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カウチポテト族の夜【2】
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休日の夕方、駅まで迎えに来たクルの運転する車に乗り、巡は竜の巣へ向かうことになった。
車は大小様々なビル群から離れ、段々と建物の少ない地帯へと進んでいく。
巡が地図アプリを開くと、マップには緑色が多く表示されている。
神社、寺、墓地、公園、それらの名前しか表示されなくなり、窓の外には派手な看板をつけた雑居ビルも、通行人を睥睨する厳つい高層ビルも姿を現さなくなった。
その代わりに外は大きく開けた車道と、葉の豊かな高い生垣に覆われた住宅がちらほら見えてきた。
そして一般的なヒトの住む家々と違い、白いドーム状の屋根を持った建物が木々の間から垣間見える。
自然公園とレトロフューチャーが何かのアクシデントで融合してしまった、巡はそんな印象を抱いていた。
◩
見た目はちょっと変わってるけど、中は案外フツーっぽいな。
クルに促され、連鎖するドーム状の住居に足を踏み入れた巡は、あちこち見回したい気持ちを抑えつつ、クル宅を観察している。
吹き抜けの玄関は開放的で、丸い天井は家というより公民館や自然学習に使われる建物を連想させる。
宝物でごちゃごちゃ、家丸ごと骨董市な状態を想像していた巡にとっては、白を基調とした物の少ない屋内はより不可思議に思えてきた。
「招待しておいて申し訳ないが、一緒にキッチンへ来てくれないか」
「あ、はい、勿論」
済まなそうな声を出すクルの後に続き、巡は肩にかけていた中身の詰まった保冷バッグを背負い直す。
その中にはクルに注文を受けていた背徳食物が収められていた。
丸く広い空間に大きなぴかぴかのシンクが置かれ、その真上にはガラスシェードのペンダントライト。
壁側にはコンロと大型冷蔵庫やオーブンレンジがすっきりと収まっている。
黒く装飾の無いダイニングテーブルにはなんと生花が活けられた長細い瓶まであった。
不動産屋の広告みたいだな。
巡にとっては妙に落ち着かない空間であったが、その中にひとつ、不釣り合いなものを見つけた。
農家の農協のスタンプが押された茶色い段ボール箱が、冷蔵庫の直ぐ近くにひっそりと置かれている。
それには緑と紫のインクでヤマブキイロと印刷されていた。
「あの、これが仰っていた」
「ああ。縁あってね、譲り受けたんだ」
どこを探し回っても見当たらない幻の芋を手に入れたというのに、クルは妙に難しい顔をしている。
気になるところではあるが、巡は気づかないふりをしてダイニングテーブルに荷物を置いていいか尋ねることにした。
「君は自炊するかい?」
「偶にはしますが」
「ポテトチップスを揚げたことは?」
「ないです。家で揚げ物しないですね……」
「そうか……」
竜人と人間の男二人は、エプロン姿のままコンロの前に佇む。
クルに手渡されたグレーのエプロンは大きく、巡は調理実習で親のエプロンを持たされた小学生のような格好だった。
反対にクルは白いワイシャツに黒のエプロンがいかにも料理のできそうな男の雰囲気を醸し出しているが、どうやら見た目通りにはいかないらしい。
こんな洒落たキッチンいるのか? と思った巡だが、自分も最近は湯を沸かすくらいにしかコンロの火を使っていないことを思い出し、何とも言えない苦いものが胸の内に広がる。
「実は、君が来る前に下ごしらえはしておいたんだ」
クルは大きな手で冷蔵庫を開けると、トレーを取り出してシンク脇の広いスペースへとそれを置いた。
トレーにはキッチンペーパーが敷かれ、その上にいくつもスライスされた黄色いジャガイモの円が乗っている。
「乾燥させると良い、と書かれていたのでね。これでうまく揚がるといいが」
ダイニングテーブルに置かれていたデバイスを持ってきたクルは、レシピページをスワイプしている。
