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第十三話 ジャンク
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スタイロベートから民間機で移動すると言われた時、やっとちゃんとした座席にすわって移動できると考えた俺がバカだった。
俺は今、飛ぶ格納庫の中で数体のマーキナー達と一緒にガラクタ街へと向かっている。
ただでさえデカいマーキナーだ。人間のように座席を詰めて何百人乗せるといった船は本当に限られているらしい。
通路を挟んで向かい合う形に座席が置かれ、船内は頑張っても十機乗れるかという程度の広さだ。
それでも俺からしたらだだっ広いが、スタイロベートは息苦しいですねと言っていた。
そんな不満を漏らした奴は、あの灰色機体から武装を削ったシュッとした見た目に変えている。
周りの数機も地球で見たときとは違って、変な言い方だが全員痩せこけて見えた。
武装のあるなしってデカいんだなと思っていると、はす向かいに座るマーキナーの足元に座るどデカい動物と眼が合った。
「ヴゥ……」
いまや地球で四本足の動物を見かけることは少ない。
だから今にも飛び掛かってきそうなヤギと狼のハイブリットみたいな巨謎動物に睨みつけられると、どうしていいか分からなくなる。
聞いたことないしゃがれた唸り声が背筋を寒くする。
一応スタイロベートの横は空いていたので、手荷物を枕に寝っ転がっていたのだが、さすがに上体を起こすことにした。
「アレ何」
「さあ。地球産ではないのですか?」
スタイロベートの脚部まで這っていき、小声で質問してみたが地球サブカル博士のスタイロベートも首をかしげている。
すると、それまで俯いていた飼い主の黒いモノアイ機体が突如がばっと顔を上げた。
「悪い子じゃないんです。この子は心の優しい……大人しい良い子なんです……」
めちゃくちゃ敵意を感じるんだけど。
俺の縄張り入ったら殺すぞ、みたいな眼してるし。ほぼ野犬じゃねーか。
「そうですか。念のためリードを着けてくれませんか。この子には毛皮もないので、死にやすいんです」
スタイロベートが両手で俺の胴体を持ち上げて、黒い機体に見せつける。
俺を何だと思ってんだ。
威嚇してやろうか。
「……。ニンゲン。ニンゲンは嫌いです……うるさいし……ふわふわではない……」
なんだお前、噛むぞ。
俺が黒い奴を睨みつけたら番犬もどきが牙をむき出しにした。
ごめんって。
「頭頂部はふわふわですよ。とにかく、お互いのペットを傷つけないためにも、規則は守っていただけませんか」
「……」
その後、黒い機体はめちゃくちゃブツブツ言いながらスペース野犬にリードつきの首輪をつけ、紐を握ったまま項垂れた格好に戻った。
なんていうか、マーキナーらしくない。
くたびれすぎている。
他にも二、三機乗っているが、どれも武装解除をして心ここにあらずといった様子のマーキナー達ばかりだった。
どいつも謎動物を連れていて、中にはスライムみたいな不定形のゲルを脚部の上にのせてずっとつついている奴もいて、不気味で仕方ない。
ちなみにスライム状の何かのほうに顔を向けた瞬間、にゅっと俺の腕そっくりのものを形作って手を振ってきた。
飼い主と真逆で陽側らしい。
一応手を振り返してはおいた。
「戦えなくなったマーキナーは、どうなると思いますか?」
搭乗前、ラウンジでスタイロベートから言われた言葉だ。
「どうって、解体されるとか? というか、戦って負けたらその場でスクラップだろ? 戦えないって」
「君達流に言うと心の健康を損なっている状態ですね」
「え」
マーキナーにメンタル不調とかあんのか?
