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カウチポテト族の夜【4】
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ベルトレスパンツといえど、竜人の大きな手ではズボンの中では満足に身動きが取れない。
布越しに陰茎に触れる手の感触にどぎまぎしながら、巡は黙って横腹付近にあるアジャスターを緩めた。
「協力的で嬉しいよ」
「馬鹿力で服ダメにされたくない」
「悪かった。今度は丁寧に脱がせるから、はい、腕を上げて」
「幼稚園かよ。自分でやる」
悪態をつく巡とそれをどこか微笑ましそうに見守るクルの間には、淫靡な雰囲気などかけらもない。
そして巡がボクサーパンツ一枚になる頃には、クルは何も身に纏っていなかった。
クルの喉元から下腹部までは白い鱗が無く、代わりにカスタードクリーム色の皮膚で覆われている。
だが、優しげな色合いとは裏腹に、雄竜人の身体は巡が気おくれするほど逞しい。
目一杯手を広げて鷲掴みにしてもはみ出そうな、むっちりとし隆起した大胸筋が山として連なっており、その下にはクリームシチューのルウのように規則正しく割れた深い溝の走る腹筋があった。
横っ腹まで筋肉に覆われたぶ厚く大きな身体は、巡に自分一人ではどうあがいても太刀打ちできないと思わせるほど雄々しい。
何より目を引くのは、股間に鎮座する竜人肉棒だ。
鱗の無い真っ白な長く太い刀身には、幾本も青黒い血管が稲妻のように走っている。
ズル剝けでカリ高の先端はほんのりとサーモンピンクに色づいており、肉々しいその色は、これがただの飾りではなく生殖器であると告げているようだった。
巡が戯れに触れ、驚いたその肉棒は巨体に見合っただけの大きさを有しており、軽く見積もっても巡の三倍はありそうだ。
恐ろしいことに、まだ萎えて垂れ下がっている状態でそれだ。完全に勃ち上がったらどうなるのか。
巡はソファーの上で後退りしたくなった。
どこに出ても恥ずかしくないといった様子でクルは涅槃の如く横向きで背もたれに身体を預ける。
「威勢が良かった割には、脱ぐのが恥ずかしいのだね」
「そんなわけあるか! ……笑うなよ」
「笑わないよ」
種族差はどうしようもないものだが、それでも体躯の違いに引け目を感じているらしい巡へ、クルは諭すように落ち着いた声色で返した。
酒のせいもあってか、少し身体を揺らしながら巡はのそのそとボクサーパンツを脱いで、その辺に適当に放ってみせた。
黒く縮れた茂みの下には、立派な男根と陰嚢がぶら下がっているが、規格外の竜人雄肉棒と比べると柔く頼りなさげに見えてしまう。
巡はクルの脇で胡坐をかき、なにやら不満そうな顔で明後日の方を向いて腕組みした。
「ほら、拗ねない拗ねない」
「拗ねてない」
「よし、上に乗せてあげよう」
クルは巡の脇の下に手を入れて持ち上げ、足を伸ばしてカウチへ腰かける自分の上へ跨らせるように座らせてしまった。
ここで反発しても子供じみた真似を重ねるだけだと思った巡は、されるがままクルの上へと乗る。
ひんやりとした鱗の感触が内腿から伝わってきた。
クルが背を起こすと、巡の目の前には肉厚の胸板が壁のように迫ってくる。
おのずと顔を上げた巡は、顔を覗き込むようにしてこちらを見下ろすクルと目線がかちあった。
「竜は他の者を乗せて飛ぶことは無い、気に入った者を除いてね。君はこの世に二人と居ない竜騎士だ。誇るといい」
クルの掌が巡の背をゆっくりと摩る。
「それで喜ぶのは小学生までだよ」
いまだ口答えをする巡であったが、その言葉からは一切の棘が無くなっていた。
クルは巡の背を撫でていた腕で巡の身体を引き寄せる。
巡はクルの胸板へ顔を預けることになった。
ラバースーツに包まれているかのような、つるりとした張りのある胸板だが、その奥にある柔らかくも弾力のある筋肉が感じられる。
巡がヒトの身体に触れるのとはまた違った感覚を楽しんでいると、クルの手が背中を伝って首筋を優しく撫であげてきた。
脆い弱点でもあるそこに触れられ、巡の身体は僅かにびくつく。
竜人の手はさらに進み、その指で耳のふちをなぞり、耳たぶを擽り、慈しみを込めて円を描くようにゆっくりと顔の淵を撫でてゆく。
