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アンデラ山編
第75話 アンデラ山 1
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世の中、お金がないと何も買えないーー。
困ったなー。けど、アレクがくれた髪飾り売っても価値がわからなければ、安く買い叩かれるよなーー。
何か他に換金出来そうなものはー、と琉生斗は思案を巡らせている。
「おばあちゃん、わたしが店番するからー」
「いいよ。学校へおいき。今日は大事な試験なんだろ?」
ガヤガヤと賑やかな道に、露店が連なっている。
その中で、果物を売る老女と小さな女の子に、琉生斗は目を止めた。
「おばあちゃん、心臓が悪いでしょう」
健気だ。心がうたれる。
こちらの服は、一枚布を身体にかけ、腰紐を結んだような簡素な服だ。ただし、色は原色で派手だが。
「すみませんー」
琉生斗は声をかけた。
「はぁ?」
女の子の、不審者をみる目。
ーー何、この綺麗なお兄さん。
「品名と売り方教えてくれたら、おばあちゃんと一緒に店番しとくよ」
胡散臭いものをみる目で、女の子は琉生斗を見ている。
「何いってんのよ!だますつもりなんでしょ!」
もっともな意見だ。
しかし、
「じゃあそうしようかね。マリサは、早く行きなさいー」
おばあちゃんは、すぐに琉生斗の提案を取り入れた。マリサは琉生斗を、上から下まで見た。
「刃物なんか持ってないわよね?」
「あぁ」
刃物どころか無一文である。
「おばあちゃんに変な事したら許さないから」
マリサは琉生斗を睨みながら、走り去った。
そうとう焦っている。
「気をつけろよー」
琉生斗は声をかけた。
「じゃあ、おばあちゃん。この棚に、果物を置いたらいい?配置は?」
「ありがとう。ここの籠を、左から順番に並べて」
「わかった。間違ってたら教えて」
琉生斗は手早く陳列する。
「それと、悪いんだけど、お水もらってもいい?」
「はいよ」
琉生斗は、竹の筒を受け取る。
「へえー」
竹、あるんだー。
「口つけるよ」
と言ってから飲む。
「あっ、美味しいーー」
「ここの水は最高だよ。アンデラ山からの水だからね。暑い時期も、冷たいんだよ」
たしかに、いい感じの冷たさだ。
「霊峰?」
「あぁ。そうだよ」
神が宿る山かー。
まぁ、こちらの世界はそんなんばっかりだろうけど。
「値段の札は?これ?オッケー」
琉生斗は一日店長をはじめた。
「えっ?」
試験を終えて、慌てて帰ってきたマリサは、目を疑う事になる。
うちの露店に人だかりができている。
まわりと似たような果物しか置いていないはずだがー。
「へえー。そうなんだ。これ、炒めて使うの?甘くないんだ」
綺麗過ぎて胡散臭いお兄さんが、客を虜にしていた。
「あんた、この辺で見ないけど、どこから来たの?」
赤い服の女性が尋ねた。
「えーと、かなり上の国だなー。神聖ロードリンゲン国ってわかる?」
その女性はマンゴーを5個買ってくれた。
「そりゃ知ってるよ」
赤い服の女性は、何を当たり前の事を、と相槌を打つ。
「ここからだと、どう行くかわかる?」
「あんた、魔法で、そこから来たんじゃないの?」
「まぁ、そうかな」
時空竜の女神様の術だな。