考えたこともなかった。
「私にもよく分かりませんが、核に何らかの不具合が出ると、戦闘から遠ざかる傾向をみせるそうです。力のない多種族や置物を収集するようになり、ついには銃を取らなくなるとか」
「かなり病んでるな……」
いや、常に戦闘ハイの方が病んでるとも言えるけど。
「はい。未だマーキナーの核には謎が多く、彼らでさえ実用的な修理方法を編み出せてはいません。かといって処分も出来ない。人道的な意味というよりコストの問題のようですが」
こんな奴らが星を股にかけてドンパチやってるのか。
宇宙終わったな。
「それで、療養所とかに入れられるのか?」
「いいえ」
「じゃあどこに行くんだよ」
「マーキナー達の墓場、通称ガラクタ街です」
「えっと、疲れた者同士が休む用の街?」
「いえ、休めはしません。労働が待っています。彼らは戦闘で破損し、核が完全に死んだマーキナー達を再利用するための工場に送られます。他にもウェポンやスペースシップの製造など」
「地獄か」
「ジゴク?」
スタイロベートが首を傾げる。
久しぶりに見たあざとい仕草も、既に死んでいるマーキナーの格好でされると何だか可哀想に思えてきた。
「おかしいな。地球では死んだマーキナーなんかポイ捨てだったのに」
「地球は資源が豊富ですから、死体漁りなどしなくてもいいようです。カツカツになったらやるでしょうが。まあ、彼らもリサイクル工場を稼働させている程度の認識でしょう」
なんかもう俺が参りそうだ。
あいつらは何のために生きて死んでくんだろう。
何か楽しみがあるのか。
「病んだマーキナーにとっては戦闘しなくていい安息地とも言えます。ペットは一体まで持ち込み可能です。持ち前の頑丈さを活かして核が燃え尽きるまで作業に当たるんでしょう」
「……」
スタイロベートの言葉は丁寧だが、何処か棘を含んでいた。
俺にはコイツがざまあみろと言ってるように聞こえてならない。
一体マーキナーに何されたんだろう。
俺は今怨敵の死体を被って成りすます滅茶苦茶ヤバい触手生命体と一緒に旅をしている。
今更ながら病みそうだ。
「敵軍のガラクタ街に潜入し、新兵器の情報を探るのが私の仕事です」
「それを律儀にやりに行くのか」
「んー、一生君と楽しく暮らせるならそれもいいんですが、私には使命があるので。まあそれはおいおい」
コイツの怖いところは行き当たりばったりなのか用意周到なのか全く読めないところだ。
今コイツは二重の殻を被っている。
一番上の灰色は当初全く予定になかった幸運の拾い物だ。
それが無かったら、今俺とコイツはどこでどうしてるんだろう。
「心配しないで。どんなルートでも、私は必ず故郷に戻ります。君と一緒に」
「最短距離で頼む」
「了解」
スタイロベートは戯けた敬礼をした。
コイツは変なことばかり知っている。
暫くデカ謎動物と睨み合ったり謎スライムとジェスチャーゲームをしながら暇つぶしをしていると、船はガラクタ街のある星へ到着した。
各々のペットを小脇に抱えたマーキナー達と一緒に船を降りる。
俺もスタイロベートに抱えられながら外へ出た。
「うぇ」
「辛気臭いですね」
今にも雨を降らしそうな黒雲が空いっぱいに広がり、何だか金気臭い空気があたりに充満している。
職員のようなマーキナーに促され、地球にあったような何の面白みもない巨大四角の群れへ搭乗員は通された。
殺風景なターミナルの降り口を進み、待合所のようなスペースまでやってきた。
大きな遮光ガラスが付けられたそこからは、外の様子がよく見える。
見てたとしても舗装された道路くらいしかないので、つまらないったらない。
「で、これからどうすんの?」
「ひとまず私が配属される作業場へ向かう輸送機がくるまで待機です」