巡は身動ぎをして振り払いたくなるような、それでいてもっと撫でていてほしいような、照れくさくむずがゆい感覚に、わずかに息を漏らした。
クルの手が巡の顎下に入り、やんわりと上を向かせるように持ち上げる。
見つめあっていただけの先ほどとは違い、白い鱗に包まれた竜の顔が降りてきた。
巡は無言で目を閉じる。
竜人ってどんなのだろ。鱗ってどんくらい硬いのかな。
目を閉じた僅かな間、未知の感覚に思いをはせていた巡の口にひやりと硬いものが押し付けられた。
それは口を開けろと言わんばかりに押し開かれ、巡もそれに素直に従う。
冷たい口先と触れ合ったまま、口を開いた巡の咥内へ青紫色の長い舌が差し入れられた。
「んぐ……」
ヒトのものとは異なる肉厚の舌は、それで一つの生命体かのように巡の咥内を貪り始める。
クルの舌先が口蓋をなぞり、巡の舌を巻き取るかのように絡みつく。
互いに柔らかい舌を舐り合うと、口の端からくちゅ、くちゅ、と唾液が混じり合う音が鳴った。
歯列や舌裏を擦るように舐められると、巡はじわじわと体温が上がり、股間が昂り始めているのを感じずにはいられなかった。
そしてクルにとっては愛情表現を含んだ行為であったが、巡はディープキスを通り越してフェラチオでもしているかのような錯覚に陥っていた。
太く長いぬめったものを咥えさせられ、それに穴の中を好き放題されている。
既に咥内は消化器官ではなく、犯されるための肉穴と化していた。
咥内を蹂躙されているにも関わらず、クルに縋り付きたくなるような気になった。
巡は手さぐりでクルの腕に触れる。
いくら爪をたてても傷一つ付かないと思わせるほどの硬い鱗の感触。
すると、巡の咥内からずるりとクルの舌が引き抜かれた。
頬を上気させ、荒い呼吸を整える巡を見下ろすクルの目線が、巡の顔から下へ落とされる。
巡の肉棒は硬さを増して膨らみ、その存在を主張していた。
「元気でなにより」
「オヤジくせえ」
一人咥内刺激だけで身体が興奮したことが妙に気恥ずかしく、小さく悪態をつく巡だったが、クルの余裕は崩れない。
「君ばかりズルいな。私のモノも相手してくれないか」
「何言って……」
クルは自分の上から巡をやんわり退かすと、隣の座面を跳ね上げ、収納スペースから半透明のポンプボトルを取り出した。
「準備万端変態ドラゴン」
「酷いな、君の為なのに。嫌ならやめる。本当だ」
クルは空いた掌でそっと巡の亀頭を包み、触れるか触れないかの強さで撫で回した。
「う……このまま、寝られるわけないだろ……」
むず痒い快感にびくりと腰を震わせながら、巡は恨めしそうにクルを睨み上げる。
「その気持ちは、痛い程分かるよ」
長い座面の上に四つん這いで尻を向けるよう指示された巡は、一人獣じみたポーズを取らされていることに羞恥と口惜しさを覚える。
だが仕方ない。ヒトとは違う超弩級肉棒を素のまま受け入れられるはずもない。
竜人専用雌穴になるための世話を受けなくてはいけないのがもどかしかった。
そんな気持ちを知ってか知らずか、クルの掌が労わるように裸の背をゆっくりと撫でる。
その手は背骨を伝い、腰元を撫で、尻の谷間までやってくる。
普段他人が触れようがない肌の上を、竜人の手が愛猫でも撫でるかのように滑ってゆく。
尻肉を割るように入った太く無骨な指の感触が一旦消えた。
背後ではポンプが押される僅かな物音がする。
「少し冷たいかもしれないな」
その言葉と共に、ひやりとぬめるものが巡の肛門に塗布され始める。
ぐに、ぐに、と窄まった穴に寄る皺を押し伸ばすように、尻穴周りが解されていく。
「んん……」
予測のつかない他人からの刺激に、巡は思わず臀部を震わせる。
従順な獲物が見せる反応に、下準備を行う竜人の興奮も上がっていく。
きゅっと締まった穴の周りはてらてらといやらしく湿り、それは排泄孔ではなく交尾穴へと姿を変え始めていた。
クルは収納スペースからゴム手袋を取り出すと、鱗に覆われた片手に素早く装着した。
竜人特有の鋭く伸びる爪は入念に丸く削っていたが、手の表面を覆う鱗で腸に痛みを与える可能性も無ではない。
ここまでヒトに気を使っているのに、当の本人は後ろを振り返りながら「用意しすぎてて引く」などと口にしていたため、クルは巡が泣いても責めの手を緩めないことに決めた。
