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本編
ヤンデレスイッチ
しおりを挟む「それじゃあ今日は私が先に家を出てくから蓮は時間を空けて出てきてね。」
「わかったよ。それにしてもいつまで秘密にしてるの?僕としてはそろそろ周りに付き合ってるって言いたい気分なんだけど。最近レミが可愛いって言う男が増えてて嫌なんだよね。」
「嫉妬?」
そう私が言うと後ろから蓮の腕が回ってきて私を抱きしめる。蓮の顔が私の肩にのる。
「そうだよ。僕だけの可愛いレミを下卑た目で見て汚い声で可愛いレミの名前を呼ぶ。虫唾が走る。」
カリッ
蓮が耳を強く噛み痛みがはしる。
「いたっ!蓮っやめて!」
「ごめん。思い出したら我慢できなかった。」
ぺロッ
かじったところを今度は舐めてくる。
「んっ」
「レミ、僕以外の男に話しかけられても話したらいけないよ。」
蓮の吐息が耳にかかる。蓮の声はそこまで低くはないがよく通る声で耳元で言われるとどうしようもなくゾクゾクする。今みたいに機嫌が悪いといつもより声のトーンが下がいつも以上に脳に響く。
「そんなの無理に決まってるでしょ。蓮頭いいんだからそれくらいわかるでしょ。」
「それでもだよ。できることなら誰の目にも触れないように囲ってしまいたい。」
蓮の腕に力がこもる。
「いたっ。」
ヤバい。これは久しぶりに本気でヤバい!!蓮のヤンデレスイッチがオンにっ!最近は大丈夫だったのに、どうしよう!!
「僕はレミを独り占めしたいのに。本当なら笹川さんや早瀬さんとも話してほしくないんだよ僕。あとレミは僕より本を見るからそれも妬ける。」
恵美や雛までか。まあ、そこまで愛してくれるのは嬉しいけどそうすると私大学でぼっちになるから無理だし偶には話したいから嫌だけど。
…読書は諦めてもらうしかないな。
蓮が私の足をすくいお姫様抱っこでソファーに連れて行かれる。
ぽふっ
蓮がソファーに座り、私はその蓮の膝の上に横向きに座らせられ蓮に抱きしめられる。
「読書は諦めて。」
「わかってるよ。レミの趣味が読書で僕も助かってるし。」
「そうなの?」
「うん、これでレミの趣味が買い物やスポーツだとたくさんの人に見られて今以上に我慢できないからね。本なら電子書籍もあって家でも買えて便利だよね。あとはレミのバイトが気に食わないけど。レミ僕が養うからいい加減バイトやめない?今レミが僕に渡してくる生活費もいらないから。」
そうなのだ蓮の家に住むにあったて私も生活費を半分入れると言ったものの蓮はいくらか正確な値段を教えてくれなくて言ってくる金額は絶対に嘘だろというぐらい安い。こんなにいいところなんだから絶対にもっとするはずなのに。
「そう言うけど蓮だってよく私のバイト先に来るじゃない。」
そうなのだこれが問題なのだ。一応私が頼んだ付き合っていることは秘密にするために変装してくるもののいつかバレルのではとヒヤヒヤしている。変装は最初のデートで変装していたものと同じで初めてバイト先のカフェ木漏れ日に来たときは本当に驚いた。私のバイト先は大学からそこまで離れていなくて、偶に同じ大学の生徒も見かける。
蓮はそんな危険な所に私がバイトの日には毎日通うようにやって来るため、今では常連の1人だ。そして、変装してもなおそのイケメンオーラは隠されていなくてカフェ木漏れ日にはイケメンの常連がいると噂になり女性のお客様が増えたのは余談だ。
「だって、少しでも長くレミのこと見ていたいんだもん。当たり前でしょ。」
「どこの常識よ。」
「僕の?」
ぶれない。
「まぁ、いいけど。でも、男子とも必要最低限の会話はするから。」
「学生のうちは仕方ないか…」
学生のうちって社会人になったらどうする気なの…
「それじゃぁ、私大学行くから。いってきます。」
「うん、いってらっしゃい。」
チュックチュッ
蓮は抱えていた私の向きを変え、蓮と対面する向きにしてキスをして来た。
「んっふぁ…れ、ん」
歯列を舐めて舌を絡め取られ吸われる。背筋がゾクゾクする。
「何かあったら僕に言うんだよ。僕が消してあげるからね。」
「んっ」
「まっすぐここに帰って来てねレミ。」
そう言って蓮は私から腕を離す。
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