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49 こげこげトロッコ
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トロッコには無数のトゲが刺さってぐったりしているヴァルガと、太ももにベルトを縛って簡易的な右足の止血をしている私、それから手押しのハンドルを「いち!に!」と繰り返しながらすごい勢いで交互に押しているクラースさんとルーがいる。
登り坂とはいえパワードレールで速度がある上に、二人が容赦無く漕ぎ続けているので、トロッコはアクロスブルーの高速道路を走るスーパーカーのような速度が出ている。
振り返ると水が迫っていた。爆風でボロボロになった扉が壊れて、そこから海水が入ってきているのだ。
海底にあるドームは、天井が砕けて破れていて、研究所があった場所は大きく焦げていた。海の中を瓦礫が漂っていて、大きな泡の大群が、海面に向かって昇っていく。
彼女はもう生きていないだろう。海底に沈んだままではなく、あの泡と一緒に、魂だけでも地上に戻れたらいいけど。
そんな感傷に浸っている場合では無い。私は正面のヴァルガの様子を見た。彼はぐったりとして目を閉じて、浅い呼吸を繰り返している。
「トゲが抜ければいいんだけど……。」
私はそれを掴もうとしたが、やはり弾かれた。弾かれるだけでもダメージがあるようで、ナイトアームがビリリと放電した。壊れてきたようだ。すると皆のウォッフォンからケイト先生の声がした。
『ヴァルガのトゲは、帝国研究所の魔力放出区域で中和をすれば、引き抜けるはずだわ。それから私が処置をする。彼が倒れて更に怪我をしないように彼の体を支えて頂戴。今から私達は帝国研究所へ向かうから、あなた達もそのまま帰って来るのよ?』
「分かった。」
『キルディア……。』
その声には答えるつもりは無い。大剣があれば、状況は違った。それが悔しい。今回負けたのは、ヴァルガがこんなになってしまったのは、私の力不足でもあるが、ジェーンのせいでもある。それが許せない。私がため息をついたのが聞こえたのか、ジェーンはそれ以上話しかけなかった。
「そんなことより」とクラースさんが言い始めた。「水が迫っているな。ルーと息を合わせているが、少しでもテンポが乱れて減速したら、水に追いつかれそうだ!まるで二人三脚をしながら綱渡りをしている気分!それも全力疾走でな!」
「クラース!」とルーが叫んだ。二人とも、頭から汗をだらだら垂らしている。「まるでとか余裕こいたこと言ってないで、いち!に!とちゃんと言えよ!乱れるだろ!」
「分かった、分かったよ!ほら!」
二人はまた、いち!に!コールをし始めた。私は正面からヴァルガの肩を掴んで支えていたが、彼がぐったり力が抜け始めたので、ヴァルガの席に移動して彼の肩を抱いて、支えた。
その時だった。今私は進行方向とは逆の席に座っているので、迫り来る水の渦が見えているが、その中から教官が飛び出てきたのが見えた。
私は「オアアアアア!?」と叫んだ。隣に座っているクラースさんもルーを避けるようにして彼女の姿を確認して、「あああああこれはまずい!」と叫んだ。
「な、何!?どうしたの!?」と、ルーが慌てた様子で我々を交互に見た。
「ルー!絶対に後ろを振り返るな!いいか、速度を上げるぞ!腕がもげそうだが、もっと速度を上げないと追いつかれる!テンポアップだ!」
クラースさんの宣言通りに、二人のハンドル漕ぎはテンポアップした。いち!に!ではなく、はいはいはいはい!に変わった。その間も教官は線路の上を四つ足で追いかけてくる。