薄く柔らかなゴム素材に包まれた無骨な指にたっぷりとローションを塗布したクルは、体制を崩して首を後ろに向けている巡の尻たぶを軽くはたいた。
「きちんと前を向きなさい」
「怒んなよぉ」
「怒っていたらすぐに挿入している」
「げ」
ぶつぶつ零しながらも引き続き尻穴を晒す四つ足の恰好になった巡だったが、軽口を叩ける余裕があったのはここまでだった。
ほぐれつつあるに肉穴の中央へ、粘液を纏った太く長い指が押し当てられる。
ぐちゅ、と糸を引いて垂れ落ちそうなほど過剰に塗られたローションが僅かに隙間を開けた穴の中へ入り込み始めた。
門を押す異物に肉穴が応えるかのように、クルの指先が穴の中へ埋められていく。
「あっ」
己の操る玩具ではない、別の意思を持ったものが侵入する。
みっしりと閉じられた肉壁が、雄の指によってゆっくりと、だが確実に押し拡げられていく。
指が奥に進むにつれ、穴の淵から溢れたローションがぬちゅ、ぐちゅ、と下品な水音をさせた。
「うぅ……」
尻穴にみっちりと根元まで指を咥え込まされた巡は自分の指の二倍はあるそれの感触に鼓動を速めた。
そして指がゆっくりと引き抜かれ始めると、排泄時にも似た恍惚感がぞくぞくと巡の背を震わせる。
「あぁ……」
酒で赤くなった顔だが、アルコールの力ではない別の熱もが顔中に集まってくる。
肉穴からぎりぎりまで引き抜かれた指先が、先ほどより早いペースで挿入される。
「あっ……うっ……」
ぬぷっぬぷっと腸液とローションが交じり合った淫汁で光る竜人の指が、遠慮なく肉穴を穿り返し始めた。
悶え始めた巡の肉棒は既に腹に付くほど勃ち上がっており、滲んだ我慢汁で亀頭を濡らしている。
クルは指を出し入れするだけでなく、穴の奥にある凝り固まったものを肉壁越しに軽く押した。
「んおっ!?」
今までは僅かな刺激しか与えられていなかった弱点が、明確に弄られ始める。
「おや、少し尻穴を穿られた程度で、随分いい反応をするのだね」
「なっ」
「私のことを変態と呼んでくれたが、君の方がいやらしい変態ではないのかな」
「違っ、あ゛っ、そこやめろっ! あぁっ……!」
くにくにと肉壁の奥にある前立腺を指の腹で押され、もう一方の手で濡れた亀頭をくりくりと擦られ、二か所の敏感な快楽スポットを遠慮なく刺激された巡は背をのけ反らせながら嬌声を上げた。
「やめろ? そのような声で鳴かれても説得力に欠けるな」
「あっ、あ゛ぁっ、まっ……んお゛っ!」
高く上げた尻と太腿をぶるぶると震わせ、淫穴と肉棒に触れられるたびにだらしなく口を開けてよがり始めた巡の言葉には、力強さなど欠片も残っていない。
クルが指を抜くと、ぽっかりと口を開けた汁まみれの交尾穴がひくひくと物欲しそうにしながらゆっくりと口を閉じていく。
肉竿の先からは先走り液がたらりと垂れ、数滴ソファーの上に恥ずかしい染みの跡を残していた。
昂った巡の身体には薄っすらと汗が滲んでおり、すっかり発情した様子が見て取れる。
そして昂っている雄は人間一匹だけではない。
巡の痴態に劣情を搔き立てられたクルの極太肉棒もまた、熱を持ってそそり勃つまでになっていた。
快楽の波が引き切る前に、ずしりと質量のある熱く硬いものが巡の尻の谷間へ押し付けられた。
べちり、と肉と肉がぶつかる生々しい音が響く。
完全に勃ち上がった竜人肉棒は巡のものが子供サイズに見えてしまうくらい禍々しい。
まだ見ぬうちからその大きさに驚いていた巡だが、もう逃げられる猶予は残されていなかった。
膨れ上がった亀頭が淫汁でぐちょぐちょのだらしない雄穴を遠慮なく押し拡げてゆく。
「そ、そんなデカいの、やっぱ無理……」
自分とは比較にならないほどの巨根に怖気づいた巡だが、それとは裏腹にバクバクと心臓が早鐘を打ち、これからもたらされる強烈な快楽への期待に交尾穴をヒクつかせていた。
「そうかな? すっかり解れているようだが。……それに君、普段から自分で弄っているだろう。ほら、私のモノを美味そうに咥えているじゃないか」
「んお゛ぉ゛っ!」
巨根の先端を食むように肉穴が広がり、突き出た笠までもを貪欲に吞み込み始める。
指より太く、熱く、肉々しいそれに入り口付近を塞がれ、巡の口はその感覚に歓喜の喘ぎを漏らした。
──こんなので、こんなので、突かれたら、俺……。
