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本編
お風呂ではのぼせないように気を付けましょう
しおりを挟む「レミ、かゆいところない?」
「とっても気持ちいいです……」
「それならよかった。レミはやっぱり笑顔の方がかわいいね。」
あれだけ悩んでいたのに気が付けば蓮に抱っこされて現在シャワーの前の椅子に泡が入らないように俯きながら座って蓮に頭を洗われています。気持ちいい。いつも行く美容院で洗ってもらうより蓮の方が上手い。緊張がほぐれて力が抜ける。
「蓮は洗わなくていいの?」
「レミがドアの前で悩んでいるうちに全部終わったよ。」
蓮はそう言って笑う。
うっ、遅くなってすみません。
「レミ洗い流すから目つぶってて。」
「うん。」
頭にお湯が当たる。あったかい。気持ち良すぎて溶けそう。ふにゃ~。
「シャワー熱くない?」
「うん、大丈夫。むしろ気持ち良すぎる。」
「動画見て調べたかいがあるよ。」
「え、調べたの?」
「もちろん。僕がいる限りまずないだろうけど、腕とかを怪我してお風呂一人で入るの大変な時があるかもしれないし。レミがおばあちゃんになって動けなくなったときには僕が手伝うから知っておいて損することは無いでしょ?あ、怪我とか、動けないとか理由がなくても僕に洗って欲しいときはいつでも言ってね。あと髪も切れるよ。」
蓮はシャンプーの泡を洗い流し、今度はトリートメントを手に出して両手にこすり広げて、私の髪の毛を優しく梳きながら付けていく。
「……蓮は一体何を目指してるのよ。」
「何を?そうだね、最終的には朝から晩までレミの身の回りのことを全部できるようにしたいな。」
「……蓮は私をダメにしたいの?」
「ダメというか、僕なしじゃあ生きていけないようにしたいかな。今回みたいに僕といると他人が怖いから、僕から離れようなんて考えられないようにしたいな。」
「あう、今回の件は相談も無しに勝手にいなくなってごめんなさい。蓮最近ヤンデレスイッチが入る頻度が増えたよね。」
「そうかな。でも、レミはこんな僕でも好きなんでしょう?」
「…うん。というかそれはそれで引かない?」
「ぜんぜん、むしろ嬉しいよもっと僕のこと好きになって。僕のところまで堕ちてきて。」
「本当に蓮は変わってるよね。私のことがこんなに好きなんて。」
だれかを好きなることはあっても、自分の性癖をしられるのが恐くて告白もしなっかたし、されても断ってきた。
初めて、自分の好きなタイプを知っている(バレタ)上にそれ込みで愛してくれる人。いるとは思わなかったしかもまさかのイケメンハイスッペク。文句の付けどころなんて何処にも無くていつも優しくて、私なんかが隣にいていいのかといつも思うような相手。
ふと、視線を感じて正面を向く目の前の鏡に映る蓮と目が合う。目が合うことはよくあるけど、場所が場所だけあって恥ずかしくて頬に朱がはしる。お互いタオルを巻いているとはいえ恥ずかしいものは恥ずかしい。
「レミ、またくだらないこと考えていたでしょ?」
「うっ…」
「大丈夫だよ。そんなくだらない事考えられなくなるぐらい僕がどれだけレミのこと好きか教えるから。楽しみにしててね。」
蓮はトリートメントを洗い落としながらいつも以上に艶やかに笑った。
ゾクリと背筋に寒気がはしる。でも、
「私、だって蓮のこと愛してるよ。」
「っ、レミ煽るね。この後本当に後悔しても知らないよ。」
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当分の間車の練習や、会社のガイダンスで忙しくなるので不定期再新になります。申し訳ございません<(_ _)>
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