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服従訓練_1
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ギガンと暖馬が同じ床で眠った日から数日間、二人は己に課せられた労働に従事していた。
一方は自分が頼りにされているということに無上の喜びを覚え、もう一方はひたすらに納期や実験データの数値に追われることに苛立ちを募らせている。
暖馬は地下実験場で戦闘シミュレーションを繰り返す。
ギガンはそれから得たデータをもとにバトルスーツ核石をチューンアップしていく。
ギガンの持つ各デバイスのリマインダーには、次のような予定が記されている。
〔雑魚兵へ配布〕
Xデーは近い。
会議を重ねていた大規模作戦、それは東都のヒーロー基地を束ねる東都ヒーロー基地管理庁を襲撃するものであった。
そこは戦いの第一線から身を引いて久しい初代ヒーロー、ディメンション・パトロールが身を置いている省庁でもある。
敵の総本山へ攻勢をかける重要作戦が教団トップから急遽打ち出され、ギガンを含めた怪人幹部はその準備に追われる羽目になっていた。
何故今になってという疑問も雑務に忙殺されている間に薄れていく。
今までのギガンであれば、文句は零すかもしれないが、何の疑念もなく命令を遂行していただろう。
だが、今のギガンには暖馬が居る。
僅かながらヒーローの力を持っていたニンゲン。
それはディメンション・パトロールから能力を貸し与えられていただけではなく、ある記憶データまで脳味噌に突っ込まれている。
ギガンは作業の合間に、そのデータの破片をふと思い出すことがあった。
『これですぐに良くなる。だが、痕は残そう。君が戦った事実まで消えるのは勿体ない。この傷がある限り、それを第三者が観測する限り、君の存在が上書きされることはない。繰り返すが、僕は今季のヒーロー隊にエレメント・シルバーが必要だと今でも信じているよ。……お疲れ様』
ディメンション・パトロールを名乗る、顔面に銀が渦巻く怪人のような何かがわざわざ口にしていた言葉。
「第三者が、観測……」
ギガンの口が無意識にその言葉を小さく復唱する。
ギガンは一瞬、自分の身体に天から伸びる見えない糸が付けられているような錯覚に陥った。
冗談じゃねえ。
ギガンはそれを振り払うように、地下へ続くエレベーターのボタンを乱暴に押す。
細かい破片が床に落ちたが、ギガンの義手は傷一つ付かなかった。
ギガンが地下の戦闘訓練場へと足を運ぶと、湿ったコンクリートの床を勢いよく駆ける足音が響く。
「博士!」
真っ黒な犬がギガン目掛けて一目散に駆け寄ってきた。
「どうでしたか? タイム縮まりましたよね!?」
ギガンには劣るが、よく鍛え上げられた身体を漆黒のバトルスーツに包んだニンゲンの男が、弾んだ声で尋ねてくる。
無駄な飾りのないフルフェイスマスクとバイザーのお陰で彼の表情は一切見えない。
だが、ギガンには中の男が今どのような顔をしているのか観ずとも分かっていた。
「ああ。無駄な動作が減ったな。どうだ、ヒーローモドキ隊員の切り心地は」
ギガンは暖馬の背後に横たわる無数の黒い骸を見下ろす。
そのどれもがギガンが試しに複製した強化バトルスーツを纏った生物兵器の成れの果てだった。
「はい、何だか自分と戦ってるみたいでヘンな感じでした。心を読まれてるみたいで気持ち悪かったです」
「そうか」
戦闘をモニタリングしていたギガンは、暖馬の動きをインプットした下級戦闘員がヒーローさながら動くところに内心舌を巻いていた。
生物兵器の中身は二つ以上の命令を同時にこなせない程度の知能指数のままだが、かえってそれが良かったのかもしれない。
野生動物のように飛び掛かることをやめ、バトルスーツの命令通りに動けばいいだけだ。
今俺はヒーローの量産に成功しつつある。
仕事に明るい兆しが見え、普段は仏頂面のギガンの口元が若干緩みかけた、その時だった。