しかも彼女のレザースーツは破れて肩が丸見えだったが、よく分からない器官が飛び出ていたり、ムキムキで血管がボコっと膨れているし、顔は黒いヒビで覆われて、口角は裂けるように拡がっていて、蛇のような長いベロが暑い日の犬のように口からだらんと飛び出ていた。ゾンビより怖いけど、私はそれを写真で撮った。
『キリー!撮ってる場合じゃ無いでしょ!』
リンの声がしたので、私は返事をした。
「他の属性の人間がセレスティウムを摂取するとこうなると……データを残しておいた方がいいかと思って。聞くより見た方が、印象に残るでしょ?」
するとクラースさんが早口で叫んだ。
「だからって写真撮影なんて呑気だな!俺たちはもう腕がもげそうだよ!そうだお前、俺のハンドガンとヴァルガのハンドガン使って彼女を撃てっ!早く!」
「わ、分かった!」
私はクラースさんの腰とヴァルガの腰からハンドガンを取って、もう人間らしさなんか残っていないヴァレンタイン教官に向かって闇属性の銃弾を撃ち始めた。その間も、腕でヴァルガが座席から落ちないように彼の身体を押さえつけた。
両手でバンバン撃って、銃弾は何発も教官の身体に着弾してはいるが、パチンパチンと防弾シールドのように弾かれてしまう。全然効いていないけど、ダメージは蓄積されるかもしれないから、私は続けた。
教官はトゲを排出する器官が壊れているのか、遠距離攻撃をしてこない。ただひたすら四つ足でカサカサと、こちらに向かってきている。奥の海水は先程よりかは緩やかになり、遂には収まっていった。
「くそ、」ルーがゼエゼエと息をしながら言った。「このまま上り坂が終われば、後は緩やかに地上へ行くことになる!今ほどパワードレールの恩恵を受けられなくなるぞ!もっと力を入れて漕がないと確実に追いつかれるけど、その前に俺がもう死にそうだ!腕がぁーーー!」
「んーーーだからってこんなとこで死ねるか!データが壊れたらどうする!折角のケイトの手柄が……!」
「えっ……!?」
私はバンバン打つのをやめて、隣にいるクラースさんを凝視した。クラースさんは私の視線に気づいて、何度もこちらをチラチラ見た。その空気の中、ルーが我々に言った。
「え?でも教官はキルディアに譲渡するって言ってただろ?そんな教官は今、俺たちを殺そうとバタバタ音を立てて迫っているけど、彼女の言葉を尊重して、キルディアが権利を持つべきだ!この技術にインジアビス人はとてもお世話になるだろうし、それなら権利を持つ者がハーフの方が、俺たちとしても安心だよ!ほら……人間に弱みを握られて何をされるか。別に人間を信じてないわけじゃ無いけど、中には俺たちをまだ魔物だと思っている人もいる。まあ生物学のカテゴリ的には魔物なんだけどね……っはぁ、もうだめだ!喋りすぎて酸素が足んない!」
クラースさんがルーに頷いた。
「そりゃあ、キリーが権利を持つことを邪魔しようって訳じゃない!ただ、ケイトがセレスティウムの研究チームに参加するから、その材料が代用品でまかなえるってことが分かったら彼女の手柄だろう!?その為にデータをどうにか地上に持ち帰るって言ってんだ!ハアハアハア!俺もだめだ!」
「何やってんの二人とも……!」
それは帰ってから話せばいいという言葉を飲み込んだ。教官が四足歩行をやめて両腕をビョーンと伸ばしてきたからだ。
このままではトロッコが掴まれてしまう。そうしたら多大なる力でトロッコが彼女の方へと引き寄せられる。それは嫌だ。
私は目を閉じてぐったりとしているヴァルガをクラースさんに寄り掛からせた。「あ、馬鹿!支えながらはキツイ!」とクラースさんが言っていたけど、教官にトロッコを掴まれた方がもっとキツイに決まってる。
ルーの隣の座席へと移動して、私は迫りくる両手に向かってナイトアームを伸ばした。すると思惑通りに、教官が私を引き抜こうとしたのか、私の腕を掴んだ。グッと引かれたタイミングで、私はナイトアームを外した。