息を荒げる巡の脳も身体も既に極太竜人肉棒に屈服させられつつあった。
「本当に無理ならここでやめよう。君はどうしたい?」
ぐりっ、ぐりっ、と肉棒で蕩けた淫穴を詰るように亀頭でかき回す。
「あ゛ぁっ……あっ……!」
「やめるかい?」
竜人は答えが分かり切った質問を雄交尾の期待が隠し切れない淫乱へ投げつける。
「や、やめ、なくて、い」
「聞こえないな。君も大人だろう? 欲しいモノくらい自分で言いなさい」
巡は獣の姿勢で伏したまま淫らな要求を口にするよう差し向けられていることに恥辱を覚えたが、それはかえって巡に興奮をもたらした。
「チンポ……」
「それが?」
「チンポ、もっと、挿れてくださいっ……!」
尻を突き出し自ら肉棒を奥まで埋めるようなはしたない動きに、クルの情欲もさらに上がっていく。
クルは力強く巡の腰を掴むと、紳士面を棄て、容赦無く腰を突き出した。
「んお゛おぉぉぉぉお゛ぉ゛ぉぉぉぉぉっっ!」
ずぷぷぷぷっ、と混ざり合った汁が怒張した極太雄肉棒によって押し出される。
硬さを増していた前立腺をごりゅごりゅと肉穴ごと抉るように亀頭が轢き、圧倒的な快楽電撃に巡は獣じみたよがり声をあげた。
直腸の奥までずっぷりと穿たれた肉槍に巡の頭はスパークし、殆ど意識を飛ばしかけていた。
だが、寝ることも許されない。視点の定まらない目でだらしなく口を半開きにしていた巡は、巨大雄肉棒がもたらす新たな刺激に叩き起こされた。
「んひい゛ぃっ……!」
ずるる、と巨根が閉まりのいい穴倉を後退する。
「もっと欲しいか」
「あ……あ˝ぁ……」
「どうなんだ」
器用にも竜の尾先が鞭のようにしなり、ぺちぺちと巡の尻肉を嬲っていく。
「ほしい、です……めちゃくちゃにしてくださいっ……!」
まともに機能しなくなった巡の脳は口から欲望を垂れ流すよう命令する。
「分かったよ変態ニンゲン君」
からかいを含んだ低い声が巡の耳朶を擽る。
だが、何を言われているのか理解する前に、巡への猛攻が開始された。
「あっあっぁぁっ! んおお゛っ! あぁあぁっ! ああ゛っっ! あ゛あぁぁっ!」
クルは激しい腰遣いでがちがちに猛った極太肉槍を根本まで押し込んでは引き、蕩けた肉壺へねじ込んでゆく。
その度にぐぽっぐぽっぐぽっぐぽっ、と淫液の交わる水音が鳴り、クルの肌と巡の尻肉とがぶつかり合う乾いた音も響かせた。
クルに内側から身体を揺さぶられる度、巡のいきり勃っている肉棒と陰嚢もぶるんぶるんと揺れ、竿の先から滲み出た淫汁を座面に撒き散らしてゆく。
「おほぉお゛ぉおぉぉっっ! ひぐう゛ぅぅぅぅっっっ!」
度重なる雌絶頂の波に溺れつつある巡は、汗だくになりながら喘いでいる。
濃縮された幸福感は劇薬となり、巡の脳を焼いていく。
目の端に涙を溜め口元から涎を垂らした面構えは、巡本人でさえ知り得ぬ淫猥な表情だった。
「でるっ、でるぅぅぅぅぅっっ! いぐぅ゛ぅぅぅぅっ!」
どんどんせり上がる白い溶岩の噴射はもう抑えられない。巡はクルに突かれながらびゅっびゅっと座面へ粘ついた精液をぶちまける。
それに呼応するように、規格外の肉棒を呑み込んでいた淫穴がきゅっと窄まった。
「んうっ……」
全てを絞り尽くすような強い吸引に、流石の竜人も眉根に皺が寄る。
ただでさえ狭く小さなニンゲンの肉穴に締め付けられ、クルの射精欲もぐんぐんと上り詰めてゆく。
限界へ達してなお終わらない雌絶頂に喘ぐ雄と、果ての近い雄との、荒い息遣いが重なる。
「私も、そろそろ、イくかな……」
クルは低く掠れた声でそう呟くと、巡の腰を掴み直し、目一杯腰を引き寄せる。
それと同時に今までで一番深く、暴発寸前の巨大肉砲塔を突き立てた。
「ひぎぃいぃいぃいぃっっ!?」
強烈な一撃に巡は犬のように舌を突き出しながら仰け反る。
「うっ、くっ……」
苦悶にも似た表情を浮かべたクルは、欲望のまま巡の中へ白濁液を発射した。
それは最早射精というより放水であり、どろどろの熱い水流が大量に肉壺へ注ぎ込まれていく。
「お゛っ……」
腸壁を熱流が打つ感覚に、快楽と竜人肉棒に打ちのめされた巡が僅かに喘ぐ。
長い射精も終わり、クルが腰を引くとぐぽっという音共にぬらぬらとした肉棒が抜き出された。
「あ゛……ぁ……」
