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17 黒い手紙
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教官から二通目のメールを貰ってから、三日が過ぎた。LOZの無くなった研究所の日常は、戦闘でバタバタすることはないものの、依頼は増え続けている為に、別の意味でバタバタしている。
ロビーではキハシくんとリンがくるくる椅子を回転させながら連携プレーをしていて、研究室ではタージュ博士やアリスが出たり入ったりしている。
クラースさんとロケインは外出だけど、もうすぐ帰ってくる予定で、私とジェーンは一緒に研究室で作業をしている。……と言うのをポータルが示している。
いくらなんでも一緒に居すぎだと、リンにお叱りをくらったが、ラブラブだから一緒にいるのではない。色々な事情があって我々はこんな行動をとっているのだ……しかしお昼時のリンの冷ややかな、おちょくるような視線は、まだ脳裏に残っている。
私はジェーンが漸く解放してくれた例の求人要項を使って、新しい社員さんの募集をする為に、編集作業をしている。
ジェーンはと言うと別の設計図をまた考えていて、それがうまくいっているのか、たまに彼の「ふっ、ふははははっ……」と言う小出しの高笑いが聞こえてくる。
するとドアがノックされた。顔を覗かせたのはリンだった。
「失礼しますねキリー、ルーペルトさんっていう人がキリーに会いたいってここに来てる。でもなんか、様子がおかしいの。」
「え?ルーペルト……?」
聞いたことのない名前だ。リンも怪訝な表情をしているし、ジェーンはデスクに座ったまま、手を止めてこちらを見ていた。私は首を傾げながらPCを閉じてテーブルに置き、立ち上がった。
「ルーペルトさんか……誰だろう?」
「やっぱりキリーも知らないんだ。なんかね、インジアビスから来たみたい。キリーと同じ魔族とのハーフの人で、兎に角キリーに会いたい、早く早くって、結構急かされた。なんか怪しいんじゃない?一応ラブ博士に連絡を入れていて、迎撃システムがいつでも作動できる状態にしてる。ちょっと会ってみてよ!」
「分かった、会ってみるよ。」
私は研究室を出た。カウンターのところにいるキハシくんと目が合った。来訪者は丸いカウンターのエントランス側にいて、私が回り込んで行くと、小柄な若い男性が私の顔を見るなり明るい笑顔を見せた。
「ああ!キルディアさん!ここにいてくれて良かった!俺の名はルーペルト。このリンって人に聞いたかな?」
「あ、ああ、どうも……。」
私は彼と握手をした。彼は屈託のない笑顔を私に向けているが、私の表情は曇ったままだ。チラッとカウンターの方を見ると、いつの間にかジェーンがカウンター内に居て、腕を組んで立っていた。奥には丁度通りかかったのか、ケイト先生とアリスがこちらを見ている。
このマーキングバッチリの状況で襲ってくる猛者はいないだろうと、私はルーペルトに視線を戻した。
大きな鼻と、ハーフの人にたまに見られる、少し青白い色の肌が特徴的だった。髪型は黒いマッシュルームヘアで、ロックバンドのボーカルみたいだった。
彼は薄手の黒いパーカーを羽織っているが、インジアビス民の黒ローブのパーカーバージョンといったデザインで、彼があの地から来たことは見ただけで分かった。
「どうか、俺のことはルーと呼んでくれ。それで早速なんだけど、これを渡したくて……どうか、受け取ってくれ。」
「え?」
ルーは、かけていたショルダーバッグから一枚の封筒を取り出した。真っ黒の封筒で、それには見覚えがあった。
まさか、誰が?と思った。一遍変わって難しい顔をしたルーから封筒を受け取ると、中身を取り出した。
真っ黒な紙だった。これにも見覚えがある。大事なのは、内容だ。私は激しい鼓動を感じながら、震える手で、三つ折りの紙を広げた。赤いインクで、角ばった文字が震えた様子で連なっていた。私は開眼して、読んだ。