ナイトアームは勢いよく教官の方へと吸い込まれていった。私の腕がすっぽ抜けたことで教官がバランスを崩して転びかけた。
……と言っても、追いかけている間にも進化を遂げたのか、出っ張った肋骨の間からも足が生えていて、まるで蜘蛛のようなので、たくさんある足ですぐに体勢を整えてしまった。
しかも彼女はそのナイトアームを口から喉に押し込んで、飲み込んでしまった。そんなに私が食べたいのね……。あれは金属の塊だったけど。ジェーンの技術の詰まったものだったけど。
私は残った腕で、バンバンとヴァルガのハンドガンを撃った。帰ったら、ジェーンに何て言おう。何から話そう。少しぼーっとしていると、ルーのウォッフォンから音声が聞こえた。ジェーンの声だった。
『今からナイトアームを遠隔で爆発させます!彼女を黙らせるにはこの方法しかありません!』
するとチェイスの声が聞こえた。
『え?キルディアのナイトアームに爆薬を仕掛けていたのか!?なんてこと!』
『おばか!誰がそんな愚かなことをしますか!今からナイトアームに過負荷を与えて、オーバーヒートさせて爆発を狙うと申しているのです!キルディア、チェイスの言うことを信じないでください!』
私は言った。
「でも大剣と盾をすり替えてたの、嘘をついてたよね?ジェーンは私のことよりも、自分の気持ちを……。」
『それは……私の過ちです。キルディア、大変申し訳ございませんでした。何でもします。市中引き摺りの刑でも何でも受けます。どうか、私のことを今一度信じてください。あなたをここで失うなど、想像もしたくない……!私が彼女を止めます。あなたはどうか、最大の抵抗を。』
『最大の抵抗って、彼女はもう右手も右足も無いんだよ!?君は化け物か……!』
チェイスがジェーンに対して怒鳴り続けている。ジェーンを市中引き摺り回そうとは思わないが、簡単には許せないほどに怒りがある。
しかし彼を信じないわけでは無いので、私は体全体で踏ん張りながら、教官に向かって何度も撃った。ガタンガタンとトロッコが走る音が、どんどんと私を不安にさせた。
登り坂とはいえパワードレールで速度がある上に、二人が容赦無く漕ぎ続けているので、トロッコはアクロスブルーの高速道路を走るスーパーカーのような速度が出ている。
振り返ると水が迫っていた。爆風でボロボロになった扉が壊れて、そこから海水が入ってきているのだ。
海底にあるドームは、天井が砕けて破れていて、研究所があった場所は大きく焦げていた。海の中を瓦礫が漂っていて、大きな泡の大群が、海面に向かって昇っていく。
彼女はもう生きていないだろう。海底に沈んだままではなく、あの泡と一緒に、魂だけでも地上に戻れたらいいけど。
そんな感傷に浸っている場合では無い。私は正面のヴァルガの様子を見た。彼はぐったりとして目を閉じて、浅い呼吸を繰り返している。
「トゲが抜ければいいんだけど……。」
私はそれを掴もうとしたが、やはり弾かれた。弾かれるだけでもダメージがあるようで、ナイトアームがビリリと放電した。壊れてきたようだ。すると皆のウォッフォンからケイト先生の声がした。
『ヴァルガのトゲは、帝国研究所の魔力放出区域で中和をすれば、引き抜けるはずだわ。それから私が処置をする。彼が倒れて更に怪我をしないように彼の体を支えて頂戴。今から私達は帝国研究所へ向かうから、あなた達もそのまま帰って来るのよ?』
「分かった。」
『キルディア……。』
その声には答えるつもりは無い。大剣があれば、状況は違った。それが悔しい。今回負けたのは、ヴァルガがこんなになってしまったのは、私の力不足でもあるが、ジェーンのせいでもある。それが許せない。私がため息をついたのが聞こえたのか、ジェーンはそれ以上話しかけなかった。
