50 / 410
日常編2
第47話 お后教育 2
しおりを挟む
琉生斗は息をつくと、壁から離れ、オリーブの髪飾りを外し、髪の毛をセットする。左はおでこの際に古傷がある為、右側だけを撫でつけた。
今日は、白いシャツにズボンは黒。おあつらえ向きってやつだなーー。
琉生斗はパーガスの前に立ち足を揃え、優雅にお辞儀をした。
「パーガス嬢。一曲お相手願えますか?」
その仕草は、ここにいるどの男性より魅力的であり、美しかった。
まわりがどよめいた。ミントとナスターシャは仰天している。
パーガスが真っ赤になり、「は、はい」と頭を横に傾けて頷いた。
ーーせんせーい!
パーガスの陥落の早さに、ミントは泣きたくなる。
琉生斗はパーガスに右手を差し出す。パーガスはその腕に、左腕を組ませ、フロアの中央まで歩いた。
なんという綺麗な所作。先生に完全に、合わせているー、ミントは目を丸くして、事態を見ていた。
「ワルツで?」
小声で聞くと、パーガスが頷く。
さっきの曲が、美しき青きドナウっぽかったから、まぁなんとかなるだろう、と琉生斗は考える。
琉生斗とパーガスのホールドの綺麗さに、ミント達から声があがった。
ーー背中は使うな、肩は上げるな。すっげー怒られたよな、ばあちゃん。グリップは、卵を握るぐらい。うわぁ、久々だけど足動くかなー。
音楽が鳴り始めた。
生演奏は、やはり臨場感もそうだが、気持ちの入りが違う。
ダンスはカウントが大事だ。
カウントをしっかりとる。
琉生斗は祖母の社交ダンスに付き合っていた為、パーガスぐらいの年齢の女性とはよく踊った。
ばあちゃんのダンス仲間の熟女達ねーー。
祖母の身長より、パーガスの方が高い為、目線が近い。自分の身長が高ければ決まるのになぁ、と琉生斗は思う。
元々琉生斗の祖母は若い。祖母と言うには可哀想なぐらいの若さで孫ができた。
くそ親父のせいである。たまに聞く、中学生で子供ができたというやつだ。
真剣な交際なら何もいうことはないが、親父の場合は、完全にできちゃっただけ。彼女も産んで、そのうち逃げたらしい。
それが姉だ。
懲りない親父は、その2年後、高校生で再びやらかす。
それが、兄。
さらに、3年後、大学で三度やらかした。
そう、自分だ。
そのとき、祖母は四十一歳、恥ずかしい、と琉生斗はよく言われたが、悪いのは父のほうではないだろうか。
あいつの事は思い出したくないわいーー。
思い出すと、古傷が痛みだしそうだー。
ステップは意識しなくても、身体の動きにさえ合っていれば正しいステップを踏める。
肘を下げない、引かないーー。
ライズ・アンド・フォールーー。高さを意識して、高く次のステップへの柔らかさを出す。
三拍子のリズムに合わせ、回転しながらステップを踏む。くるくる回るのをいかに美しく見せるか。女性を美しく際立たせるか。
ターンの上手さに、男性陣から歓声があがる。
もっと速くても、大丈夫ですよーー。
パーガスがうっとりと琉生斗を見つめる。ちょっとやめて欲しい、と思いながらも琉生斗も、にこやかにパートナーを見つめた。
曲が終わりお互いに挨拶をし、その場を離れようとすると、ダンス室の入口で、拍手が沸き起こった。
げっ。
国王様御一行が、こちらを見て、手を叩いていた。
おいおいおい、この国、よっぽど暇なんだな。
琉生斗はげんなりする。
婚約者の表情にも、げんなりする。
「何?」
「……いや」
「ルート、うまいじゃないか!私とも踊って欲しいぐらいだ」
「女側はやった事ないから、わかんねえよ」
頭を掻いて髪を戻す。
「すぐにできるだろ。アレクセイと練習せよ」
「はぁ」
そうかー。いけるかー?
