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聖女誘拐編
第39話 夜会にて 2
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遠くから、恋の成就を願っていたミントが、肩を怒らせて近付いてきた。
「謝罪なさって!ナスターシャがお兄様をどれだけ想ってきたかわかりますか!」
ミントは頭に血が上っている。
こんな、大規模な夜会で恥をかいた友達がかわいそうで、長兄の自分を見る目の中に、侮蔑が混じっている事に気付かなかった。
「ーーミント、おまえは今、自分がどれだけ愚かなのかはわかるか?」
長兄の静かな問いかけーー。静かなのに、切れるように鋭い。その鋭さにミントは言葉を失った。
「唯一聖女を召喚できる、我が国の王女がこの有り様か」
ミントは怯えて下を向いた。
「国の意味もわからぬ、王女よ。我が国が他国から攻められぬのは、聖女あればこそだ!」
アレクセイは続ける。
「四方を強大国に囲まれた国など、亡くならないほうが不思議と思わぬのか!」
ビクッとしてミントは、ぐすぐす泣き出した。ここで泣くとは王女としての威厳もない。
「我が国の兵力と、強国バルドの兵力の差は七倍以上!どういう事か、わかるか!」
震えながら首を振る。
「聖女は、おひとりで、三万の兵士の抑止力になるのだ!おまえはどうなんだ!」
問いかけに涙でしか答えない妹に苛立ち、アレクセイは最後の暴言を吐いた。
「人の恋路に首を突っ込む暇があるなら、申し込まれている他国へでも、さっさと嫁げ!」
「兄上!落ち着いて下さい!」
クリステイルの登場に、誰もが救われる思いだった。
「そうですよー。そんな顔なさらずにー。娘が怯えていますよー」
甥を見て落ち着いたのか、ベルダスコン公爵は、ヘラヘラわらった。何という精神力ーー、クリステイルは叔父であるベルダスコン公爵を、初めて尊敬した。
「ベルダスコン公爵」
寒さより寒さを感じる声だった。
「は、はいっ」
ベルダスコン公爵の背筋が自然と正された。
「私を担いでどういうつもりか知らんが、私はおまえにされた事は忘れていない」
「えっっ、えっ?」
「おまえの姉と一緒に、氷の海に叩き落された事、魔犬の森に投げ捨てられた事、火山口に投げられた事もあったな……」
ひどいーー。
あんまりですわー。
会場は、ベルダスコン公爵を責める空気に変わってきている。
やりすぎです、母上ーー。
クリステイルの母である、ルチア王妃。最後の最後まで病気に苦しんだ母だが、痛み止めも効かずかわいそうな最後だったが、そうなっても仕方ない事はしてきている。
「いえ、それは、殿下を鍛えようと、お手伝いを……」
アレクセイは、ベルダスコン公爵の言葉を切り捨てた。
「おまえは、私の母親が娼婦だと知って嘲笑っていたな」
暗く、心の暗さが垣間見える声だった。
アレクセイの涙が滲むような声に、クリステイルは愕然となった。
「おまえの姉と嘲笑っていたな。そんな者に、自分の娘を嫁がせるなど、おまえの頭は大丈夫かー?」
揺れたのは一瞬。一瞬でアレクセイは感情を押し殺した。
冷え切って、何の感情もない表情だった。美しいだけに、ただ恐ろしい。
足をベルダスコン公爵に向ける。ベルダスコン公爵は、巨体を揺すってまわりに助けを求めるような顔をしたが、護衛の騎士達は、無理だ、と身震いした。
「兄上ーー」
まさか、殺さないでしょうねーー。
全力で止めたとて、どうなる相手ではない。だいたい兄ならば、三万の兵士も十万の兵士もひとりでなんとかするだろう。
ーー早くなんとかして下さい!父上!
