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第十二話 外殻
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まさか礼を言われるとは。
半ば強引に連れ出したような形であることは承知していたので、フタウラ君の言葉へのレスポンスが遅れてしまった。
「こちらこそ」
フタウラ君は地球脱出という目的を叶えて大満足なのかもしれない。
だが、私の願いはまだ道半ば。
マーキナーを欺き続け、無事に故郷へたどりついて初めてスタートである。
……もしかして、フタウラ君は私との約束を忘れかけているのでは?
「フタウラ君。私が君を捕まえた理由、覚えていますか」
私の肩口に腰かける生命体から物凄く大きな蒸気漏れの音がした。
「あのさー、ちょっと考えないようにしてたんだけど」
「ひょっとして、隙を見て逃亡しようと考えていませんでしたか」
「考えなかったっていうのはウソになるけど、無理だろ」
「確かに現実的ではないですね」
「自分でやっておいて何言ってんの? マーキナーの基地で頭弄られたのか?」
「いいえ」
頭部パーツに私の脳はない。ただの部品だ。
「あまりに事が上手くいきすぎるので、そろそろ何かしらのアクシデントが起こるのではないかと不安になります」
「めんどくさい性格」
フタウラ君の手がフェイスガードに触れるが、そこに私はいないので妙な悔しさを覚えた。
「俺も勢いっていうか、もう後がないからお前に乗ったけど。あのままあそこで死ぬか、よくわかんないとこで苗床になるか考えて、ぎりぎりお前のほうになった」
「そんなアダルトコミックのようなことはしません。きちんと君という生命体に敬意を払った──」
「何でもいいけど、普段どんなサイト見てんの? お前の地球観だいぶアレだし」
「アレとは」
「俺の故郷の言葉で、言いにくいことを現わすときに使える万能ワードだ」
「アレ」
よく分からないが、ちょっと責められていることは分かった。
暮れなずむ海辺で二人の将来に思いをはせるロマンティックな時間にしようと思ったのに、途中まで上手くいっていた気がするのに、潮目が変わったようだ。
「そんなことより、本当にマーキナーのほうは大丈夫なんだろうな。てか、どうやって潜入してんだ?」
「あの手この手で」
「教えろよー」
「……わかりました。一旦降りていただけますか」
私は肩の上のフタウラ君を手でそっと摘み、ゆっくりと岩肌の上に下ろした。
「私の祖先は、自らの分泌液を固めて殻を作りだすことのできる触手生物でした。その応用を見せましょう」
これをするには本当に体力が要る。
マーキナーの身体は大きいため、粘液で全身をコーティングするには大量の水分も必要とする。
私は干からびてしまうのではないかと思うくらい身をよじり、機械の身体の外側に粘液を伸ばし、インプットした形状を再現する。
「え? え?」
足元で狼狽えるフタウラ君の顔が面白い。
弾ける波がふくらはぎを濡らそうが、もうどうでもいいみたいだ。
「どうですか」
「ど、ど、どうって、誰なんだよソレ……」
「決まっているじゃないですか。私が身分を借りている諜報員ですよ」
くすんだグレーの機体、ヒトの顔に近い二つ目の頭部、砲門を背負えるよう改造した幅広の肩。
私は今支配しているブルーブラックの機体の上に、全く別人のマーキナーを被ったのだ。
奮戦虚しく水底に沈んだ彼のデータを拝借し、マーキナーの殻を完成させる。
殻はあくまで殻であるので、機体の性能が上がるわけではない。リペイントのようなものだ。
「その場で戦闘しろとでも言われない限り、私は完璧に彼として振舞えます。彼の核とメモリが爆破されていなくて本当に良かったです」
飛行能力を失って海に墜落。水に弱い核がショートし、ヒトでいうところの溺死をした諜報員に感謝しなくてはならない。
「ほんと、スパイやったら?」
目を丸くして私を見上げるフタウラ君の視線が心地よい。
まがい物の腕ではなく実の肉体で撫でまわしたい気持ちでいっぱいだ。
