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本編
充電したい
しおりを挟む現在私は蓮の家で横になっている。
「レミ疲れてない?大丈夫?」
「うん、大丈夫。蓮は大学行かなくてもいいの?」
「大丈夫だよ。それより今はレミ不足だからもっと触っていたいな。」
「あ、あの蓮少し苦しい…」
「そう?でもダメ。レミは昨日僕との約束やぶって僕から離れて行ったんだから。」
「うっ」
今私は横になりながら蓮に抱きしめられてる。ただ腕で抱きしめられているだけじゃなくて足も絡め捕られていて身動きが取れない。
苦しいけど顔が蓮の胸に当たっていて蓮の鼓動が聞こえて落ち着く。ただ問題があって蓮の鼓動が聞こえるぐらいくっついているという事は私の鼓動も蓮に伝わっているわけで…
クスクスッ
頭上で蓮の笑い声が聞こえる。
「レミ、心臓の音がすごいね。」
「そ、それは…」
顔が熱くなる。腕にこれでもかと力を入れて蓮から離れようとする。しかし、蓮の腕はピクリともせず私の精一杯の抵抗むなしく蓮からは離れられなかった。
「うぅ、蓮もうはなして。」
「ごめんごめん。レミがあんまりにもかわいくて。」
「ていうかここは普通蓮も緊張して鼓動が早いものじゃないのっ!!」
「僕としてはレミが近くにいてとっても落ち着くんだよ。昨日は本当にレミ不足でどうなることかと。昨日かなり荒れたんだよ僕?」
…蓮が荒れる?想像ができない、静かに怒っているところならまだしも荒れる?
「あ、レミ信じてないでしょ?僕一度キレるとヤバいんだよ。だからこれ以降はこういうことしないでね?」
「は、はい。」
蓮の笑顔怖い…
「さっき、湯船はったからお風呂入る?もう離れても大丈夫?」
「あ、あのさ蓮…」
「どうしたのレミ?」
「れ、蓮も一緒に入らない?」
「…レミ僕も男だよ?其れがどういう意味かくらいわかるよね?」
コクッ
私は顔が赤くなりながらも小さくうなずく。
「わ、わかってる。」
「ああもう本当にかわいいなっ」
蓮は私を優しく抱き上げて。お風呂場に向かった。
来たはいいもののやっぱり恥ずかしいっ!!
蓮は、特に気にしてないようで服を脱いでいく。 ちなみに今は上半身裸です。
うわっ、見た目細いのに筋肉すごい。蓮は運動得意って聞くもんなぁ。
「レミどうかしたの?」
「あ、いや、なんでもないです。」
私は蓮から急いで視線を逸らす。
「あの…蓮お願いなんだけど。は、恥ずかしいから先に入って待ってて。 」
私がそう言うと蓮は一瞬キョトンとして、少し悪い顔になる。
絶対何か企んでる!?私にはわかるあの顔はそうだ。
「……レミ服脱ぐのが恥ずかしいの?レミから誘ってきたのに。服が脱げないなら僕が脱がしてあげるよ?」
そう言って蓮はじわじわと私に近づいて来る。
「そ、そうだけどやっぱり緊張して……。蓮こっちに近づいて来ないでよ!脱げるからだから先に中で待ってて!!」
「しょうがないな、脱がす楽しみは今度にとっておくね。」
「っ!」
「それじゃぁ先に入って待ってるね。」
そう言って蓮は残りの服を脱ぎ始める。
「うわっ、待って後ろむくから!」
「何言ってるのどうせすぐに見ることになるのに。」
カラッ
蓮がお風呂場に入って行く。シャワーの音がする。
「あぅ、だ、大丈夫かな私。」
腰が抜けてしゃがみこむ。
今からこれで大丈夫かな……
私は服を脱いでタオルを巻いて全身をチェックする。
よし、大丈夫!
浴室につながるドアのドアノブに手をかける。
……あれ?このドア開けたら蓮が裸でいるんだよね?え、いきなり…いやでもさそったの私だし。いまさら無理なんて言えないし。開ける前に何か声かけるべき?何かってなんだ。女は度胸っていうしここは早く入るべきだよね。蓮のことかなり待たせてるし…
だ、大丈夫。ただ手をドアノブにかけて押すだけ。そう、たったそれだけ。がんばれ私!!
カラッ
え?いきなり手をかけていたドアが開く。あれ、私まだ開けてなっ…⁉
「レミはやくおいで。さっきからドアの曇りガラスから見えてたよ。まだ恥ずかしいの?でもダメだよ早くしないと僕がのぼせちゃうからね。おいで。」
「○×%#△??////!!」
は、裸だしっ!!まだ勇気がっ!まだお風呂にも入ってないのに顔が熱い!!でも、でもいつも以上にやばい!いつもかっこいいけどシャワーを浴びたせいで髪の毛が濡れててオールバックになってる、いつもより色気がやばい!あれだ!水も滴るいい男!
「レミ、大丈夫?」
「…………」
「…だめか。しょうがない、しっかりつかまっててね?」
体が中に浮く。
そして蓮にいわゆるお姫様抱っこをされる。一緒に住むようになってからよくされるけどいまだに恥ずかしい。ただ、このおかげで蓮の美味しいごはんになっても太らないでいる。だって、抱えられると体重がばれちゃうからいつも気にするようになりました…
蓮はいつも軽いって言ってくれて、もっと食べるように言うけどそういう問題じゃない!!
「ひゃっ、れ、蓮!」
「大丈夫だよ。一緒に入ろうねレミ。レミから誘ったんだからちゃんと責任とってね?狼を煽ったのはレミだよ。」
…やばい
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