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ヴァルガが真剣な瞳で私を見つめている。何を頼まれるのか全然予想が出来ない私は、キョロキョロと戸惑った。
ステイシーは彼が何を私に頼むのかを知っているようで、私と目が合うと一度コクっと頷いた。
「じゃあ話すぞ。」
「ど、どうぞ?」
「ついさっき、陛下から連絡が来た。」
「え?」
色んな悪い想像が頭の中を押し寄せてくる。もしかしてまだ諦めてなくて、今度はヴァルガを使って私を説得しようとしているのだろうか?
そうだとしたらヴァルガには本当に申し訳なさすぎて、苦笑いが止まらなかった。
「なんだその顔は、多分お前が思ってるような事じゃない。えーっと、なんだか陛下がギルのツールフットを作ったらしいから、それを使用することを勧めてくれと頼まれたんだ。」
「微妙な切り口でやってきた……。」
お前も大変だな、とヴァルガが笑った。なんだか今日の彼はいつもに増して明るい気がした。ステイシーさんがそばにいるからだろうか。
「っとまあ、ギルも色々と大変だろうからそれは適当に勧めておくと返事しておいた。だが、それよりもお前に推したいものがあるんだ。これは俺からの勧めだが。」
「それよりも?」
ヴァルガは頷くこともせずに、暫く私の目を見つめた。何か試されているような見透かすような視線だった。じっと彼の黒い瞳を見てると、彼が急に頷いた。
「やはり、お前は只者じゃない。それもそうか。なあギル、俺はお前に、騎士に戻って欲しいんだ。」
「え?」
「騎士にじゃない、騎士団長にだ。」
頭の中が真っ白になった。身動き一つせずに、口を半開きのまま硬直して、私はただただ呼吸を繰り返した。その時間が長すぎたのか、ヴァルガが足を上げて私のことを軽く蹴ってきた。
「おい、聞いてるのか?」
「聞いてる、聞いてたよ……。でもなんで?ヴァルガがいるのに。」
ヴァルガは頭をポリポリと掻いてから言った。
「はあ……怪我は治ってきているが、俺の違うところに欠陥が見つかったんだ。まあそれは魔力のトゲによる影響だ。それに眼だって、肝心なところで霞んでしまって使い物にならない。このままでは戦えない。戦えないなら誰も守ることが出来ない。今朝、俺はウォッフォンを使って陛下や大臣、それから騎士の幹部と会議をして、ギルバートを推薦したいと願った。ギルが受けてくれるのなら、皆は歓迎すると言っている。」
「待って、待ってよ。それは……ヴァルガの体調が治るまでってこと?その間引き継げば良いってこと?」
「いや、そうじゃない。治療には時間がかかると言われた。悪いが俺は、まだ少し生きたい。治療だって、ステイシーと一緒に乗り越えようと思っている。だがもう騎士団長は、騎士の仕事は、俺には無理だ。生きていくこと自体に、必死なのだから。」
私は俯いた。ジェーンが背中を優しくさすってくれた。
「ヴァルガ、君は強いよ。」
「まあな、俺もそう思う、はは。だがこればかりは時間が必要だ。悪いが俺はもう騎士には戻らない。最後の最後で、お前と一緒にちょっとした冒険みたいな戦いが出来て、セレスティウムを無事に持ち帰ることが出来て嬉しかったよ。もう既に闇属性の民を中心に、今回の出来事に対して感謝を抱いているとニュースで知っているし、この出来事は俺の中で永遠のトロフィーになる。だから俺は、この状況を絶対に乗り越えるつもりだ。しかしやはり心残りなんだ。騎士団長の後任のことが。トレバーやオーウェンではまだ何かが足りない。ネビリスもシルヴァもセンリもごそっと抜けた今、他の幹部も、まだ時間が必要だ。皆で色々と話し合った。あいつはどうだ?こいつはどうだ?って。でも最後にはやっぱりギルの名が出る。騎士であっても民であっても、お前は何度となく帝国を救った。」
私は両手を広げた。
「でもこの身体を見てよ。ナイトアームにフット、今までのようには戦えない。私は絶対に足手纏いになる。身体だってもう怪我を負えないんだ……。」
「射撃が出来るだけでも十分になれるさ。兵を鼓舞し、導く力は誰にでもある訳じゃない。ギルバートは俺が嫉妬するぐらいに素敵な騎士団長だった。どうか戻って欲しい。民を、陛下を、支えて欲しい。それを断るなら、俺は治療を諦めるよ。」
