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72 ドキドキの食卓
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今日の仕事は捗った。やる気満々の私はさくっと今日の仕事を終えると、ウキウキ気分で家路に就いた。
帰ったら何からジェーンと話そう、そんなことばかり職務中も考えてしまった。だって、だってンフフ……
「ふふはははははは!」
おっといけない、街行く市民達を驚かせてしまった。今私はブレイブホースに乗って家に帰る途中で、全身防具を身につけて、頭も兜を被っているので顔が隠れている。
でも騎士団長の防具の華やかさと笑い声で私が誰か分かったのか人々が指を刺し始めたので、ちょっと恥ずかしくなった。
一度皆に手を振ってから、私はブレイブホースを走らせて、いつもの帰り道を急いだ。邸宅の門の前で停止すると、私に反応して勝手に門が開いた。
私はゆっくりとブレイブホースをガレージに進めて、そこに停めた。降りた時に、ガレージで「うああああああ」と叫んでから、何事もなかったように外に出た。
玄関に向かって中庭を歩きながら今日の仕事のことを思い出した。トレバーや第三師団長に戻ったオーウェンに、何だか一段と気合入ってますね!と言われた。
定例会議では、チェイスに何か良いことでもあったのか?と聞かれた。まだ報告するタイミングではないと思った私は、何もございませんと答えた。
真顔でそう答えつつも、心の中ではパーティ状態だった。それもそうだ、人生のビックイベントを迎えたのだから。
玄関への小階段を上がっている時にふと立ち止まった。
そうだ、帰りに何かジェーンにプレゼントを買えば良かった。研究をしたいというし、何か取り敢えず魔工学スターターセットのような工具一式を買えば良かったかな……。
でもそれはスターターだもんね、彼はスターターではないから必要なさそうだ。今日は仕事がてら彼が研究をしやすいようにあることを進めておいたから、それを彼に報告しよう。プレゼントはよく考えて明日にしよう。
ポンと手のひらを拳で叩いてから、私は玄関のロックを解除して中に入った。玄関で重々しいブーツを脱いでから、膝から上は騎士の姿のまま、すぐそこにあるリビングへと入った。するとふわりと甘い香りがした。
この香りは知っている。ユークのあの部屋で何度も嗅いだ香りだ。その香りは彼がここにいてくれていることを証明している。それもすごく嬉しかった。
重厚な防具を脱ごうと思い、私は兜を先に取ってソファに置いた。次に胴当てのスイッチを押そうとした時に、奥の部屋からエプロン姿のジェーンが出てきた。
「おや、お帰りなさい……キルディア。」
「あ、ただいまジェーン。……な、何?」
「いえ。」
なんかジロジロと私の姿を見てくるなぁ。そんな私も彼のエプロン姿をジロジロ見てしまっているけれど。
さて、さっきの続きだ。私は胴当てのスイッチを押して、ポロリと取れたそれをソファに置いた。あとは腕と腰だ。脚はさっき玄関で脱いだから。
しかし彼のじっとりとした視線が気になる。思案顔でジロジロ見てくるのだ。私は苦笑いして、彼に言った。
「あ、あまり見られていると恥ずかしいんだけども。」
「あ、ああ……申し訳ございません。あなたの騎士姿はとても、魅力的です。ふふ。」
「……。」
ここでがっついてはいけない。そう、今日の勤務中に何度も誓ったんだ。私は余裕のあるお姉さん風に彼と接することを。
でもどうすれば良い?どうすれば胸の中を怒濤のように押し寄せる、彼に抱きつきたくなる気持ちをコントロール出来るの?ぬおおお!
