒョードル、マデラン伯爵イスイ、リョシュカの父カタリナ男爵トルマ、エノンの父ジュラ男爵ヤミス、バードの父タラナ子爵長男キキエ、陛下に呼び出された五人は、青ざめた顔で謁見室に入室した。
陛下の挨拶も耳に入らない。何より家庭が地獄だ。
噂話に耐えられなくなった妻は、家から一歩も出ず、娘には「聖女様の悪口を言うなんて、お父様もお母様もテオドロスも大嫌い!」と無視されるし、テオドロスも学舎に行かないと愚図る始末。
なぜ、こうなったのだーー。
「皆様、ごきげん麗しゅうございます」
その中、聖女にしてアレクセイ妃殿下である琉生斗は謁見室に姿を見せ、優雅にお辞儀をした。
美しくも恐ろしい表情の旦那様とともにーー。
琉生斗は季節的に聖女のケープはかけておらず、白の生地がほっそりとした肩にピッタリと沿っている。
色気など無さそうな清楚な容姿をしているのに、ときおり妖艶さを覗かせるーー。
アレクセイに睨まれて、ヒョードル達は視線を落とした。
「どうもすみませんね。おれが息子さん達から病気もらっちゃったもんで」
ヒョードル達は驚愕した。
聖女様が先に謝るなど、我々はどうしたらよいのかーー。
青くなって言葉が出ない父親達を気にせずに、琉生斗は続ける。
「でも、おれも悪女って言われたり、アレクをたぶらかしてるって言われたり、傷ついたりはしたわけよ。終始寝る間も削って、世界のために働いてる、このおれが、なんだけど」
アレクセイが深く頷いた。
おまえは完全にたぶらかされているだろう、父は思った。
「いかようにも、処分を!」
「はい。了解ですー。お子さん達には魔法騎士団男子宿舎でこれから暮らしてもらいます」
「はあ?」
「うちの東堂が面倒をみます。幼児運動教室にどうしても入りたかったご子息の事、あいつの手下になって、小さい子供の面倒もみるでしょう」
琉生斗の嫌味をくらい、バツの悪そうな顔をしたヒョードル達は、お互いの顔を見回した。
「あ、あの妻が何といいますかーー」
「断って下さって結構ですよ。魔法騎士候補生ではいられなくなりますがーー」
脅しだ。
「子供は、特に男の子は、親元から離せば成長が早い。自分で洗濯して、衣服や寝る場所を整えたり、風呂や施設を掃除したり、炊事場を手伝う。基本的な事ができるのが魔法騎士団の理念です。それがわからないなら、近衛兵にでもなって澄ましていればいい」
琉生斗の言葉に、ヒョードルは俯いた。
「おれだって神殿に行ったら礼拝堂の掃除や外の掃き掃除をするんだぜ。悪女のルート様ができて、貴族の坊っちゃんは親の威光で息巻くだけか?」
琉生斗はアダマスを睨んだ。
「今回は許してやる。次ぽかったら、わかってんだろな。王座から蹴飛ばしてやるからな」
その言葉に同意するように、アレクセイが柄をカチリと鳴らした。
「私はこの国の王だがーー」
アダマスは最後の悪足掻きをした。
「知ってるけど?だが、もう次がいるじゃん。残念だけどおれの次はまだ当分来れないよ。どっちが大事か陛下はわかんないのか?」
あっさりと琉生斗は返した。
「国民の声が聞こえないなら、女神様の声も聞こえなくて当然だな。陛下、民意って何だと思う?」
アダマスは深く息をついた。
「ヒョードル、以下の者、わかったか?」
「はっ!」
「私が許しても聖女が許さなければ、子息達はこの国から居場所がなくなるーー」
「そりゃそうですよ。後四十九年おれの時代だもん。まさか、みんな、ヒョロ太子がおれとアレクに勝てるとでも思ってる?んなわけないよなー」
逆に考えると一年しか経ってないとは、恐ろしすぎるーー。
ヒョードル達が頭を深く、深く下げている。
「さっさと、うちの子がごめんなさいー、って言えば良かったのにー」
まあ、しょうもないわーー、と聖女様は執事長ヘイデンの淹れてくれた紅茶タイムに突入する。
「そうでございますなー。聖女様、このおもちゃもらっても?」