「え!?そんなことを言わないでよ!」「そうだ、チェイスが上司になるのか!」
……私とジェーンの言葉が同時に放たれた。ヴァルガはジト目でジェーンを見ていたので、私も合わせて彼を見た。
思ったよりも険しい表情で思案顔をしていたジェーンは、小刻みに顔を振り始めた。
「いけません、いけません!……キルディア、ヴァルガの心情は理解します。民があなたを愛しているのも理解します。しかし騎士団長になった後の労働環境が最悪です!私は反対しますよ。絶対にだ!」
「ジェーン待ってくれ!」ヴァルガが大声で言った。「俺の捨て身の嘆願を遮るなよ全く!大体、俺はそれも考えて、ギルにこの提案をしているんだ!ギルが騎士団長になれば、全てが上手くいく!」
「それはあなたの理想としている未来の話でしょう!?何がどうなったら上手くいくと断言出来るのでしょうか!?トレバーが彼女のことを守るとでも仰るのでしょうか!?」
「待って!待ってくれって!」
ヴァルガは鼻息荒く手のひらをジェーンに向けた。ジェーンは勢いを消して、じっと彼を見つめた。
「待ちますよ?何でしょうか。」
「と、兎に角信じてくれ。大丈夫なんだ。ギルが騎士団長になった方がうまくいく。確かにソーライにとっては大きな損失かもしれないが、ソーライにはジェーンが残るだろう?俺はギルに頼みたい。もう一度言うが、ギルが騎士団長に戻らないのなら、俺は治療を受けない。」
「ですから何があってそこまで断言出来るのか私は質問「ねえヴァルガ、意味は分かってるけど、でも……そんな、私は。」
「なあ、頼む。」
彼が頭を下げた。彼の黒髪の短髪に、窓からの日差しが当たっている。
突然そんなことを言われても、頭の中で整理が追いつかない。また騎士団長に戻るって、そしたらソーライはどうなる?ヴァルガの言う通りに、ジェーンに任せるの?
と言う事はジェーンと離れて暮らすことになる。いやいやいや、私は戻らないよ。でもヴァルガは私が戻らないと治療を受けないって言ってる。
「ぁぁぁああああああ」
「ギル、大丈夫か?急な話だから、そうなるのも無理はないだろうが。」
私は両手で頬を包みながら、ヴァルガを見た。突き刺すような視線を私に送っている。彼は本気だ。そうなんだろうけど、迷った。ポツリと口から言葉が出た。
「ソーライはどうする?」
「キルディア!?」ジェーンが私を驚きの顔で見た。「まさか本当に帝国に戻るつもりですか?ソーライにはあなたが必要です。あなたの後は誰が……?正直に申すと、私は継ぐ気はありません。あなたがソーライを辞めるのなら、私も辞めます。」
「ジェーンんんんん……!」と、私は頬をグニュっと下に伸ばしたままジェーンを睨んだ。私の顔を見たジェーンが顔を引きつらせた。
その時に、私のナイトアームの腕が掴まれた。振り返ると近くにトレイシーが来ていた。私の伸びた顔を見て一瞬笑った彼女は、私に言った。
「ばるがと、一緒に、治療する。みんなは、あなたを求めてる。片手が無くても、あなたとってもかっこよかった。」
「……。」
そう言われると、もう一度騎士に戻って頑張りたくなる。今までとは違う身体でも、だからこそ乗り越えたいと思ってしまう。
一度「グフ」と笑った私は、ゆっくりと振り返って、戻ることをジェーンに伝えようと思った。
……が、彼は物凄い形相で、腕を組んで私を見つめていた。
「ジェーン。」
「何です?」
「私決めたよ、戻る「本当か!?ああ良かった!よし、これで心配事は全て無くなった!後は上に向かうだけだ!じゃあ皆に伝えるからな、ギル!」
「うん。」
ヴァルガが食い気味だったけど、それで良かったかもしれない。ジェーンは真顔に戻って、「あなたが決めたのなら止めはしない」とソーライの皆に連絡を入れてくれた。
ステイシーは彼が何を私に頼むのかを知っているようで、私と目が合うと一度コクっと頷いた。
「じゃあ話すぞ。」
「ど、どうぞ?」
「ついさっき、陛下から連絡が来た。」
「え?」
色んな悪い想像が頭の中を押し寄せてくる。もしかしてまだ諦めてなくて、今度はヴァルガを使って私を説得しようとしているのだろうか?
