218 / 253
誰も止められない愛情狂編
218 バーガー屋さんのランチ
しおりを挟む
その後、個室内で「ご褒美です」と、謎のキスを受けた私は、その後調査部のオフィスに戻ると、やはりクラースさんとロケインに、今の現象の理由を聞かれたが、適当に「ジェーンが怖い映画を見た」とでも言っておいた。二人は納得していた。
お昼になると、私はリンとクラースさんと三人で近くのファストフード店に行った。ランチのことをジェーンに話したら、彼は最初戸惑っていたが、ラブ博士が一緒に食べようと彼を誘ってくれたので、彼は落ち着いた。もう、一々大変である。
そして二階の窓際の席を確保した我々は、カウンター席に、左からクラースさん、私、リンの順で座った。皆は一緒のビックバーガーセットだった。席に着くなり、二人は私の肩をベシベシと叩いて来た。帝国民がよくやる、相手を揶揄う儀式だ。
なすがままに叩かれながら、私はバーガーを齧った。二人はまだ叩いていて、しかも笑ってる。もういいさ、確かに私がリンやクラースさんの立場だったら、同じことしてたからね!そして、クラースさんが私の肩を抱いて、ゆらゆら揺らしながら言った。
「お前やるじゃないか!何だ、今朝の情事は!見せつけてくれるじゃないか!もうリンには話したぞ。」
「そうそう!」リンがポテトを数本かじりながら言った。「リビングで互いを貪り合ってたらしいね!本当に!?」
「あ、ああ。貪り合ってた、と言うよりかは……ジェーンにやられてたんだよ。」
クラースさんがニヤニヤしながらバーガーに噛み付いた。
「何だ?誘惑に負けないんじゃ無かったのか?キリーよ。」
「大変なんですよ……逮捕してくださいとか言って。」
「逮捕!あっはっは!」リンの笑い声が煩かった。「しかも昨日は回転寿司の後に遊園地も行ったんでしょ?あれっきり返事くれなかったよね!ラブ博士と待ってたのに!」
「大変なんですよ……部屋の隅々改装されて、ムーディな音楽だって流れて。」
私はバーガーを一気に半分口に入れた。牛肉百パーセントか。いいなぁパティは、すぐに百パーセントになれて。ジェーンなんか、この世界に帰ってくるのは、ほんの一パーセントだってないのに。零点レイレイレイ……一パーセントぐらいでしょうね。いいなあパティは。
「キリー、」クラースさんが私に聞いた。「んで、お前達はずっと一緒にいるのか?そう決めたのか?これからどうするんだ?」
「うーん。」私の笑顔が消えた。それを見た二人は、やいやいしてた雰囲気を消して、静かにポテトを食べ始めた。「でもおかしいと言うか、よく分からないんだ。彼はさ、帰ったら数日で死ぬけど、帰りたい。しかも移動回数制限があって、安全に移動出来るのはあと一回。彼が帰るのを、応援するけどさ、そのあとは大丈夫なのかなとは、思う。」
「回数制限があるのか……。」
クラースさんがはあ、とため息をついた。するとリンが、私のポテトを食べながら言った。
「だから、向こうでやることがあるから帰るけど、基本的にはキリーと居たいと考えているんでしょ?回数制限があるのは驚きだけど、じゃあ、キリーも過去にいけば?」
そんな、何を……。私はリンが手に持っていた私のポテトを奪って、食べた。クラースさんが考えた仕草をしながら言った。
「俺の知ってる限りだと、歴史上には、キリーの名前は出てこない。だから、未来のお前はジェーンの時代には行っていない気がするんだが。」
「そうそう。」私は頷いた。「ジェーンの名前だって無い。あの時代のこと、ネットで調べたことある。私の名前どころか、ジェーンの名前だってないよ。と言うことは、彼が過去に帰って、揉み消したんじゃないかな。」
「それは思ってた、私も思ってた。」
リンが、真剣な顔でそう言った。そして更にこう言った。