「レシピ通りにやれば大丈夫だと思います」
そうだ、メシマズが生まれる原因はマニュアルに従わないことが大きい。
俺流をやらかさなきゃいいんだ、イモ揚げるだけだぞ。大丈夫、大丈夫だ。
「巡君、揚げ油の量が適宜、とあるのだが、どれ程入れればいいのだろうか」
知らねー! と軽くやけを起こしたくなった巡だが「こう、焦げ付かない感じで……」とやり過ごすことに成功した。
あぶくを出す煮えたぎった油の中に、六枚のスライスされたヤマブキイロが浮かぶ。
クルは菜箸片手にじっとその様子を見つめ、キッチンタイマーが鳴れば律儀にそれを引き上げた。それを幾度も繰り返す。
巡は揚げ物バットに置かれたポテトチップスを別のボウルに移し、シーズニングを振りかける作業に従事する。
ぱちぱちと小気味いい音が鳴るキッチンで、クルが巡の手元へ興味深そうに目線をやった。
「それが、例の無限にイける粉だね?」
「はい」
なんだそのヤバいクスリみたいな言い方は。
ニンニクや黒コショウを主体としたローカル企業のオリジナルスパイスだ。
ステーキなどの肉料理にかけることを目的として開発されたようだが、今はフライドポテトを進化させる魔法の粉として有名だった。
「あの、やっぱり岩塩とかのほうが良かったですか」
「いや、それではダメだ。私の求めているものにはならない」
「はあ」
まあ、言いたいことは分からないでもない。
高級スーパーで売ってる岩塩をまぶしたら、お上品なおポテトチップスになれるだろう。
だけど、俺もクルさんも三枚くらいで飽きそうだよな。
残念だったな、ヤマブキイロ。俺達に掴まってさ。
菜箸に動かされがさがさと擦れるチップスの音が、巡にはヤマブキイロからの文句のように聞こえてならなかった。
「時は来た。今から私は地に伏した駄竜、いや、カウチポテト族となる」
山盛りの揚げたてポテトチップスが入ったボウルを抱えたクルは神聖な祝詞でも唱えるかのように、巡へ宣言した。
……この人は大真面目なんだよな。
リビングに続くドアの前で、温めた冷凍ピザと唐揚げを乗せた皿を片手にクルを見上げる巡は笑っていいのか分からず、同じように神妙な顔を作っている。
「お供します」
「そう言ってくれると思っていた」
死地へ向かう勇者様とその仲間なら感動的な場面かもしれないが、二人はそうではない。
これから摂取しない方がいいらしいものを貪り、人生にヒントを与えてはくれなさそうな動画を見る。
最高の芋をジャンクに変えて、健康と時間を浪費する。
もしかしたら、これが地上で一番の贅沢かもしれない。その時まで巡はそう思っていた。
リビングに入ると、木目調のオーディオ機材に囲まれた大型モニターの前に、右側の座面が大きく突き出た黒いカウチソファーがあった。
大柄な種族用に造られているのか、大の人間が三人寝そべられそうで、巡にとっては横に腰掛け椅子のついたソファーベッドのように見えた。
ソファーのすぐ横には丸いサイドテーブルがあり、巡とクルはひとまずそこにジャンクフードの入った皿類を置く。
「しまった、大事なものを忘れていた。巡君、酒は呑めるかな?」
「はい」
「かけて待っていてくれ」
クルはいそいそとリビングを出ていく。
手持ち無沙汰になった巡は、コーラでいいんだけどな、と思いつつ座面の短い側に浅く腰掛け、家主の帰還を待った。
そしてものの数分もしないうちに、トレーを持ったクルが帰ってくる。
トレーには期待通り巡が持ち寄っていたコーラのペットボトルが乗っていたが、それ以外の仲間もいた。
氷が入った小さな銀のアイスペール、背の低いグラス、そして透明な液体が入った円錐型のガラス瓶。
飾り文字が華やかなラベルの文字を読み、巡は絶句する。
テキーラ。
まさか。
「作り方は調べた。往年のバーテンダーには遠く及ばないが、許してほしい」
クル的には砂糖たっぷり炭酸飲料と酒とのハイブリットは背徳度が高いのだろう。太い尻尾が僅かに揺れている。