琉生斗はイメトレをしてみた。ヒール履いてるような気持ちになってー。
「アレク」
と、言うとアレクセイは頷いて腕をあげたので、自分も女性側の組み方で応じる。
あら、手の繋ぎ方が優しいわん。
「まぁ、素敵」
王妃様が、溜め息をついた。
嘘だーー。気を使わせてすみませんねー。
クローズドポジションはすんなり決まった。
右足を動かしたときをイメージしながら、琉生斗は指示を出す。
「あっちと動きが同じかわからんから、適当に合わせて」
アレクセイが頷いた。姿勢がまったくぶれない。体幹もエグいぐらい良さそうだよなー。
「予備歩からナチュラルターン、シャッセロール12&3」
するりと流れるようにステップを踏む。動きがなめらかなのだ。
ミントは口が開いたまま塞がらない。
「アレク、上手いなー」
足の運び方が途切れがなく、するすると動いていける。
「いや、ルートの足がいい位置にくる」
ほーほー。これならーー。
楽士達が空気を読んで、演奏し始めた。
ドナウ川のさざなみ、っぽいなーー。
「チェンジ、バック、リバース・ターン」
お、いいじゃんーー。
歩くのではなく、流れるような美しい足の動きに、ミントのご学友達も言葉を失っている。
「ーーファラウェイリバース、スリップピボットから、ダブルリバーススピンー」
なかなか難しいステップも、ちゃんとリードしてくれる。振り回される事もなく、左回転が決まる。
できない事ないの?こいつーー。
安心してリードを任せられる。
あら、わたくし乙女の気持ちでしてよーー。
お互い様なのには、気付かない琉生斗である。
付いてきたファウラも、驚きの表情だ。
「ね、ファウラ様心配ないでしょ?あいつ、本当に上流階級ですよ。ピアノだって、ジュニアで優勝したりしてましたもん。あいつの『ラ・カンパネラ』ホントすごいんですよーー」
「いらんこと言うな」
「ほぅ。是非、弾いていただかねば」
「やなこった。ピアノは辞めたんだよ。本当に余計な事言うな」
琉生斗は曲が終わる頃に、膝をしならせ反ってポーズを決める。アレクセイが支える。
ダンスをやめて美花を軽く睨むが、視線は逸らされた。
「あっ、パーガス先生、お邪魔しました」
「えっ、とんでもない。またいらして下さいましーー」
すっかり骨抜きになったパーガスであった。
「あっ、おいナス!」
「ナスじゃありません!ナスターシャです!」
琉生斗は彼女に近付いた。
「まっ、お后教育だっけ、がんばれよ」
「あなたに言われなくてもがんばってます!」
「アレクの事が好きなのは結構だがーー」
「なっ、なんです!」
「おれとガチンコかますって事が、どういう事かわかってなさそうだな」
小声になって、釘を刺す。その目の凶悪な美しさに、ナスターシャは動揺する。
「わたくしじゃ、足りないとーー」
ナスターシャが、琉生斗を睨んだ。
「足りてねえどころか、マイナスだろ。おまえ、ミントに戦わせて、自分でこねえじゃん」
「えっ?」
「恋愛っつうのは、他人に任せてても上手くいかねえの。ましてや、兄弟を先に攻略しとけば、って態度は最低だ」
「そんなつもりは……」
「そうか?」
「・・・・・・」
あるのかーー。
ナスターシャの様子を見て、ミントは沈黙した。
「わ、わたくしはミント王女の親友です!」
ちょっと遅いだろ。ミント悲しんでるぞーー。
「せいぜい噛み付くときは一人で来いよ」
これぐらい言えば、突っかかってくることもないだろう。
「あっ!」
琉生斗は劇団員達を指差した。
「おまえら内心、おれにナンパされるんじゃ、って思ってただろ」
琉生斗の言葉に、ラッド達はバツの悪そうな顔をした。
「おれがナンパするなら、最低でも、アレクぐらいのスペックだ。それ以下はないからな」
最低が、アレクセイ殿下とはーー。どこにいるんだ、そんなやつーー。ラッド達はあわよくば、の思いを打ち消した。
今日は、白いシャツにズボンは黒。おあつらえ向きってやつだなーー。
琉生斗はパーガスの前に立ち足を揃え、優雅にお辞儀をした。
「パーガス嬢。一曲お相手願えますか?」
その仕草は、ここにいるどの男性より魅力的であり、美しかった。
まわりがどよめいた。ミントとナスターシャは仰天している。
パーガスが真っ赤になり、「は、はい」と頭を横に傾けて頷いた。
ーーせんせーい!
