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本編
ディナー
しおりを挟む映画を見た後キスをして私が落ち着くまで待ちその後、二人で行きと同じく専用の入り口から出て蓮が呼んでおいたというタクシーが外に待っていてそのタクシーに乗り込み、車内ではさっきまでのことなどなっかたかのように蓮は私に話しかけてきた。
まあ、変に気を回されたり、続行されても困るから助かるけど…
私落ち着くまであんなに時間がかかったのに、なんか理不尽だ。え、どれくらい劇場に残ったのか?
…少なくとも同じ劇場にいた人が全員出て行くまでとは言っておきます。仕方ないじゃない!!私は付き合うの初めてなんです!!モテないんじゃなくていい男がいなかったんですよ!!
さて、次に私たちが来たのは私も知っている場所だった。
「luce?」
「うん、そろそろ夕ご飯の時間だからね。他のところでもよかったけど。レミも知っているところの方が楽でしょ?ここなら個室もあるしゆっくりできるからね。他のお店の方がよかった?」
「いや、私も知っているお店の方が助かるよ。気を使ってくれてありがとう蓮。それに、luceはどれも美味しかったから楽しみだよ!!美味しいものは美味しく食べたいからね!!」
「よかった。それじゃあ入ろうか」
カランカラン
「いらっしゃいませ。おや、蓮君それに黒崎様」
「こんばんは、泉さん」
「こんばんは」
「それでは予約されていた席にご案内しますね」
「ありがとうございます」
「それにしても本日はデートでしたか。黒崎様はこの前いらっしゃた時よりも美しいですね」
なんだろう、今日はさんざん蓮に褒められたけど年上の泉さんに言われるとまた違うというか…
うん、泉さん相変わらずダンディでかっこいいな。
「レミ?今何考えたの?」
「な、なんでもないですっ!!」
「おやおや、嫉妬ですか?心が狭いと嫌われますよ?蓮君もまだまだ若いですね」
「心が狭くて結構。それでもレミは僕のことを嫌わないので」
い、居た堪れない。
「さ、着きましたよ。こちらの個室でよろしいですね?」
「はい」
「…はい」
個室は、前に来た時と同じ場所だった。
ここで蓮に彼女いない理由を知っちゃたんだよね…
泉さんは個室の扉を開け、私たちは中に入った。
席に向かうと蓮が私の椅子を引いて座らせてくれた。
こういったことを一般家庭で習うか?大きくなって学んだにしても蓮の動きは流れるようで、当たり前のようにしていて付け焼刃には見えない。どこで学んだんだろう?何回かわからないけど本当に一般大学生ですか?
「それではご注文がお決まりになられたらお呼びください」
そう言い置いて泉さんは出ていく。
「レミは何が食べたい?」
蓮が私にメニューを差し出す。私もメニューを見る。この前のオムライスを食べたことにより私はluceに胃袋を握られかなり楽しみだ。
「私はパスタにしようかな」
「パスタかじゃあ俺もそうしようかな」
「蓮、パスタならどれがおすすめなの?」
「そうだな。この時季なら夏野菜のパスタかな。他のやつも美味しいけどこれは夏だけだし旬の野菜がたくさん入っていて美味しいんだ」
「夏野菜!美味しそう!」
「じゃあ、これを2つとスープやドリンクはどうする?」
「野菜の冷製スープとルイボスティーにする」
「俺もスープはそうしてコーヒーにするか。デザートはどうする?」
「そんなに頼んでいいの?」
「もちろん。これぐらいできなくてどおするの。それに稼いでるけど今のところそんなに使う所がなくてたまってるんだから有効活用しなくちゃもったいないよ。これぐらいで可愛い彼女の笑顔を見られるならお金も喜ぶよ。めんどくさくても稼いでおいてよかった。ケーキもいいけどここはジェラートも美味しいよ。」
「ジェラート!!食べたい!」
「じゃあそうしようか」
「あのさ、蓮てどこでそんな褒め殺しを学んだのかとっても不思議なんだけど?」
「母さんが女の子には優しくしなさいって小さな頃から言われてただけだよ」
「あ、生まれつきじゃないんだ」
「クスッ、流石に僕も生まれつきじゃないよ。小さな頃はレディーファーストなんか知らなくて大きくなるにつれて母さんに仕込まれたんだ」
「まさか蓮のお母さん厳しい?私なんかが彼女になって本当に大丈夫?」
「大丈夫だよ。母さんはおんなのこほしがってたから。むしろ可愛がられるよ。うざいくらい」
最後なにか呟いていたが声が小さくて聞こえなかった。
「…蓮?」
「ん?何でもないよ。それじゃあ頼もうか」
「!うんっ!!」
早く食べたい!!
ボソッ
「レミは単純で可愛いな」
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