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28 私と彼の討論
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私の作成した料理をキルディアと食べ終えると、私は一人、パジャマ姿で玄関の外に出た。
歩く度に、貞操帯の違和感がある。だがそれが、彼女に支配されていると私に意識させる。それが私に、十分に満ち足りた感情を与えている。
先程は、強気に私を攻めていた彼女を、今度は私が襲った。私も彼女を支配した。これほどまでに気分が高揚したことはなかった。やはり彼女は、私のたった一人の運命の相手だ。だからこそ私は今からある相手に通話をかける。
私は海岸まで歩き、砂浜の上に立ちながら、ウォッフォンを操作した。夜の潮風が、なだらかに私を包んでいる。
『あ、君か。どうしたの?こんな夜に。』
「お疲れ様です。陛下。」
『……だから、陛下って呼ばないでよ。はあ、お疲れ様です。で、どうしたの?』
チェイスは今まで寝ていたのか、掠れた声をしている。起こしてしまったことを謝罪しようかと考えたが、気に掛ける相手でもないかと、そうはしなかった。
「率直に申し上げます、チェイス。金輪際、私のキルディアに連絡をしないで頂きたい。あなたが我々の仲を引き裂こうとしていることを、私は理解しております。キルディアは、あなたの意見を真に受ける傾向があります。そうでなくても、知人の恋仲に勝手に連絡をすべきではありません。その知人を大切に思っているのならばの話ですが。」
『……何だかトゲのある言葉ばかりを吐くね君は。それに、随分と強気だ。いいかい?寝ぼけ眼で話すことでもないだろうが相手が君だから僕は遠慮なく言わせていただくよ。明瞭に、君のしていることは、束縛だ。それが悪いことだと、君は分からないのか?』
「束縛?私がいつ、彼女を束縛しましたか?」
『自覚が無いとは、恐れ入るね。こうやって君は彼女の交友関係を制限したり、彼女と離れている時に連絡を取ろうとするだろう?返事が無ければ、返事を急かしたり。それこそが束縛だ。彼女は自由であるべきだ。』
「私は彼女の交友関係を制限しておりません。現に、リンが我々の部屋に居候しております。それに、返事が何時間も帰ってこなければ、心配になるのが一般的な感情ではありませんか?この場合の心配は、嫌われたという類のものではなく、ただ彼女の身に何かがあったのでは、という心配です。彼女は騎士団長の経験があり、LOZの組織を束ねていた。有名であることは、敵を増やすことにもつながりますから。兎に角、あなたは私を酷い人間だと彼女に吹き込んだ、それは事実でしょう?」
『ああ、それが僕の考えだからだ。君は魔工学において素晴らしい部分があるが、恋愛においては少し、異質なところがあると思う。そりゃあ、心配になって連絡をすることはおかしいことじゃ無いさ。でも欲を満たすために鞭を使うだなんて、そんなアブノーマルな性癖、僕はキルディアが心配だよ。だって君は、鞭で彼女を叩きたいのだろう?』
「ですからそれは……、」私は足元の砂を蹴った。「あなたの想像していることは間違っています。だがその詳細は言いたくは無い。性の部分については、心配ご無用です。私とキルディアはまるで雲と雷、これ程までに満たされる経験はない。私は彼女を大切に想っております、故に雛鳥を愛でるかのように、大切に接します。私は男ですから、恋仲の女性に悪い虫が寄ってきた時、追い払う義務があります。そこでですが、ご教示願いたい。あなたはキルディアを愛していますか?」
暫しの沈黙が流れた。沈黙は肯定の証とはよく言ったものだ。私はゆっくりとため息をついた。するとチェイスが言葉を発した。
『……愛してはいない。』
「ほお?」嘘つきめ。
『……キルディアのことを、客観的に見る眼を失い、無闇に可愛がっているだけだ。』
「溺愛しているではありませんか……。しかしそれも今夜までです。その感情は捨ててください。彼女には私がいる。」
力を込めて、チェイスに言った。
「もう二度と、彼女に関わるな。」
『ジェーン、君は……』
はぁ、と彼がため息をついた。