パボンが相槌をうちながら琉生斗に問う。
「いいよ。男の子はこんなん好きだもんなー。マルビル君?ターリエ君?二ついるなら兵馬に作ってもらうよ」
「おぉ、ありがたい!しかし、聖女様はよく覚えていて下さいますなー。ディアルトも感動してましたぞ」
「あぁ、アンデラ山が気に入ったみたいで何よりだよ」
アンデラ山の警備隊勤務になったディアルトは、現地ですぐに恋人もでき幸せいっぱいらしい。お祝い金も贈ったから、栄転かもしれない。
「そうだ、陛下。ラズベリー様に頼んで」
「なにを?」
「王妃様主催のお茶会を開いて、御婦人方を招待していただく」
アダマスは固まった。
「ぶふふっ、プライドだけたけー女なんか、ぽっきり折れちまうなーー。どうしてあげようかなー」
「ルート、それだけはーー」
慌てふためくアダマスに、琉生斗は指を差した。
「はい、アレク」
「陛下、覚悟はよろしいか」
「おまえはちょっとは止めんかい!」
「日は二週間後でいいよ。アレクとクリシュナ領地に行ってくるからー。あぁ、ついでに招待状の書き方、葛城に教えてあげて」
と、聖女様は言い残し、陛下の御前から去ったそうだ。
「パボン」
「はい?」
「おまえは、私の事を助けんなー」
「ええ。君主の過ちは全力で正すのが、魔法騎士団の真髄であります」
「ふん!」
私の近衛兵のくせに、とアダマスはへそを曲げた。
この後、琉生斗はクリステイルの元を訪れ、おまえがさっさと処罰しときゃよかったんだよ、この馬鹿テイル!と王太子に怒鳴り散らしたと言う。
琉生斗が陛下の元を訪れた噂はすぐに国内に広がり、この件は次第に落ち着いていった。アダマスは琉生斗の存在感を深く噛みしめ、息子が普通に接してくれたことを安堵したらしい。
そして、聖女様は旦那様と旅行に旅立ったそうです。
その日、五人の父親は、息子と息子の荷物を持って、魔法騎士団男子宿舎のドアを開けた。
東堂は少年達を歓迎し、正規の魔法騎士になるまで、しっかり面倒をみたそうだ。
陛下の挨拶も耳に入らない。何より家庭が地獄だ。
噂話に耐えられなくなった妻は、家から一歩も出ず、娘には「聖女様の悪口を言うなんて、お父様もお母様もテオドロスも大嫌い!」と無視されるし、テオドロスも学舎に行かないと愚図る始末。
なぜ、こうなったのだーー。
「皆様、ごきげん麗しゅうございます」
その中、聖女にしてアレクセイ妃殿下である琉生斗は謁見室に姿を見せ、優雅にお辞儀をした。
美しくも恐ろしい表情の旦那様とともにーー。
琉生斗は季節的に聖女のケープはかけておらず、白の生地がほっそりとした肩にピッタリと沿っている。
色気など無さそうな清楚な容姿をしているのに、ときおり妖艶さを覗かせるーー。
アレクセイに睨まれて、ヒョードル達は視線を落とした。
「どうもすみませんね。おれが息子さん達から病気もらっちゃったもんで」
ヒョードル達は驚愕した。
聖女様が先に謝るなど、我々はどうしたらよいのかーー。
青くなって言葉が出ない父親達を気にせずに、琉生斗は続ける。
「でも、おれも悪女って言われたり、アレクをたぶらかしてるって言われたり、傷ついたりはしたわけよ。終始寝る間も削って、世界のために働いてる、このおれが、なんだけど」
アレクセイが深く頷いた。
おまえは完全にたぶらかされているだろう、父は思った。
「いかようにも、処分を!」
「はい。了解ですー。お子さん達には魔法騎士団男子宿舎でこれから暮らしてもらいます」
「はあ?」
「うちの東堂が面倒をみます。幼児運動教室にどうしても入りたかったご子息の事、あいつの手下になって、小さい子供の面倒もみるでしょう」
琉生斗の嫌味をくらい、バツの悪そうな顔をしたヒョードル達は、お互いの顔を見回した。
「あ、あの妻が何といいますかーー」
「断って下さって結構ですよ。魔法騎士候補生ではいられなくなりますがーー」
