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65 裁きの時
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私専用のブレイブホースに跨って、レンガ畳の道路を走った。城の前の大通りを一つ目の角で曲がると、邸宅が立ち並ぶエリアがある。
そこをずっと走っていって、突き当たりの白い屋敷は隣に住むサマンサさんのお家だ。
私の家はその隣にある。薄い水色の二階建ての家で、近代的なデザイナーズハウスらしい。
陛下はもっと騎士団長らしく大きな家に住むことを提案してくれたけど、私はどうせ一人暮らしだからと控えめなものをお願いした。
寮を使う手もあったが、陛下やトレバーが是非と背中を押してくれて、私は家を受け取った。
それでも思ったよりも広い家で、プール付きの中庭は色鮮やかな花々が咲いていて、毎日庭師さんが来て世話をしてくれる。
門の近くにはブレイブホースようにしてはちょっと大きめなガレージがあり、家の中に入るとダイニングにはバーカウンター、リビングには大きなモニター、キッチンは業務用みたいな広々としたものがある。トイレもたくさんあるし、部屋もたくさんある。
備え付けの家具が揃っていて、二階は寝室が無駄に四部屋もあった。ここに来た時は部屋の一つにキャリーケースとリュックを置いて、この部屋だけで事足りると思ったものだ。
私はガレージにブレイブホースを停めて、家へと向かった。玄関前の認証パッドは眼球認証なので、目をかざしただけで入れた。入るとメリンダというふくよかで活発なメイドさんと丁度出会した。
「あら!ギルバート様、お帰りなさいませ!」
「あ、ああ……どうもただいま。」
「いやだ!照れないでくださいな!お夕飯は召し上がりました?」
「軽く食べてきました。ちょっとバーのところで座って休みます。」
「ゾーイを呼びますか?」
「いいです。一人で適当に、何かジュースを飲みます。」
「かしこまりました。」
メリンダは会釈をしてから二階へと上がっていった。寝室がたくさんある理由が後に判明した。あれは私用ではなくて、使用人の部屋も含まれていたのだ。
最初私が選んだ部屋は使用人の部屋だったらしく、メリンダに一番大きな寝室へと移動させられたのも思い出した。
メリンダはメイドさんで、他にもロバートという口髭がダンディな壮年の執事さん、若くて黒い肌で活発的なゾーイという専属シェフ(夜は呼べばバーテンダーをしてくれるらしい)もいる。
以前騎士団長だった時は寮に暮らしていたので、こんな至れり尽くせりな状況は初めてだった。
そして皆はここに住み込みで働いているのだ。実際、かなり落ち着かない。
でも彼らを解雇したら彼らはまた仕事を見つけないといけなくなるし、それは絶対にやめてとメリンダに言われた。まだ赤ちゃんの孫が三人いるからって。
私はバーに立って、冷えたグラスにパインジュースを注いでぐびっと飲んだ。
そしてウォッフォンのホログラムを出して、もう一度ジェーンに通話をかけた。しかしまだ通じなかったので、「くそ」とこぼしてから空になったグラスをカウンターに置いた。
一人になった寂しさは、きっとジェーンの方が強く感じていただろう。私は新しい仲間に、新しい同居人がいたから、耐えてこれたんだ。
もっと気づくべきだった。確かに怒っていたけど、今となっては怒りよりも、彼に会いたい気持ちの方が強い。
もう一度かけよう。そして出なかったら明日騎士の権限を使って、ユークの監視システムに協力を依頼してジェーンが街中を歩いている様子を見せてもらおう。
もし新しい恋仲っぽい人が隣にいたら、涙を垂らしながら私も諦めよう。
こんなに不安げな気持ちは初めてだ。いつもジェーンがそばにいてくれたことは実はありがたいことだったんだ。はぁー……。
カウンターのバースツールに座り、大きな窓から庭を眺めた。ライトアップされた園芸の木々が美しい。
出来ればジェーンとこの景色を見たかった。そう考えて、グッと目を閉じた時に、ドアが開いて声がした。メリンダだった。
「ギル様、陛下が。」
「え?」
