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本編
当日です!
しおりを挟むとうとう決戦の土曜日です!決戦の準備は万全です!
なんて言う現実逃避はやめて、今日は蓮との初デートの日です。
前回のランチはノーカンです。
女子会の後から2人には隠しておかなくて良くなり。恋愛に関して先輩な2人からアドバイスを貰うようになりました。
デートに着ていく服もどういったものがいいのか聞きました。
基本友達と遊ぶ時はパンツが多いのでスカートやワンピースいつも着ない服が多くて恥ずかしいです。
さて、相談をして決めたコーデは、白の膝丈シフォンワンピース
に白のサンダル、花飾りの着いたビーチハットで髪型はサイドにゆるふわの三つ編み、メイクはナチュラルで薄いピンクのリップがポイントだそうです。
髪型とメイクを2人が教えてくれたのは助かりましたが、当の本人である私よりも2人の方が力が入っていて怖かったです。
私が上手くできたと思っても、2人のチェックは厳しくて、デートに行く前に疲れて倒れるんじゃないかと、本気で思いました。
こほんっ、まぁもうそれは終わったことです。
予定では、あともう少しで蓮が私の住んでいる、マンション前に迎えに来ます。
そわそわっ、そわそわっ
まだかな?まだかな? やっぱり緊張しますね。
私は家で待っているだけなので何処かで待ち合わせとは違うけど
ドキドキします。人生初めてのデートです!
~~♪♪
携帯がなりました!画面には蓮の名前が映っています。
私は画面をスライドしてでた。
『もしもしレミ?マンションの前に着いたけど準備は出来た?』
「うん、大丈夫だよ!」
『そう、それじゃあで今から行くから』
「はーい」
私は荷物の入ったカバンを持ち、玄関へ向かった。
カバンの中にはお財布も入っている。必要無いとは言われたけど、やっぱり心配なので、持って行くことにした。
ピンポーン
インターホンが鳴る。
「レミ着いたよ」
「わかったよ。今開けるね」
ガチャ
扉を開けた私の目の前には明るい茶髪に黒縁メガネをした少し服を着崩した男性がいた。
誰?
「レミどうしたの?大丈夫?」
蓮の声がした。目の前の男性から。
え、まさか…
「あ、だ、大丈夫です?まさかあなた蓮なの?」
「そうだよ。気が付かなかったでしょ?」
「うん。別人みたい。髪の色にしても眼鏡にしても。いつもと服装も違うし」
蓮は基本的にシンプルで大人の様な雰囲気な服を着ている。
「髪はウィッグで眼鏡は伊達眼鏡。服は今日みたいな知り合いに気が付かれないようにしたいときようにいつもとは全く違う雰囲気のをいくつか持ってるんだ」
「…大変だね」
「うん、まぁね。それはそうとレミ、そのワンピース似合ってるね。とっても可愛いよ、いつも大学だとパンツや、ガウチョパンツが多いから新鮮だね。でも、大学では今までのままでいてね?あんまり露出すると変な虫が付きやすくなるから。付くと僕正気保っている自信無いから。いいね?」
「は、はい」
虫、むしってあの、自分が好意を向けてる人に群がって来る人達のことですよね?え?此処は虫の意味に気が付かないで、天然を発揮するところ?いや、さすがに現代人で知らない人は、え?ヒロインなら、有り得る?えぇと、知っててすみません?
じゃなくて「正気」ってえ?いや、流石にないから仲のいい男子はいるけど、私の自慢はさらさらな髪の毛ぐらいしかチャームポイントがありません!
「さ、それじゃあ初めてのデートへ行こうかお姫様?」
ニコッ
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