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55 オンライン兄弟喧嘩
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今日はレイヴと、とあるブツを目的の現場から回収するという軽い仕事だった。私はサングラス姿で助手席に座り、レイヴは運転してる。
一昨日言われたイオリの好きって言葉を、何度も何度も頭の中で繰り返してしまっている自分がいる。それとあの行為も。ぼーっとしながら街の景色をずっと眺めていた。
あの日から、イオリからは連絡がない。レイヴから聞けば、結構彼も忙しいみたいで、最近はオリオン様とどこか別の場所に行ってるらしい。大丈夫かな、まあ何かあればすぐに情報が入ってくるから、それが無いってことは大丈夫なんだろうけど。
「ねーリアちゃん最近上の空だよねー。」
「うん。そうかも。」
「目的のブツも回収したしさ、そうだ!マリモを買いにいこうよー!」
レイヴがテンション高めに拳を振り回した。私は首を振った。
「イオリが買ってくれるからいい。」
「……あのさー」彼はハンドルとトントン叩いた。その時に彼の左の中指に黒い大きなドクロの指輪があるのが見えた。指輪してたんだ。「いくら待ってても兄貴にはサラがいるんだから、リアちゃん遊ばれちゃうよ。」
「いいよそれでも。私は別に、関係の発展を望んでない。」
「はぁ!?だめだよそれじゃあ!リアちゃんだって一応生きてるようなものなんだから、ちゃんと付き合うべきなの!リアちゃんがゴーストっていうのを兄貴は利用してるよ。俺そう言うのキラーイ。」
「じゃあ私、イオリと付き合えるの?」
「違う。俺と付き合うの。今からペットショップに行って、マリモ買うの。」
「えー、でも……ブツがあるから一度帰った方がいいよ。」
「大丈夫だって!」
全然大丈夫な気がしない。でもレイヴは「行こうぜペッショッ!イェェイェ!」と車に流れてるラップのリズムに合わせて歌い出した。……誰か止めてくれないかな、彼。
するとその時に、私のノアフォンがブーっと震えた。急いでポケットから出して画面を見ると、イオリだった。私はすぐに出た。
『アリシア、俺はもうだめだ。』
「え?なんで?」
『あー、結構痛むものだ……撃たれた。』
「はっ……!?」
背筋が凍るような思いって、こんな感じなんだって理解した。一瞬で私の笑顔が消えて、それを見たレイヴが「どした?」って聞いた。私はイオリに聞いた。
「どこを撃たれた?誰に?」
『ボードンの誰かだろうな……取引の間に、銃撃戦になった。俺は行かない方がいいとオリオン様に言ったが、彼はこれ以上資金源を失えないと言って……案の定、こうなってしまった。』
「イオリ、今どこにいるの?」
『現場近くのアジトにいる。山林地帯のパルムシティ近郊だ。はあ……っ、ぐっ。』
「呼吸が苦しいの?胸を撃たれたの?」
『いや、ふくらはぎだ。逃げている途中に、銃弾が掠った。』
「……。」
私は通話を消そうとした。私の心配を返して欲しい。スナイパーの私は勿論、今まで銃撃戦に巻き込まれることもあったから、肩とか脇腹とか撃たれた経験がある。
大体が魔弾だから、回復も早い。イオリの傷は、精々一週間で治るだろう。ハイグレードポーションがあれば三日。
『おい、切るな!』
「察してきた……だって思ったより大丈夫そうだったから。」
『俺は撃たれたんだ……!』
「分かったってば。今度帰ってきたら、イオリの部屋にお見舞いしに行くね。」
レイヴが「大丈夫なの?」と聞いてきたので、私はうんと答えた。彼は「なんだ」とため息混じりに言った。心配で聞いたんじゃなかったっぽかった。
「サラに電話したらいいのに。」
『……仕事のミスで一々電話するなと言われている。すまないな、リアも、度々俺に付き合わせて。』
「え、そうなんだ……いや、私はいいけど。」
なんかサラってちょっとモラハラっぽいところないか?そんなふうに思えてきた。若干イオリが可哀想でもある。だって人間誰しも不安な時は誰かに話したくなるのに、イオリは恋人がいてもそれが出来ないから。
まあ、私だったらいつでも話聞ける。だから言った。
