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命は一つ!想いは無限編
222 見えていた未来
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帝都は円形だ。真ん中には噴水広場があり、そのすぐ上に、ルミネラ城がある。噴水広場の下側には、商いの広場があり、そこは帝国一の商店街だ。
他は蜘蛛の巣のように道路が広がっていて、住宅地が広がっている。そして高く頑丈な外壁が街全体を囲んでいて、アクロスブルーラインへの高速道路は、南門から繋がっている。
その南門は、既に閉ざされてしまっている。南門は新しく、帝国研究所が担当した、独自の迎撃システムがバッチリ付いている。うーん、どうしようか。私は言った。
「破壊出来るのは二つか……門の周りには一定間隔で自警システムがあるから、二つ破壊しても、他のシステムの範囲内になってしまうし、地下水路も二つでは足りないよ。」
「そうですね……」ジェーンが答えた。「他にどこか、二つで効果的な場所はないものでしょうか。火山の旧採掘道のように、昔ながらの通路でもあればいいのですが、私の時代、帝都はそこにはありませんでした。うーん。」
長い歴史、確かにそう言う箇所もあるかもしれない。少し沈黙が流れた。画面の博士も、腕を組んで考えている。帝都か、昔からある街、歴史に縛られた街……地図に載っていない場所、あ。
「あ!」
私は閃いた。ジェーンが私を見た。私はペンを握って、帝都の図の、東西の二箇所に丸をつけた。
「こことここに、もう大分使われていない、古い東門と西門がある。小さいけどね。でもこれらの門は、歴史的建築物扱いで、自警システムが付いていないから、間隔が空いている。だからその東門と西門を守ってるシステムを破壊してから、こんな歴史的価値のあるものを破壊するのはどうかとは思うけど、その二つの門をぶち壊したのなら、この二箇所から帝都に入れる、かも。」
ジェーンがパンと手を叩いた。
「なるほど!それでは、ここから帝都に入れますね。外壁を超えてしまえば、あとは帝都内にある自警システムですが、これらは間隔があいています。エリアを特定すれば、避けるように軍を進める事は、可能でしょう。」
『しかし、中にはいくら人数が減ってるからとは言え、新光騎士団がウヨウヨいるんだ。LOZはどこに陣取る?』
ジェーンは答えた。
「敵はやはり、城を本陣とするでしょう。籠城となれば、ネビリスにたどり着くのに時間が掛かります。ある程度、敵を城から分散させる必要がありますが……。」
と、そこでジェーンが黙ってしまった。何だか難しい表情をしている。ある考えが浮かんだので、私はそれを言った。
「ならば、敵を分散させる為に、私とヴァルガで東と西に分かれて帝都に侵入をし、時計回りに扇動する。ヴァルガは北へ、私は南へ。南には収容施設もあるし、そこが狙われているとなれば、城から人員が割かれるだろう。城の前が手薄になったら、LOZの先鋒隊は噴水広場に陣を取り、城と交戦する。ジェーン達技術組は、本陣として、ルミネラ平原に待機して、通信で指示と現状報告をすることとしたら、LOZとしては落ち着くんじゃないかな。」
「それはなりません。」
「え?」と、鼻から抜けたような変な声が出ちゃった。だって結構、いい案だと思ってたからだ。ジェーンの方を見ると、彼は真剣な表情だった。どうしてダメなのか、彼の話を待っていると、画面のスコピオ博士がジェーンに言った。
『で、でもジェーン様。今のキルディアの案、俺もいいと思いました。敵を拡散した後に、噴水広場の辺りにLOZ先鋒隊を落ち着かせれば、城と交戦も可能だし……。』
ジェーンは何も言わずに、俯いている。明らかに様子がおかしい。何か隠してる?それとも、何か、気になる事情でもあるのか?私はジェーンの腕をさすりながら、彼に聞いた。
「それじゃあダメなの?どうして?」
「……絶対になりません。それでは、あなたが危険です。」
ああ、それを気にしていたんだ。ジェーンは私を心配していたのか。
「ジェーン、私は騎士だ。」
