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本編
腹黒の取り扱い説明書はどこですか?
しおりを挟む「ただいま~」
色々と濃かったがそんな今日もも終わり家に帰宅した。
大学に入るにあたり、家族から離れ一人暮しをすることにした。
ドアに鍵をかけて靴を脱ぎ、服を部屋着に着替えた。
部屋はあまり広くないが、大学からは電車を使えば遠くもないので通学が楽なのが利点だ。
「はぁ、疲れた…」
ソファーに腰掛けて、パソコンの電源を入れる。課題で出ているレポートの締め切りが近いため早く書き上げなくてはいけないのだ。
カタカタ…
~♫
突然携帯が鳴った、画面には神月蓮の名前が写っていた。
でたくはないが、でなかった時が怖いので恐る恐る手に取り、でることにした。
「も、もしも?」
「あぁ、やっとでた。でなかったら明日大学で直接会いに行こうかと「い、いいです!私なんかの為にわざわざ来なくても、早くでなくて、申し訳ありませんでした。」そう。これからは早く出てくれると助かるな?」
「う…そ…それで、ご用件は?」
「とりあえず、僕相手に、敬語を使うのやめてもらえる?同い年なんだからね?
それから、名前だけど、蓮でいいって言ったよね?」
「え、え、でも…」
「でも?」
「いきなりですしね?」
「レミ友達相手には敬語使ってないよね?僕はレミの彼氏なのに敬語っておかしいよね?何?レミの中では彼氏は友達以下なの?」
「う、そ、それは」
「守ってくれないと、今日の事君の友達に口が滑って言うかもなぁ?おしおきするって約束だったよね?」
「はい、じゃなくて。う、うん。わかった」
「じゃあ、次は名前だね?レミ?」
「れ、蓮さん」
「蓮」
「れ、蓮君」
「敬称はいらないよ?レミ」
「れ、蓮?」
「なに、レミ?」
「そ、それで一体何のために電話してきたの?」
「あぁ、実はレミに聞きたいことがあって。かけたんだけど、
今大丈夫?」
「大丈夫だよ。レポートも、後少しだし。」
「なら、良かった。それでレミ今度の土日のどっちか空いてる?」
そう聞かれて私は近くに置いてあったカバンから、手帳を取り出し予定を確認した。
「えっと、土曜日なら大丈夫だよ。日曜日はバイトのシフトが入っていて無理だけど」
「そっか、レミはバイトしてたんだね。」
「れ、蓮はバイトしてないの?」
「高校生の時にやってたけど今はやってないよ。代わりに高校生時代の時のお金で株を始めたけど」
「…カ、カブ?野菜のカブじゃなくて?投資の?」
「そうだよ、てっ言ってもそんなにお金かけてないけどね」
「十分すごいよ。大学二年で株なんて…」
蓮は人気者名だけあってよく話を聞く。だけど、蓮がお金持ちの家出身とは一度も聞いたことがない。つまり彼は一般の家の生まれ。特別な教育を受けたはけではなく彼自身が自ら学んでやっているということ。
わかってはいるものの天才って本当にいるんだなぁ。
「そうかな?まぁ、置いておて。土曜日なら大丈夫なんだね?」
「うん、平気だけど」
「それじゃあ、その日の10時頃に大学から少し離れた所にあるluceっていうカフェに来てもらえる?レミと話したいんだ」
「luce?」
「そう、大学からそんなに離れない所だけど、人気はそんなに無くて学生も来てないから心配しなくて大丈夫だよ。ネットで調べれば出てくるからわかんないはなしだよ?待ってるからね?」
「それじゃあ、また明日大学で会おうね?レポート頑張ってねべつに僕は君の秘密がばれても関係ないから、僕らの関係が公になるかは君次第だよ?」
そう言って蓮は、電話を切った。
画面が暗くなる。
知らず知らずのうちに、体に力が入っていたようで電話が切れたと同時に、力が抜けてソファーの背もたれに体が沈んでいった。
今わかることは、神月蓮に逆らってはいけないことだけであった。
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