「いつでも電話してね、イオリ。ハイグレードポーションだったらすぐに治るから、安静にしてて。」
『今すぐアリシアに会いたい。変だな、甘えてすまない。』
「いいよ、別に私も……」と微笑んでいると、隣のレイヴが大声で「今からマリモ買いに行くゼェぇぇ!兄貴お疲れちゃぁぁん!ブンチキチキ!ブンチキ!」とボイパ混じりに叫んだ。
『……は?』
やばい。
『そのリズム馬鹿と、今から何を買いに行くだって?』
やばい。
「ねーねー、」レイヴがラップのリズムに頭を揺らしながら大きな声を出した。「俺調べたんだけどさ、マリモって温度管理が大事みたいだよ!なんか冷たい方がいいんだって!トロピカルバイスは一年中暖かいけど、部屋の中だったらクーラーつけてれば平気だってブログに書いてあった!あれさー、よく見たら可愛いよねー!」
「そうそう」私はつい笑顔になった。「丸っこくて、コロコロしてて可愛いよね。」
「ねー!」レイヴがニコッと笑った。「写真とか動画とか見てたら俺もだんだんと気になっちゃってさー、今日一緒に買おっかなーって思ってる!俺はでっかいの欲しいなー!リアちゃんは?」
「私もでっかいの欲しい。でも折角だから小さいのも一緒に欲しいな。育てて段々デカくしてみたい。寿命が『意外と長く生きるらしいなマリモは!俺も調べさせてもらった!』
……やばい。
……やばい。
固まっていると、察したのかレイヴが「スピーカーにして」と言った。私は言われた通りにして、私とレイヴの間にノアフォンをかざした。
「おいイオリー!お疲れちゃーん!」
『俺を呼び捨てで呼ぶな。』
「はいはい。ってかさぁ、リアちゃん可哀想だよねー普通に。兄貴にはサラっていい女がいるじゃん!リアちゃん結構兄貴のこと好きっぽいけど、それを利用してると俺は思うなー!」
『貴様に何が分かる。』
「分かるよ!酷いことしてるって分かる!なんか母ちゃんはどっちかっていうとリアちゃんはイオリと合うとか言ってるけどねー、イオリは気取ってるところがあるからリアちゃんみたいに表裏のない人が合うとか言って。なら俺だってリアちゃんと合いそうだけどさ。」
『ほお。で?』
「だからー、俺とリアちゃんのことを応援してよ!今からマリモ買いに行くの!それだって別にいいだろー?兄貴はパルムシティで寝てればいいじゃん!」
『馬鹿めが!寝たくて寝ている訳ではない!それにマリモは俺が買いに行く。お前にマリモの何が分かるんだ!』
「はあ!?俺なんかもうマリモ博士だよ!これからドクターマリモって呼んで欲しいぐらいあっはっは!」
『ならば博士、マリモは何を食べて生きるのかご教示してくれ。』
「……。」
レイヴは黙った。私は笑いそうになった。しかしさっきから二人のやりとりに迫力がある。なんか私のせいっぽいけど。
『ふん、出まかせ博士だな。』
「でも俺はリアちゃんと付き合ってる。ね?」
「えっ!?」
レイヴがいいから話を合わせろと無言のジェスチャーで訴えてきた。でもそれで正式に付き合うことになったら困る。
『彼女の返答がすぐ無かったことから、彼女の答えはNOだ。俺相手に嘘をつけると思うな、レイヴ。』
「はぁー、もうそこは話を合わせないと!」レイヴは口を尖らせた。「じゃあ言うけどさ、兄貴はどっちかを選べよ!俺はそう言うの嫌いなの!見ててうんざりするよ!」
『……。』
レイヴがまじで怒ってるの、初めて見た。
「お前のなあなあの態度でリアちゃんが苦しんでんだよ!ゴーストだからって舐めてんじゃねえよ!生きてんだろ?なあ、リアちゃん生きてるよ!一緒に会話して、一緒に笑えるじゃん!兄貴は勘違いしてる!サラが大事ならずっとその女と一緒にいればいいじゃん!いちいち弱った時に電話してくんなよ!お前さあ、」
『なんだ?』
「サラのこと愛してんの?どっちかって言うと、一緒にいる時間が長いから、今まで一緒にいてきたからって、そっちを選んでるだけなんじゃないの?どっちが大事とか、どっちを深く愛してるかって、時間の長さで測ってんじゃねえよ!ばーか!……あーもういいやスッキリした、ブチッと切っちゃって。」
「え。あ、はい。」
『待て!』
「あ。」
勢いでブチッと切っちゃった。それならもっと早く待てって言って欲しかった。
「レイヴ、なんか、ありがとう。」
