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強国バルド編 (ファンタジー系)
第20話 強国バルド 4 精霊
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「お食事です」
窓から、精霊ドライアドが入ってくる。木の精霊らしく、外見も木だ。ただ、色が鉄の色をしている。
「ありがとう」
机の上に置かれた食事を見て、琉生斗は溜め息をついた。
「どうかされましたか?」
「何もないよー」
ドライアドが去ると、琉生斗は布団に倒れ込んだ。
毒ガ入ッテイルーー。
女神様からの警告だ。これは、食べない方がいいだろうーー。
「おれ、このまま飯抜きなの?」
食事は取らなくても持つだろうが、問題は水だ。これがないと2日も持たないだろうーー。
神経質な顔をしたハオルを思い出す。
嫌な奴ーー。
琉生斗は目を閉じた。
教皇、アダマスやクリステイルの為にも、人質になる事を選んだが、早々にアレクセイに会いたくなる。
明日になれば、アレクセイが側にいてくれればいいのに、とただ願った。
だが、目覚めても状況は変わらず、いや最悪にもハオルが入ってきた。
「ーー食事はせんのか?」
琉生斗は睨み付けた。
「用心深いもんでねーー」
ハオルは眉をあげた。
「ずいぶんと口が悪い」
嫌そうに顔を顰めた。
「うるせー、誘拐犯」
ハッ、とハオルは嫌な笑みを浮かべた。
「おまえもあちらの世界から誘拐されてきたのだろう?ロードリンゲンを責めないのか?」
「責めないけど」
「なぜだ?」
「だって、アレクいるもんー」
本当の事を言えば、琉生斗もひとめぼれだ。恥ずかしくてとても言えないがーー。
「あの冷酷無比な男と結婚とは、バカバカしい」
「まさか、おまえ羨ましいのか!」
琉生斗が尋ねると、ハオルは引きつった。
「聖女がこれほど愚かだとは、スペアが用意されてもおかしくはないなーー」
ハオルは自分で話して、頷き、納得したようだ。
「おまえも退屈だろう」
「だな」
暇で申し訳ないぐらいだ。
「良いものを用意した」
ハオルが手を振ると、灰色の軍服を着た若い男の兵士達が一列に並んだ。
「アレクセイに似た者達だ。好きにするがよい」
ハオルは満足気な顔だが、若い兵士達は視線が泳いでいる。琉生斗がじっと見ると、気まずさに視線を外す者もいた。
「ーーおまえ、これは無理があるよ」
琉生斗は冷静に告げた。兵士達が、一斉に頷いた。
「何がだ?」
ハオルが眉を顰めた。
「どこがアレクなんだよ。本人達も失笑じゃねえか」
ばっ、とハオルが兵士達を睨んだ。
「人の気遣いを無にしおって!」
「はいはい。ご心配なく、そういうモノは受け取りません」
「はっ、淫乱聖女が」
吐き捨てるようにハオルが言った。
何かいやらしい動画のタイトルみてぇだなーー、と琉生斗は照れる。
「へえー、よくご存知で。フルッグのヤツ、細かく書いてたんだな」
「末端の兵士の耳に入るほど、お盛んだっただけだろ」
ハオルが呆れたように笑う。
「どうでもいいけど、ここ風呂ないの?」
「やるのか?」
何でやねん。
「ただ単に、風呂に入りたいだけだよ。おまえら帰っていいよ。今度は命令がきたときに断る勇気をもってね」
兵士達は苦笑いだ。
「風呂は、床の隠し階段の下だ」
隠す気がない。
「そりゃ、どうもーー」
「いつまでその元気が続くか、見ものだな」
ハオルは気味の悪い笑い方をしながら、部屋を出ていく。兵士が後に続いた。
「隠し階段が各階にあんのかな」
琉生斗は独り言を言った。
風呂に入るためな着替えを探す。クローゼットらしきものを開けて、着れそうな服を琉生斗は物色した。
「うーん。女物が多いなー」
最近まで誰かを閉じ込めていたのかー。
「あー、まっ、これでいいや」
チャイナドレスのようなデザインの、白銀色の服があった。胸が薄い人用なのがありがたい。裾広がりのズボンもついている。
色的に自分に用意されたものかもな、と思うと気色悪いが、着ることにした。
風呂があるフロアをよく探すと、脱衣所の一角に色が違う部分があり、そこに小さい穴が空いてあり、ペンを差し込むと、取手が出た。
開けると階段になっていた。
次々と隠し階段を探し、一階までの道を確保した。ハオルがまた来るとまずいので、最上階まで一気に駆け登る。