「じゃあクラースさんの言った通り、キリーは過去の世界に行ってないんだ。でもジェーンは帰ってる。だって、キリーの腕は、この時代の技術が詰まってる。過去の世界の人が見たらさ、びっくりして、記録でも何でもつけるはずだよ。と言うことは、その腕を捨ててジェーンと一緒に隠居してたのかも。」
「何だか、」私は頭を抱えた。「未来のことなのに、過去形で話して、変な感じがするよ。大体、私が一緒に付いて行ったら、パラドックスがどうとかでダメなんでしょ?未来の人が過去に行くのはいけないって、タージュ博士が言っていたよ。私の中には、切って切り離せない、この時代の技術がある。それはプレーンだよ!私の死後、プレーンがあの世界の人たちに見つかったら、歴史が狂っちゃう。」
「キリー、いつの間に頭良くなったの?すご。」
リンに言われてしまった。確かにちょっと、頭良くなった気がする。彼のおかげだろうね。そして二人はうーん、と唸った。そうなのだ、私は過去の世界にはいけない。でもジェーンは帰らないといけない。理由は深くは知らないけど、大事な用件みたいだし……もう、こうするしかないのだ。
「二人ともありがとう。だから色々、彼とも、話し合ってるよ。永久の別れの時は近づいているけれど、でも、それまでは、彼と仲良くしたいからさ。」
「キリー……そっか、なら、私達だって、応援するよ。ジェーンだってさ、今思えば、最初から色んなことを知ってたんだから、ずっと辛かったんだと思うよ。」
「……。」
確かに、そうだ。彼は最初から、移動回数制限だって、時代を細かく指定出来ないことだって、全てを知っていたのだから。
「ずっと辛かったんだよ。キリーと仲良くなるのもさ、どんどん好きになるのも。ずっと一人で、色んなこと抱えてた。だから……あんなに狂っちゃったに違いないね。クラースさんの愛情狂って言葉が本当にしっくりくるよ。」
「……。」
確かにそうだ、あんな変貌を遂げたのは、一人で色々なことを抱えて、どう言うわけか私に懐いてしまったからなのだ。私のせいなのだ。彼を覚醒させたのは、私のせい……うえええん。
「まあ、キリーよ。」クラースさんがゴミを纏めながら言った。「期間限定でもいいから、正式に恋人になると宣言しなくったっていいから、今だけは、全力で愛してやったらどうだ。お互い好きなんだろう?」
「うん、そうだね。二人と話して、何だか色々と吹っ切れた気がするよ。ジェーンと仲良くする。」
「じゃあ、」リンがニヤニヤした顔になっている。「そう言うこともするの?昨日はしてないんでしょ?え?したの!?」
「しないし、昨日だってしてないよ!」リンの肩を叩いた。「大体何あのサイト!アブノーマル過ぎるでしょうが!あんなの参考にならないよ……と、言いたいところだけど、ジェーンが気に入っちゃった。」
リンは腹を抱えて笑い、クラースさんはURLを教えろと言って来たので、それを教えると、閲覧した彼は絶句してしまった。ほら見てみなさいよ、やっぱり玄人向けじゃないか。クラースさんが戸惑いながら私に聞いた。
「ほ、本当にジェーンはこれを気に入ったのか?お前をこんな目に遭わせたいのか?」
私は静かに答えた。
「クラースさんよく見て、こんな目に遭っているのは男性側だよ。彼は被害者になりたいの!この暴力事件のねっ!」
「あはははは!」あははじゃないよ、リン。「まあまあ、いいスパイスになったでしょ?色んな恋愛サイト見て来たけど、やっぱりさあ、インテリ系はこう言うアブノーマルにハマる傾向があるらしいよ。それを求めて浮気する人だっているんだから!」
「何その情報!」「ほ、本当か?」
私とクラースさんが同時に答えた。何その不安げな顔、クラースさん。すると彼は、私にすがるような仕草で頼んできた。
「さっきのURL、俺に転送してくれ。俺も、頑張ってみる。」
「あ、ああ……。」
ケイト先生ごめんね、クラースさんの様子がおかしくなり始めたら、それはきっとリンのせいです。私のせいじゃないからね。URL教えるけど、私のせいじゃないからね!