『親愛なる、キルディア。我の可愛い娘よ。とうとう、我にもこの時が来たり。我を支え、我の一部であった、我が魔力が、我を巣食おうと、この身を駆け巡っている。事の細部を、手紙であっても伝えきれぬのは、許してほしい。あとはルーペルト、我が使者に、経緯を聞くがよし。恐るべき事、それは闇に飲まれ、同胞を喰らう事なり。そなたは勇猛果敢、誇るべき魂の持ち主だ。どうか、永久の安息を、我に与えたまえ。 Bernhard Sigrun Oswald』
私は口を押さえて、その場にしゃがみ込んだ。ボロボロと涙が溢れた。何か何かと、慌てた様子のリンが私の背中をさすってくれた。ジェーンに手紙を奪われて、「どうしたの?」とアリスが心配している。
「これは……」私はしゃがんだまま、皆に説明をした。「インジアビスの人間が、信頼している人に送る手紙だ。黒い封筒、黒い紙、専用の用紙がある。内容は、闇属性が暴走したから、自分がプレーンに飲み込まれる前に、自分を殺してほしいと言う内容だ……。特に、インジアビスの地では、闇属性が暴走すると、地上よりも激しく発作が出る。身体が乗っ取られて、本人の意思とは関係なく、他の人を傷つけることもある。だからそうなる前に、介錯を依頼するんだ……そしてそれは、罪にはならない。」
「ならば、」ジェーンが前髪をかき上げた。「この手紙の作成者が、あなたに介錯を望んでいる訳ですか……。」
「手紙の差出人は誰なの?」
リンがジェーンに聞いた。ジェーンは少しの間の後に、答えた。
「ベルンハルト・シグルーン・オズウォルド……。」
「え……嘘……。」
私には無理だよ……そう思う度に、ポロポロと涙が溢れた。それと当時に、セレスティウムのことを思い出した。
ジェーンが私をハグしようとしてくれた。私はハグを少し拒否して、ジェーンの腕を掴んで、彼の瞳に訴えた。彼は私の考えていることが分かったのか、一瞬目を泳がせて、小さく首を振った。
「と、いうことだ……」と、ルーが言った。「少し前に、インジアビスに大型モンスターの群れがやってきた。時々、群れがやってくるんだが、あの城は要塞だ。皆で力を合わせれば、群れなんか簡単に退けられると思っていた。ベルンハルト様を中心に、俺たち住人は交戦を開始した。戦況は順調に進んだ。モンスターも俺たちが強敵だと分かったのか、進路を変え始めた。俺たちは防衛の手を緩めずに、群れが完全に進路を変えるのを待っていた。しかし……群れの後方が若いモンスターばかりだったのか、俺たちを恐れずに城の正門に突っ込んできた。あれを突破されると、一気に城に入り込まれてしまう。当たり前だが、城にはたくさんの住人、子どもたちだっていた。中庭にいたベルンハルト様は、威嚇をしようと思ったようだ。彼の使用する魔術は、俺たちとは比べ物にならない。彼が限界突破したのか、それはもう見たことないくらい大きな闇魔術をモンスターに向かって放った。モンスターはビビって、それで進路を変えた。でも……その直後にベルンハルト様が倒れてしまった。それからずっと、ベッドで横になってる。魔力に食われると急激にくるか、徐々に来るかどっちかだ。ベルンハルト様は徐々に来ているようで、自分でこの手紙を書いた……。本当は奥方様が書いてあげると言っていたが、直筆でキルディアに懇願したいと言っていた。俺は急いでこれを寝ずにインジアビスから届けにやってきた。仕事があるのは分かっている。だけど、お願いだ。ベルンハルト様は最期にキルディアさんに会いたいはずだ。今すぐに俺と一緒に来て欲しい!」
「ジェーン!」私に頭を下げているルーをそのままに、ジェーンに訴えた。「やはり、あれを使うべきだ!ヴァレンタイン教官に頼んで、分けてもらうしか!」
「キルディア!冷静になってください!まだその段階ではないはずだ!ヴァレンタインも、我々の敵の可能性の方が高い!」
「な、なんだ?なんのことだ?」
と、言ったのはカウンターのところでぽかんと突っ立っていた、クラースさんだった。ルーも首を傾げて、私のことを見ている。ジェーンは節目がちになった。
ベルンハルトさんとは時々、メールのやりとりをしていた。帝都の戦いの後だって、無事に帰ってきて嬉しいと言われたし、ジェーンが戻ってきた後も、そなたらに離別は似合わないと私の心情に寄り添うような言葉をくれた。
その度に、私のことを愛しい娘と言ってくれた。もう一度、父を失う訳にはいかない。私は皆に、この件について話すことを決めた。