「なら、魔法で帰らないと。ここから、ほぼ反対側なのよ。船なんか、いくらかかると思ってんのー」
隣の水色の服の女性も笑った。
「はい、これお願い」
ジャックフルーツを指差した。
「ありがとう」
琉生斗は笑った。
次々売れていく商品を、琉生斗は補充する。
「ロードリンゲン、って言った?」
「あぁ。お帰りー。試験どうだった?」
琉生斗は、売り上げ金をマリサに渡した。
いつもよりかなり多い。
後ろの籠も、果物がほとんど残っていない。
ーー何、この人。
「聖女様の名前がわからなかった」
「はーん」
「スズ様じゃバツだって、友達が言ってた」
「それ、何の学科?」
「社会学科」
そこに分類されるのね、と琉生斗は呟いた。そんなにがっつりやる分野ではなさそうだ。
「もしかして、ここと国交がある?」
先ほどの女性の口振りやマリサの言葉から、琉生斗は推測した。
「当たり前でしょ?」
「なんで?」
「ここのアンデラ山、王子様の山だもん」
マリサは呆れたように言った。
「えっ?どの王子?」
マリサは首を傾げた。
「王子様ってたくさんいるのー?」
そこかーー。
「一番かっこいい王子かなー」
「遠くからしか見た事ないけど、すっごいイケメンだった」
みんな、イケメンには違いない。
うちの旦那様は別格だがーー。
「ほうほう。なぁ、マリサ、なんでアンデラ山は、異国の王子様のなんだ?」
至極まっとうな質問に、マリサは頷いた。
「王子様は、アンデラ山を自然保護して下さっているの。それまでは資源の為に、たくさん悪い人がウロウロしてたんだって。珍しい木や、鉱石があるみたいで、盗伐、盗掘がひどかったのを、王子様が助けて下さったの」
マリサの目がキラキラしている。
ふーん。時空竜の女神様がらみだし、先代が、アレクにお願いしたのかなーー。
「入りたいな」
山を、見上げて琉生斗は言う。
こんなにでかい山が、すぐ近くにある。
「初心者コースなら大丈夫だと思うよ。学校の活動でも登山があるし。でも、上級者コースはやめといたほうがいいね」
「ダメ?」
「魔物が出るみたい。昔は村にも降りて来てたってー」
琉生斗は首を傾げた。
「今はいないのか?」
「王子様の結界で、山から出られないんだって」
あぁ、やりそーー。
「それに、許可証がいるよ。神様の山だから、変な人は入れないんだってー」
そうなのかー。
三日で家に帰れないかなー。
いや、外交官がいればーー。
「この、キュウイフルーツちょうだいー」
「ありがとうー」
愛想よすぎー、絶対に詐欺師だ、とマリサはジト目で琉生斗を見た。
その日の夕方ーー。
琉生斗はロードリンゲン国の外交官を尋ねた。
自国によく見られる建造物だ。
レンガの壁は、この辺りの家とは、格が違うように見えた。
「すみません。ルートというものですが、アレクセイ殿下と連絡を取りたいんですがーー」
「はぁ?お約束もないのに、無理に決まってるでしょ?」
係の女性は上から下まで値踏みするように、琉生斗を見た。そして、思いっきり門前払いをくらう。
そりゃそうだよな。一国の王子様が、アポ無しで会うわけがないーー。きっと、何週間前から手続きを踏まないといけないのだろう。
よく、考えると身分を証明するものがない。兵士は番号で所属と部隊がわかるらしいがーー。自分は?