「もう騎士ではありません。ただの、研究所の所長でしょう?」
「ジェーン……。」
彼は腕を組んで、不安そうにしている。しかし、私は、戦いの時には前に出なければならない。どう説得しようか、考えているとジェーンが言った。
「いつかは、この結論になると、私は理解していました。このタイミングで、今ある技術だけで、帝都を侵略することの難しさ。いずれ、キルディアやヴァルガが囮となる未来が、見えていました。ですから、私は最初から反対したのです。時間が欲しい、安全な侵略の為にしっかりと準備したかったのです。帝都攻略の兵器の製作が遅れたのは、時空間歪曲機にかまけていたから……時空間歪曲機は、キルディアとの未来を、握っています。ですから私は、そちらに時間をかけてしまっていた。」
「……。」
ジェーンが辛そうな顔をしている。
「なのに、キルディアが囮になるならば、危険な状態のまま侵攻するなら、どうして私は頑張ってきたのです?私は、ミスを犯しました。優先すべきは、兵器の製作の方でした。自警システムを破壊するものだって、スコピオに先を越されて……時空間歪曲機においても、チェイスに助けを借りなきゃいけないなんて。全て、全ての点において、私は、今の私を、納得出来ません。」
「ジェ、ジェーン、大丈夫だって。」私は彼の腕を摩った。「それほど時空間歪曲機は大変な技術なんでしょ?ね?博士?『ああ、そうとも!』だから、時間がかかるのは仕方ないし、ジェーンの予定では、まだ攻める時期じゃかったんだから、今の状態で戦わなきゃいけないのは、仕方ないよ。」
「しかし!」彼が私の腕を掴んだ。「仕方ない、で、あなたを危険な目に、遭わせられないのです!キルディアは、リーダーです。リーダーは、前線に出るべきではありません!私の隣で、指示をするべきです!」
「そ、それは出来ない。そうなれば、他の人はもっと大変になるよ。ジェーンが不安に思う気持ちもわかる。でも私にはこの光の大剣もあるし、皆もいるし、絶対に大丈夫だ。それに私はきっと、大きな戦力だと思う。だから、どんな作戦であろうと、前線を抜ける訳にはいかない。」
『ああ、そうとも。キルディアが前に出てくれないと、きっとLOZの兵はどう思うだろうか。帝都の侵略は難しいと思ってしまうんじゃないのか……ご、ごめんなさい!』
スコピオ博士が謝り始めたので、どう言うことなんだとジェーンを見ると、彼が博士を睨み付けていた。ちょっとちょっと、落ち着こうよ。私はジェーンの腕をしっかりと掴んだ。
「ジェーン、大丈夫だって!必ず戻ってくるからね?それに今回、相手の総大将はネビリス皇帝だ。彼はきっと戦いが始まっても、逃げないで城内で戦うだろう。チェイスを助ける為にも、囚われた皆を助ける為にも、ルミネラ皇帝のことでも、私は彼と戦わなければならない。これが終わったらきっと、ちょっと落ち着くだろうから、ジェーン、そうしたら一緒に、どこまでも一緒に過ごそう。」
ジェーンは私をじっと見つめた。そしてゆっくりと一回頷いて、消え入りそうな声で答えた。
「……分かりました。あなたを信じます。……その作戦で行きましょう。」
『ようし!』博士の景気の良い声が響いた。『それじゃあ俺は、LOZのポータルに報告しとくよ!それから大急ぎで、あれのパーツごとに制作して、ユークですぐに組み立てられるようにしとくぜ!またな!元気出せよ、キルディア!』
「あ、ありがとうございます、博士……また。」
別に私は元気なのである。隣の男にこそ、元気がないのだ。ジェーンは無言で、ウォッフォンに何かをタイピングしている。私は彼に優しく話しかけた。
「私の為に、時空間歪曲機を頑張ってくれていたんだね、ありがとう。」
「ええ、それは事実ですが、それも泡となりそうです。あなたが戦死するなら。」
「だーもう!帰ってくるって!」
私は大股でキッチンに向かって、コンロのスイッチを押した。固まっていく卵を見ながら、ジェーンの気持ちを考えた。もし逆の立場だったなら、私だって、彼と同じことを言っただろう。