そうだとしたらヴァルガには本当に申し訳なさすぎて、苦笑いが止まらなかった。
「なんだその顔は、多分お前が思ってるような事じゃない。えーっと、なんだか陛下がギルのツールフットを作ったらしいから、それを使用することを勧めてくれと頼まれたんだ。」
「微妙な切り口でやってきた……。」
お前も大変だな、とヴァルガが笑った。なんだか今日の彼はいつもに増して明るい気がした。ステイシーさんがそばにいるからだろうか。
「っとまあ、ギルも色々と大変だろうからそれは適当に勧めておくと返事しておいた。だが、それよりもお前に推したいものがあるんだ。これは俺からの勧めだが。」
「それよりも?」
ヴァルガは頷くこともせずに、暫く私の目を見つめた。何か試されているような見透かすような視線だった。じっと彼の黒い瞳を見てると、彼が急に頷いた。
「やはり、お前は只者じゃない。それもそうか。なあギル、俺はお前に、騎士に戻って欲しいんだ。」
「え?」
「騎士にじゃない、騎士団長にだ。」
頭の中が真っ白になった。身動き一つせずに、口を半開きのまま硬直して、私はただただ呼吸を繰り返した。その時間が長すぎたのか、ヴァルガが足を上げて私のことを軽く蹴ってきた。
「おい、聞いてるのか?」
「聞いてる、聞いてたよ……。でもなんで?ヴァルガがいるのに。」
ヴァルガは頭をポリポリと掻いてから言った。
「はあ……怪我は治ってきているが、俺の違うところに欠陥が見つかったんだ。まあそれは魔力のトゲによる影響だ。それに眼だって、肝心なところで霞んでしまって使い物にならない。このままでは戦えない。戦えないなら誰も守ることが出来ない。今朝、俺はウォッフォンを使って陛下や大臣、それから騎士の幹部と会議をして、ギルバートを推薦したいと願った。ギルが受けてくれるのなら、皆は歓迎すると言っている。」
「待って、待ってよ。それは……ヴァルガの体調が治るまでってこと?その間引き継げば良いってこと?」
「いや、そうじゃない。治療には時間がかかると言われた。悪いが俺は、まだ少し生きたい。治療だって、ステイシーと一緒に乗り越えようと思っている。だがもう騎士団長は、騎士の仕事は、俺には無理だ。生きていくこと自体に、必死なのだから。」
私は俯いた。ジェーンが背中を優しくさすってくれた。
「ヴァルガ、君は強いよ。」
「まあな、俺もそう思う、はは。だがこればかりは時間が必要だ。悪いが俺はもう騎士には戻らない。最後の最後で、お前と一緒にちょっとした冒険みたいな戦いが出来て、セレスティウムを無事に持ち帰ることが出来て嬉しかったよ。もう既に闇属性の民を中心に、今回の出来事に対して感謝を抱いているとニュースで知っているし、この出来事は俺の中で永遠のトロフィーになる。だから俺は、この状況を絶対に乗り越えるつもりだ。しかしやはり心残りなんだ。騎士団長の後任のことが。トレバーやオーウェンではまだ何かが足りない。ネビリスもシルヴァもセンリもごそっと抜けた今、他の幹部も、まだ時間が必要だ。皆で色々と話し合った。あいつはどうだ?こいつはどうだ?って。でも最後にはやっぱりギルの名が出る。騎士であっても民であっても、お前は何度となく帝国を救った。」
私は両手を広げた。
「でもこの身体を見てよ。ナイトアームにフット、今までのようには戦えない。私は絶対に足手纏いになる。身体だってもう怪我を負えないんだ……。」
「射撃が出来るだけでも十分になれるさ。兵を鼓舞し、導く力は誰にでもある訳じゃない。ギルバートは俺が嫉妬するぐらいに素敵な騎士団長だった。どうか戻って欲しい。民を、陛下を、支えて欲しい。それを断るなら、俺は治療を諦めるよ。」
「え!?そんなことを言わないでよ!」「そうだ、チェイスが上司になるのか!」