脅しだ。
「子供は、特に男の子は、親元から離せば成長が早い。自分で洗濯して、衣服や寝る場所を整えたり、風呂や施設を掃除したり、炊事場を手伝う。基本的な事ができるのが魔法騎士団の理念です。それがわからないなら、近衛兵にでもなって澄ましていればいい」
琉生斗の言葉に、ヒョードルは俯いた。
「おれだって神殿に行ったら礼拝堂の掃除や外の掃き掃除をするんだぜ。悪女のルート様ができて、貴族の坊っちゃんは親の威光で息巻くだけか?」
琉生斗はアダマスを睨んだ。
「今回は許してやる。次ぽかったら、わかってんだろな。王座から蹴飛ばしてやるからな」
その言葉に同意するように、アレクセイが柄をカチリと鳴らした。
「私はこの国の王だがーー」
アダマスは最後の悪足掻きをした。
「知ってるけど?だが、もう次がいるじゃん。残念だけどおれの次はまだ当分来れないよ。どっちが大事か陛下はわかんないのか?」
あっさりと琉生斗は返した。
「国民の声が聞こえないなら、女神様の声も聞こえなくて当然だな。陛下、民意って何だと思う?」
アダマスは深く息をついた。
「ヒョードル、以下の者、わかったか?」
「はっ!」
「私が許しても聖女が許さなければ、子息達はこの国から居場所がなくなるーー」
「そりゃそうですよ。後四十九年おれの時代だもん。まさか、みんな、ヒョロ太子がおれとアレクに勝てるとでも思ってる?んなわけないよなー」
逆に考えると一年しか経ってないとは、恐ろしすぎるーー。
ヒョードル達が頭を深く、深く下げている。
「さっさと、うちの子がごめんなさいー、って言えば良かったのにー」
まあ、しょうもないわーー、と聖女様は執事長ヘイデンの淹れてくれた紅茶タイムに突入する。
「そうでございますなー。聖女様、このおもちゃもらっても?」
パボンが相槌をうちながら琉生斗に問う。
「いいよ。男の子はこんなん好きだもんなー。マルビル君?ターリエ君?二ついるなら兵馬に作ってもらうよ」
「おぉ、ありがたい!しかし、聖女様はよく覚えていて下さいますなー。ディアルトも感動してましたぞ」
「あぁ、アンデラ山が気に入ったみたいで何よりだよ」
アンデラ山の警備隊勤務になったディアルトは、現地ですぐに恋人もでき幸せいっぱいらしい。お祝い金も贈ったから、栄転かもしれない。
「そうだ、陛下。ラズベリー様に頼んで」
「なにを?」
「王妃様主催のお茶会を開いて、御婦人方を招待していただく」
アダマスは固まった。
「ぶふふっ、プライドだけたけー女なんか、ぽっきり折れちまうなーー。どうしてあげようかなー」
「ルート、それだけはーー」
慌てふためくアダマスに、琉生斗は指を差した。
「はい、アレク」
「陛下、覚悟はよろしいか」
「おまえはちょっとは止めんかい!」
「日は二週間後でいいよ。アレクとクリシュナ領地に行ってくるからー。あぁ、ついでに招待状の書き方、葛城に教えてあげて」
と、聖女様は言い残し、陛下の御前から去ったそうだ。
「パボン」
「はい?」
「おまえは、私の事を助けんなー」
「ええ。君主の過ちは全力で正すのが、魔法騎士団の真髄であります」
「ふん!」
私の近衛兵のくせに、とアダマスはへそを曲げた。
この後、琉生斗はクリステイルの元を訪れ、おまえがさっさと処罰しときゃよかったんだよ、この馬鹿テイル!と王太子に怒鳴り散らしたと言う。
琉生斗が陛下の元を訪れた噂はすぐに国内に広がり、この件は次第に落ち着いていった。アダマスは琉生斗の存在感を深く噛みしめ、息子が普通に接してくれたことを安堵したらしい。
そして、聖女様は旦那様と旅行に旅立ったそうです。
その日、五人の父親は、息子と息子の荷物を持って、魔法騎士団男子宿舎のドアを開けた。
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