「そんなことより」とクラースさんが言い始めた。「水が迫っているな。ルーと息を合わせているが、少しでもテンポが乱れて減速したら、水に追いつかれそうだ!まるで二人三脚をしながら綱渡りをしている気分!それも全力疾走でな!」
「クラース!」とルーが叫んだ。二人とも、頭から汗をだらだら垂らしている。「まるでとか余裕こいたこと言ってないで、いち!に!とちゃんと言えよ!乱れるだろ!」
「分かった、分かったよ!ほら!」
二人はまた、いち!に!コールをし始めた。私は正面からヴァルガの肩を掴んで支えていたが、彼がぐったり力が抜け始めたので、ヴァルガの席に移動して彼の肩を抱いて、支えた。
その時だった。今私は進行方向とは逆の席に座っているので、迫り来る水の渦が見えているが、その中から教官が飛び出てきたのが見えた。
私は「オアアアアア!?」と叫んだ。隣に座っているクラースさんもルーを避けるようにして彼女の姿を確認して、「あああああこれはまずい!」と叫んだ。
「な、何!?どうしたの!?」と、ルーが慌てた様子で我々を交互に見た。
「ルー!絶対に後ろを振り返るな!いいか、速度を上げるぞ!腕がもげそうだが、もっと速度を上げないと追いつかれる!テンポアップだ!」
クラースさんの宣言通りに、二人のハンドル漕ぎはテンポアップした。いち!に!ではなく、はいはいはいはい!に変わった。その間も教官は線路の上を四つ足で追いかけてくる。
しかも彼女のレザースーツは破れて肩が丸見えだったが、よく分からない器官が飛び出ていたり、ムキムキで血管がボコっと膨れているし、顔は黒いヒビで覆われて、口角は裂けるように拡がっていて、蛇のような長いベロが暑い日の犬のように口からだらんと飛び出ていた。ゾンビより怖いけど、私はそれを写真で撮った。
『キリー!撮ってる場合じゃ無いでしょ!』
リンの声がしたので、私は返事をした。
「他の属性の人間がセレスティウムを摂取するとこうなると……データを残しておいた方がいいかと思って。聞くより見た方が、印象に残るでしょ?」
するとクラースさんが早口で叫んだ。
「だからって写真撮影なんて呑気だな!俺たちはもう腕がもげそうだよ!そうだお前、俺のハンドガンとヴァルガのハンドガン使って彼女を撃てっ!早く!」
「わ、分かった!」
私はクラースさんの腰とヴァルガの腰からハンドガンを取って、もう人間らしさなんか残っていないヴァレンタイン教官に向かって闇属性の銃弾を撃ち始めた。その間も、腕でヴァルガが座席から落ちないように彼の身体を押さえつけた。
両手でバンバン撃って、銃弾は何発も教官の身体に着弾してはいるが、パチンパチンと防弾シールドのように弾かれてしまう。全然効いていないけど、ダメージは蓄積されるかもしれないから、私は続けた。
教官はトゲを排出する器官が壊れているのか、遠距離攻撃をしてこない。ただひたすら四つ足でカサカサと、こちらに向かってきている。奥の海水は先程よりかは緩やかになり、遂には収まっていった。
「くそ、」ルーがゼエゼエと息をしながら言った。「このまま上り坂が終われば、後は緩やかに地上へ行くことになる!今ほどパワードレールの恩恵を受けられなくなるぞ!もっと力を入れて漕がないと確実に追いつかれるけど、その前に俺がもう死にそうだ!腕がぁーーー!」
「んーーーだからってこんなとこで死ねるか!データが壊れたらどうする!折角のケイトの手柄が……!」
「えっ……!?」
私はバンバン打つのをやめて、隣にいるクラースさんを凝視した。クラースさんは私の視線に気づいて、何度もこちらをチラチラ見た。その空気の中、ルーが我々に言った。