……私とジェーンの言葉が同時に放たれた。ヴァルガはジト目でジェーンを見ていたので、私も合わせて彼を見た。
思ったよりも険しい表情で思案顔をしていたジェーンは、小刻みに顔を振り始めた。
「いけません、いけません!……キルディア、ヴァルガの心情は理解します。民があなたを愛しているのも理解します。しかし騎士団長になった後の労働環境が最悪です!私は反対しますよ。絶対にだ!」
「ジェーン待ってくれ!」ヴァルガが大声で言った。「俺の捨て身の嘆願を遮るなよ全く!大体、俺はそれも考えて、ギルにこの提案をしているんだ!ギルが騎士団長になれば、全てが上手くいく!」
「それはあなたの理想としている未来の話でしょう!?何がどうなったら上手くいくと断言出来るのでしょうか!?トレバーが彼女のことを守るとでも仰るのでしょうか!?」
「待って!待ってくれって!」
ヴァルガは鼻息荒く手のひらをジェーンに向けた。ジェーンは勢いを消して、じっと彼を見つめた。
「待ちますよ?何でしょうか。」
「と、兎に角信じてくれ。大丈夫なんだ。ギルが騎士団長になった方がうまくいく。確かにソーライにとっては大きな損失かもしれないが、ソーライにはジェーンが残るだろう?俺はギルに頼みたい。もう一度言うが、ギルが騎士団長に戻らないのなら、俺は治療を受けない。」
「ですから何があってそこまで断言出来るのか私は質問「ねえヴァルガ、意味は分かってるけど、でも……そんな、私は。」
「なあ、頼む。」
彼が頭を下げた。彼の黒髪の短髪に、窓からの日差しが当たっている。
突然そんなことを言われても、頭の中で整理が追いつかない。また騎士団長に戻るって、そしたらソーライはどうなる?ヴァルガの言う通りに、ジェーンに任せるの?
と言う事はジェーンと離れて暮らすことになる。いやいやいや、私は戻らないよ。でもヴァルガは私が戻らないと治療を受けないって言ってる。
「ぁぁぁああああああ」
「ギル、大丈夫か?急な話だから、そうなるのも無理はないだろうが。」
私は両手で頬を包みながら、ヴァルガを見た。突き刺すような視線を私に送っている。彼は本気だ。そうなんだろうけど、迷った。ポツリと口から言葉が出た。
「ソーライはどうする?」
「キルディア!?」ジェーンが私を驚きの顔で見た。「まさか本当に帝国に戻るつもりですか?ソーライにはあなたが必要です。あなたの後は誰が……?正直に申すと、私は継ぐ気はありません。あなたがソーライを辞めるのなら、私も辞めます。」
「ジェーンんんんん……!」と、私は頬をグニュっと下に伸ばしたままジェーンを睨んだ。私の顔を見たジェーンが顔を引きつらせた。
その時に、私のナイトアームの腕が掴まれた。振り返ると近くにトレイシーが来ていた。私の伸びた顔を見て一瞬笑った彼女は、私に言った。
「ばるがと、一緒に、治療する。みんなは、あなたを求めてる。片手が無くても、あなたとってもかっこよかった。」
「……。」
そう言われると、もう一度騎士に戻って頑張りたくなる。今までとは違う身体でも、だからこそ乗り越えたいと思ってしまう。
一度「グフ」と笑った私は、ゆっくりと振り返って、戻ることをジェーンに伝えようと思った。
……が、彼は物凄い形相で、腕を組んで私を見つめていた。
「ジェーン。」
「何です?」
「私決めたよ、戻る「本当か!?ああ良かった!よし、これで心配事は全て無くなった!後は上に向かうだけだ!じゃあ皆に伝えるからな、ギル!」
「うん。」
ヴァルガが食い気味だったけど、それで良かったかもしれない。ジェーンは真顔に戻って、「あなたが決めたのなら止めはしない」とソーライの皆に連絡を入れてくれた。
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