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本編
猫たちに貢ぎます
しおりを挟むレミと蓮は少しの間沈黙していた。蓮の発言により精神的ダメージをくらいなかなか復活できなかった。その間も蓮は笑顔でレミの事を眺めていた。
しかし、蓮が「折角の美味しい料理が冷めて不味くなるよ」と言い、蓮は急いで挨拶をして食べた。
パンケーキはふわふわしていてとても美味しい。ホイップと一緒にかかっているベリーのソースの甘酸っぱさのおかげで何皿でも食べられる(確信)。ラテアートができるだけ崩れない様にでもホイップも上手く飲むのが大変だ。まあ、結局全部飲んじゃうけどかわいいラテアートが崩れていくのがかわいそうで飲みにくい。うぅ…
「レミ、オプションで猫たちにあげるおやつが何種類かあるよ?他にも猫じゃらしとかもあるみたい。やる?」
蓮の話を聞いていたのかレミの膝の上を陣取っていた、猫の輝いた目が私のことを見つめてきた。
くっ、そんな瞳で見られたらやるしかないだろ!
「もちろん、やるしかないじゃない!」
「レミ、本当に猫のこと大好きなんだね」
「うぅ、だってこんなにふわふわしていて可愛いんだよ?猫以上に可愛いのなんていないよ。あ、でも犬もいいよね」
「うん、レミは一生猫たちに勝てないね。でもそこまで言うんだねレミ?僕嫉妬してるんだけど猫たちに」
うん、確かに勝てる気がしない。自分で言うのはなんですが、おっしゃる通りです。
というか、動物にまで嫉妬するの?何か蓮の後ろから冷気と黒いオーラが…
さっきまで蓮の近くにいた猫たちがものすごい速さで走って蓮から逃げっていったけど?!
「「ごちそうさまです」」
ランチを食べ終わり、私も猫にあげるおやつを見ることにした。
「え、猫のおやつってこんなに種類あるの?」
「そうみたいだね、マカロンなんかもあるみたいだよ」
マカロンですか!?確かに犬猫用のケーキがあることは知っていましたが、オプションの欄に載っているおやつの写真は本当に私達が食べているものと変わらない見た目で驚きました。クオリティが高い。ペット用のケーキなので私達、人間の材料とは違う筈なのに見た目は私達が食べているものと変わらない見た目です。
「これのおやつをいつも食べてると思うと私よりいい生活してますね。羨ましい。私も来世はニャン生がいいなって本気で思いました。あ、野良じゃなくて優しい人に飼われたいです。」
「レミが来世猫なら僕も猫になろうかな、そうすればまた付き合えるからね。あ、でも飼い主になってドロドロに甘やかして僕なしじゃあ生きられないようにするのもいいかな。いや、でも人と猫じゃあ寿命の問題があるのか…ブツブツ……」
なんか、発言がやばいです。
たまに出てくるこの危ない発言どうにかならないかな……
私の事を好きだからここまで危ない考えをすると思えば嬉しいと思うけど、まだ慣れてないから驚くことがある。
「まぁそれは置いておいて、猫たちのおやつ注文する?」
「する!何が良いかな~?あ、あと猫じゃらしもやってみたい!」
「レミ、決まった?」
「うん!」
「じゃあ注文しようか。すみません」
そう言って蓮は近くの店員に声をかけた。
「お待たせしました。何か御用でしょか?」
「この、猫用のおやつのマカロンとカップケーキをお願いします。それから猫じゃらしも」
「かしこまりました。少々お待ちください」
そう言って店員は戻って行った。
「レミ楽しそうだね」
「もちろん!私犬や猫が小さな頃から好きで飼いたかったんだけど親がアレルギー持ちで飼えなかったのよね」
「そうなの?」
「うん、だから猫に餌あげるの今日が初めてなの」
「じゃあ、将来僕達が結婚したら猫か犬飼う?両方でもいいし。知り合いにトレーナーもいるよ?だから結婚しよう?まぁ、僕よりペットを優先したらそれなりの罰はあるけどね…」
「本当に!?……って私達まだ、付き合って一ヶ月もたってないよね?!なのに結婚なんてわからないよ⁉しかも罰ってなに?」
「レミ大きな声で罰なんて言っちゃあ駄目だよ?目立つからね?でも、だいぶ惹かれたんじゃないレミ?」
誰のせいだ!!誰の!!
確かに、今のはかなり迷った。冬の寒い時に猫と炬燵もしてみたいし、犬が子供の面倒みてるのもとっても可愛いんだよな~
でも、それで蓮のこと忘れたらやばいけど…
そんな事を考えている間に先程注文を頼んだ店員が注文品を持って私達が座っている所にやって来た。
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