「何にでも変身できるというわけではありません。毛皮のある種族はまず無理です。君のような皮膚むき出しなのに一部だけ毛がある複雑怪奇な生命体はもっと」
「ヒトを化物みたいに言うなよ。俺からしたらお前の方がヤバいからな。マーキナーの天敵じゃん」
「……どうでしょうか。戦闘能力は私に依存しますし、戦えば負けます」
「そこはコピーできないんだ」
「はい。あくまで見た目だけ。でもいいですね、天敵。私はマーキナーを心の底から憎んでいますので、天敵と言われるくらい使い倒せているのなら嬉しいです」
フタウラ君の顔から血色が失せていく。
どうしてそのような顔をするんだろう。
君も私と同じくらいマーキナーのことが嫌いだと思っていたのだが。
まあいい。
きっと分かってくれる。
故郷の惨状を見てくれたら、きっと。
翌朝。
私はニンゲンの船も行き来する民間エアポートへフタウラ君を向かわせ、待機を依頼した。
基地で本来彼がすべきだったプランBの遂行を続行すると嘘をつき、船を借り受けなくてはいけない。
地球での戦力調査をあらかた終えて帰還しようとしていた灰色の彼は、敵軍の退役機体集積街への潜入を命じられていた。
本営直属の出張基地のマーキナー共は本当に機械のようで、私が帰還したことに驚きつつも、そのあとは淡々としたものだった。
暗いドーム状の作戦室内では、Uの字型になった机のまえに申し訳程度に腰かけたマーキナー達がいる。
私はUの窪みあたりの空間に立たされ、彼の仕事に私の都合を押し付けたものを口にした。
「核の機能不良に陥った者は心身の安定を図るため、小型の有機生命体を愛玩動物として飼育する傾向にあります。地球からの旅行者であるニンゲン種を一頭確保いたしました。それと共に民間機で入星します。許可を」
《承認》
《承認》
《承認》
発声するのも億劫なのか、置物達は簡単な信号を送ってきた。受信するのも煩わしい。
だが、その中で一機異質な者がいた。
机の末端に肘を付いた、なんともいけ好かない態度の機体だ。
「フ……承認」
明らかな嘲笑だ。
紫を基調にした禍々しいカラーリング、小さめに作られた細面の頭部パーツには兜のような鍬形が角のように伸びている。腕部が異常に大きく設計されており、何でも拳で破壊できそうなほどマッシブだった。
赤い光を放つデュアルアイが絶えず私を見ている。
何だこの機体は。
彼の中にロクにデータが残っていない。
私にわかることは、邪悪カラー機体が階級的には上であることだけだった。
作戦室を後にすると、なんとあの邪悪マーキナーがぴったりと後ろに張り付いてきた。
無視して歩くと、大きな腕をぶつけるようにして横に並んでくる。
「いやー計算外だったなあ。生き残っちゃったんだ、キミ」
聞き取りづらいほどの低音。
まるでヒトのような口ぶり。
マーキナーに感情の起伏があるとここまで気色悪いものなのか。
「慣れない重火器の操作は大変だったろ? 戦地での活動、最後まで抵抗してたもんな、キミ」
妙な喋り方のマーキナーだ。
はっきり言って、癇に障る。
「それにしても自信たっぷりに歩くんだな。やはり我々は戦闘を行うことで成長するということか。なあ、キミの任務、俺が変わってやってもいいぞ。つまらんだろ、下等生物と一緒にジャンクに埋もれるなんて」
「……謹んでお断りいたします」
馴れ馴れしい調子でずっと不可解なことを口走る邪悪マーキナーに私は最低限の返事をする。
「へえ。そう。断るんだ。偉くなったな。まるで別人みたいだ」
邪悪は私の肩を異様に大きい手で二度叩くように触れると、頑張れよと言って踵を返した。
まるで、別人。
妙に含みを持たせたその言葉に、私は体内に毒液を注入されたかのような錯覚を覚えた。
つづく
半ば強引に連れ出したような形であることは承知していたので、フタウラ君の言葉へのレスポンスが遅れてしまった。
「こちらこそ」
フタウラ君は地球脱出という目的を叶えて大満足なのかもしれない。
だが、私の願いはまだ道半ば。
マーキナーを欺き続け、無事に故郷へたどりついて初めてスタートである。
……もしかして、フタウラ君は私との約束を忘れかけているのでは?