「でもさ、キリー。」
「ん?」
「どうしてジェーンに優しくするの?キリーは本当に優しいよね。彼はイケメンだけど、癖が強いし……どうしてかなって。」
私は少し笑った。
「どうしてだろう、ジェーンが私に優しくしてくれるからだと思う。しつこく付き纏わられる時だってあるけど、嫌ではない。寧ろ、どうしてこんな私を選んで一緒にいるんだろうとは思ってた。お互い、今まで、根底の部分は孤独だった。色々なことに巻き込まれて、彼と協力していくうちにさ、彼の良さって言うか、強い部分も弱い部分も見えた。それは私にだってある、それを彼は知ってくれている。私は彼と、一緒に成長した気がする。だから、私が優しい訳ではないよ。」
パチパチと二人が拍手をしてくれたので、私はどうもどうも、と右手を胸に当てて、騎士式のお辞儀をした。リンが微笑みながら言った。
「うん、そっか。何だか、素敵な二人だと思う!だから、二人はずっと、ずっと一緒だよ。」
「ありがとう、リン。」
そして次にクラースさんが言ってくれた。
「ああ、俺も二人は相性がいいと思うぞ。だから、二人はずっと、ずっと一緒だよ。」
最後の発言、まさかクラースさんがリンの真似をするとは思ってなかった!珍しい彼のジョークに、私とリンは爆笑してしまった。
お昼になると、私はリンとクラースさんと三人で近くのファストフード店に行った。ランチのことをジェーンに話したら、彼は最初戸惑っていたが、ラブ博士が一緒に食べようと彼を誘ってくれたので、彼は落ち着いた。もう、一々大変である。
そして二階の窓際の席を確保した我々は、カウンター席に、左からクラースさん、私、リンの順で座った。皆は一緒のビックバーガーセットだった。席に着くなり、二人は私の肩をベシベシと叩いて来た。帝国民がよくやる、相手を揶揄う儀式だ。
なすがままに叩かれながら、私はバーガーを齧った。二人はまだ叩いていて、しかも笑ってる。もういいさ、確かに私がリンやクラースさんの立場だったら、同じことしてたからね!そして、クラースさんが私の肩を抱いて、ゆらゆら揺らしながら言った。
「お前やるじゃないか!何だ、今朝の情事は!見せつけてくれるじゃないか!もうリンには話したぞ。」
「そうそう!」リンがポテトを数本かじりながら言った。「リビングで互いを貪り合ってたらしいね!本当に!?」
「あ、ああ。貪り合ってた、と言うよりかは……ジェーンにやられてたんだよ。」
クラースさんがニヤニヤしながらバーガーに噛み付いた。
「何だ?誘惑に負けないんじゃ無かったのか?キリーよ。」
「大変なんですよ……逮捕してくださいとか言って。」
「逮捕!あっはっは!」リンの笑い声が煩かった。「しかも昨日は回転寿司の後に遊園地も行ったんでしょ?あれっきり返事くれなかったよね!ラブ博士と待ってたのに!」
「大変なんですよ……部屋の隅々改装されて、ムーディな音楽だって流れて。」
私はバーガーを一気に半分口に入れた。牛肉百パーセントか。いいなぁパティは、すぐに百パーセントになれて。ジェーンなんか、この世界に帰ってくるのは、ほんの一パーセントだってないのに。零点レイレイレイ……一パーセントぐらいでしょうね。いいなあパティは。
「キリー、」クラースさんが私に聞いた。「んで、お前達はずっと一緒にいるのか?そう決めたのか?これからどうするんだ?」
「うーん。」私の笑顔が消えた。それを見た二人は、やいやいしてた雰囲気を消して、静かにポテトを食べ始めた。「でもおかしいと言うか、よく分からないんだ。彼はさ、帰ったら数日で死ぬけど、帰りたい。しかも移動回数制限があって、安全に移動出来るのはあと一回。彼が帰るのを、応援するけどさ、そのあとは大丈夫なのかなとは、思う。」
「回数制限があるのか……。」
クラースさんがはあ、とため息をついた。するとリンが、私のポテトを食べながら言った。
「だから、向こうでやることがあるから帰るけど、基本的にはキリーと居たいと考えているんでしょ?回数制限があるのは驚きだけど、じゃあ、キリーも過去にいけば?」
そんな、何を……。私はリンが手に持っていた私のポテトを奪って、食べた。クラースさんが考えた仕草をしながら言った。
「俺の知ってる限りだと、歴史上には、キリーの名前は出てこない。だから、未来のお前はジェーンの時代には行っていない気がするんだが。」