「大丈夫なのか、色々……」
もう俺達に自由はないんじゃないか。
そんな気さえする。
「大丈夫、私には──」
スタイロベートがそこまで言って無言になる。
ダン、ダン、と大きな何かが床を踏みしめてこちらにやってくる足音がした。
「よっ」
スタイロベートの目線の先に、巨大な腕部パーツを付けた真紫のマーキナーが片腕をあげていた。
つづく
俺は今、飛ぶ格納庫の中で数体のマーキナー達と一緒にガラクタ街へと向かっている。
ただでさえデカいマーキナーだ。人間のように座席を詰めて何百人乗せるといった船は本当に限られているらしい。
通路を挟んで向かい合う形に座席が置かれ、船内は頑張っても十機乗れるかという程度の広さだ。
それでも俺からしたらだだっ広いが、スタイロベートは息苦しいですねと言っていた。
そんな不満を漏らした奴は、あの灰色機体から武装を削ったシュッとした見た目に変えている。
周りの数機も地球で見たときとは違って、変な言い方だが全員痩せこけて見えた。
武装のあるなしってデカいんだなと思っていると、はす向かいに座るマーキナーの足元に座るどデカい動物と眼が合った。
「ヴゥ……」
いまや地球で四本足の動物を見かけることは少ない。
だから今にも飛び掛かってきそうなヤギと狼のハイブリットみたいな巨謎動物に睨みつけられると、どうしていいか分からなくなる。
聞いたことないしゃがれた唸り声が背筋を寒くする。
一応スタイロベートの横は空いていたので、手荷物を枕に寝っ転がっていたのだが、さすがに上体を起こすことにした。
「アレ何」
「さあ。地球産ではないのですか?」
スタイロベートの脚部まで這っていき、小声で質問してみたが地球サブカル博士のスタイロベートも首をかしげている。
すると、それまで俯いていた飼い主の黒いモノアイ機体が突如がばっと顔を上げた。
「悪い子じゃないんです。この子は心の優しい……大人しい良い子なんです……」
めちゃくちゃ敵意を感じるんだけど。
俺の縄張り入ったら殺すぞ、みたいな眼してるし。ほぼ野犬じゃねーか。
「そうですか。念のためリードを着けてくれませんか。この子には毛皮もないので、死にやすいんです」
スタイロベートが両手で俺の胴体を持ち上げて、黒い機体に見せつける。
俺を何だと思ってんだ。
威嚇してやろうか。
「……。ニンゲン。ニンゲンは嫌いです……うるさいし……ふわふわではない……」
なんだお前、噛むぞ。
俺が黒い奴を睨みつけたら番犬もどきが牙をむき出しにした。
ごめんって。
「頭頂部はふわふわですよ。とにかく、お互いのペットを傷つけないためにも、規則は守っていただけませんか」
「……」
その後、黒い機体はめちゃくちゃブツブツ言いながらスペース野犬にリードつきの首輪をつけ、紐を握ったまま項垂れた格好に戻った。
なんていうか、マーキナーらしくない。
くたびれすぎている。
他にも二、三機乗っているが、どれも武装解除をして心ここにあらずといった様子のマーキナー達ばかりだった。
どいつも謎動物を連れていて、中にはスライムみたいな不定形のゲルを脚部の上にのせてずっとつついている奴もいて、不気味で仕方ない。
ちなみにスライム状の何かのほうに顔を向けた瞬間、にゅっと俺の腕そっくりのものを形作って手を振ってきた。
飼い主と真逆で陽側らしい。
一応手を振り返してはおいた。
「戦えなくなったマーキナーは、どうなると思いますか?」
搭乗前、ラウンジでスタイロベートから言われた言葉だ。
「どうって、解体されるとか? というか、戦って負けたらその場でスクラップだろ? 戦えないって」
「君達流に言うと心の健康を損なっている状態ですね」
「え」
マーキナーにメンタル不調とかあんのか?