パーガスの陥落の早さに、ミントは泣きたくなる。
琉生斗はパーガスに右手を差し出す。パーガスはその腕に、左腕を組ませ、フロアの中央まで歩いた。
なんという綺麗な所作。先生に完全に、合わせているー、ミントは目を丸くして、事態を見ていた。
「ワルツで?」
小声で聞くと、パーガスが頷く。
さっきの曲が、美しき青きドナウっぽかったから、まぁなんとかなるだろう、と琉生斗は考える。
琉生斗とパーガスのホールドの綺麗さに、ミント達から声があがった。
ーー背中は使うな、肩は上げるな。すっげー怒られたよな、ばあちゃん。グリップは、卵を握るぐらい。うわぁ、久々だけど足動くかなー。
音楽が鳴り始めた。
生演奏は、やはり臨場感もそうだが、気持ちの入りが違う。
ダンスはカウントが大事だ。
カウントをしっかりとる。
琉生斗は祖母の社交ダンスに付き合っていた為、パーガスぐらいの年齢の女性とはよく踊った。
ばあちゃんのダンス仲間の熟女達ねーー。
祖母の身長より、パーガスの方が高い為、目線が近い。自分の身長が高ければ決まるのになぁ、と琉生斗は思う。
元々琉生斗の祖母は若い。祖母と言うには可哀想なぐらいの若さで孫ができた。
くそ親父のせいである。たまに聞く、中学生で子供ができたというやつだ。
真剣な交際なら何もいうことはないが、親父の場合は、完全にできちゃっただけ。彼女も産んで、そのうち逃げたらしい。
それが姉だ。
懲りない親父は、その2年後、高校生で再びやらかす。
それが、兄。
さらに、3年後、大学で三度やらかした。
そう、自分だ。
そのとき、祖母は四十一歳、恥ずかしい、と琉生斗はよく言われたが、悪いのは父のほうではないだろうか。
あいつの事は思い出したくないわいーー。
思い出すと、古傷が痛みだしそうだー。
ステップは意識しなくても、身体の動きにさえ合っていれば正しいステップを踏める。
肘を下げない、引かないーー。
ライズ・アンド・フォールーー。高さを意識して、高く次のステップへの柔らかさを出す。
三拍子のリズムに合わせ、回転しながらステップを踏む。くるくる回るのをいかに美しく見せるか。女性を美しく際立たせるか。
ターンの上手さに、男性陣から歓声があがる。
もっと速くても、大丈夫ですよーー。
パーガスがうっとりと琉生斗を見つめる。ちょっとやめて欲しい、と思いながらも琉生斗も、にこやかにパートナーを見つめた。
曲が終わりお互いに挨拶をし、その場を離れようとすると、ダンス室の入口で、拍手が沸き起こった。
げっ。
国王様御一行が、こちらを見て、手を叩いていた。
おいおいおい、この国、よっぽど暇なんだな。
琉生斗はげんなりする。
婚約者の表情にも、げんなりする。
「何?」
「……いや」
「ルート、うまいじゃないか!私とも踊って欲しいぐらいだ」
「女側はやった事ないから、わかんねえよ」
頭を掻いて髪を戻す。
「すぐにできるだろ。アレクセイと練習せよ」
「はぁ」
そうかー。いけるかー?
琉生斗はイメトレをしてみた。ヒール履いてるような気持ちになってー。
「アレク」
と、言うとアレクセイは頷いて腕をあげたので、自分も女性側の組み方で応じる。
あら、手の繋ぎ方が優しいわん。
「まぁ、素敵」
王妃様が、溜め息をついた。
嘘だーー。気を使わせてすみませんねー。
クローズドポジションはすんなり決まった。
右足を動かしたときをイメージしながら、琉生斗は指示を出す。
「あっちと動きが同じかわからんから、適当に合わせて」
アレクセイが頷いた。姿勢がまったくぶれない。体幹もエグいぐらい良さそうだよなー。
「予備歩からナチュラルターン、シャッセロール12&3」
するりと流れるようにステップを踏む。動きがなめらかなのだ。
ミントは口が開いたまま塞がらない。
「アレク、上手いなー」
足の運び方が途切れがなく、するすると動いていける。
「いや、ルートの足がいい位置にくる」
ほーほー。これならーー。
楽士達が空気を読んで、演奏し始めた。
ドナウ川のさざなみ、っぽいなーー。
「チェンジ、バック、リバース・ターン」
お、いいじゃんーー。
歩くのではなく、流れるような美しい足の動きに、ミントのご学友達も言葉を失っている。