「皆に、聞いてもらいたいことがある。それがあればベルンハルトさんを救えるはずだ。どうか協力してください。」
ロビーではキハシくんとリンがくるくる椅子を回転させながら連携プレーをしていて、研究室ではタージュ博士やアリスが出たり入ったりしている。
クラースさんとロケインは外出だけど、もうすぐ帰ってくる予定で、私とジェーンは一緒に研究室で作業をしている。……と言うのをポータルが示している。
いくらなんでも一緒に居すぎだと、リンにお叱りをくらったが、ラブラブだから一緒にいるのではない。色々な事情があって我々はこんな行動をとっているのだ……しかしお昼時のリンの冷ややかな、おちょくるような視線は、まだ脳裏に残っている。
私はジェーンが漸く解放してくれた例の求人要項を使って、新しい社員さんの募集をする為に、編集作業をしている。
ジェーンはと言うと別の設計図をまた考えていて、それがうまくいっているのか、たまに彼の「ふっ、ふははははっ……」と言う小出しの高笑いが聞こえてくる。
するとドアがノックされた。顔を覗かせたのはリンだった。
「失礼しますねキリー、ルーペルトさんっていう人がキリーに会いたいってここに来てる。でもなんか、様子がおかしいの。」
「え?ルーペルト……?」
聞いたことのない名前だ。リンも怪訝な表情をしているし、ジェーンはデスクに座ったまま、手を止めてこちらを見ていた。私は首を傾げながらPCを閉じてテーブルに置き、立ち上がった。
「ルーペルトさんか……誰だろう?」
「やっぱりキリーも知らないんだ。なんかね、インジアビスから来たみたい。キリーと同じ魔族とのハーフの人で、兎に角キリーに会いたい、早く早くって、結構急かされた。なんか怪しいんじゃない?一応ラブ博士に連絡を入れていて、迎撃システムがいつでも作動できる状態にしてる。ちょっと会ってみてよ!」
「分かった、会ってみるよ。」
私は研究室を出た。カウンターのところにいるキハシくんと目が合った。来訪者は丸いカウンターのエントランス側にいて、私が回り込んで行くと、小柄な若い男性が私の顔を見るなり明るい笑顔を見せた。
「ああ!キルディアさん!ここにいてくれて良かった!俺の名はルーペルト。このリンって人に聞いたかな?」
「あ、ああ、どうも……。」
私は彼と握手をした。彼は屈託のない笑顔を私に向けているが、私の表情は曇ったままだ。チラッとカウンターの方を見ると、いつの間にかジェーンがカウンター内に居て、腕を組んで立っていた。奥には丁度通りかかったのか、ケイト先生とアリスがこちらを見ている。
このマーキングバッチリの状況で襲ってくる猛者はいないだろうと、私はルーペルトに視線を戻した。
大きな鼻と、ハーフの人にたまに見られる、少し青白い色の肌が特徴的だった。髪型は黒いマッシュルームヘアで、ロックバンドのボーカルみたいだった。
彼は薄手の黒いパーカーを羽織っているが、インジアビス民の黒ローブのパーカーバージョンといったデザインで、彼があの地から来たことは見ただけで分かった。
「どうか、俺のことはルーと呼んでくれ。それで早速なんだけど、これを渡したくて……どうか、受け取ってくれ。」
「え?」
ルーは、かけていたショルダーバッグから一枚の封筒を取り出した。真っ黒の封筒で、それには見覚えがあった。
まさか、誰が?と思った。一遍変わって難しい顔をしたルーから封筒を受け取ると、中身を取り出した。
真っ黒な紙だった。これにも見覚えがある。大事なのは、内容だ。私は激しい鼓動を感じながら、震える手で、三つ折りの紙を広げた。赤いインクで、角ばった文字が震えた様子で連なっていた。私は開眼して、読んだ。
『親愛なる、キルディア。我の可愛い娘よ。とうとう、我にもこの時が来たり。我を支え、我の一部であった、我が魔力が、我を巣食おうと、この身を駆け巡っている。事の細部を、手紙であっても伝えきれぬのは、許してほしい。あとはルーペルト、我が使者に、経緯を聞くがよし。恐るべき事、それは闇に飲まれ、同胞を喰らう事なり。そなたは勇猛果敢、誇るべき魂の持ち主だ。どうか、永久の安息を、我に与えたまえ。 Bernhard Sigrun Oswald』