クルの眼下にはぽっかりと口を開けた交尾穴からとろとろと精液を垂れ流し、竿の先からは透明な液をじょろじょろと漏らしながら小刻みに震えて横たわる哀れなニンゲンの姿だけがあった。
つづく
布越しに陰茎に触れる手の感触にどぎまぎしながら、巡は黙って横腹付近にあるアジャスターを緩めた。
「協力的で嬉しいよ」
「馬鹿力で服ダメにされたくない」
「悪かった。今度は丁寧に脱がせるから、はい、腕を上げて」
「幼稚園かよ。自分でやる」
悪態をつく巡とそれをどこか微笑ましそうに見守るクルの間には、淫靡な雰囲気などかけらもない。
そして巡がボクサーパンツ一枚になる頃には、クルは何も身に纏っていなかった。
クルの喉元から下腹部までは白い鱗が無く、代わりにカスタードクリーム色の皮膚で覆われている。
だが、優しげな色合いとは裏腹に、雄竜人の身体は巡が気おくれするほど逞しい。
目一杯手を広げて鷲掴みにしてもはみ出そうな、むっちりとし隆起した大胸筋が山として連なっており、その下にはクリームシチューのルウのように規則正しく割れた深い溝の走る腹筋があった。
横っ腹まで筋肉に覆われたぶ厚く大きな身体は、巡に自分一人ではどうあがいても太刀打ちできないと思わせるほど雄々しい。
何より目を引くのは、股間に鎮座する竜人肉棒だ。
鱗の無い真っ白な長く太い刀身には、幾本も青黒い血管が稲妻のように走っている。
ズル剝けでカリ高の先端はほんのりとサーモンピンクに色づいており、肉々しいその色は、これがただの飾りではなく生殖器であると告げているようだった。
巡が戯れに触れ、驚いたその肉棒は巨体に見合っただけの大きさを有しており、軽く見積もっても巡の三倍はありそうだ。
恐ろしいことに、まだ萎えて垂れ下がっている状態でそれだ。完全に勃ち上がったらどうなるのか。
巡はソファーの上で後退りしたくなった。
どこに出ても恥ずかしくないといった様子でクルは涅槃の如く横向きで背もたれに身体を預ける。
「威勢が良かった割には、脱ぐのが恥ずかしいのだね」
「そんなわけあるか! ……笑うなよ」
「笑わないよ」
種族差はどうしようもないものだが、それでも体躯の違いに引け目を感じているらしい巡へ、クルは諭すように落ち着いた声色で返した。
酒のせいもあってか、少し身体を揺らしながら巡はのそのそとボクサーパンツを脱いで、その辺に適当に放ってみせた。
黒く縮れた茂みの下には、立派な男根と陰嚢がぶら下がっているが、規格外の竜人雄肉棒と比べると柔く頼りなさげに見えてしまう。
巡はクルの脇で胡坐をかき、なにやら不満そうな顔で明後日の方を向いて腕組みした。
「ほら、拗ねない拗ねない」
「拗ねてない」
「よし、上に乗せてあげよう」
クルは巡の脇の下に手を入れて持ち上げ、足を伸ばしてカウチへ腰かける自分の上へ跨らせるように座らせてしまった。
ここで反発しても子供じみた真似を重ねるだけだと思った巡は、されるがままクルの上へと乗る。
ひんやりとした鱗の感触が内腿から伝わってきた。
クルが背を起こすと、巡の目の前には肉厚の胸板が壁のように迫ってくる。
おのずと顔を上げた巡は、顔を覗き込むようにしてこちらを見下ろすクルと目線がかちあった。
「竜は他の者を乗せて飛ぶことは無い、気に入った者を除いてね。君はこの世に二人と居ない竜騎士だ。誇るといい」
クルの掌が巡の背をゆっくりと摩る。
「それで喜ぶのは小学生までだよ」
いまだ口答えをする巡であったが、その言葉からは一切の棘が無くなっていた。
クルは巡の背を撫でていた腕で巡の身体を引き寄せる。
巡はクルの胸板へ顔を預けることになった。
ラバースーツに包まれているかのような、つるりとした張りのある胸板だが、その奥にある柔らかくも弾力のある筋肉が感じられる。
巡がヒトの身体に触れるのとはまた違った感覚を楽しんでいると、クルの手が背中を伝って首筋を優しく撫であげてきた。
脆い弱点でもあるそこに触れられ、巡の身体は僅かにびくつく。
竜人の手はさらに進み、その指で耳のふちをなぞり、耳たぶを擽り、慈しみを込めて円を描くようにゆっくりと顔の淵を撫でてゆく。
巡は身動ぎをして振り払いたくなるような、それでいてもっと撫でていてほしいような、照れくさくむずがゆい感覚に、わずかに息を漏らした。
クルの手が巡の顎下に入り、やんわりと上を向かせるように持ち上げる。