『思い違いをしているよ。僕にそんなことを言える権利はないはずだ。相当、君の愛は歪んでいるよ。それを自覚した方がいい。君は彼女を愛しているからという理由で、彼女の自由を奪っている。あまつさえ彼女の為だと肝に銘じて、心配だと理由をつけて連絡を取ろうとする。本当は君が……彼女が消えたら生きていけないからだ。彼女に嫌われたら君はきっと取り乱すだろう。それをキルディアのせいにしているだけなんだ!分かったか!僕はもう眠いよ。因みに言っておくけど僕は君とは違って、キルディアに嫌われても構わない。彼女がいなくても生きていける。そりゃ、いなくなったら寂しいけどね。不安な気持ちはわかるが、彼女も生きた人間だ。人間は自立しているべきなんだ、君はそれが出来ていないことに気付きたまえ。自由を奪ってはいけないよ。』
確かに、キルディアを必要以上に求めてしまうのは、彼女の為ではなく、本来は我が感情の為だと、チェイスの話を聞いて、納得はした。
だが、私に罪悪を持たせるような発言で、些か心理操作を受けているようにも思えた私は、顔を引きつらせた。
「あなたの仰ったこと、理解しました。私はどうも彼女に対して、求めすぎてしまう……しかし、心優しく包含的な彼女が、私の想いに応えてくれるのです。過度にならぬよう自制はするつもりですが、私が現在、あなたに理解して頂きたいのは、もう二度と彼女に連絡を取らないことです。私の愛が歪んでいる?結構だ。私は嫌われたら取り乱す?きっとそうだろう。しかしそんなことを今、この場で討論したいのではない。彼女に特別な感情を持つあなたに、私は釘を刺しているのです。連絡を取るなと!」
『はぁぁぁ……だからね、君は彼女の自由を奪うべきではないの!僕と彼女が友人として話をしていたのなら、別にいいじゃないか。僕たちは友人だ。しかも僕は、城下で君たちを救ったんですけどね!それをお忘れなのかな?キルディア本人に、もう連絡しないでって言われたら、守るさ。でも今回言ってきたのは君だろう?嫌だね、また彼女には連絡する。もう疲れてるから、切っていい?あ、そうそう、君みたいな男は彼女に相応しくないから、別れるべきだよ。本当にね。』
「はあ、ため息をつきたいのはこちらです。あなたは帝国研究所時代から、本当に会話が通じない男だ。魔工学が絡めば幾分ましになりますが、やはりあなたとは一生分かり合えません。何が帝都ですか、それで私の恋人に手を出すことを認めろとは、恩着せがましいにも程がある。それに、別れるべきですか。それは困りましたね。何故なら、私の秘部は彼女の鍵なしでは自由を得られません。」
『…………え?…………何それ。え?あっ!……あっそう言うこと!?はぁ!?そんなことをさせたの!?』
私は満足げに、にやりと笑った。夜風がなんと気持ちいいことだ。
「させたのではない。彼女がそうしたのです。彼女が購入し、彼女が興奮し、彼女が私に装着した。勿論、排泄は出来ますが……ふふっ。」
『ちょっと!』
おやおや煩い。私はホログラムの画面を中指で操作して、音量を下げた。
『そんな自慢話は聞きたくないんだよ!え、じゃあ彼女は自ら望んで、ジェーンにそうしたって言うのか?』
「ええそうです、彼女も望んでいると何度申せば。それに考えてください、彼女はBHでした。尋問だって専門としていたのです。その行為自体を好きかどうかは個人の好みですが、少なくともキルディアは好んでいるようだ。兎に角、連絡は取らないよう『え!?じゃあ彼女はちょっとサディスティックな傾向があるの?逆に!?そうだったんだ……じゃあ僕も考えなくてはいけない。』
何を思考することがあるんだと、私は砂を蹴った。本当に話が通じない。それもそうだが、何を鼻息荒くして興奮している?私は貴様を興奮させる為に通話をしたのではないと、彼の丸眼鏡を握り潰したくなった。
『そっか、そうだよね、元軍人だもんね、そうかサディスティックなんだ……鞭で叩いて興奮するんだよね、彼女は、そうか……じゃあ君は鞭で叩かれるんだ。』
「ああそうですね、しかしその後で、攻守交代をして、私も優しく叩きます。それがまた、そそるのです。ああ、私の惚気話にお付き合い頂き感謝しておりますよ。兎に角、連絡を取らないこと、いいですね?切りますよ。」
『あ、待って!何が惚気だ!じゃあ彼女は叩いた後に、叩かれもして、それでまた興奮を』
ブチッと通話を切った。もういい。もうたくさんだ。通話後にこうまでぐったりさせられるのは、スコピオの他に此奴しかいない。骨折れ損か、私の思惑通りにはならず、彼はきっと、通話をするだろう。