考えたこともなかった。
「私にもよく分かりませんが、核に何らかの不具合が出ると、戦闘から遠ざかる傾向をみせるそうです。力のない多種族や置物を収集するようになり、ついには銃を取らなくなるとか」
「かなり病んでるな……」
いや、常に戦闘ハイの方が病んでるとも言えるけど。
「はい。未だマーキナーの核には謎が多く、彼らでさえ実用的な修理方法を編み出せてはいません。かといって処分も出来ない。人道的な意味というよりコストの問題のようですが」
こんな奴らが星を股にかけてドンパチやってるのか。
宇宙終わったな。
「それで、療養所とかに入れられるのか?」
「いいえ」
「じゃあどこに行くんだよ」
「マーキナー達の墓場、通称ガラクタ街です」
「えっと、疲れた者同士が休む用の街?」
「いえ、休めはしません。労働が待っています。彼らは戦闘で破損し、核が完全に死んだマーキナー達を再利用するための工場に送られます。他にもウェポンやスペースシップの製造など」
「地獄か」
「ジゴク?」
スタイロベートが首を傾げる。
久しぶりに見たあざとい仕草も、既に死んでいるマーキナーの格好でされると何だか可哀想に思えてきた。
「おかしいな。地球では死んだマーキナーなんかポイ捨てだったのに」
「地球は資源が豊富ですから、死体漁りなどしなくてもいいようです。カツカツになったらやるでしょうが。まあ、彼らもリサイクル工場を稼働させている程度の認識でしょう」
なんかもう俺が参りそうだ。
あいつらは何のために生きて死んでくんだろう。
何か楽しみがあるのか。
「病んだマーキナーにとっては戦闘しなくていい安息地とも言えます。ペットは一体まで持ち込み可能です。持ち前の頑丈さを活かして核が燃え尽きるまで作業に当たるんでしょう」
「……」
スタイロベートの言葉は丁寧だが、何処か棘を含んでいた。
俺にはコイツがざまあみろと言ってるように聞こえてならない。
一体マーキナーに何されたんだろう。
俺は今怨敵の死体を被って成りすます滅茶苦茶ヤバい触手生命体と一緒に旅をしている。
今更ながら病みそうだ。
「敵軍のガラクタ街に潜入し、新兵器の情報を探るのが私の仕事です」
「それを律儀にやりに行くのか」
「んー、一生君と楽しく暮らせるならそれもいいんですが、私には使命があるので。まあそれはおいおい」
コイツの怖いところは行き当たりばったりなのか用意周到なのか全く読めないところだ。
今コイツは二重の殻を被っている。
一番上の灰色は当初全く予定になかった幸運の拾い物だ。
それが無かったら、今俺とコイツはどこでどうしてるんだろう。
「心配しないで。どんなルートでも、私は必ず故郷に戻ります。君と一緒に」
「最短距離で頼む」
「了解」
スタイロベートは戯けた敬礼をした。
コイツは変なことばかり知っている。
暫くデカ謎動物と睨み合ったり謎スライムとジェスチャーゲームをしながら暇つぶしをしていると、船はガラクタ街のある星へ到着した。
各々のペットを小脇に抱えたマーキナー達と一緒に船を降りる。
俺もスタイロベートに抱えられながら外へ出た。
「うぇ」
「辛気臭いですね」
今にも雨を降らしそうな黒雲が空いっぱいに広がり、何だか金気臭い空気があたりに充満している。
職員のようなマーキナーに促され、地球にあったような何の面白みもない巨大四角の群れへ搭乗員は通された。
殺風景なターミナルの降り口を進み、待合所のようなスペースまでやってきた。
大きな遮光ガラスが付けられたそこからは、外の様子がよく見える。
見てたとしても舗装された道路くらいしかないので、つまらないったらない。
「で、これからどうすんの?」
「ひとまず私が配属される作業場へ向かう輸送機がくるまで待機です」
「大丈夫なのか、色々……」
もう俺達に自由はないんじゃないか。
そんな気さえする。
「大丈夫、私には──」
スタイロベートがそこまで言って無言になる。
ダン、ダン、と大きな何かが床を踏みしめてこちらにやってくる足音がした。
「よっ」
スタイロベートの目線の先に、巨大な腕部パーツを付けた真紫のマーキナーが片腕をあげていた。
つづく
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