見つめあっていただけの先ほどとは違い、白い鱗に包まれた竜の顔が降りてきた。
巡は無言で目を閉じる。
竜人ってどんなのだろ。鱗ってどんくらい硬いのかな。
目を閉じた僅かな間、未知の感覚に思いをはせていた巡の口にひやりと硬いものが押し付けられた。
それは口を開けろと言わんばかりに押し開かれ、巡もそれに素直に従う。
冷たい口先と触れ合ったまま、口を開いた巡の咥内へ青紫色の長い舌が差し入れられた。
「んぐ……」
ヒトのものとは異なる肉厚の舌は、それで一つの生命体かのように巡の咥内を貪り始める。
クルの舌先が口蓋をなぞり、巡の舌を巻き取るかのように絡みつく。
互いに柔らかい舌を舐り合うと、口の端からくちゅ、くちゅ、と唾液が混じり合う音が鳴った。
歯列や舌裏を擦るように舐められると、巡はじわじわと体温が上がり、股間が昂り始めているのを感じずにはいられなかった。
そしてクルにとっては愛情表現を含んだ行為であったが、巡はディープキスを通り越してフェラチオでもしているかのような錯覚に陥っていた。
太く長いぬめったものを咥えさせられ、それに穴の中を好き放題されている。
既に咥内は消化器官ではなく、犯されるための肉穴と化していた。
咥内を蹂躙されているにも関わらず、クルに縋り付きたくなるような気になった。
巡は手さぐりでクルの腕に触れる。
いくら爪をたてても傷一つ付かないと思わせるほどの硬い鱗の感触。
すると、巡の咥内からずるりとクルの舌が引き抜かれた。
頬を上気させ、荒い呼吸を整える巡を見下ろすクルの目線が、巡の顔から下へ落とされる。
巡の肉棒は硬さを増して膨らみ、その存在を主張していた。
「元気でなにより」
「オヤジくせえ」
一人咥内刺激だけで身体が興奮したことが妙に気恥ずかしく、小さく悪態をつく巡だったが、クルの余裕は崩れない。
「君ばかりズルいな。私のモノも相手してくれないか」
「何言って……」
クルは自分の上から巡をやんわり退かすと、隣の座面を跳ね上げ、収納スペースから半透明のポンプボトルを取り出した。
「準備万端変態ドラゴン」
「酷いな、君の為なのに。嫌ならやめる。本当だ」
クルは空いた掌でそっと巡の亀頭を包み、触れるか触れないかの強さで撫で回した。
「う……このまま、寝られるわけないだろ……」
むず痒い快感にびくりと腰を震わせながら、巡は恨めしそうにクルを睨み上げる。
「その気持ちは、痛い程分かるよ」
長い座面の上に四つん這いで尻を向けるよう指示された巡は、一人獣じみたポーズを取らされていることに羞恥と口惜しさを覚える。
だが仕方ない。ヒトとは違う超弩級肉棒を素のまま受け入れられるはずもない。
竜人専用雌穴になるための世話を受けなくてはいけないのがもどかしかった。
そんな気持ちを知ってか知らずか、クルの掌が労わるように裸の背をゆっくりと撫でる。
その手は背骨を伝い、腰元を撫で、尻の谷間までやってくる。
普段他人が触れようがない肌の上を、竜人の手が愛猫でも撫でるかのように滑ってゆく。
尻肉を割るように入った太く無骨な指の感触が一旦消えた。
背後ではポンプが押される僅かな物音がする。
「少し冷たいかもしれないな」
その言葉と共に、ひやりとぬめるものが巡の肛門に塗布され始める。
ぐに、ぐに、と窄まった穴に寄る皺を押し伸ばすように、尻穴周りが解されていく。
「んん……」
予測のつかない他人からの刺激に、巡は思わず臀部を震わせる。
従順な獲物が見せる反応に、下準備を行う竜人の興奮も上がっていく。
きゅっと締まった穴の周りはてらてらといやらしく湿り、それは排泄孔ではなく交尾穴へと姿を変え始めていた。
クルは収納スペースからゴム手袋を取り出すと、鱗に覆われた片手に素早く装着した。
竜人特有の鋭く伸びる爪は入念に丸く削っていたが、手の表面を覆う鱗で腸に痛みを与える可能性も無ではない。
ここまでヒトに気を使っているのに、当の本人は後ろを振り返りながら「用意しすぎてて引く」などと口にしていたため、クルは巡が泣いても責めの手を緩めないことに決めた。
薄く柔らかなゴム素材に包まれた無骨な指にたっぷりとローションを塗布したクルは、体制を崩して首を後ろに向けている巡の尻たぶを軽くはたいた。
「きちんと前を向きなさい」
「怒んなよぉ」
「怒っていたらすぐに挿入している」
「げ」