「え?でも教官はキルディアに譲渡するって言ってただろ?そんな教官は今、俺たちを殺そうとバタバタ音を立てて迫っているけど、彼女の言葉を尊重して、キルディアが権利を持つべきだ!この技術にインジアビス人はとてもお世話になるだろうし、それなら権利を持つ者がハーフの方が、俺たちとしても安心だよ!ほら……人間に弱みを握られて何をされるか。別に人間を信じてないわけじゃ無いけど、中には俺たちをまだ魔物だと思っている人もいる。まあ生物学のカテゴリ的には魔物なんだけどね……っはぁ、もうだめだ!喋りすぎて酸素が足んない!」
クラースさんがルーに頷いた。
「そりゃあ、キリーが権利を持つことを邪魔しようって訳じゃない!ただ、ケイトがセレスティウムの研究チームに参加するから、その材料が代用品でまかなえるってことが分かったら彼女の手柄だろう!?その為にデータをどうにか地上に持ち帰るって言ってんだ!ハアハアハア!俺もだめだ!」
「何やってんの二人とも……!」
それは帰ってから話せばいいという言葉を飲み込んだ。教官が四足歩行をやめて両腕をビョーンと伸ばしてきたからだ。
このままではトロッコが掴まれてしまう。そうしたら多大なる力でトロッコが彼女の方へと引き寄せられる。それは嫌だ。
私は目を閉じてぐったりとしているヴァルガをクラースさんに寄り掛からせた。「あ、馬鹿!支えながらはキツイ!」とクラースさんが言っていたけど、教官にトロッコを掴まれた方がもっとキツイに決まってる。
ルーの隣の座席へと移動して、私は迫りくる両手に向かってナイトアームを伸ばした。すると思惑通りに、教官が私を引き抜こうとしたのか、私の腕を掴んだ。グッと引かれたタイミングで、私はナイトアームを外した。
ナイトアームは勢いよく教官の方へと吸い込まれていった。私の腕がすっぽ抜けたことで教官がバランスを崩して転びかけた。
……と言っても、追いかけている間にも進化を遂げたのか、出っ張った肋骨の間からも足が生えていて、まるで蜘蛛のようなので、たくさんある足ですぐに体勢を整えてしまった。
しかも彼女はそのナイトアームを口から喉に押し込んで、飲み込んでしまった。そんなに私が食べたいのね……。あれは金属の塊だったけど。ジェーンの技術の詰まったものだったけど。
私は残った腕で、バンバンとヴァルガのハンドガンを撃った。帰ったら、ジェーンに何て言おう。何から話そう。少しぼーっとしていると、ルーのウォッフォンから音声が聞こえた。ジェーンの声だった。
『今からナイトアームを遠隔で爆発させます!彼女を黙らせるにはこの方法しかありません!』
するとチェイスの声が聞こえた。
『え?キルディアのナイトアームに爆薬を仕掛けていたのか!?なんてこと!』
『おばか!誰がそんな愚かなことをしますか!今からナイトアームに過負荷を与えて、オーバーヒートさせて爆発を狙うと申しているのです!キルディア、チェイスの言うことを信じないでください!』
私は言った。
「でも大剣と盾をすり替えてたの、嘘をついてたよね?ジェーンは私のことよりも、自分の気持ちを……。」
『それは……私の過ちです。キルディア、大変申し訳ございませんでした。何でもします。市中引き摺りの刑でも何でも受けます。どうか、私のことを今一度信じてください。あなたをここで失うなど、想像もしたくない……!私が彼女を止めます。あなたはどうか、最大の抵抗を。』
『最大の抵抗って、彼女はもう右手も右足も無いんだよ!?君は化け物か……!』
チェイスがジェーンに対して怒鳴り続けている。ジェーンを市中引き摺り回そうとは思わないが、簡単には許せないほどに怒りがある。
しかし彼を信じないわけでは無いので、私は体全体で踏ん張りながら、教官に向かって何度も撃った。ガタンガタンとトロッコが走る音が、どんどんと私を不安にさせた。
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