一炊の夢物語

長月 祐樹、高校2年生。
整った顔立ちに、勉強もスポーツも万能な彼は、ただ一つ、残念な所があった。

「なあ…異世界に行く方法知らないか?」

優秀な彼だが、将来の夢は異世界に行くことで、将来の為との名目で、空き時間は常にゲームをしているのである。

呆れて友達は減り、女子にも一線を引かれることになった。

彼は周りから見れば普通に厨二病である。



…それはさておき。



彼には目的があった。
異世界があると確信していた。

幼い頃、行ったことがあるのだと言う。

だが、言えなかった。

行きたい理由は、“初恋の人”がそこにいるからなんて。





さてさて。
そんな彼は偶然にも異世界に勇者として召喚されます。
やったね、これは初恋の人に出会うチャンス?



だがしかし!
その世界は昔彼が訪れた世界とはまた違う別世界だったのだ!

さてさてどうする!
というか、元の世界に帰れるのか?
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