「そうそう。」私は頷いた。「ジェーンの名前だって無い。あの時代のこと、ネットで調べたことある。私の名前どころか、ジェーンの名前だってないよ。と言うことは、彼が過去に帰って、揉み消したんじゃないかな。」
「それは思ってた、私も思ってた。」
リンが、真剣な顔でそう言った。そして更にこう言った。
「じゃあクラースさんの言った通り、キリーは過去の世界に行ってないんだ。でもジェーンは帰ってる。だって、キリーの腕は、この時代の技術が詰まってる。過去の世界の人が見たらさ、びっくりして、記録でも何でもつけるはずだよ。と言うことは、その腕を捨ててジェーンと一緒に隠居してたのかも。」
「何だか、」私は頭を抱えた。「未来のことなのに、過去形で話して、変な感じがするよ。大体、私が一緒に付いて行ったら、パラドックスがどうとかでダメなんでしょ?未来の人が過去に行くのはいけないって、タージュ博士が言っていたよ。私の中には、切って切り離せない、この時代の技術がある。それはプレーンだよ!私の死後、プレーンがあの世界の人たちに見つかったら、歴史が狂っちゃう。」
「キリー、いつの間に頭良くなったの?すご。」
リンに言われてしまった。確かにちょっと、頭良くなった気がする。彼のおかげだろうね。そして二人はうーん、と唸った。そうなのだ、私は過去の世界にはいけない。でもジェーンは帰らないといけない。理由は深くは知らないけど、大事な用件みたいだし……もう、こうするしかないのだ。
「二人ともありがとう。だから色々、彼とも、話し合ってるよ。永久の別れの時は近づいているけれど、でも、それまでは、彼と仲良くしたいからさ。」
「キリー……そっか、なら、私達だって、応援するよ。ジェーンだってさ、今思えば、最初から色んなことを知ってたんだから、ずっと辛かったんだと思うよ。」
「……。」
確かに、そうだ。彼は最初から、移動回数制限だって、時代を細かく指定出来ないことだって、全てを知っていたのだから。
「ずっと辛かったんだよ。キリーと仲良くなるのもさ、どんどん好きになるのも。ずっと一人で、色んなこと抱えてた。だから……あんなに狂っちゃったに違いないね。クラースさんの愛情狂って言葉が本当にしっくりくるよ。」
「……。」
確かにそうだ、あんな変貌を遂げたのは、一人で色々なことを抱えて、どう言うわけか私に懐いてしまったからなのだ。私のせいなのだ。彼を覚醒させたのは、私のせい……うえええん。
「まあ、キリーよ。」クラースさんがゴミを纏めながら言った。「期間限定でもいいから、正式に恋人になると宣言しなくったっていいから、今だけは、全力で愛してやったらどうだ。お互い好きなんだろう?」
「うん、そうだね。二人と話して、何だか色々と吹っ切れた気がするよ。ジェーンと仲良くする。」
「じゃあ、」リンがニヤニヤした顔になっている。「そう言うこともするの?昨日はしてないんでしょ?え?したの!?」
「しないし、昨日だってしてないよ!」リンの肩を叩いた。「大体何あのサイト!アブノーマル過ぎるでしょうが!あんなの参考にならないよ……と、言いたいところだけど、ジェーンが気に入っちゃった。」
リンは腹を抱えて笑い、クラースさんはURLを教えろと言って来たので、それを教えると、閲覧した彼は絶句してしまった。ほら見てみなさいよ、やっぱり玄人向けじゃないか。クラースさんが戸惑いながら私に聞いた。
「ほ、本当にジェーンはこれを気に入ったのか?お前をこんな目に遭わせたいのか?」
私は静かに答えた。
「クラースさんよく見て、こんな目に遭っているのは男性側だよ。彼は被害者になりたいの!この暴力事件のねっ!」
「あはははは!」あははじゃないよ、リン。「まあまあ、いいスパイスになったでしょ?色んな恋愛サイト見て来たけど、やっぱりさあ、インテリ系はこう言うアブノーマルにハマる傾向があるらしいよ。それを求めて浮気する人だっているんだから!」
「何その情報!」「ほ、本当か?」
私とクラースさんが同時に答えた。何その不安げな顔、クラースさん。すると彼は、私にすがるような仕草で頼んできた。
「さっきのURL、俺に転送してくれ。俺も、頑張ってみる。」
「あ、ああ……。」
ケイト先生ごめんね、クラースさんの様子がおかしくなり始めたら、それはきっとリンのせいです。私のせいじゃないからね。URL教えるけど、私のせいじゃないからね!