「キルディア、とても恐ろしい顔になりましたね。気に障ることでしたらごめんなさい。」
「あ!違う違う!」私は慌てて手を振った。「逆だ逆!違うよ……。」
ジェーンは戸惑った顔で、首を傾げた。
「そ、そうですか。……ところで一体どうして私がこのような格好をしているのかと思いますか?今夜はゾーイと共に私も夕食作りを致しました。」
「少し、そうなのかなと思ってた。だって、この匂いは絶対にジェーンのアレだし、とても私の胃袋を刺激してる。」
「ふふ、お察しの通りです。今運びます。」
私はテーブル席に座った。腕や腰の防具がそのままだけど、食欲には勝てなかった。
こういうところが余裕ない人なんじゃないだろうか。やはり防具を脱ごうと思ったけど、ジェーンがワゴンで食事を持ってきてくれた。
彼がご飯をテーブルに乗せている時に、何か動く気配がして、その方を見ると、静かにキッチンの扉が閉まった。
きっとゾーイが気を利かして二人きりにしてくれてるんだと分かった。そういえば、いつもは玄関まで来てくれるメリンダさんもいなかった。少し緊張するなぁ、と私は着席した。
テーブルにはチーズリゾットとアボカドサラダと野菜スムージーと……甘い匂いの正体である、ジェーンの卵焼きが二人分乗せられた。
ジェーンは全てを並べると、エプロン姿のまま私の隣に座った。細長いテーブルの席は朝のままだったので、もうこのままのスタイルでこれからいくのかと少し笑った。
「キルディア、卵焼き以外はゾーイが調理しました。体力を使うあなたのために、高タンパクの食事のようです。私が同じように食せば……太りそうですね。」
「いやいや、太った方がいいよ。ジェーン今のままだと痩せてて少し心配だから、食べられるなら食べた方がいい。太ってからジムとか行けばいいよ、その方が健康的だ。リンだってそうしてる。」
「そう言えば、今日タージュと通話しました。あなたはリンのことについて、何か彼女本人から聞いていますか?」
「え?」私は隣のジェーンを見た。「何も聞いてないけど……?」
「ならば、明日話します。」
今じゃないんだ。ちょっと気になるけど、ジェーンが微笑んでくれたので、私はその可愛さに全てを忘れた。
彼がグラスにぶどうジュースを注いでくれた。本当はワインとかの方がいいんだろうけど、私はいつ緊急の仕事が入るか分からないのでお酒は控えているし、彼は体力が戻っていない。
乾杯して、一口飲んだ。とても甘くて、身体に染み渡った。二人でいただきますをすると、ジェーンがリゾットを一口食べた。私はもう少しジュースを飲み続けて、彼がバクバク食べるのを見ていたけど、遂に笑ってしまった。
すると彼が、ムッとした顔を私に向けた。
「何でしょうか?急に笑い始めて。」
「ごめんごめん、とてもお腹が空いていたんだと思って……でも良かった、ジェーン食べられるようになったね!」
「胃が本調子になったのは有難いことですが、これではやはり太りそうです。」
「太ったら考えればいいよ。それはさ。」
「少し、触らせてください。」
「え」
左隣に座るジェーンが、私の左腕の防具を触ってきた。何をするのかなと見ていれば、彼は感触を確かめるように、白と青のアームを触った。
「この防具は、騎士団長専用のデザインでしょうか?」
「うん、そうだよ。」
「装飾が、他の騎士と比べても贅沢で華やかです。この模様は芸術のように美しいですね。」
「騎士のデザインは昔から変わっていない。そりゃ性能はどんどん上塗りされたけれど、昔からあるデザインだから、誰がデザインしたかとか分からない。この防具に憧れて、鍛錬に謹んだ日々を思い出すと……ふふ、光栄なことではあるけれど。」
「けれど?」
そんな話がしたいんじゃない。もっとこう、愛を囁き合いたいのだ。
大人なお姉さんだったらどうするんだろう。ねえもっと私の瞳を見つめてよ、とか言うんだろうか。そんなの言えないよ。ばかやろうめが。
私は照れ隠しの為に、ジュースをごくごく飲んだ。ジェーンは首を傾げてから、もう一口リゾットを食べた。彼の視線が少し悲しげに見えたのは、気のせいかな。
帰ったら何からジェーンと話そう、そんなことばかり職務中も考えてしまった。だって、だってンフフ……
「ふふはははははは!」
おっといけない、街行く市民達を驚かせてしまった。今私はブレイブホースに乗って家に帰る途中で、全身防具を身につけて、頭も兜を被っているので顔が隠れている。
でも騎士団長の防具の華やかさと笑い声で私が誰か分かったのか人々が指を刺し始めたので、ちょっと恥ずかしくなった。
一度皆に手を振ってから、私はブレイブホースを走らせて、いつもの帰り道を急いだ。邸宅の門の前で停止すると、私に反応して勝手に門が開いた。
私はゆっくりとブレイブホースをガレージに進めて、そこに停めた。降りた時に、ガレージで「うああああああ」と叫んでから、何事もなかったように外に出た。
玄関に向かって中庭を歩きながら今日の仕事のことを思い出した。トレバーや第三師団長に戻ったオーウェンに、何だか一段と気合入ってますね!と言われた。
定例会議では、チェイスに何か良いことでもあったのか?と聞かれた。まだ報告するタイミングではないと思った私は、何もございませんと答えた。
真顔でそう答えつつも、心の中ではパーティ状態だった。それもそうだ、人生のビックイベントを迎えたのだから。
玄関への小階段を上がっている時にふと立ち止まった。
そうだ、帰りに何かジェーンにプレゼントを買えば良かった。研究をしたいというし、何か取り敢えず魔工学スターターセットのような工具一式を買えば良かったかな……。
でもそれはスターターだもんね、彼はスターターではないから必要なさそうだ。今日は仕事がてら彼が研究をしやすいようにあることを進めておいたから、それを彼に報告しよう。プレゼントはよく考えて明日にしよう。
ポンと手のひらを拳で叩いてから、私は玄関のロックを解除して中に入った。玄関で重々しいブーツを脱いでから、膝から上は騎士の姿のまま、すぐそこにあるリビングへと入った。するとふわりと甘い香りがした。
この香りは知っている。ユークのあの部屋で何度も嗅いだ香りだ。その香りは彼がここにいてくれていることを証明している。それもすごく嬉しかった。
重厚な防具を脱ごうと思い、私は兜を先に取ってソファに置いた。次に胴当てのスイッチを押そうとした時に、奥の部屋からエプロン姿のジェーンが出てきた。
「おや、お帰りなさい……キルディア。」
「あ、ただいまジェーン。……な、何?」
「いえ。」
なんかジロジロと私の姿を見てくるなぁ。そんな私も彼のエプロン姿をジロジロ見てしまっているけれど。
さて、さっきの続きだ。私は胴当てのスイッチを押して、ポロリと取れたそれをソファに置いた。あとは腕と腰だ。脚はさっき玄関で脱いだから。
しかし彼のじっとりとした視線が気になる。思案顔でジロジロ見てくるのだ。私は苦笑いして、彼に言った。
「あ、あまり見られていると恥ずかしいんだけども。」
「あ、ああ……申し訳ございません。あなたの騎士姿はとても、魅力的です。ふふ。」
「……。」
ここでがっついてはいけない。そう、今日の勤務中に何度も誓ったんだ。私は余裕のあるお姉さん風に彼と接することを。
でもどうすれば良い?どうすれば胸の中を怒濤のように押し寄せる、彼に抱きつきたくなる気持ちをコントロール出来るの?ぬおおお!