幸い、ハオルもドライアドもおらず、琉生斗は安堵した。風呂あがり、やる事もないので、とりあえずベッドでゴロゴロする。
例えば、この塔から出るとしようーー。
右も左もわからないーー、どっちへ行けばロードリンゲンなのか、検討もつかない。
良い策ではないな。
そもそも、自分は役に立たないとわかれば、ハオルに殺されるのであろうか。
「そこはさすがに女神様が助けてくれるかなー」
聖女の証が無くても、会話ができるぐらいだし。
イイケド国ハナクスヨーー。
「そりゃ、ダメだ。関係ない人が多すぎる。あいつひとりどうにかなんないの?」
琉生斗は飛び起きた。
国ノ責任ーー。
「とりあえず、何もしないでね」
琉生斗は願った。
神様と人間の感覚は違うーー。人間には絶望しかない出来事でも、神様の感覚では微々たる事の方が多い。
犯罪者をひとりなくすのに、その周辺すべてを巻き込むなど、神にとれば普通の事なのかもしれないがーー。
「結界が厄介だなー」
王都の結界は、元々神話の時代からあるものが多く、魔蝕が発生しにくく、魔物も入れない。
琉生斗の感じたところ、バルド国の結界は、改良されているような気がする。古いタイプの作りではない。
アレクセイなら解析できれば、破る事は可能だろうがーー。
「なんだろうなー。この結界ーー」
色がついている。数えると、6色ある。
「それぞれに、違う魔法を当てるのかなーー」
属性を色に例えられるのなら、話は早いだろうが。
あの、性格のねちっこそうな奴が、そんな単純な事は考えないだろう、と琉生斗は思った。
色と、配置?
全体が見えないとわからないのかーー。
琉生斗はイライラしながら、無造作に本棚に並べられた本を何冊か手に取った。
「バルド国の本かーー」
毒草の本と、歴史の本等だ。
「毒草って、トリカブトしか知らねーな」
暇つぶしに開く。
どうやら毒草のみを集めた図鑑のようだ。
植物の下に、どこに生えているか、どういう風に使うか、どんな症状か、を細かく書いてある。劇薬度数なんかもあって、普通におもしろい。
「やっぱ、毒キノコって多いんだ」
派手な色のキノコが、多く図鑑に載っている。
「どんだけ飢えても、キノコだけは、食べたらダメだろうなー」
見分けがつかないー。
「そういやー、エントと鉄の森のエントって何が違うんだろう」
一方は普通に森の精霊として在り、もう一方は鉄の森という特殊な環境のみにいる精霊なのだろうがー。
なぜ、ハオルに従っているのかーー。
「召喚士ってやつなのか?」
まぁ、見た目は、完全に闇魔導師だよな。うちの王太子のようなきらきらオーラは皆無だ。
あいつって弱々しいけど、王太子キャラなんだなー、と琉生斗は思った。
「お食事です」
規則正しくドライアドが食事を運んでくる。手を付けない食事も、律儀に下げに来てくれる。
見張りも兼ねているのだろうがー。
「全然召し上がられませんが、体調がお悪いのですか?」
尋ねられたので答える。
「毒が入ってるけど」
琉生斗の答えに、ドライアドは黙った。
「我々の毒は、いい毒です。苦しみもなく、従順にハオル様に従えます」
「うん。最悪じゃん」
何言ってんだろーー。
あー、喉乾いたな。
琉生斗はふと気付いた。
心臓に手を当て、取り出すような仕草をする。
「出てきて、神農じいちゃん!」
するりと、二本の角が生えた老人が出てくる。
あのときと同じ、草を噛んでいる。
『なんじゃ、主よ』
「呼び出してごめんな。安全な水ない?」
神農は眉をあげた。
『水のない世界にでも飛んだのか?』
嫌な世界だな。
「今人質中なんだ。毒が怖くて食事がとれないんだよ」
人質とな?神農は眉を顰めた。
少し間があり、神農は頷いた。
『水玉草、水を含んだ草だ。腹持ち草、腹がふくれる』
草が置かれる。水玉草は、見た目からして水を含んでいそうだった。腹持ち草の方は、白く真っ直ぐな草だった。
「ありがとうー。じいちゃんサンキュー」
『たいしたことはないー。ん?』
神農はドライアドを見た。
『そなたの毒には、これが効く。毒消し草じゃ』
ドライアドは戸惑いながら受け取った。
「ワタシが、ドコが病気だと?」
『心がな』
神農の言葉に、ドライアドは悩んでいる様子だった。
琉生斗は水玉草の先端を少し噛じると、水が溢れ出してきた。
「ありがたいー」
あー、生き返るーー。
お風呂でも、もしもの事を考えて、水を飲まなかったから、レモネード以来の飲料だ。