「でもさ、キリー。」
「ん?」
「どうしてジェーンに優しくするの?キリーは本当に優しいよね。彼はイケメンだけど、癖が強いし……どうしてかなって。」
私は少し笑った。
「どうしてだろう、ジェーンが私に優しくしてくれるからだと思う。しつこく付き纏わられる時だってあるけど、嫌ではない。寧ろ、どうしてこんな私を選んで一緒にいるんだろうとは思ってた。お互い、今まで、根底の部分は孤独だった。色々なことに巻き込まれて、彼と協力していくうちにさ、彼の良さって言うか、強い部分も弱い部分も見えた。それは私にだってある、それを彼は知ってくれている。私は彼と、一緒に成長した気がする。だから、私が優しい訳ではないよ。」
パチパチと二人が拍手をしてくれたので、私はどうもどうも、と右手を胸に当てて、騎士式のお辞儀をした。リンが微笑みながら言った。
「うん、そっか。何だか、素敵な二人だと思う!だから、二人はずっと、ずっと一緒だよ。」
「ありがとう、リン。」
そして次にクラースさんが言ってくれた。
「ああ、俺も二人は相性がいいと思うぞ。だから、二人はずっと、ずっと一緒だよ。」
最後の発言、まさかクラースさんがリンの真似をするとは思ってなかった!珍しい彼のジョークに、私とリンは爆笑してしまった。
0
お気に入りに追加
62
あなたにおすすめの小説


皇太子夫妻の歪んだ結婚
夕鈴
恋愛
皇太子妃リーンは夫の秘密に気付いてしまった。
その秘密はリーンにとって許せないものだった。結婚1日目にして離縁を決意したリーンの夫婦生活の始まりだった。
本編完結してます。
番外編を更新中です。
どうしよう私、弟にお腹を大きくさせられちゃった!~弟大好きお姉ちゃんの秘密の悩み~
さいとう みさき
恋愛
「ま、まさか!?」
あたし三鷹優美(みたかゆうみ)高校一年生。
弟の晴仁(はると)が大好きな普通のお姉ちゃん。
弟とは凄く仲が良いの!
それはそれはものすごく‥‥‥
「あん、晴仁いきなりそんなのお口に入らないよぉ~♡」
そんな関係のあたしたち。
でもある日トイレであたしはアレが来そうなのになかなか来ないのも気にもせずスカートのファスナーを上げると‥‥‥
「うそっ! お腹が出て来てる!?」
お姉ちゃんの秘密の悩みです。

悪役令嬢カテリーナでございます。
くみたろう
恋愛
………………まあ、私、悪役令嬢だわ……
気付いたのはワインを頭からかけられた時だった。
どうやら私、ゲームの中の悪役令嬢に生まれ変わったらしい。
40歳未婚の喪女だった私は今や立派な公爵令嬢。ただ、痩せすぎて骨ばっている体がチャームポイントなだけ。
ぶつかるだけでアタックをかます強靭な骨の持ち主、それが私。
40歳喪女を舐めてくれては困りますよ? 私は没落などしませんからね。

この度、皆さんの予想通り婚約者候補から外れることになりました。ですが、すぐに結婚することになりました。
鶯埜 餡
恋愛
ある事件のせいでいろいろ言われながらも国王夫妻の働きかけで王太子の婚約者候補となったシャルロッテ。
しかし当の王太子ルドウィックはアリアナという男爵令嬢にべったり。噂好きな貴族たちはシャルロッテに婚約者候補から外れるのではないかと言っていたが

〖完結〗その子は私の子ではありません。どうぞ、平民の愛人とお幸せに。
藍川みいな
恋愛
愛する人と結婚した…はずだった……
結婚式を終えて帰る途中、見知らぬ男達に襲われた。
ジュラン様を庇い、顔に傷痕が残ってしまった私を、彼は醜いと言い放った。それだけではなく、彼の子を身篭った愛人を連れて来て、彼女が産む子を私達の子として育てると言い出した。
愛していた彼の本性を知った私は、復讐する決意をする。決してあなたの思い通りになんてさせない。
*設定ゆるゆるの、架空の世界のお話です。
*全16話で完結になります。
*番外編、追加しました。

白い結婚は無理でした(涙)
詩森さよ(さよ吉)
恋愛
わたくし、フィリシアは没落しかけの伯爵家の娘でございます。
明らかに邪な結婚話しかない中で、公爵令息の愛人から契約結婚の話を持ち掛けられました。
白い結婚が認められるまでの3年間、お世話になるのでよい妻であろうと頑張ります。
小説家になろう様、カクヨム様にも掲載しております。
現在、筆者は時間的かつ体力的にコメントなどの返信ができないため受け付けない設定にしています。
どうぞよろしくお願いいたします。

五歳の時から、側にいた
田尾風香
恋愛
五歳。グレースは初めて国王の長男のグリフィンと出会った。
それからというもの、お互いにいがみ合いながらもグレースはグリフィンの側にいた。十六歳に婚約し、十九歳で結婚した。
グリフィンは、初めてグレースと会ってからずっとその姿を追い続けた。十九歳で結婚し、三十二歳で亡くして初めて、グリフィンはグレースへの想いに気付く。
前編グレース視点、後編グリフィン視点です。全二話。後編は来週木曜31日に投稿します。
ユーザ登録のメリット
- 毎日¥0対象作品が毎日1話無料!
- お気に入り登録で最新話を見逃さない!
- しおり機能で小説の続きが読みやすい!
1~3分で完了!
無料でユーザ登録する
すでにユーザの方はログイン
閉じる