しかし、惚気話が出来た。誰かに彼女と付き合っていることを自慢したかったのだと、たった今気付いた。それが私に、心地良いため息を与えてくれた。
歩く度に、貞操帯の違和感がある。だがそれが、彼女に支配されていると私に意識させる。それが私に、十分に満ち足りた感情を与えている。
先程は、強気に私を攻めていた彼女を、今度は私が襲った。私も彼女を支配した。これほどまでに気分が高揚したことはなかった。やはり彼女は、私のたった一人の運命の相手だ。だからこそ私は今からある相手に通話をかける。
私は海岸まで歩き、砂浜の上に立ちながら、ウォッフォンを操作した。夜の潮風が、なだらかに私を包んでいる。
『あ、君か。どうしたの?こんな夜に。』
「お疲れ様です。陛下。」
『……だから、陛下って呼ばないでよ。はあ、お疲れ様です。で、どうしたの?』
チェイスは今まで寝ていたのか、掠れた声をしている。起こしてしまったことを謝罪しようかと考えたが、気に掛ける相手でもないかと、そうはしなかった。
「率直に申し上げます、チェイス。金輪際、私のキルディアに連絡をしないで頂きたい。あなたが我々の仲を引き裂こうとしていることを、私は理解しております。キルディアは、あなたの意見を真に受ける傾向があります。そうでなくても、知人の恋仲に勝手に連絡をすべきではありません。その知人を大切に思っているのならばの話ですが。」
『……何だかトゲのある言葉ばかりを吐くね君は。それに、随分と強気だ。いいかい?寝ぼけ眼で話すことでもないだろうが相手が君だから僕は遠慮なく言わせていただくよ。明瞭に、君のしていることは、束縛だ。それが悪いことだと、君は分からないのか?』
「束縛?私がいつ、彼女を束縛しましたか?」
『自覚が無いとは、恐れ入るね。こうやって君は彼女の交友関係を制限したり、彼女と離れている時に連絡を取ろうとするだろう?返事が無ければ、返事を急かしたり。それこそが束縛だ。彼女は自由であるべきだ。』
「私は彼女の交友関係を制限しておりません。現に、リンが我々の部屋に居候しております。それに、返事が何時間も帰ってこなければ、心配になるのが一般的な感情ではありませんか?この場合の心配は、嫌われたという類のものではなく、ただ彼女の身に何かがあったのでは、という心配です。彼女は騎士団長の経験があり、LOZの組織を束ねていた。有名であることは、敵を増やすことにもつながりますから。兎に角、あなたは私を酷い人間だと彼女に吹き込んだ、それは事実でしょう?」
『ああ、それが僕の考えだからだ。君は魔工学において素晴らしい部分があるが、恋愛においては少し、異質なところがあると思う。そりゃあ、心配になって連絡をすることはおかしいことじゃ無いさ。でも欲を満たすために鞭を使うだなんて、そんなアブノーマルな性癖、僕はキルディアが心配だよ。だって君は、鞭で彼女を叩きたいのだろう?』
「ですからそれは……、」私は足元の砂を蹴った。「あなたの想像していることは間違っています。だがその詳細は言いたくは無い。性の部分については、心配ご無用です。私とキルディアはまるで雲と雷、これ程までに満たされる経験はない。私は彼女を大切に想っております、故に雛鳥を愛でるかのように、大切に接します。私は男ですから、恋仲の女性に悪い虫が寄ってきた時、追い払う義務があります。そこでですが、ご教示願いたい。あなたはキルディアを愛していますか?」
暫しの沈黙が流れた。沈黙は肯定の証とはよく言ったものだ。私はゆっくりとため息をついた。するとチェイスが言葉を発した。
『……愛してはいない。』
「ほお?」嘘つきめ。
『……キルディアのことを、客観的に見る眼を失い、無闇に可愛がっているだけだ。』
「溺愛しているではありませんか……。しかしそれも今夜までです。その感情は捨ててください。彼女には私がいる。」
力を込めて、チェイスに言った。
「もう二度と、彼女に関わるな。」
『ジェーン、君は……』
はぁ、と彼がため息をついた。
『思い違いをしているよ。僕にそんなことを言える権利はないはずだ。相当、君の愛は歪んでいるよ。それを自覚した方がいい。君は彼女を愛しているからという理由で、彼女の自由を奪っている。あまつさえ彼女の為だと肝に銘じて、心配だと理由をつけて連絡を取ろうとする。本当は君が……彼女が消えたら生きていけないからだ。彼女に嫌われたら君はきっと取り乱すだろう。それをキルディアのせいにしているだけなんだ!分かったか!僕はもう眠いよ。因みに言っておくけど僕は君とは違って、キルディアに嫌われても構わない。彼女がいなくても生きていける。そりゃ、いなくなったら寂しいけどね。不安な気持ちはわかるが、彼女も生きた人間だ。人間は自立しているべきなんだ、君はそれが出来ていないことに気付きたまえ。自由を奪ってはいけないよ。』