「あのー博士ー」
「なんだ」
マスクを解除した暖馬がじれったそうにギガンを見上げる。
文字通り命がけで敵を屠った暖馬の顔にはうっすらと汗が滲み、頬も上気していた。
「俺、凄く頑張りました! いいデータ沢山取れましたよね?」
「まあ、そうだが」
「じゃあ、その、ご褒美とか、無いんですか?」
若干気まずそうにしながらも、暖馬は期待の籠った熱い眼差しでギガンを見上げている。
その姿は教え込まれた芸を一通り披露し、おやつが差し出されるのを待つ犬そのものだった。
普段であればギガンは「調子に乗るな」と一蹴したであろうが、珍しく上機嫌であったこと、それとあるものが届いたことを思い出し、暖馬の願いを跳ねのける言葉を飲み込む。
「褒美か。そうだな……。実はお前の悦びそうなものを発注しておいた」
「えっ」
「とっとと部屋に戻るぞ」
「あっ、待ってください!」
白衣を翻し、背を向けて歩き出したギガンを暖馬は晴れやかな笑顔で追いかけていった。
◆
ギガンに命じられ、暖馬は戦闘で汗ばんだ身体をシャワーできれいに洗い流すと、逸る気持ちを抑えながらギガンの自室へと戻った。
中に入ると、白衣をその辺のスツールに脱ぎ捨て、黒いTシャツにミリタリーパンツ姿のギガンが部屋の一角にあるサーバーによく似た大型の機械に核石を入れた透明なポッドを収めているところだった。
「シャワー浴びてきました」
「おう」
ギガンが振り返りもしないことが寂しく悔しい暖馬は、わざと大股でギガンに近づき、機械に覆われた横顔を至近距離で見つめ始める。
「その辺に座ってろ」
ギガンは鬱陶しそうな声を出し、片手で雑に暖馬の頭を撫でた。
「はい」
飼い主に構われたこと、正式な命令を受けたこと、その二つが洗脳電波に汚染された頭をじんじんと震わせ、脳内に幸福物質を生み出してゆく。
白衣を椅子の背もたれに掛けた暖馬は、言われた通りスツールに腰掛けた。
するとギガンは作業をやめ、ちらりと暖馬を見るとそのまま部屋の奥へと引っ込んだ。
ギガンは収納スペースの扉を開け、今日届けられたばかりの段ボール箱を小脇に抱えて戻ってきた。
「ほらよ」
ダミーの住所が書かれた伝票付きの段ボール箱は、サッカーボールが入りそうな程の正方形をしている。
「本当に俺にプレゼントくれるなんて……開けていいですか!?」
「ああ」
感涙しそうなほど極まった顔を見せた暖馬は、勢いよくガムテープの封を剥がす。
蓋を開け、紙を丸めた梱包材を退けると、そこには赤色の何かがとぐろを巻いている。
「あの、これって」
暖馬はそっとそれを掴み、自分の顔の前まで持ってきた。
どう見ても首輪だ。それ以外の何物でもない。
目線を下げると、同じ赤色のリードが梱包材の中に埋もれているのが見えた。
「お前用だ。犬を散歩させる時にはコレが必要なんだろ?」
どっかりとPC前の椅子に腰かけたギガンは足を組みながら挑発的な笑みを浮かべた。
「お、そうだ。忘れてたな」
どぎまぎしながらこちらを見る暖馬の視線に気づかないフリをしたギガンは、つい今しがた気が付いたとでも言いたげにミリタリーパンツのポケットをまさぐる。
「これもお前専用だ」
ゴルフボール大の何かが緩く放物線を描いて暖馬の方へ飛んでくる。
それを難なくキャッチした暖馬は掴んだものをまじまじと眺めた。
六角形にカットされた、つるりとした石だ。
それは普段変身しているバトルスーツの核石と瓜二つだった。
だが、その石の色は通常とは違い、玉鋼のような鈍い銀色に輝いている。
「これは……」
「カラーリングを変えるのはそこまで難しくないからな」
「俺の、為の、バトルスーツですか」
「そうだ。俺がお前をもう一度戦士にしてやる。俺だけに忠誠を誓い、俺の為だけに戦うヒーローだ。嬉しいだろ?」
ギガンの言葉に暖馬は全身の血液が沸き上がっていくような感覚を覚えた。
それがギガンの計らいに胸打たれたものから来るものか、僅かに残っていた正義の味方としての矜持から来る拒否なのか、暖馬には分からなかった。
どくどくと心臓が早鐘を打つ。