「ーーファラウェイリバース、スリップピボットから、ダブルリバーススピンー」
なかなか難しいステップも、ちゃんとリードしてくれる。振り回される事もなく、左回転が決まる。
できない事ないの?こいつーー。
安心してリードを任せられる。
あら、わたくし乙女の気持ちでしてよーー。
お互い様なのには、気付かない琉生斗である。
付いてきたファウラも、驚きの表情だ。
「ね、ファウラ様心配ないでしょ?あいつ、本当に上流階級ですよ。ピアノだって、ジュニアで優勝したりしてましたもん。あいつの『ラ・カンパネラ』ホントすごいんですよーー」
「いらんこと言うな」
「ほぅ。是非、弾いていただかねば」
「やなこった。ピアノは辞めたんだよ。本当に余計な事言うな」
琉生斗は曲が終わる頃に、膝をしならせ反ってポーズを決める。アレクセイが支える。
ダンスをやめて美花を軽く睨むが、視線は逸らされた。
「あっ、パーガス先生、お邪魔しました」
「えっ、とんでもない。またいらして下さいましーー」
すっかり骨抜きになったパーガスであった。
「あっ、おいナス!」
「ナスじゃありません!ナスターシャです!」
琉生斗は彼女に近付いた。
「まっ、お后教育だっけ、がんばれよ」
「あなたに言われなくてもがんばってます!」
「アレクの事が好きなのは結構だがーー」
「なっ、なんです!」
「おれとガチンコかますって事が、どういう事かわかってなさそうだな」
小声になって、釘を刺す。その目の凶悪な美しさに、ナスターシャは動揺する。
「わたくしじゃ、足りないとーー」
ナスターシャが、琉生斗を睨んだ。
「足りてねえどころか、マイナスだろ。おまえ、ミントに戦わせて、自分でこねえじゃん」
「えっ?」
「恋愛っつうのは、他人に任せてても上手くいかねえの。ましてや、兄弟を先に攻略しとけば、って態度は最低だ」
「そんなつもりは……」
「そうか?」
「・・・・・・」
あるのかーー。
ナスターシャの様子を見て、ミントは沈黙した。
「わ、わたくしはミント王女の親友です!」
ちょっと遅いだろ。ミント悲しんでるぞーー。
「せいぜい噛み付くときは一人で来いよ」
これぐらい言えば、突っかかってくることもないだろう。
「あっ!」
琉生斗は劇団員達を指差した。
「おまえら内心、おれにナンパされるんじゃ、って思ってただろ」
琉生斗の言葉に、ラッド達はバツの悪そうな顔をした。
「おれがナンパするなら、最低でも、アレクぐらいのスペックだ。それ以下はないからな」
最低が、アレクセイ殿下とはーー。どこにいるんだ、そんなやつーー。ラッド達はあわよくば、の思いを打ち消した。
130
お気に入りに追加
255
あなたにおすすめの小説
とある文官のひとりごと
きりか
BL
貧乏な弱小子爵家出身のノア・マキシム。
アシュリー王国の花形騎士団の文官として、日々頑張っているが、学生の頃からやたらと絡んでくるイケメン部隊長であるアベル・エメを大の苦手というか、天敵認定をしていた。しかし、ある日、父の借金が判明して…。
基本コメディで、少しだけシリアス?
エチシーンところか、チュッどまりで申し訳ございません(土下座)
ムーンライト様でも公開しております。


一級警備員の俺が異世界転生したら一流警備兵になったけど色々と勧誘されて鬱陶しい
司真 緋水銀
ファンタジー
【あらすじ】
一級の警備資格を持つ不思議系マイペース主人公、石原鳴月維(いしはらなつい)は仕事中トラックに轢かれ死亡する。
目を覚ました先は勇者と魔王の争う異世界。
『職業』の『天職』『適職』などにより『資格(センス)』や『技術(スキル)』が決まる世界。
勇者の力になるべく喚ばれた石原の職業は……【天職の警備兵】
周囲に笑いとばされ勇者達にもつま弾きにされた石原だったが…彼はあくまでマイペースに徐々に力を発揮し、周囲を驚嘆させながら自由に生き抜いていく。
--------------------------------------------------------
※基本主人公視点ですが別の人視点も入ります。
改修した改訂版でセリフや分かりにくい部分など変更しました。
小説家になろうさんで先行配信していますのでこちらも応援していただくと嬉しいですっ!