「アレクセイ、退席しなさい」
「国王陛下ー!」
アダマスの臨席に貴族達は、君主への最敬礼をしようと頭を下げた。
よい、楽にせよ、とアダマスは言う。
「父上」
登場が遅いです、とクリステイルは睨んだ。
息子達を手で追い払い、アダマスはベルダスコン公爵の前に出る。
「公爵、いやバドム。私の息子を、よくもいじめてくれたな。気付かなかった私も愚かだが」
アダマスの威厳に、バドムは圧された。
「いや、まあ。母親がどうであれ、国王陛下のご子息様ですよーー。本気でやってませんよー」
「ナスターシャ嬢」
アダマスは真っ青になっているナスターシャに温かい声をかけた。
「は、はい。陛下……」
「あなたはバドムの娘であり、ルチアの姪御だ。アレクセイとの事はどうにもならんと、心得よ」
ナスターシャの顔が歪んだ。
きっ、とした顔で父親を睨む。
ーーわたくしの想いを邪魔したのが、父親と伯母君だなんてーー。
恨みのこもった目でナスターシャに睨まれ、バドムは汗が止まらなかった。
「あなたがアレクセイを好いていてくれた事は感謝する。ただ、そこで終わりだ」
「なぜです?」
「あなたは娼婦を知っているか?」
ナスターシャは、迷いながら頷いた。
「どう思う?」
「ーー汚いと思います。下品だし」
答えに、アダマスは大笑いした。
若い、箱入り娘だ。そう思っても仕方がない。
「それが、あなたの答えだよ。どんなに打ち消しても、アレクセイの母親が娼婦だという事実が、あなたの中で消えはしない。なぜなら、あなたは令嬢だからだ」
生まれつきすべてに恵まれ、そことは対極にいる娘が、それを受け入れる事など出来るはずがない。
ことある事に、アレクセイを責めるだろうーー。
アダマスの言葉にナスターシャは、その場に座り込んで顔を手で覆う。
今日の為のドレス、髪飾り、メイクーー。すべてはあの方に、よく見てもらいたかっただけなのに。
淡い恋心は、必ず叶うと信じていたーー。
「バドム、嫡男に爵位を譲り隠居せよ」
「陛下ぁぁー!」
ベルダスコン公爵は、自分の開いた夜会によって、その栄華を失った。
うずくまって大泣きするその姿を、参加者は冷ややかな目で見て、去っていったーー。
波が引くように、男のまわりから、人が消えた。
ーー母上。あなたは本当に愚かな母だった。
クリステイルは己の言葉を恥じた。陰湿な母の事、兄は自分が知る以上のひどい目にあっているに違いなかった。
実子の自分でさえ、事あるごとに暴力を受けた。愛人の子なら、尚更であろう。
「兄上。すみません」
「何がだ?」
「いろいろです」
「そうか」
素っ気ないのは聖女様の事で、思うところがあるからだろう。
「あっ、兄上。聖女様がお部屋におられません」
アレクセイは、歩みを止めた。
「神殿から出たカレンの行方もわからないそうです。見送りの神官が神殿を出て真っ直ぐ行けばいい道を、大回りして行った、と証言しています。トードォ達が馬車の痕跡と目撃者がいないか調べています」
アレクセイは琉生斗の気配を感じている。だからこそ、慌てずにいられたのだがーー。
「どういう事だ?」
「よくできた魔法です。聖女様の血を核に、人形を作ったようです」
アレクセイは眉を顰めた。
「なるほど、闇魔法か。迂闊だったな」
怒りを鎮めるために、アレクセイは拳をきつく握り締めた。
自分の小さなプライドごときで、側を離れるべきではなかった。情けなさに、自分を殴りたくなる。
「対策会議を開きます」
クリステイルの言葉に、アレクセイは頷いた。
「謝罪なさって!ナスターシャがお兄様をどれだけ想ってきたかわかりますか!」
ミントは頭に血が上っている。
こんな、大規模な夜会で恥をかいた友達がかわいそうで、長兄の自分を見る目の中に、侮蔑が混じっている事に気付かなかった。
「ーーミント、おまえは今、自分がどれだけ愚かなのかはわかるか?」
長兄の静かな問いかけーー。静かなのに、切れるように鋭い。その鋭さにミントは言葉を失った。
「唯一聖女を召喚できる、我が国の王女がこの有り様か」
ミントは怯えて下を向いた。
「国の意味もわからぬ、王女よ。我が国が他国から攻められぬのは、聖女あればこそだ!」
アレクセイは続ける。
「四方を強大国に囲まれた国など、亡くならないほうが不思議と思わぬのか!」
ビクッとしてミントは、ぐすぐす泣き出した。ここで泣くとは王女としての威厳もない。
「我が国の兵力と、強国バルドの兵力の差は七倍以上!どういう事か、わかるか!」
震えながら首を振る。
「聖女は、おひとりで、三万の兵士の抑止力になるのだ!おまえはどうなんだ!」
問いかけに涙でしか答えない妹に苛立ち、アレクセイは最後の暴言を吐いた。
「人の恋路に首を突っ込む暇があるなら、申し込まれている他国へでも、さっさと嫁げ!」
「兄上!落ち着いて下さい!」
クリステイルの登場に、誰もが救われる思いだった。
「そうですよー。そんな顔なさらずにー。娘が怯えていますよー」
甥を見て落ち着いたのか、ベルダスコン公爵は、ヘラヘラわらった。何という精神力ーー、クリステイルは叔父であるベルダスコン公爵を、初めて尊敬した。
「ベルダスコン公爵」
寒さより寒さを感じる声だった。
「は、はいっ」
ベルダスコン公爵の背筋が自然と正された。
「私を担いでどういうつもりか知らんが、私はおまえにされた事は忘れていない」
「えっっ、えっ?」
「おまえの姉と一緒に、氷の海に叩き落された事、魔犬の森に投げ捨てられた事、火山口に投げられた事もあったな……」
ひどいーー。
あんまりですわー。
会場は、ベルダスコン公爵を責める空気に変わってきている。
やりすぎです、母上ーー。
クリステイルの母である、ルチア王妃。最後の最後まで病気に苦しんだ母だが、痛み止めも効かずかわいそうな最後だったが、そうなっても仕方ない事はしてきている。
「いえ、それは、殿下を鍛えようと、お手伝いを……」
アレクセイは、ベルダスコン公爵の言葉を切り捨てた。
「おまえは、私の母親が娼婦だと知って嘲笑っていたな」
暗く、心の暗さが垣間見える声だった。
アレクセイの涙が滲むような声に、クリステイルは愕然となった。
「おまえの姉と嘲笑っていたな。そんな者に、自分の娘を嫁がせるなど、おまえの頭は大丈夫かー?」
揺れたのは一瞬。一瞬でアレクセイは感情を押し殺した。
冷え切って、何の感情もない表情だった。美しいだけに、ただ恐ろしい。
足をベルダスコン公爵に向ける。ベルダスコン公爵は、巨体を揺すってまわりに助けを求めるような顔をしたが、護衛の騎士達は、無理だ、と身震いした。
「兄上ーー」
まさか、殺さないでしょうねーー。
全力で止めたとて、どうなる相手ではない。だいたい兄ならば、三万の兵士も十万の兵士もひとりでなんとかするだろう。
ーー早くなんとかして下さい!父上!