私は、彼を幸せにしたい。今すぐには恋人になれなくても、幸せにはしたいと思っている。だから何が何でも、帰らなくてはいけない。迫る帝都の地を前に、良くて相殺だと思っていた自分を叱咤しなければならない。
「よし……!」
私はヘラで、卵をひっくり返した。
他は蜘蛛の巣のように道路が広がっていて、住宅地が広がっている。そして高く頑丈な外壁が街全体を囲んでいて、アクロスブルーラインへの高速道路は、南門から繋がっている。
その南門は、既に閉ざされてしまっている。南門は新しく、帝国研究所が担当した、独自の迎撃システムがバッチリ付いている。うーん、どうしようか。私は言った。
「破壊出来るのは二つか……門の周りには一定間隔で自警システムがあるから、二つ破壊しても、他のシステムの範囲内になってしまうし、地下水路も二つでは足りないよ。」
「そうですね……」ジェーンが答えた。「他にどこか、二つで効果的な場所はないものでしょうか。火山の旧採掘道のように、昔ながらの通路でもあればいいのですが、私の時代、帝都はそこにはありませんでした。うーん。」
長い歴史、確かにそう言う箇所もあるかもしれない。少し沈黙が流れた。画面の博士も、腕を組んで考えている。帝都か、昔からある街、歴史に縛られた街……地図に載っていない場所、あ。
「あ!」
私は閃いた。ジェーンが私を見た。私はペンを握って、帝都の図の、東西の二箇所に丸をつけた。
「こことここに、もう大分使われていない、古い東門と西門がある。小さいけどね。でもこれらの門は、歴史的建築物扱いで、自警システムが付いていないから、間隔が空いている。だからその東門と西門を守ってるシステムを破壊してから、こんな歴史的価値のあるものを破壊するのはどうかとは思うけど、その二つの門をぶち壊したのなら、この二箇所から帝都に入れる、かも。」
ジェーンがパンと手を叩いた。
「なるほど!それでは、ここから帝都に入れますね。外壁を超えてしまえば、あとは帝都内にある自警システムですが、これらは間隔があいています。エリアを特定すれば、避けるように軍を進める事は、可能でしょう。」
『しかし、中にはいくら人数が減ってるからとは言え、新光騎士団がウヨウヨいるんだ。LOZはどこに陣取る?』
ジェーンは答えた。
「敵はやはり、城を本陣とするでしょう。籠城となれば、ネビリスにたどり着くのに時間が掛かります。ある程度、敵を城から分散させる必要がありますが……。」
と、そこでジェーンが黙ってしまった。何だか難しい表情をしている。ある考えが浮かんだので、私はそれを言った。
「ならば、敵を分散させる為に、私とヴァルガで東と西に分かれて帝都に侵入をし、時計回りに扇動する。ヴァルガは北へ、私は南へ。南には収容施設もあるし、そこが狙われているとなれば、城から人員が割かれるだろう。城の前が手薄になったら、LOZの先鋒隊は噴水広場に陣を取り、城と交戦する。ジェーン達技術組は、本陣として、ルミネラ平原に待機して、通信で指示と現状報告をすることとしたら、LOZとしては落ち着くんじゃないかな。」
「それはなりません。」
「え?」と、鼻から抜けたような変な声が出ちゃった。だって結構、いい案だと思ってたからだ。ジェーンの方を見ると、彼は真剣な表情だった。どうしてダメなのか、彼の話を待っていると、画面のスコピオ博士がジェーンに言った。
『で、でもジェーン様。今のキルディアの案、俺もいいと思いました。敵を拡散した後に、噴水広場の辺りにLOZ先鋒隊を落ち着かせれば、城と交戦も可能だし……。』
ジェーンは何も言わずに、俯いている。明らかに様子がおかしい。何か隠してる?それとも、何か、気になる事情でもあるのか?私はジェーンの腕をさすりながら、彼に聞いた。
「それじゃあダメなの?どうして?」
「……絶対になりません。それでは、あなたが危険です。」
ああ、それを気にしていたんだ。ジェーンは私を心配していたのか。
「ジェーン、私は騎士だ。」
「もう騎士ではありません。ただの、研究所の所長でしょう?」
「ジェーン……。」
彼は腕を組んで、不安そうにしている。しかし、私は、戦いの時には前に出なければならない。どう説得しようか、考えているとジェーンが言った。