「あーいいよー。なんか俺、怒ると怖いよねー忘れて?あと電源切っといて。」
レイヴのせいにして、電源を切った。我々を乗せた車は、近くのモールに入っていった。
一昨日言われたイオリの好きって言葉を、何度も何度も頭の中で繰り返してしまっている自分がいる。それとあの行為も。ぼーっとしながら街の景色をずっと眺めていた。
あの日から、イオリからは連絡がない。レイヴから聞けば、結構彼も忙しいみたいで、最近はオリオン様とどこか別の場所に行ってるらしい。大丈夫かな、まあ何かあればすぐに情報が入ってくるから、それが無いってことは大丈夫なんだろうけど。
「ねーリアちゃん最近上の空だよねー。」
「うん。そうかも。」
「目的のブツも回収したしさ、そうだ!マリモを買いにいこうよー!」
レイヴがテンション高めに拳を振り回した。私は首を振った。
「イオリが買ってくれるからいい。」
「……あのさー」彼はハンドルとトントン叩いた。その時に彼の左の中指に黒い大きなドクロの指輪があるのが見えた。指輪してたんだ。「いくら待ってても兄貴にはサラがいるんだから、リアちゃん遊ばれちゃうよ。」
「いいよそれでも。私は別に、関係の発展を望んでない。」
「はぁ!?だめだよそれじゃあ!リアちゃんだって一応生きてるようなものなんだから、ちゃんと付き合うべきなの!リアちゃんがゴーストっていうのを兄貴は利用してるよ。俺そう言うのキラーイ。」
「じゃあ私、イオリと付き合えるの?」
「違う。俺と付き合うの。今からペットショップに行って、マリモ買うの。」
「えー、でも……ブツがあるから一度帰った方がいいよ。」
「大丈夫だって!」
全然大丈夫な気がしない。でもレイヴは「行こうぜペッショッ!イェェイェ!」と車に流れてるラップのリズムに合わせて歌い出した。……誰か止めてくれないかな、彼。
するとその時に、私のノアフォンがブーっと震えた。急いでポケットから出して画面を見ると、イオリだった。私はすぐに出た。
『アリシア、俺はもうだめだ。』
「え?なんで?」
『あー、結構痛むものだ……撃たれた。』
「はっ……!?」
背筋が凍るような思いって、こんな感じなんだって理解した。一瞬で私の笑顔が消えて、それを見たレイヴが「どした?」って聞いた。私はイオリに聞いた。
「どこを撃たれた?誰に?」
『ボードンの誰かだろうな……取引の間に、銃撃戦になった。俺は行かない方がいいとオリオン様に言ったが、彼はこれ以上資金源を失えないと言って……案の定、こうなってしまった。』
「イオリ、今どこにいるの?」
『現場近くのアジトにいる。山林地帯のパルムシティ近郊だ。はあ……っ、ぐっ。』
「呼吸が苦しいの?胸を撃たれたの?」
『いや、ふくらはぎだ。逃げている途中に、銃弾が掠った。』
「……。」
私は通話を消そうとした。私の心配を返して欲しい。スナイパーの私は勿論、今まで銃撃戦に巻き込まれることもあったから、肩とか脇腹とか撃たれた経験がある。
大体が魔弾だから、回復も早い。イオリの傷は、精々一週間で治るだろう。ハイグレードポーションがあれば三日。
『おい、切るな!』
「察してきた……だって思ったより大丈夫そうだったから。」
『俺は撃たれたんだ……!』
「分かったってば。今度帰ってきたら、イオリの部屋にお見舞いしに行くね。」
レイヴが「大丈夫なの?」と聞いてきたので、私はうんと答えた。彼は「なんだ」とため息混じりに言った。心配で聞いたんじゃなかったっぽかった。
「サラに電話したらいいのに。」
『……仕事のミスで一々電話するなと言われている。すまないな、リアも、度々俺に付き合わせて。』
「え、そうなんだ……いや、私はいいけど。」
なんかサラってちょっとモラハラっぽいところないか?そんなふうに思えてきた。若干イオリが可哀想でもある。だって人間誰しも不安な時は誰かに話したくなるのに、イオリは恋人がいてもそれが出来ないから。
まあ、私だったらいつでも話聞ける。だから言った。
「いつでも電話してね、イオリ。ハイグレードポーションだったらすぐに治るから、安静にしてて。」
『今すぐアリシアに会いたい。変だな、甘えてすまない。』