それに追い打ちをかけるように、ギガンの言葉が飛んできた。
「ソレ着て散歩行くぞ、ワン公」
つづく
一方は自分が頼りにされているということに無上の喜びを覚え、もう一方はひたすらに納期や実験データの数値に追われることに苛立ちを募らせている。
暖馬は地下実験場で戦闘シミュレーションを繰り返す。
ギガンはそれから得たデータをもとにバトルスーツ核石をチューンアップしていく。
ギガンの持つ各デバイスのリマインダーには、次のような予定が記されている。
〔雑魚兵へ配布〕
Xデーは近い。
会議を重ねていた大規模作戦、それは東都のヒーロー基地を束ねる東都ヒーロー基地管理庁を襲撃するものであった。
そこは戦いの第一線から身を引いて久しい初代ヒーロー、ディメンション・パトロールが身を置いている省庁でもある。
敵の総本山へ攻勢をかける重要作戦が教団トップから急遽打ち出され、ギガンを含めた怪人幹部はその準備に追われる羽目になっていた。
何故今になってという疑問も雑務に忙殺されている間に薄れていく。
今までのギガンであれば、文句は零すかもしれないが、何の疑念もなく命令を遂行していただろう。
だが、今のギガンには暖馬が居る。
僅かながらヒーローの力を持っていたニンゲン。
それはディメンション・パトロールから能力を貸し与えられていただけではなく、ある記憶データまで脳味噌に突っ込まれている。
ギガンは作業の合間に、そのデータの破片をふと思い出すことがあった。
『これですぐに良くなる。だが、痕は残そう。君が戦った事実まで消えるのは勿体ない。この傷がある限り、それを第三者が観測する限り、君の存在が上書きされることはない。繰り返すが、僕は今季のヒーロー隊にエレメント・シルバーが必要だと今でも信じているよ。……お疲れ様』
ディメンション・パトロールを名乗る、顔面に銀が渦巻く怪人のような何かがわざわざ口にしていた言葉。
「第三者が、観測……」
ギガンの口が無意識にその言葉を小さく復唱する。
ギガンは一瞬、自分の身体に天から伸びる見えない糸が付けられているような錯覚に陥った。
冗談じゃねえ。
ギガンはそれを振り払うように、地下へ続くエレベーターのボタンを乱暴に押す。
細かい破片が床に落ちたが、ギガンの義手は傷一つ付かなかった。
ギガンが地下の戦闘訓練場へと足を運ぶと、湿ったコンクリートの床を勢いよく駆ける足音が響く。
「博士!」
真っ黒な犬がギガン目掛けて一目散に駆け寄ってきた。
「どうでしたか? タイム縮まりましたよね!?」
ギガンには劣るが、よく鍛え上げられた身体を漆黒のバトルスーツに包んだニンゲンの男が、弾んだ声で尋ねてくる。
無駄な飾りのないフルフェイスマスクとバイザーのお陰で彼の表情は一切見えない。
だが、ギガンには中の男が今どのような顔をしているのか観ずとも分かっていた。
「ああ。無駄な動作が減ったな。どうだ、ヒーローモドキ隊員の切り心地は」
ギガンは暖馬の背後に横たわる無数の黒い骸を見下ろす。
そのどれもがギガンが試しに複製した強化バトルスーツを纏った生物兵器の成れの果てだった。
「はい、何だか自分と戦ってるみたいでヘンな感じでした。心を読まれてるみたいで気持ち悪かったです」
「そうか」
戦闘をモニタリングしていたギガンは、暖馬の動きをインプットした下級戦闘員がヒーローさながら動くところに内心舌を巻いていた。
生物兵器の中身は二つ以上の命令を同時にこなせない程度の知能指数のままだが、かえってそれが良かったのかもしれない。
野生動物のように飛び掛かることをやめ、バトルスーツの命令通りに動けばいいだけだ。
今俺はヒーローの量産に成功しつつある。
仕事に明るい兆しが見え、普段は仏頂面のギガンの口元が若干緩みかけた、その時だった。
「あのー博士ー」
「なんだ」
マスクを解除した暖馬がじれったそうにギガンを見上げる。
文字通り命がけで敵を屠った暖馬の顔にはうっすらと汗が滲み、頬も上気していた。
「俺、凄く頑張りました! いいデータ沢山取れましたよね?」