『ある分は置いておこう』
「助かるー」
では、と神農は消えた。
窓から、精霊ドライアドが入ってくる。木の精霊らしく、外見も木だ。ただ、色が鉄の色をしている。
「ありがとう」
机の上に置かれた食事を見て、琉生斗は溜め息をついた。
「どうかされましたか?」
「何もないよー」
ドライアドが去ると、琉生斗は布団に倒れ込んだ。
毒ガ入ッテイルーー。
女神様からの警告だ。これは、食べない方がいいだろうーー。
「おれ、このまま飯抜きなの?」
食事は取らなくても持つだろうが、問題は水だ。これがないと2日も持たないだろうーー。
神経質な顔をしたハオルを思い出す。
嫌な奴ーー。
琉生斗は目を閉じた。
教皇、アダマスやクリステイルの為にも、人質になる事を選んだが、早々にアレクセイに会いたくなる。
明日になれば、アレクセイが側にいてくれればいいのに、とただ願った。
だが、目覚めても状況は変わらず、いや最悪にもハオルが入ってきた。
「ーー食事はせんのか?」
琉生斗は睨み付けた。
「用心深いもんでねーー」
ハオルは眉をあげた。
「ずいぶんと口が悪い」
嫌そうに顔を顰めた。
「うるせー、誘拐犯」
ハッ、とハオルは嫌な笑みを浮かべた。
「おまえもあちらの世界から誘拐されてきたのだろう?ロードリンゲンを責めないのか?」
「責めないけど」
「なぜだ?」
「だって、アレクいるもんー」
本当の事を言えば、琉生斗もひとめぼれだ。恥ずかしくてとても言えないがーー。
「あの冷酷無比な男と結婚とは、バカバカしい」
「まさか、おまえ羨ましいのか!」
琉生斗が尋ねると、ハオルは引きつった。
「聖女がこれほど愚かだとは、スペアが用意されてもおかしくはないなーー」
ハオルは自分で話して、頷き、納得したようだ。
「おまえも退屈だろう」
「だな」
暇で申し訳ないぐらいだ。
「良いものを用意した」
ハオルが手を振ると、灰色の軍服を着た若い男の兵士達が一列に並んだ。
「アレクセイに似た者達だ。好きにするがよい」
ハオルは満足気な顔だが、若い兵士達は視線が泳いでいる。琉生斗がじっと見ると、気まずさに視線を外す者もいた。
「ーーおまえ、これは無理があるよ」
琉生斗は冷静に告げた。兵士達が、一斉に頷いた。
「何がだ?」
ハオルが眉を顰めた。
「どこがアレクなんだよ。本人達も失笑じゃねえか」
ばっ、とハオルが兵士達を睨んだ。
「人の気遣いを無にしおって!」
「はいはい。ご心配なく、そういうモノは受け取りません」
「はっ、淫乱聖女が」
吐き捨てるようにハオルが言った。
何かいやらしい動画のタイトルみてぇだなーー、と琉生斗は照れる。
「へえー、よくご存知で。フルッグのヤツ、細かく書いてたんだな」
「末端の兵士の耳に入るほど、お盛んだっただけだろ」
ハオルが呆れたように笑う。
「どうでもいいけど、ここ風呂ないの?」
「やるのか?」
何でやねん。
「ただ単に、風呂に入りたいだけだよ。おまえら帰っていいよ。今度は命令がきたときに断る勇気をもってね」
兵士達は苦笑いだ。
「風呂は、床の隠し階段の下だ」
隠す気がない。
「そりゃ、どうもーー」
「いつまでその元気が続くか、見ものだな」
ハオルは気味の悪い笑い方をしながら、部屋を出ていく。兵士が後に続いた。
「隠し階段が各階にあんのかな」
琉生斗は独り言を言った。
風呂に入るためな着替えを探す。クローゼットらしきものを開けて、着れそうな服を琉生斗は物色した。
「うーん。女物が多いなー」
最近まで誰かを閉じ込めていたのかー。
「あー、まっ、これでいいや」
チャイナドレスのようなデザインの、白銀色の服があった。胸が薄い人用なのがありがたい。裾広がりのズボンもついている。
色的に自分に用意されたものかもな、と思うと気色悪いが、着ることにした。
風呂があるフロアをよく探すと、脱衣所の一角に色が違う部分があり、そこに小さい穴が空いてあり、ペンを差し込むと、取手が出た。
開けると階段になっていた。
次々と隠し階段を探し、一階までの道を確保した。ハオルがまた来るとまずいので、最上階まで一気に駆け登る。
幸い、ハオルもドライアドもおらず、琉生斗は安堵した。風呂あがり、やる事もないので、とりあえずベッドでゴロゴロする。
例えば、この塔から出るとしようーー。
右も左もわからないーー、どっちへ行けばロードリンゲンなのか、検討もつかない。