にこにこしながらグラスに氷を入れるクルを、巡は遠い目で見つめていた。
つづく
車は大小様々なビル群から離れ、段々と建物の少ない地帯へと進んでいく。
巡が地図アプリを開くと、マップには緑色が多く表示されている。
神社、寺、墓地、公園、それらの名前しか表示されなくなり、窓の外には派手な看板をつけた雑居ビルも、通行人を睥睨する厳つい高層ビルも姿を現さなくなった。
その代わりに外は大きく開けた車道と、葉の豊かな高い生垣に覆われた住宅がちらほら見えてきた。
そして一般的なヒトの住む家々と違い、白いドーム状の屋根を持った建物が木々の間から垣間見える。
自然公園とレトロフューチャーが何かのアクシデントで融合してしまった、巡はそんな印象を抱いていた。
◩
見た目はちょっと変わってるけど、中は案外フツーっぽいな。
クルに促され、連鎖するドーム状の住居に足を踏み入れた巡は、あちこち見回したい気持ちを抑えつつ、クル宅を観察している。
吹き抜けの玄関は開放的で、丸い天井は家というより公民館や自然学習に使われる建物を連想させる。
宝物でごちゃごちゃ、家丸ごと骨董市な状態を想像していた巡にとっては、白を基調とした物の少ない屋内はより不可思議に思えてきた。
「招待しておいて申し訳ないが、一緒にキッチンへ来てくれないか」
「あ、はい、勿論」
済まなそうな声を出すクルの後に続き、巡は肩にかけていた中身の詰まった保冷バッグを背負い直す。
その中にはクルに注文を受けていた背徳食物が収められていた。
丸く広い空間に大きなぴかぴかのシンクが置かれ、その真上にはガラスシェードのペンダントライト。
壁側にはコンロと大型冷蔵庫やオーブンレンジがすっきりと収まっている。
黒く装飾の無いダイニングテーブルにはなんと生花が活けられた長細い瓶まであった。
不動産屋の広告みたいだな。
巡にとっては妙に落ち着かない空間であったが、その中にひとつ、不釣り合いなものを見つけた。
農家の農協のスタンプが押された茶色い段ボール箱が、冷蔵庫の直ぐ近くにひっそりと置かれている。
それには緑と紫のインクでヤマブキイロと印刷されていた。
「あの、これが仰っていた」
「ああ。縁あってね、譲り受けたんだ」
どこを探し回っても見当たらない幻の芋を手に入れたというのに、クルは妙に難しい顔をしている。
気になるところではあるが、巡は気づかないふりをしてダイニングテーブルに荷物を置いていいか尋ねることにした。
「君は自炊するかい?」
「偶にはしますが」
「ポテトチップスを揚げたことは?」
「ないです。家で揚げ物しないですね……」
「そうか……」
竜人と人間の男二人は、エプロン姿のままコンロの前に佇む。
クルに手渡されたグレーのエプロンは大きく、巡は調理実習で親のエプロンを持たされた小学生のような格好だった。
反対にクルは白いワイシャツに黒のエプロンがいかにも料理のできそうな男の雰囲気を醸し出しているが、どうやら見た目通りにはいかないらしい。
こんな洒落たキッチンいるのか? と思った巡だが、自分も最近は湯を沸かすくらいにしかコンロの火を使っていないことを思い出し、何とも言えない苦いものが胸の内に広がる。
「実は、君が来る前に下ごしらえはしておいたんだ」
クルは大きな手で冷蔵庫を開けると、トレーを取り出してシンク脇の広いスペースへとそれを置いた。
トレーにはキッチンペーパーが敷かれ、その上にいくつもスライスされた黄色いジャガイモの円が乗っている。
「乾燥させると良い、と書かれていたのでね。これでうまく揚がるといいが」
ダイニングテーブルに置かれていたデバイスを持ってきたクルは、レシピページをスワイプしている。
「レシピ通りにやれば大丈夫だと思います」
そうだ、メシマズが生まれる原因はマニュアルに従わないことが大きい。
俺流をやらかさなきゃいいんだ、イモ揚げるだけだぞ。大丈夫、大丈夫だ。