「まあ、そうだが」
「じゃあ、その、ご褒美とか、無いんですか?」
若干気まずそうにしながらも、暖馬は期待の籠った熱い眼差しでギガンを見上げている。
その姿は教え込まれた芸を一通り披露し、おやつが差し出されるのを待つ犬そのものだった。
普段であればギガンは「調子に乗るな」と一蹴したであろうが、珍しく上機嫌であったこと、それとあるものが届いたことを思い出し、暖馬の願いを跳ねのける言葉を飲み込む。
「褒美か。そうだな……。実はお前の悦びそうなものを発注しておいた」
「えっ」
「とっとと部屋に戻るぞ」
「あっ、待ってください!」
白衣を翻し、背を向けて歩き出したギガンを暖馬は晴れやかな笑顔で追いかけていった。
◆
ギガンに命じられ、暖馬は戦闘で汗ばんだ身体をシャワーできれいに洗い流すと、逸る気持ちを抑えながらギガンの自室へと戻った。
中に入ると、白衣をその辺のスツールに脱ぎ捨て、黒いTシャツにミリタリーパンツ姿のギガンが部屋の一角にあるサーバーによく似た大型の機械に核石を入れた透明なポッドを収めているところだった。
「シャワー浴びてきました」
「おう」
ギガンが振り返りもしないことが寂しく悔しい暖馬は、わざと大股でギガンに近づき、機械に覆われた横顔を至近距離で見つめ始める。
「その辺に座ってろ」
ギガンは鬱陶しそうな声を出し、片手で雑に暖馬の頭を撫でた。
「はい」
飼い主に構われたこと、正式な命令を受けたこと、その二つが洗脳電波に汚染された頭をじんじんと震わせ、脳内に幸福物質を生み出してゆく。
白衣を椅子の背もたれに掛けた暖馬は、言われた通りスツールに腰掛けた。
するとギガンは作業をやめ、ちらりと暖馬を見るとそのまま部屋の奥へと引っ込んだ。
ギガンは収納スペースの扉を開け、今日届けられたばかりの段ボール箱を小脇に抱えて戻ってきた。
「ほらよ」
ダミーの住所が書かれた伝票付きの段ボール箱は、サッカーボールが入りそうな程の正方形をしている。
「本当に俺にプレゼントくれるなんて……開けていいですか!?」
「ああ」
感涙しそうなほど極まった顔を見せた暖馬は、勢いよくガムテープの封を剥がす。
蓋を開け、紙を丸めた梱包材を退けると、そこには赤色の何かがとぐろを巻いている。
「あの、これって」
暖馬はそっとそれを掴み、自分の顔の前まで持ってきた。
どう見ても首輪だ。それ以外の何物でもない。
目線を下げると、同じ赤色のリードが梱包材の中に埋もれているのが見えた。
「お前用だ。犬を散歩させる時にはコレが必要なんだろ?」
どっかりとPC前の椅子に腰かけたギガンは足を組みながら挑発的な笑みを浮かべた。
「お、そうだ。忘れてたな」
どぎまぎしながらこちらを見る暖馬の視線に気づかないフリをしたギガンは、つい今しがた気が付いたとでも言いたげにミリタリーパンツのポケットをまさぐる。
「これもお前専用だ」
ゴルフボール大の何かが緩く放物線を描いて暖馬の方へ飛んでくる。
それを難なくキャッチした暖馬は掴んだものをまじまじと眺めた。
六角形にカットされた、つるりとした石だ。
それは普段変身しているバトルスーツの核石と瓜二つだった。
だが、その石の色は通常とは違い、玉鋼のような鈍い銀色に輝いている。
「これは……」
「カラーリングを変えるのはそこまで難しくないからな」
「俺の、為の、バトルスーツですか」
「そうだ。俺がお前をもう一度戦士にしてやる。俺だけに忠誠を誓い、俺の為だけに戦うヒーローだ。嬉しいだろ?」
ギガンの言葉に暖馬は全身の血液が沸き上がっていくような感覚を覚えた。
それがギガンの計らいに胸打たれたものから来るものか、僅かに残っていた正義の味方としての矜持から来る拒否なのか、暖馬には分からなかった。
どくどくと心臓が早鐘を打つ。
それに追い打ちをかけるように、ギガンの言葉が飛んできた。
「ソレ着て散歩行くぞ、ワン公」
つづく
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