学生証とか、免許証、保険証ーー。
何もないって、わりと不安になるんだなー。琉生斗は思った。
聖女の証、って、証明になるのだろうかーー。いや、大概の人は偽物と思うだろう。
そう思うと、黄門様の印籠はすごいなぁ、と琉生斗は感じた。
夜になると、やや肌寒くなってきた。
虫も少ないし、野宿できるところはないだろうかーー。
「お兄さん」
呼び止められる。
「マリサ、どうしたんだ?」
露店からここは、かなりの距離があるが。
「おばあちゃんが、探して来てって言うから」
「なんで?」
マリサは呆れたように言う。
「あなた、異国の人だし、目立ってるから。聞いたらみんな教えてくれたよ」
そうか、あんまり目立つのもよくないよなー。
「あなた、泊まるとこないんでしょ?」
「おっ、泊めてくれるの?助かるーー」
「お給料分だけよ」
「えっ、寝てる間に追い出される?」
マリサは吹き出した。
困ったなー。けど、アレクがくれた髪飾り売っても価値がわからなければ、安く買い叩かれるよなーー。
何か他に換金出来そうなものはー、と琉生斗は思案を巡らせている。
「おばあちゃん、わたしが店番するからー」
「いいよ。学校へおいき。今日は大事な試験なんだろ?」
ガヤガヤと賑やかな道に、露店が連なっている。
その中で、果物を売る老女と小さな女の子に、琉生斗は目を止めた。
「おばあちゃん、心臓が悪いでしょう」
健気だ。心がうたれる。
こちらの服は、一枚布を身体にかけ、腰紐を結んだような簡素な服だ。ただし、色は原色で派手だが。
「すみませんー」
琉生斗は声をかけた。
「はぁ?」
女の子の、不審者をみる目。
ーー何、この綺麗なお兄さん。
「品名と売り方教えてくれたら、おばあちゃんと一緒に店番しとくよ」
胡散臭いものをみる目で、女の子は琉生斗を見ている。
「何いってんのよ!だますつもりなんでしょ!」
もっともな意見だ。
しかし、
「じゃあそうしようかね。マリサは、早く行きなさいー」
おばあちゃんは、すぐに琉生斗の提案を取り入れた。マリサは琉生斗を、上から下まで見た。
「刃物なんか持ってないわよね?」
「あぁ」
刃物どころか無一文である。
「おばあちゃんに変な事したら許さないから」
マリサは琉生斗を睨みながら、走り去った。
そうとう焦っている。
「気をつけろよー」
琉生斗は声をかけた。
「じゃあ、おばあちゃん。この棚に、果物を置いたらいい?配置は?」
「ありがとう。ここの籠を、左から順番に並べて」
「わかった。間違ってたら教えて」
琉生斗は手早く陳列する。
「それと、悪いんだけど、お水もらってもいい?」
「はいよ」
琉生斗は、竹の筒を受け取る。
「へえー」
竹、あるんだー。
「口つけるよ」
と言ってから飲む。
「あっ、美味しいーー」
「ここの水は最高だよ。アンデラ山からの水だからね。暑い時期も、冷たいんだよ」
たしかに、いい感じの冷たさだ。
「霊峰?」
「あぁ。そうだよ」
神が宿る山かー。
まぁ、こちらの世界はそんなんばっかりだろうけど。
「値段の札は?これ?オッケー」
琉生斗は一日店長をはじめた。
「えっ?」
試験を終えて、慌てて帰ってきたマリサは、目を疑う事になる。
うちの露店に人だかりができている。
まわりと似たような果物しか置いていないはずだがー。
「へえー。そうなんだ。これ、炒めて使うの?甘くないんだ」
綺麗過ぎて胡散臭いお兄さんが、客を虜にしていた。
「あんた、この辺で見ないけど、どこから来たの?」
赤い服の女性が尋ねた。
「えーと、かなり上の国だなー。神聖ロードリンゲン国ってわかる?」
その女性はマンゴーを5個買ってくれた。
「そりゃ知ってるよ」
赤い服の女性は、何を当たり前の事を、と相槌を打つ。
「ここからだと、どう行くかわかる?」
「あんた、魔法で、そこから来たんじゃないの?」
「まぁ、そうかな」
時空竜の女神様の術だな。
「なら、魔法で帰らないと。ここから、ほぼ反対側なのよ。船なんか、いくらかかると思ってんのー」
隣の水色の服の女性も笑った。
「はい、これお願い」
ジャックフルーツを指差した。
「ありがとう」