私は椅子から降りて、メリンダの元へと近づいた。さっきは黒と白のメイドさんっぽい服装だったけど、私がもう休む雰囲気だったので、彼女は今バスタオル姿だった。……お風呂に入ってたのね。
兎に角、玄関に行ってみた。扉を開けると、メリンダの言っていた通りに、陛下がいらっしゃっていた。私は右手を胸に当てて、その場で跪いた。すると陛下は慌てた様子で言った。
「あ、あ、いいってば!今は普通にしてて欲しい。キルディア立ってよ!」
「かしこまりました。」
私は立ち上がり、両手を腰の辺りで丁寧に組んだ。貴公子姿のチェイス様が、照れた様子なのか髪の毛をわしゃわしゃとかいて、赤く染めた頬で私を見ている。
「キルディア、バタバタしちゃって中々直接言えなかった。君が城に戻って来てくれて本当に嬉しいよ。」
「有り難きお言葉「だからもうそれやめてって!今はプライベートだから!じゃあ今だけでも、以前のように接してよ。」
「それは不可能です。私は騎士ですから。」
私の鉄壁具合に、陛下は少し不機嫌な顔になった。だってそうしろって士官学校で刷り込まれたんだから。でも少しは砕けてみようかと、微笑んだ。
「……それで一体、どうしてここにいらっしゃったのです?」
「やっと笑ってくれたのはいいけどさ、普通に話して欲しいんだけど。命令だよ?」
「……それで一体、どうしたのです?」
「そうそう!」とチェイスが笑った。「それでいい!えっと、その、いや……最近ジェーンとはどうなのかなって思ってさ!なんかニュースだとあまり上手くいってないっぽいけど、どうなんだろうと思って。それを聞こうと思ってたら、いつの間にか君が今日はもう家に帰ってたから、やってきたの。」
今その話する?と私はぐっと目を閉じた。私の反応を見て、チェイスがふふっと喜んだ声を出した。もう早く寝たい。ふて寝だ。
「そっか、それは大変だったね。彼は君を理解してくれなかったのかな。」
「逆に私が彼を理解しきれなかったのかもしれません。陛下、道中お気をつけてください。」
「待って!まだ終わってないから!」
と、チェイスは私の左手を握った。彼が私をそわそわと興奮したような瞳で見つめている。
きっとまだ気持ちが私に残ってるのだろうなと思った。でも私の気持ちは、やはりあの人に向いている。
「キルディア、僕はやはり君のことがどうしても忘れられない。ジェーンのことまだ好きかもしれないけど、僕はずっと待てるよ。僕は、この気持ちを失いたくないんだ。」
「陛下……。」
私はゆっくりと話し始めた。
「私は、どう足掻いても陛下とは一緒になれません。」
「今は、だろう?」
「今は勿論、私がこの家に住む限りは。」
「え?」
やはりご存知ないっぽいので、説明をした。
「この世で陛下と一番お近づきになれないのは、騎士団長です。騎士は民を守る為に戦います。民は皇帝を愛します。特に騎士団長は民愛の対象たる者を独占するべきではない故に、皇帝と騎士団長の恋愛は不可能であると、法律で定められています。」
「でもネビリス皇帝の時に、シルヴァ様は騎士だった。そうでしょ?」
「シルヴァは騎士であり、騎士団長ではありません。」
「そ、そういうことか。ならば、僕がその法律を変える。」
「私のせいで法律が変えられる。そのような事実を私は耐えられません。騎士として恥であります。」
「じゃ、じゃあ君が……」とチェイスが肩を窄めた。「ただの騎士になる。」
「私を降格させるおつもりですか?その先に、二人の未来があるとお思いですか?私を見縊っておられるのでは?」
「そうだね、う、うん。君は皆から愛されてるし、君を無理矢理降格させたら僕が皆から責められるだろうし、僕は君を見縊ってない。……。」
チェイスは俯いて黙ってしまった。私は頭を下げた。
「これ以上はご容赦されるよう願います。私はこれより、死ぬまで騎士であり続けたいのです。」
「えー自信ないよ……でも君の言うことも理解した。……分かったけど、分からない。本当に自信が無いんだ。取り敢えず今日は帰るよ。また明日から、共に協力はしていきたい。」
「勿論です。」
「うん。……それじゃあね。僕のキルディア。」
と、チェイスは一度手を振ってから、門のところへ走って行った。