私は口を押さえて、その場にしゃがみ込んだ。ボロボロと涙が溢れた。何か何かと、慌てた様子のリンが私の背中をさすってくれた。ジェーンに手紙を奪われて、「どうしたの?」とアリスが心配している。
「これは……」私はしゃがんだまま、皆に説明をした。「インジアビスの人間が、信頼している人に送る手紙だ。黒い封筒、黒い紙、専用の用紙がある。内容は、闇属性が暴走したから、自分がプレーンに飲み込まれる前に、自分を殺してほしいと言う内容だ……。特に、インジアビスの地では、闇属性が暴走すると、地上よりも激しく発作が出る。身体が乗っ取られて、本人の意思とは関係なく、他の人を傷つけることもある。だからそうなる前に、介錯を依頼するんだ……そしてそれは、罪にはならない。」
「ならば、」ジェーンが前髪をかき上げた。「この手紙の作成者が、あなたに介錯を望んでいる訳ですか……。」
「手紙の差出人は誰なの?」
リンがジェーンに聞いた。ジェーンは少しの間の後に、答えた。
「ベルンハルト・シグルーン・オズウォルド……。」
「え……嘘……。」
私には無理だよ……そう思う度に、ポロポロと涙が溢れた。それと当時に、セレスティウムのことを思い出した。
ジェーンが私をハグしようとしてくれた。私はハグを少し拒否して、ジェーンの腕を掴んで、彼の瞳に訴えた。彼は私の考えていることが分かったのか、一瞬目を泳がせて、小さく首を振った。
「と、いうことだ……」と、ルーが言った。「少し前に、インジアビスに大型モンスターの群れがやってきた。時々、群れがやってくるんだが、あの城は要塞だ。皆で力を合わせれば、群れなんか簡単に退けられると思っていた。ベルンハルト様を中心に、俺たち住人は交戦を開始した。戦況は順調に進んだ。モンスターも俺たちが強敵だと分かったのか、進路を変え始めた。俺たちは防衛の手を緩めずに、群れが完全に進路を変えるのを待っていた。しかし……群れの後方が若いモンスターばかりだったのか、俺たちを恐れずに城の正門に突っ込んできた。あれを突破されると、一気に城に入り込まれてしまう。当たり前だが、城にはたくさんの住人、子どもたちだっていた。中庭にいたベルンハルト様は、威嚇をしようと思ったようだ。彼の使用する魔術は、俺たちとは比べ物にならない。彼が限界突破したのか、それはもう見たことないくらい大きな闇魔術をモンスターに向かって放った。モンスターはビビって、それで進路を変えた。でも……その直後にベルンハルト様が倒れてしまった。それからずっと、ベッドで横になってる。魔力に食われると急激にくるか、徐々に来るかどっちかだ。ベルンハルト様は徐々に来ているようで、自分でこの手紙を書いた……。本当は奥方様が書いてあげると言っていたが、直筆でキルディアに懇願したいと言っていた。俺は急いでこれを寝ずにインジアビスから届けにやってきた。仕事があるのは分かっている。だけど、お願いだ。ベルンハルト様は最期にキルディアさんに会いたいはずだ。今すぐに俺と一緒に来て欲しい!」
「ジェーン!」私に頭を下げているルーをそのままに、ジェーンに訴えた。「やはり、あれを使うべきだ!ヴァレンタイン教官に頼んで、分けてもらうしか!」
「キルディア!冷静になってください!まだその段階ではないはずだ!ヴァレンタインも、我々の敵の可能性の方が高い!」
「な、なんだ?なんのことだ?」
と、言ったのはカウンターのところでぽかんと突っ立っていた、クラースさんだった。ルーも首を傾げて、私のことを見ている。ジェーンは節目がちになった。
ベルンハルトさんとは時々、メールのやりとりをしていた。帝都の戦いの後だって、無事に帰ってきて嬉しいと言われたし、ジェーンが戻ってきた後も、そなたらに離別は似合わないと私の心情に寄り添うような言葉をくれた。
その度に、私のことを愛しい娘と言ってくれた。もう一度、父を失う訳にはいかない。私は皆に、この件について話すことを決めた。
「皆に、聞いてもらいたいことがある。それがあればベルンハルトさんを救えるはずだ。どうか協力してください。」
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