確かに、キルディアを必要以上に求めてしまうのは、彼女の為ではなく、本来は我が感情の為だと、チェイスの話を聞いて、納得はした。
だが、私に罪悪を持たせるような発言で、些か心理操作を受けているようにも思えた私は、顔を引きつらせた。
「あなたの仰ったこと、理解しました。私はどうも彼女に対して、求めすぎてしまう……しかし、心優しく包含的な彼女が、私の想いに応えてくれるのです。過度にならぬよう自制はするつもりですが、私が現在、あなたに理解して頂きたいのは、もう二度と彼女に連絡を取らないことです。私の愛が歪んでいる?結構だ。私は嫌われたら取り乱す?きっとそうだろう。しかしそんなことを今、この場で討論したいのではない。彼女に特別な感情を持つあなたに、私は釘を刺しているのです。連絡を取るなと!」
『はぁぁぁ……だからね、君は彼女の自由を奪うべきではないの!僕と彼女が友人として話をしていたのなら、別にいいじゃないか。僕たちは友人だ。しかも僕は、城下で君たちを救ったんですけどね!それをお忘れなのかな?キルディア本人に、もう連絡しないでって言われたら、守るさ。でも今回言ってきたのは君だろう?嫌だね、また彼女には連絡する。もう疲れてるから、切っていい?あ、そうそう、君みたいな男は彼女に相応しくないから、別れるべきだよ。本当にね。』
「はあ、ため息をつきたいのはこちらです。あなたは帝国研究所時代から、本当に会話が通じない男だ。魔工学が絡めば幾分ましになりますが、やはりあなたとは一生分かり合えません。何が帝都ですか、それで私の恋人に手を出すことを認めろとは、恩着せがましいにも程がある。それに、別れるべきですか。それは困りましたね。何故なら、私の秘部は彼女の鍵なしでは自由を得られません。」
『…………え?…………何それ。え?あっ!……あっそう言うこと!?はぁ!?そんなことをさせたの!?』
私は満足げに、にやりと笑った。夜風がなんと気持ちいいことだ。
「させたのではない。彼女がそうしたのです。彼女が購入し、彼女が興奮し、彼女が私に装着した。勿論、排泄は出来ますが……ふふっ。」
『ちょっと!』
おやおや煩い。私はホログラムの画面を中指で操作して、音量を下げた。
『そんな自慢話は聞きたくないんだよ!え、じゃあ彼女は自ら望んで、ジェーンにそうしたって言うのか?』
「ええそうです、彼女も望んでいると何度申せば。それに考えてください、彼女はBHでした。尋問だって専門としていたのです。その行為自体を好きかどうかは個人の好みですが、少なくともキルディアは好んでいるようだ。兎に角、連絡は取らないよう『え!?じゃあ彼女はちょっとサディスティックな傾向があるの?逆に!?そうだったんだ……じゃあ僕も考えなくてはいけない。』
何を思考することがあるんだと、私は砂を蹴った。本当に話が通じない。それもそうだが、何を鼻息荒くして興奮している?私は貴様を興奮させる為に通話をしたのではないと、彼の丸眼鏡を握り潰したくなった。
『そっか、そうだよね、元軍人だもんね、そうかサディスティックなんだ……鞭で叩いて興奮するんだよね、彼女は、そうか……じゃあ君は鞭で叩かれるんだ。』
「ああそうですね、しかしその後で、攻守交代をして、私も優しく叩きます。それがまた、そそるのです。ああ、私の惚気話にお付き合い頂き感謝しておりますよ。兎に角、連絡を取らないこと、いいですね?切りますよ。」
『あ、待って!何が惚気だ!じゃあ彼女は叩いた後に、叩かれもして、それでまた興奮を』
ブチッと通話を切った。もういい。もうたくさんだ。通話後にこうまでぐったりさせられるのは、スコピオの他に此奴しかいない。骨折れ損か、私の思惑通りにはならず、彼はきっと、通話をするだろう。
しかし、惚気話が出来た。誰かに彼女と付き合っていることを自慢したかったのだと、たった今気付いた。それが私に、心地良いため息を与えてくれた。
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