「いつかは、この結論になると、私は理解していました。このタイミングで、今ある技術だけで、帝都を侵略することの難しさ。いずれ、キルディアやヴァルガが囮となる未来が、見えていました。ですから、私は最初から反対したのです。時間が欲しい、安全な侵略の為にしっかりと準備したかったのです。帝都攻略の兵器の製作が遅れたのは、時空間歪曲機にかまけていたから……時空間歪曲機は、キルディアとの未来を、握っています。ですから私は、そちらに時間をかけてしまっていた。」
「……。」
ジェーンが辛そうな顔をしている。
「なのに、キルディアが囮になるならば、危険な状態のまま侵攻するなら、どうして私は頑張ってきたのです?私は、ミスを犯しました。優先すべきは、兵器の製作の方でした。自警システムを破壊するものだって、スコピオに先を越されて……時空間歪曲機においても、チェイスに助けを借りなきゃいけないなんて。全て、全ての点において、私は、今の私を、納得出来ません。」
「ジェ、ジェーン、大丈夫だって。」私は彼の腕を摩った。「それほど時空間歪曲機は大変な技術なんでしょ?ね?博士?『ああ、そうとも!』だから、時間がかかるのは仕方ないし、ジェーンの予定では、まだ攻める時期じゃかったんだから、今の状態で戦わなきゃいけないのは、仕方ないよ。」
「しかし!」彼が私の腕を掴んだ。「仕方ない、で、あなたを危険な目に、遭わせられないのです!キルディアは、リーダーです。リーダーは、前線に出るべきではありません!私の隣で、指示をするべきです!」
「そ、それは出来ない。そうなれば、他の人はもっと大変になるよ。ジェーンが不安に思う気持ちもわかる。でも私にはこの光の大剣もあるし、皆もいるし、絶対に大丈夫だ。それに私はきっと、大きな戦力だと思う。だから、どんな作戦であろうと、前線を抜ける訳にはいかない。」
『ああ、そうとも。キルディアが前に出てくれないと、きっとLOZの兵はどう思うだろうか。帝都の侵略は難しいと思ってしまうんじゃないのか……ご、ごめんなさい!』
スコピオ博士が謝り始めたので、どう言うことなんだとジェーンを見ると、彼が博士を睨み付けていた。ちょっとちょっと、落ち着こうよ。私はジェーンの腕をしっかりと掴んだ。
「ジェーン、大丈夫だって!必ず戻ってくるからね?それに今回、相手の総大将はネビリス皇帝だ。彼はきっと戦いが始まっても、逃げないで城内で戦うだろう。チェイスを助ける為にも、囚われた皆を助ける為にも、ルミネラ皇帝のことでも、私は彼と戦わなければならない。これが終わったらきっと、ちょっと落ち着くだろうから、ジェーン、そうしたら一緒に、どこまでも一緒に過ごそう。」
ジェーンは私をじっと見つめた。そしてゆっくりと一回頷いて、消え入りそうな声で答えた。
「……分かりました。あなたを信じます。……その作戦で行きましょう。」
『ようし!』博士の景気の良い声が響いた。『それじゃあ俺は、LOZのポータルに報告しとくよ!それから大急ぎで、あれのパーツごとに制作して、ユークですぐに組み立てられるようにしとくぜ!またな!元気出せよ、キルディア!』
「あ、ありがとうございます、博士……また。」
別に私は元気なのである。隣の男にこそ、元気がないのだ。ジェーンは無言で、ウォッフォンに何かをタイピングしている。私は彼に優しく話しかけた。
「私の為に、時空間歪曲機を頑張ってくれていたんだね、ありがとう。」
「ええ、それは事実ですが、それも泡となりそうです。あなたが戦死するなら。」
「だーもう!帰ってくるって!」
私は大股でキッチンに向かって、コンロのスイッチを押した。固まっていく卵を見ながら、ジェーンの気持ちを考えた。もし逆の立場だったなら、私だって、彼と同じことを言っただろう。
私は、彼を幸せにしたい。今すぐには恋人になれなくても、幸せにはしたいと思っている。だから何が何でも、帰らなくてはいけない。迫る帝都の地を前に、良くて相殺だと思っていた自分を叱咤しなければならない。
「よし……!」
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