よく見るとそこには皇帝専用の豪華なブレイブホースの馬車が停まっていた。と言うか彼は本当に話を分かってくれたのだろうか。一抹の不安を覚えながらも、私は扉を閉めた。
そこをずっと走っていって、突き当たりの白い屋敷は隣に住むサマンサさんのお家だ。
私の家はその隣にある。薄い水色の二階建ての家で、近代的なデザイナーズハウスらしい。
陛下はもっと騎士団長らしく大きな家に住むことを提案してくれたけど、私はどうせ一人暮らしだからと控えめなものをお願いした。
寮を使う手もあったが、陛下やトレバーが是非と背中を押してくれて、私は家を受け取った。
それでも思ったよりも広い家で、プール付きの中庭は色鮮やかな花々が咲いていて、毎日庭師さんが来て世話をしてくれる。
門の近くにはブレイブホースようにしてはちょっと大きめなガレージがあり、家の中に入るとダイニングにはバーカウンター、リビングには大きなモニター、キッチンは業務用みたいな広々としたものがある。トイレもたくさんあるし、部屋もたくさんある。
備え付けの家具が揃っていて、二階は寝室が無駄に四部屋もあった。ここに来た時は部屋の一つにキャリーケースとリュックを置いて、この部屋だけで事足りると思ったものだ。
私はガレージにブレイブホースを停めて、家へと向かった。玄関前の認証パッドは眼球認証なので、目をかざしただけで入れた。入るとメリンダというふくよかで活発なメイドさんと丁度出会した。
「あら!ギルバート様、お帰りなさいませ!」
「あ、ああ……どうもただいま。」
「いやだ!照れないでくださいな!お夕飯は召し上がりました?」
「軽く食べてきました。ちょっとバーのところで座って休みます。」
「ゾーイを呼びますか?」
「いいです。一人で適当に、何かジュースを飲みます。」
「かしこまりました。」
メリンダは会釈をしてから二階へと上がっていった。寝室がたくさんある理由が後に判明した。あれは私用ではなくて、使用人の部屋も含まれていたのだ。
最初私が選んだ部屋は使用人の部屋だったらしく、メリンダに一番大きな寝室へと移動させられたのも思い出した。
メリンダはメイドさんで、他にもロバートという口髭がダンディな壮年の執事さん、若くて黒い肌で活発的なゾーイという専属シェフ(夜は呼べばバーテンダーをしてくれるらしい)もいる。
以前騎士団長だった時は寮に暮らしていたので、こんな至れり尽くせりな状況は初めてだった。
そして皆はここに住み込みで働いているのだ。実際、かなり落ち着かない。
でも彼らを解雇したら彼らはまた仕事を見つけないといけなくなるし、それは絶対にやめてとメリンダに言われた。まだ赤ちゃんの孫が三人いるからって。
私はバーに立って、冷えたグラスにパインジュースを注いでぐびっと飲んだ。
そしてウォッフォンのホログラムを出して、もう一度ジェーンに通話をかけた。しかしまだ通じなかったので、「くそ」とこぼしてから空になったグラスをカウンターに置いた。
一人になった寂しさは、きっとジェーンの方が強く感じていただろう。私は新しい仲間に、新しい同居人がいたから、耐えてこれたんだ。
もっと気づくべきだった。確かに怒っていたけど、今となっては怒りよりも、彼に会いたい気持ちの方が強い。
もう一度かけよう。そして出なかったら明日騎士の権限を使って、ユークの監視システムに協力を依頼してジェーンが街中を歩いている様子を見せてもらおう。
もし新しい恋仲っぽい人が隣にいたら、涙を垂らしながら私も諦めよう。
こんなに不安げな気持ちは初めてだ。いつもジェーンがそばにいてくれたことは実はありがたいことだったんだ。はぁー……。
カウンターのバースツールに座り、大きな窓から庭を眺めた。ライトアップされた園芸の木々が美しい。
出来ればジェーンとこの景色を見たかった。そう考えて、グッと目を閉じた時に、ドアが開いて声がした。メリンダだった。
「ギル様、陛下が。」
「え?」
私は椅子から降りて、メリンダの元へと近づいた。さっきは黒と白のメイドさんっぽい服装だったけど、私がもう休む雰囲気だったので、彼女は今バスタオル姿だった。……お風呂に入ってたのね。
兎に角、玄関に行ってみた。扉を開けると、メリンダの言っていた通りに、陛下がいらっしゃっていた。私は右手を胸に当てて、その場で跪いた。すると陛下は慌てた様子で言った。