「キルディア、とても恐ろしい顔になりましたね。気に障ることでしたらごめんなさい。」
「あ!違う違う!」私は慌てて手を振った。「逆だ逆!違うよ……。」
ジェーンは戸惑った顔で、首を傾げた。
「そ、そうですか。……ところで一体どうして私がこのような格好をしているのかと思いますか?今夜はゾーイと共に私も夕食作りを致しました。」
「少し、そうなのかなと思ってた。だって、この匂いは絶対にジェーンのアレだし、とても私の胃袋を刺激してる。」
「ふふ、お察しの通りです。今運びます。」
私はテーブル席に座った。腕や腰の防具がそのままだけど、食欲には勝てなかった。
こういうところが余裕ない人なんじゃないだろうか。やはり防具を脱ごうと思ったけど、ジェーンがワゴンで食事を持ってきてくれた。
彼がご飯をテーブルに乗せている時に、何か動く気配がして、その方を見ると、静かにキッチンの扉が閉まった。
きっとゾーイが気を利かして二人きりにしてくれてるんだと分かった。そういえば、いつもは玄関まで来てくれるメリンダさんもいなかった。少し緊張するなぁ、と私は着席した。
テーブルにはチーズリゾットとアボカドサラダと野菜スムージーと……甘い匂いの正体である、ジェーンの卵焼きが二人分乗せられた。
ジェーンは全てを並べると、エプロン姿のまま私の隣に座った。細長いテーブルの席は朝のままだったので、もうこのままのスタイルでこれからいくのかと少し笑った。
「キルディア、卵焼き以外はゾーイが調理しました。体力を使うあなたのために、高タンパクの食事のようです。私が同じように食せば……太りそうですね。」
「いやいや、太った方がいいよ。ジェーン今のままだと痩せてて少し心配だから、食べられるなら食べた方がいい。太ってからジムとか行けばいいよ、その方が健康的だ。リンだってそうしてる。」
「そう言えば、今日タージュと通話しました。あなたはリンのことについて、何か彼女本人から聞いていますか?」
「え?」私は隣のジェーンを見た。「何も聞いてないけど……?」
「ならば、明日話します。」
今じゃないんだ。ちょっと気になるけど、ジェーンが微笑んでくれたので、私はその可愛さに全てを忘れた。
彼がグラスにぶどうジュースを注いでくれた。本当はワインとかの方がいいんだろうけど、私はいつ緊急の仕事が入るか分からないのでお酒は控えているし、彼は体力が戻っていない。
乾杯して、一口飲んだ。とても甘くて、身体に染み渡った。二人でいただきますをすると、ジェーンがリゾットを一口食べた。私はもう少しジュースを飲み続けて、彼がバクバク食べるのを見ていたけど、遂に笑ってしまった。
すると彼が、ムッとした顔を私に向けた。
「何でしょうか?急に笑い始めて。」
「ごめんごめん、とてもお腹が空いていたんだと思って……でも良かった、ジェーン食べられるようになったね!」
「胃が本調子になったのは有難いことですが、これではやはり太りそうです。」
「太ったら考えればいいよ。それはさ。」
「少し、触らせてください。」
「え」
左隣に座るジェーンが、私の左腕の防具を触ってきた。何をするのかなと見ていれば、彼は感触を確かめるように、白と青のアームを触った。
「この防具は、騎士団長専用のデザインでしょうか?」
「うん、そうだよ。」
「装飾が、他の騎士と比べても贅沢で華やかです。この模様は芸術のように美しいですね。」
「騎士のデザインは昔から変わっていない。そりゃ性能はどんどん上塗りされたけれど、昔からあるデザインだから、誰がデザインしたかとか分からない。この防具に憧れて、鍛錬に謹んだ日々を思い出すと……ふふ、光栄なことではあるけれど。」
「けれど?」
そんな話がしたいんじゃない。もっとこう、愛を囁き合いたいのだ。
大人なお姉さんだったらどうするんだろう。ねえもっと私の瞳を見つめてよ、とか言うんだろうか。そんなの言えないよ。ばかやろうめが。
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