「いいよ、別に私も……」と微笑んでいると、隣のレイヴが大声で「今からマリモ買いに行くゼェぇぇ!兄貴お疲れちゃぁぁん!ブンチキチキ!ブンチキ!」とボイパ混じりに叫んだ。
『……は?』
やばい。
『そのリズム馬鹿と、今から何を買いに行くだって?』
やばい。
「ねーねー、」レイヴがラップのリズムに頭を揺らしながら大きな声を出した。「俺調べたんだけどさ、マリモって温度管理が大事みたいだよ!なんか冷たい方がいいんだって!トロピカルバイスは一年中暖かいけど、部屋の中だったらクーラーつけてれば平気だってブログに書いてあった!あれさー、よく見たら可愛いよねー!」
「そうそう」私はつい笑顔になった。「丸っこくて、コロコロしてて可愛いよね。」
「ねー!」レイヴがニコッと笑った。「写真とか動画とか見てたら俺もだんだんと気になっちゃってさー、今日一緒に買おっかなーって思ってる!俺はでっかいの欲しいなー!リアちゃんは?」
「私もでっかいの欲しい。でも折角だから小さいのも一緒に欲しいな。育てて段々デカくしてみたい。寿命が『意外と長く生きるらしいなマリモは!俺も調べさせてもらった!』
……やばい。
……やばい。
固まっていると、察したのかレイヴが「スピーカーにして」と言った。私は言われた通りにして、私とレイヴの間にノアフォンをかざした。
「おいイオリー!お疲れちゃーん!」
『俺を呼び捨てで呼ぶな。』
「はいはい。ってかさぁ、リアちゃん可哀想だよねー普通に。兄貴にはサラっていい女がいるじゃん!リアちゃん結構兄貴のこと好きっぽいけど、それを利用してると俺は思うなー!」
『貴様に何が分かる。』
「分かるよ!酷いことしてるって分かる!なんか母ちゃんはどっちかっていうとリアちゃんはイオリと合うとか言ってるけどねー、イオリは気取ってるところがあるからリアちゃんみたいに表裏のない人が合うとか言って。なら俺だってリアちゃんと合いそうだけどさ。」
『ほお。で?』
「だからー、俺とリアちゃんのことを応援してよ!今からマリモ買いに行くの!それだって別にいいだろー?兄貴はパルムシティで寝てればいいじゃん!」
『馬鹿めが!寝たくて寝ている訳ではない!それにマリモは俺が買いに行く。お前にマリモの何が分かるんだ!』
「はあ!?俺なんかもうマリモ博士だよ!これからドクターマリモって呼んで欲しいぐらいあっはっは!」
『ならば博士、マリモは何を食べて生きるのかご教示してくれ。』
「……。」
レイヴは黙った。私は笑いそうになった。しかしさっきから二人のやりとりに迫力がある。なんか私のせいっぽいけど。
『ふん、出まかせ博士だな。』
「でも俺はリアちゃんと付き合ってる。ね?」
「えっ!?」
レイヴがいいから話を合わせろと無言のジェスチャーで訴えてきた。でもそれで正式に付き合うことになったら困る。
『彼女の返答がすぐ無かったことから、彼女の答えはNOだ。俺相手に嘘をつけると思うな、レイヴ。』
「はぁー、もうそこは話を合わせないと!」レイヴは口を尖らせた。「じゃあ言うけどさ、兄貴はどっちかを選べよ!俺はそう言うの嫌いなの!見ててうんざりするよ!」
『……。』
レイヴがまじで怒ってるの、初めて見た。
「お前のなあなあの態度でリアちゃんが苦しんでんだよ!ゴーストだからって舐めてんじゃねえよ!生きてんだろ?なあ、リアちゃん生きてるよ!一緒に会話して、一緒に笑えるじゃん!兄貴は勘違いしてる!サラが大事ならずっとその女と一緒にいればいいじゃん!いちいち弱った時に電話してくんなよ!お前さあ、」
『なんだ?』
「サラのこと愛してんの?どっちかって言うと、一緒にいる時間が長いから、今まで一緒にいてきたからって、そっちを選んでるだけなんじゃないの?どっちが大事とか、どっちを深く愛してるかって、時間の長さで測ってんじゃねえよ!ばーか!……あーもういいやスッキリした、ブチッと切っちゃって。」
「え。あ、はい。」
『待て!』
「あ。」
勢いでブチッと切っちゃった。それならもっと早く待てって言って欲しかった。
「レイヴ、なんか、ありがとう。」
「あーいいよー。なんか俺、怒ると怖いよねー忘れて?あと電源切っといて。」
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