ぶつぶつ零しながらも引き続き尻穴を晒す四つ足の恰好になった巡だったが、軽口を叩ける余裕があったのはここまでだった。
ほぐれつつあるに肉穴の中央へ、粘液を纏った太く長い指が押し当てられる。
ぐちゅ、と糸を引いて垂れ落ちそうなほど過剰に塗られたローションが僅かに隙間を開けた穴の中へ入り込み始めた。
門を押す異物に肉穴が応えるかのように、クルの指先が穴の中へ埋められていく。
「あっ」
己の操る玩具ではない、別の意思を持ったものが侵入する。
みっしりと閉じられた肉壁が、雄の指によってゆっくりと、だが確実に押し拡げられていく。
指が奥に進むにつれ、穴の淵から溢れたローションがぬちゅ、ぐちゅ、と下品な水音をさせた。
「うぅ……」
尻穴にみっちりと根元まで指を咥え込まされた巡は自分の指の二倍はあるそれの感触に鼓動を速めた。
そして指がゆっくりと引き抜かれ始めると、排泄時にも似た恍惚感がぞくぞくと巡の背を震わせる。
「あぁ……」
酒で赤くなった顔だが、アルコールの力ではない別の熱もが顔中に集まってくる。
肉穴からぎりぎりまで引き抜かれた指先が、先ほどより早いペースで挿入される。
「あっ……うっ……」
ぬぷっぬぷっと腸液とローションが交じり合った淫汁で光る竜人の指が、遠慮なく肉穴を穿り返し始めた。
悶え始めた巡の肉棒は既に腹に付くほど勃ち上がっており、滲んだ我慢汁で亀頭を濡らしている。
クルは指を出し入れするだけでなく、穴の奥にある凝り固まったものを肉壁越しに軽く押した。
「んおっ!?」
今までは僅かな刺激しか与えられていなかった弱点が、明確に弄られ始める。
「おや、少し尻穴を穿られた程度で、随分いい反応をするのだね」
「なっ」
「私のことを変態と呼んでくれたが、君の方がいやらしい変態ではないのかな」
「違っ、あ゛っ、そこやめろっ! あぁっ……!」
くにくにと肉壁の奥にある前立腺を指の腹で押され、もう一方の手で濡れた亀頭をくりくりと擦られ、二か所の敏感な快楽スポットを遠慮なく刺激された巡は背をのけ反らせながら嬌声を上げた。
「やめろ? そのような声で鳴かれても説得力に欠けるな」
「あっ、あ゛ぁっ、まっ……んお゛っ!」
高く上げた尻と太腿をぶるぶると震わせ、淫穴と肉棒に触れられるたびにだらしなく口を開けてよがり始めた巡の言葉には、力強さなど欠片も残っていない。
クルが指を抜くと、ぽっかりと口を開けた汁まみれの交尾穴がひくひくと物欲しそうにしながらゆっくりと口を閉じていく。
肉竿の先からは先走り液がたらりと垂れ、数滴ソファーの上に恥ずかしい染みの跡を残していた。
昂った巡の身体には薄っすらと汗が滲んでおり、すっかり発情した様子が見て取れる。
そして昂っている雄は人間一匹だけではない。
巡の痴態に劣情を搔き立てられたクルの極太肉棒もまた、熱を持ってそそり勃つまでになっていた。
快楽の波が引き切る前に、ずしりと質量のある熱く硬いものが巡の尻の谷間へ押し付けられた。
べちり、と肉と肉がぶつかる生々しい音が響く。
完全に勃ち上がった竜人肉棒は巡のものが子供サイズに見えてしまうくらい禍々しい。
まだ見ぬうちからその大きさに驚いていた巡だが、もう逃げられる猶予は残されていなかった。
膨れ上がった亀頭が淫汁でぐちょぐちょのだらしない雄穴を遠慮なく押し拡げてゆく。
「そ、そんなデカいの、やっぱ無理……」
自分とは比較にならないほどの巨根に怖気づいた巡だが、それとは裏腹にバクバクと心臓が早鐘を打ち、これからもたらされる強烈な快楽への期待に交尾穴をヒクつかせていた。
「そうかな? すっかり解れているようだが。……それに君、普段から自分で弄っているだろう。ほら、私のモノを美味そうに咥えているじゃないか」
「んお゛ぉ゛っ!」
巨根の先端を食むように肉穴が広がり、突き出た笠までもを貪欲に吞み込み始める。
指より太く、熱く、肉々しいそれに入り口付近を塞がれ、巡の口はその感覚に歓喜の喘ぎを漏らした。
──こんなので、こんなので、突かれたら、俺……。
息を荒げる巡の脳も身体も既に極太竜人肉棒に屈服させられつつあった。
「本当に無理ならここでやめよう。君はどうしたい?」
ぐりっ、ぐりっ、と肉棒で蕩けた淫穴を詰るように亀頭でかき回す。
「あ゛ぁっ……あっ……!」
「やめるかい?」