「あ、あ、いいってば!今は普通にしてて欲しい。キルディア立ってよ!」
「かしこまりました。」
私は立ち上がり、両手を腰の辺りで丁寧に組んだ。貴公子姿のチェイス様が、照れた様子なのか髪の毛をわしゃわしゃとかいて、赤く染めた頬で私を見ている。
「キルディア、バタバタしちゃって中々直接言えなかった。君が城に戻って来てくれて本当に嬉しいよ。」
「有り難きお言葉「だからもうそれやめてって!今はプライベートだから!じゃあ今だけでも、以前のように接してよ。」
「それは不可能です。私は騎士ですから。」
私の鉄壁具合に、陛下は少し不機嫌な顔になった。だってそうしろって士官学校で刷り込まれたんだから。でも少しは砕けてみようかと、微笑んだ。
「……それで一体、どうしてここにいらっしゃったのです?」
「やっと笑ってくれたのはいいけどさ、普通に話して欲しいんだけど。命令だよ?」
「……それで一体、どうしたのです?」
「そうそう!」とチェイスが笑った。「それでいい!えっと、その、いや……最近ジェーンとはどうなのかなって思ってさ!なんかニュースだとあまり上手くいってないっぽいけど、どうなんだろうと思って。それを聞こうと思ってたら、いつの間にか君が今日はもう家に帰ってたから、やってきたの。」
今その話する?と私はぐっと目を閉じた。私の反応を見て、チェイスがふふっと喜んだ声を出した。もう早く寝たい。ふて寝だ。
「そっか、それは大変だったね。彼は君を理解してくれなかったのかな。」
「逆に私が彼を理解しきれなかったのかもしれません。陛下、道中お気をつけてください。」
「待って!まだ終わってないから!」
と、チェイスは私の左手を握った。彼が私をそわそわと興奮したような瞳で見つめている。
きっとまだ気持ちが私に残ってるのだろうなと思った。でも私の気持ちは、やはりあの人に向いている。
「キルディア、僕はやはり君のことがどうしても忘れられない。ジェーンのことまだ好きかもしれないけど、僕はずっと待てるよ。僕は、この気持ちを失いたくないんだ。」
「陛下……。」
私はゆっくりと話し始めた。
「私は、どう足掻いても陛下とは一緒になれません。」
「今は、だろう?」
「今は勿論、私がこの家に住む限りは。」
「え?」
やはりご存知ないっぽいので、説明をした。
「この世で陛下と一番お近づきになれないのは、騎士団長です。騎士は民を守る為に戦います。民は皇帝を愛します。特に騎士団長は民愛の対象たる者を独占するべきではない故に、皇帝と騎士団長の恋愛は不可能であると、法律で定められています。」
「でもネビリス皇帝の時に、シルヴァ様は騎士だった。そうでしょ?」
「シルヴァは騎士であり、騎士団長ではありません。」
「そ、そういうことか。ならば、僕がその法律を変える。」
「私のせいで法律が変えられる。そのような事実を私は耐えられません。騎士として恥であります。」
「じゃ、じゃあ君が……」とチェイスが肩を窄めた。「ただの騎士になる。」
「私を降格させるおつもりですか?その先に、二人の未来があるとお思いですか?私を見縊っておられるのでは?」
「そうだね、う、うん。君は皆から愛されてるし、君を無理矢理降格させたら僕が皆から責められるだろうし、僕は君を見縊ってない。……。」
チェイスは俯いて黙ってしまった。私は頭を下げた。
「これ以上はご容赦されるよう願います。私はこれより、死ぬまで騎士であり続けたいのです。」
「えー自信ないよ……でも君の言うことも理解した。……分かったけど、分からない。本当に自信が無いんだ。取り敢えず今日は帰るよ。また明日から、共に協力はしていきたい。」
「勿論です。」
「うん。……それじゃあね。僕のキルディア。」
と、チェイスは一度手を振ってから、門のところへ走って行った。
よく見るとそこには皇帝専用の豪華なブレイブホースの馬車が停まっていた。と言うか彼は本当に話を分かってくれたのだろうか。一抹の不安を覚えながらも、私は扉を閉めた。
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