琉生斗は笑った。
次々売れていく商品を、琉生斗は補充する。
「ロードリンゲン、って言った?」
「あぁ。お帰りー。試験どうだった?」
琉生斗は、売り上げ金をマリサに渡した。
いつもよりかなり多い。
後ろの籠も、果物がほとんど残っていない。
ーー何、この人。
「聖女様の名前がわからなかった」
「はーん」
「スズ様じゃバツだって、友達が言ってた」
「それ、何の学科?」
「社会学科」
そこに分類されるのね、と琉生斗は呟いた。そんなにがっつりやる分野ではなさそうだ。
「もしかして、ここと国交がある?」
先ほどの女性の口振りやマリサの言葉から、琉生斗は推測した。
「当たり前でしょ?」
「なんで?」
「ここのアンデラ山、王子様の山だもん」
マリサは呆れたように言った。
「えっ?どの王子?」
マリサは首を傾げた。
「王子様ってたくさんいるのー?」
そこかーー。
「一番かっこいい王子かなー」
「遠くからしか見た事ないけど、すっごいイケメンだった」
みんな、イケメンには違いない。
うちの旦那様は別格だがーー。
「ほうほう。なぁ、マリサ、なんでアンデラ山は、異国の王子様のなんだ?」
至極まっとうな質問に、マリサは頷いた。
「王子様は、アンデラ山を自然保護して下さっているの。それまでは資源の為に、たくさん悪い人がウロウロしてたんだって。珍しい木や、鉱石があるみたいで、盗伐、盗掘がひどかったのを、王子様が助けて下さったの」
マリサの目がキラキラしている。
ふーん。時空竜の女神様がらみだし、先代が、アレクにお願いしたのかなーー。
「入りたいな」
山を、見上げて琉生斗は言う。
こんなにでかい山が、すぐ近くにある。
「初心者コースなら大丈夫だと思うよ。学校の活動でも登山があるし。でも、上級者コースはやめといたほうがいいね」
「ダメ?」
「魔物が出るみたい。昔は村にも降りて来てたってー」
琉生斗は首を傾げた。
「今はいないのか?」
「王子様の結界で、山から出られないんだって」
あぁ、やりそーー。
「それに、許可証がいるよ。神様の山だから、変な人は入れないんだってー」
そうなのかー。
三日で家に帰れないかなー。
いや、外交官がいればーー。
「この、キュウイフルーツちょうだいー」
「ありがとうー」
愛想よすぎー、絶対に詐欺師だ、とマリサはジト目で琉生斗を見た。
その日の夕方ーー。
琉生斗はロードリンゲン国の外交官を尋ねた。
自国によく見られる建造物だ。
レンガの壁は、この辺りの家とは、格が違うように見えた。
「すみません。ルートというものですが、アレクセイ殿下と連絡を取りたいんですがーー」
「はぁ?お約束もないのに、無理に決まってるでしょ?」
係の女性は上から下まで値踏みするように、琉生斗を見た。そして、思いっきり門前払いをくらう。
そりゃそうだよな。一国の王子様が、アポ無しで会うわけがないーー。きっと、何週間前から手続きを踏まないといけないのだろう。
よく、考えると身分を証明するものがない。兵士は番号で所属と部隊がわかるらしいがーー。自分は?
学生証とか、免許証、保険証ーー。
何もないって、わりと不安になるんだなー。琉生斗は思った。
聖女の証、って、証明になるのだろうかーー。いや、大概の人は偽物と思うだろう。
そう思うと、黄門様の印籠はすごいなぁ、と琉生斗は感じた。
夜になると、やや肌寒くなってきた。
虫も少ないし、野宿できるところはないだろうかーー。
「お兄さん」
呼び止められる。
「マリサ、どうしたんだ?」
露店からここは、かなりの距離があるが。
「おばあちゃんが、探して来てって言うから」
「なんで?」
マリサは呆れたように言う。
「あなた、異国の人だし、目立ってるから。聞いたらみんな教えてくれたよ」
そうか、あんまり目立つのもよくないよなー。
「あなた、泊まるとこないんでしょ?」
「おっ、泊めてくれるの?助かるーー」
「お給料分だけよ」
「えっ、寝てる間に追い出される?」
マリサは吹き出した。
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