「巡君、揚げ油の量が適宜、とあるのだが、どれ程入れればいいのだろうか」
知らねー! と軽くやけを起こしたくなった巡だが「こう、焦げ付かない感じで……」とやり過ごすことに成功した。
あぶくを出す煮えたぎった油の中に、六枚のスライスされたヤマブキイロが浮かぶ。
クルは菜箸片手にじっとその様子を見つめ、キッチンタイマーが鳴れば律儀にそれを引き上げた。それを幾度も繰り返す。
巡は揚げ物バットに置かれたポテトチップスを別のボウルに移し、シーズニングを振りかける作業に従事する。
ぱちぱちと小気味いい音が鳴るキッチンで、クルが巡の手元へ興味深そうに目線をやった。
「それが、例の無限にイける粉だね?」
「はい」
なんだそのヤバいクスリみたいな言い方は。
ニンニクや黒コショウを主体としたローカル企業のオリジナルスパイスだ。
ステーキなどの肉料理にかけることを目的として開発されたようだが、今はフライドポテトを進化させる魔法の粉として有名だった。
「あの、やっぱり岩塩とかのほうが良かったですか」
「いや、それではダメだ。私の求めているものにはならない」
「はあ」
まあ、言いたいことは分からないでもない。
高級スーパーで売ってる岩塩をまぶしたら、お上品なおポテトチップスになれるだろう。
だけど、俺もクルさんも三枚くらいで飽きそうだよな。
残念だったな、ヤマブキイロ。俺達に掴まってさ。
菜箸に動かされがさがさと擦れるチップスの音が、巡にはヤマブキイロからの文句のように聞こえてならなかった。
「時は来た。今から私は地に伏した駄竜、いや、カウチポテト族となる」
山盛りの揚げたてポテトチップスが入ったボウルを抱えたクルは神聖な祝詞でも唱えるかのように、巡へ宣言した。
……この人は大真面目なんだよな。
リビングに続くドアの前で、温めた冷凍ピザと唐揚げを乗せた皿を片手にクルを見上げる巡は笑っていいのか分からず、同じように神妙な顔を作っている。
「お供します」
「そう言ってくれると思っていた」
死地へ向かう勇者様とその仲間なら感動的な場面かもしれないが、二人はそうではない。
これから摂取しない方がいいらしいものを貪り、人生にヒントを与えてはくれなさそうな動画を見る。
最高の芋をジャンクに変えて、健康と時間を浪費する。
もしかしたら、これが地上で一番の贅沢かもしれない。その時まで巡はそう思っていた。
リビングに入ると、木目調のオーディオ機材に囲まれた大型モニターの前に、右側の座面が大きく突き出た黒いカウチソファーがあった。
大柄な種族用に造られているのか、大の人間が三人寝そべられそうで、巡にとっては横に腰掛け椅子のついたソファーベッドのように見えた。
ソファーのすぐ横には丸いサイドテーブルがあり、巡とクルはひとまずそこにジャンクフードの入った皿類を置く。
「しまった、大事なものを忘れていた。巡君、酒は呑めるかな?」
「はい」
「かけて待っていてくれ」
クルはいそいそとリビングを出ていく。
手持ち無沙汰になった巡は、コーラでいいんだけどな、と思いつつ座面の短い側に浅く腰掛け、家主の帰還を待った。
そしてものの数分もしないうちに、トレーを持ったクルが帰ってくる。
トレーには期待通り巡が持ち寄っていたコーラのペットボトルが乗っていたが、それ以外の仲間もいた。
氷が入った小さな銀のアイスペール、背の低いグラス、そして透明な液体が入った円錐型のガラス瓶。
飾り文字が華やかなラベルの文字を読み、巡は絶句する。
テキーラ。
まさか。
「作り方は調べた。往年のバーテンダーには遠く及ばないが、許してほしい」
クル的には砂糖たっぷり炭酸飲料と酒とのハイブリットは背徳度が高いのだろう。太い尻尾が僅かに揺れている。
にこにこしながらグラスに氷を入れるクルを、巡は遠い目で見つめていた。
つづく
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