竜人は答えが分かり切った質問を雄交尾の期待が隠し切れない淫乱へ投げつける。
「や、やめ、なくて、い」
「聞こえないな。君も大人だろう? 欲しいモノくらい自分で言いなさい」
巡は獣の姿勢で伏したまま淫らな要求を口にするよう差し向けられていることに恥辱を覚えたが、それはかえって巡に興奮をもたらした。
「チンポ……」
「それが?」
「チンポ、もっと、挿れてくださいっ……!」
尻を突き出し自ら肉棒を奥まで埋めるようなはしたない動きに、クルの情欲もさらに上がっていく。
クルは力強く巡の腰を掴むと、紳士面を棄て、容赦無く腰を突き出した。
「んお゛おぉぉぉぉお゛ぉ゛ぉぉぉぉぉっっ!」
ずぷぷぷぷっ、と混ざり合った汁が怒張した極太雄肉棒によって押し出される。
硬さを増していた前立腺をごりゅごりゅと肉穴ごと抉るように亀頭が轢き、圧倒的な快楽電撃に巡は獣じみたよがり声をあげた。
直腸の奥までずっぷりと穿たれた肉槍に巡の頭はスパークし、殆ど意識を飛ばしかけていた。
だが、寝ることも許されない。視点の定まらない目でだらしなく口を半開きにしていた巡は、巨大雄肉棒がもたらす新たな刺激に叩き起こされた。
「んひい゛ぃっ……!」
ずるる、と巨根が閉まりのいい穴倉を後退する。
「もっと欲しいか」
「あ……あ˝ぁ……」
「どうなんだ」
器用にも竜の尾先が鞭のようにしなり、ぺちぺちと巡の尻肉を嬲っていく。
「ほしい、です……めちゃくちゃにしてくださいっ……!」
まともに機能しなくなった巡の脳は口から欲望を垂れ流すよう命令する。
「分かったよ変態ニンゲン君」
からかいを含んだ低い声が巡の耳朶を擽る。
だが、何を言われているのか理解する前に、巡への猛攻が開始された。
「あっあっぁぁっ! んおお゛っ! あぁあぁっ! ああ゛っっ! あ゛あぁぁっ!」
クルは激しい腰遣いでがちがちに猛った極太肉槍を根本まで押し込んでは引き、蕩けた肉壺へねじ込んでゆく。
その度にぐぽっぐぽっぐぽっぐぽっ、と淫液の交わる水音が鳴り、クルの肌と巡の尻肉とがぶつかり合う乾いた音も響かせた。
クルに内側から身体を揺さぶられる度、巡のいきり勃っている肉棒と陰嚢もぶるんぶるんと揺れ、竿の先から滲み出た淫汁を座面に撒き散らしてゆく。
「おほぉお゛ぉおぉぉっっ! ひぐう゛ぅぅぅぅっっっ!」
度重なる雌絶頂の波に溺れつつある巡は、汗だくになりながら喘いでいる。
濃縮された幸福感は劇薬となり、巡の脳を焼いていく。
目の端に涙を溜め口元から涎を垂らした面構えは、巡本人でさえ知り得ぬ淫猥な表情だった。
「でるっ、でるぅぅぅぅぅっっ! いぐぅ゛ぅぅぅぅっ!」
どんどんせり上がる白い溶岩の噴射はもう抑えられない。巡はクルに突かれながらびゅっびゅっと座面へ粘ついた精液をぶちまける。
それに呼応するように、規格外の肉棒を呑み込んでいた淫穴がきゅっと窄まった。
「んうっ……」
全てを絞り尽くすような強い吸引に、流石の竜人も眉根に皺が寄る。
ただでさえ狭く小さなニンゲンの肉穴に締め付けられ、クルの射精欲もぐんぐんと上り詰めてゆく。
限界へ達してなお終わらない雌絶頂に喘ぐ雄と、果ての近い雄との、荒い息遣いが重なる。
「私も、そろそろ、イくかな……」
クルは低く掠れた声でそう呟くと、巡の腰を掴み直し、目一杯腰を引き寄せる。
それと同時に今までで一番深く、暴発寸前の巨大肉砲塔を突き立てた。
「ひぎぃいぃいぃいぃっっ!?」
強烈な一撃に巡は犬のように舌を突き出しながら仰け反る。
「うっ、くっ……」
苦悶にも似た表情を浮かべたクルは、欲望のまま巡の中へ白濁液を発射した。
それは最早射精というより放水であり、どろどろの熱い水流が大量に肉壺へ注ぎ込まれていく。
「お゛っ……」
腸壁を熱流が打つ感覚に、快楽と竜人肉棒に打ちのめされた巡が僅かに喘ぐ。
長い射精も終わり、クルが腰を引くとぐぽっという音共にぬらぬらとした肉棒が抜き出された。
「あ゛……ぁ……」
クルの眼下にはぽっかりと口を開けた交尾穴からとろとろと精液を垂れ流し、竿の先からは透明な液をじょろじょろと漏らしながら小刻みに震えて横たわる哀れなニンゲンの姿だけがあった。
つづく
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