https://ncode.syosetu.com/n7300fi/
この物語はフィクションです。登場する人物・団体・名称等は架空であり、実在のものとは関係ありません。
幼い精霊を預けられたので、俺と主様が育ての父母になった件
雪玉 円記
BL
ハイマー辺境領主のグルシエス家に仕える、ディラン・サヘンドラ。
主である辺境伯グルシエス家三男、クリストファーと共に王立学園を卒業し、ハイマー領へと戻る。
その数日後、魔獣討伐のために騎士団と共に出撃したところ、幼い見た目の言葉を話せない子供を拾う。
リアンと名付けたその子供は、クリストファーの思惑でディランと彼を父母と認識してしまった。
個性豊かなグルシエス家、仕える面々、不思議な生き物たちに囲まれ、リアンはのびのびと暮らす。
ある日、世界的宗教であるマナ・ユリエ教の教団騎士であるエイギルがリアンを訪ねてきた。
リアンは次代の世界樹の精霊である。そのため、次のシンボルとして教団に居を移してほしい、と告げるエイギル。
だがリアンはそれを拒否する。リアンが嫌なら、と二人も支持する。
その判断が教皇アーシスの怒髪天をついてしまった。
数週間後、教団騎士団がハイマー辺境領邸を襲撃した。
ディランはリアンとクリストファーを守るため、リアンを迎えにきたエイギルと対峙する。
だが実力の差は大きく、ディランは斬り伏せられ、死の淵を彷徨う。
次に目が覚めた時、ディランはユグドラシルの元にいた。
ユグドラシルが用意したアフタヌーンティーを前に、意識が途絶えたあとのこと、自分とクリストファーの状態、リアンの決断、そして、何故自分とクリストファーがリアンの養親に選ばれたのかを聞かされる。
ユグドラシルに送り出され、意識が戻ったのは襲撃から数日後だった。
後日、リアンが拾ってきた不思議な生き物たちが実は四大元素の精霊たちであると知らされる。
彼らとグルシエス家中の協力を得て、ディランとクリストファーは鍛錬に励む。
一ヶ月後、ディランとクリスは四大精霊を伴い、教団本部がある隣国にいた。
ユグドラシルとリアンの意思を叶えるために。
そして、自分達を圧倒的戦闘力でねじ伏せたエイギルへのリベンジを果たすために──……。
※一部に流血を含む戦闘シーン、R-15程度のイチャイチャが含まれます。
※現在、改稿したものを順次投稿中です。
詳しくは最新の近況ボードをご覧ください。

どこにでもある話と思ったら、まさか?
きりか
BL
ストロベリームーンとニュースで言われた月夜の晩に、リストラ対象になった俺は、アルコールによって現実逃避をし、異世界転生らしきこととなったが、あまりにありきたりな展開に笑いがこみ上げてきたところ、イケメンが2人現れて…。

せっかく美少年に転生したのに女神の祝福がおかしい
拓海のり
BL
前世の記憶を取り戻した途端、海に放り込まれたレニー。【腐女神の祝福】は気になるけれど、裕福な商人の三男に転生したので、まったり気ままに異世界の醍醐味を満喫したいです。神様は出て来ません。ご都合主義、ゆるふわ設定。
途中までしか書いていないので、一話のみ三万字位の短編になります。
他サイトにも投稿しています。
某国の皇子、冒険者となる
くー
BL
俺が転生したのは、とある帝国という国の皇子だった。
転生してから10年、19歳になった俺は、兄の反対を無視して従者とともに城を抜け出すことにした。
俺の本当の望み、冒険者になる夢を叶えるために……
異世界転生主人公がみんなから愛され、冒険を繰り広げ、成長していく物語です。
主人公は魔法使いとして、仲間と力をあわせて魔物や敵と戦います。
※ BL要素は控えめです。
2020年1月30日(木)完結しました。
龍の寵愛を受けし者達
樹木緑
BL
サンクホルム国の王子のジェイドは、
父王の護衛騎士であるダリルに憧れていたけど、
ある日偶然に自分の護衛にと推す父王に反する声を聞いてしまう。
それ以来ずっと嫌われていると思っていた王子だったが少しずつ打ち解けて
いつかはそれが愛に変わっていることに気付いた。
それと同時に何故父王が最強の自身の護衛を自分につけたのか理解す時が来る。
王家はある者に裏切りにより、
無惨にもその策に敗れてしまう。
剣が苦手でずっと魔法の研究をしていた王子は、
責めて騎士だけは助けようと、
刃にかかる寸前の所でとうの昔に失ったとされる
時戻しの術をかけるが…
ユーザ登録のメリット
- 毎日¥0対象作品が毎日1話無料!
- お気に入り登録で最新話を見逃さない!
- しおり機能で小説の続きが読みやすい!
1~3分で完了!
無料でユーザ登録する
すでにユーザの方はログイン
閉じる