良い策ではないな。
そもそも、自分は役に立たないとわかれば、ハオルに殺されるのであろうか。
「そこはさすがに女神様が助けてくれるかなー」
聖女の証が無くても、会話ができるぐらいだし。
イイケド国ハナクスヨーー。
「そりゃ、ダメだ。関係ない人が多すぎる。あいつひとりどうにかなんないの?」
琉生斗は飛び起きた。
国ノ責任ーー。
「とりあえず、何もしないでね」
琉生斗は願った。
神様と人間の感覚は違うーー。人間には絶望しかない出来事でも、神様の感覚では微々たる事の方が多い。
犯罪者をひとりなくすのに、その周辺すべてを巻き込むなど、神にとれば普通の事なのかもしれないがーー。
「結界が厄介だなー」
王都の結界は、元々神話の時代からあるものが多く、魔蝕が発生しにくく、魔物も入れない。
琉生斗の感じたところ、バルド国の結界は、改良されているような気がする。古いタイプの作りではない。
アレクセイなら解析できれば、破る事は可能だろうがーー。
「なんだろうなー。この結界ーー」
色がついている。数えると、6色ある。
「それぞれに、違う魔法を当てるのかなーー」
属性を色に例えられるのなら、話は早いだろうが。
あの、性格のねちっこそうな奴が、そんな単純な事は考えないだろう、と琉生斗は思った。
色と、配置?
全体が見えないとわからないのかーー。
琉生斗はイライラしながら、無造作に本棚に並べられた本を何冊か手に取った。
「バルド国の本かーー」
毒草の本と、歴史の本等だ。
「毒草って、トリカブトしか知らねーな」
暇つぶしに開く。
どうやら毒草のみを集めた図鑑のようだ。
植物の下に、どこに生えているか、どういう風に使うか、どんな症状か、を細かく書いてある。劇薬度数なんかもあって、普通におもしろい。
「やっぱ、毒キノコって多いんだ」
派手な色のキノコが、多く図鑑に載っている。
「どんだけ飢えても、キノコだけは、食べたらダメだろうなー」
見分けがつかないー。
「そういやー、エントと鉄の森のエントって何が違うんだろう」
一方は普通に森の精霊として在り、もう一方は鉄の森という特殊な環境のみにいる精霊なのだろうがー。
なぜ、ハオルに従っているのかーー。
「召喚士ってやつなのか?」
まぁ、見た目は、完全に闇魔導師だよな。うちの王太子のようなきらきらオーラは皆無だ。
あいつって弱々しいけど、王太子キャラなんだなー、と琉生斗は思った。
「お食事です」
規則正しくドライアドが食事を運んでくる。手を付けない食事も、律儀に下げに来てくれる。
見張りも兼ねているのだろうがー。
「全然召し上がられませんが、体調がお悪いのですか?」
尋ねられたので答える。
「毒が入ってるけど」
琉生斗の答えに、ドライアドは黙った。
「我々の毒は、いい毒です。苦しみもなく、従順にハオル様に従えます」
「うん。最悪じゃん」
何言ってんだろーー。
あー、喉乾いたな。
琉生斗はふと気付いた。
心臓に手を当て、取り出すような仕草をする。
「出てきて、神農じいちゃん!」
するりと、二本の角が生えた老人が出てくる。
あのときと同じ、草を噛んでいる。
『なんじゃ、主よ』
「呼び出してごめんな。安全な水ない?」
神農は眉をあげた。
『水のない世界にでも飛んだのか?』
嫌な世界だな。
「今人質中なんだ。毒が怖くて食事がとれないんだよ」
人質とな?神農は眉を顰めた。
少し間があり、神農は頷いた。
『水玉草、水を含んだ草だ。腹持ち草、腹がふくれる』
草が置かれる。水玉草は、見た目からして水を含んでいそうだった。腹持ち草の方は、白く真っ直ぐな草だった。
「ありがとうー。じいちゃんサンキュー」
『たいしたことはないー。ん?』
神農はドライアドを見た。
『そなたの毒には、これが効く。毒消し草じゃ』
ドライアドは戸惑いながら受け取った。
「ワタシが、ドコが病気だと?」
『心がな』
神農の言葉に、ドライアドは悩んでいる様子だった。
琉生斗は水玉草の先端を少し噛じると、水が溢れ出してきた。
「ありがたいー」
あー、生き返るーー。
お風呂でも、もしもの事を考えて、水を飲まなかったから、レモネード以来の飲料だ。
『ある分は置いておこう』
「助かるー」
では、と神農は消えた。
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