「アレクセイ、退席しなさい」
「国王陛下ー!」
アダマスの臨席に貴族達は、君主への最敬礼をしようと頭を下げた。
よい、楽にせよ、とアダマスは言う。
「父上」
登場が遅いです、とクリステイルは睨んだ。
息子達を手で追い払い、アダマスはベルダスコン公爵の前に出る。
「公爵、いやバドム。私の息子を、よくもいじめてくれたな。気付かなかった私も愚かだが」
アダマスの威厳に、バドムは圧された。
「いや、まあ。母親がどうであれ、国王陛下のご子息様ですよーー。本気でやってませんよー」
「ナスターシャ嬢」
アダマスは真っ青になっているナスターシャに温かい声をかけた。
「は、はい。陛下……」
「あなたはバドムの娘であり、ルチアの姪御だ。アレクセイとの事はどうにもならんと、心得よ」
ナスターシャの顔が歪んだ。
きっ、とした顔で父親を睨む。
ーーわたくしの想いを邪魔したのが、父親と伯母君だなんてーー。
恨みのこもった目でナスターシャに睨まれ、バドムは汗が止まらなかった。
「あなたがアレクセイを好いていてくれた事は感謝する。ただ、そこで終わりだ」
「なぜです?」
「あなたは娼婦を知っているか?」
ナスターシャは、迷いながら頷いた。
「どう思う?」
「ーー汚いと思います。下品だし」
答えに、アダマスは大笑いした。
若い、箱入り娘だ。そう思っても仕方がない。
「それが、あなたの答えだよ。どんなに打ち消しても、アレクセイの母親が娼婦だという事実が、あなたの中で消えはしない。なぜなら、あなたは令嬢だからだ」
生まれつきすべてに恵まれ、そことは対極にいる娘が、それを受け入れる事など出来るはずがない。
ことある事に、アレクセイを責めるだろうーー。
アダマスの言葉にナスターシャは、その場に座り込んで顔を手で覆う。
今日の為のドレス、髪飾り、メイクーー。すべてはあの方に、よく見てもらいたかっただけなのに。
淡い恋心は、必ず叶うと信じていたーー。
「バドム、嫡男に爵位を譲り隠居せよ」
「陛下ぁぁー!」
ベルダスコン公爵は、自分の開いた夜会によって、その栄華を失った。
うずくまって大泣きするその姿を、参加者は冷ややかな目で見て、去っていったーー。
波が引くように、男のまわりから、人が消えた。
ーー母上。あなたは本当に愚かな母だった。
クリステイルは己の言葉を恥じた。陰湿な母の事、兄は自分が知る以上のひどい目にあっているに違いなかった。
実子の自分でさえ、事あるごとに暴力を受けた。愛人の子なら、尚更であろう。
「兄上。すみません」
「何がだ?」
「いろいろです」
「そうか」
素っ気ないのは聖女様の事で、思うところがあるからだろう。
「あっ、兄上。聖女様がお部屋におられません」
アレクセイは、歩みを止めた。
「神殿から出たカレンの行方もわからないそうです。見送りの神官が神殿を出て真っ直ぐ行けばいい道を、大回りして行った、と証言しています。トードォ達が馬車の痕跡と目撃者がいないか調べています」
アレクセイは琉生斗の気配を感じている。だからこそ、慌てずにいられたのだがーー。
「どういう事だ?」
「よくできた魔法です。聖女様の血を核に、人形を作ったようです」
アレクセイは眉を顰めた。
「なるほど、闇魔法か。迂闊だったな」
怒りを鎮めるために、アレクセイは拳をきつく握り締めた。
自分の小さなプライドごときで、側を離れるべきではなかった。情けなさに、自分を殴りたくなる。
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クリステイルの言葉に、アレクセイは頷いた。
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