「フタウラ君。私が君を捕まえた理由、覚えていますか」
私の肩口に腰かける生命体から物凄く大きな蒸気漏れの音がした。
「あのさー、ちょっと考えないようにしてたんだけど」
「ひょっとして、隙を見て逃亡しようと考えていませんでしたか」
「考えなかったっていうのはウソになるけど、無理だろ」
「確かに現実的ではないですね」
「自分でやっておいて何言ってんの? マーキナーの基地で頭弄られたのか?」
「いいえ」
頭部パーツに私の脳はない。ただの部品だ。
「あまりに事が上手くいきすぎるので、そろそろ何かしらのアクシデントが起こるのではないかと不安になります」
「めんどくさい性格」
フタウラ君の手がフェイスガードに触れるが、そこに私はいないので妙な悔しさを覚えた。
「俺も勢いっていうか、もう後がないからお前に乗ったけど。あのままあそこで死ぬか、よくわかんないとこで苗床になるか考えて、ぎりぎりお前のほうになった」
「そんなアダルトコミックのようなことはしません。きちんと君という生命体に敬意を払った──」
「何でもいいけど、普段どんなサイト見てんの? お前の地球観だいぶアレだし」
「アレとは」
「俺の故郷の言葉で、言いにくいことを現わすときに使える万能ワードだ」
「アレ」
よく分からないが、ちょっと責められていることは分かった。
暮れなずむ海辺で二人の将来に思いをはせるロマンティックな時間にしようと思ったのに、途中まで上手くいっていた気がするのに、潮目が変わったようだ。
「そんなことより、本当にマーキナーのほうは大丈夫なんだろうな。てか、どうやって潜入してんだ?」
「あの手この手で」
「教えろよー」
「……わかりました。一旦降りていただけますか」
私は肩の上のフタウラ君を手でそっと摘み、ゆっくりと岩肌の上に下ろした。
「私の祖先は、自らの分泌液を固めて殻を作りだすことのできる触手生物でした。その応用を見せましょう」
これをするには本当に体力が要る。
マーキナーの身体は大きいため、粘液で全身をコーティングするには大量の水分も必要とする。
私は干からびてしまうのではないかと思うくらい身をよじり、機械の身体の外側に粘液を伸ばし、インプットした形状を再現する。
「え? え?」
足元で狼狽えるフタウラ君の顔が面白い。
弾ける波がふくらはぎを濡らそうが、もうどうでもいいみたいだ。
「どうですか」
「ど、ど、どうって、誰なんだよソレ……」
「決まっているじゃないですか。私が身分を借りている諜報員ですよ」
くすんだグレーの機体、ヒトの顔に近い二つ目の頭部、砲門を背負えるよう改造した幅広の肩。
私は今支配しているブルーブラックの機体の上に、全く別人のマーキナーを被ったのだ。
奮戦虚しく水底に沈んだ彼のデータを拝借し、マーキナーの殻を完成させる。
殻はあくまで殻であるので、機体の性能が上がるわけではない。リペイントのようなものだ。
「その場で戦闘しろとでも言われない限り、私は完璧に彼として振舞えます。彼の核とメモリが爆破されていなくて本当に良かったです」
飛行能力を失って海に墜落。水に弱い核がショートし、ヒトでいうところの溺死をした諜報員に感謝しなくてはならない。
「ほんと、スパイやったら?」
目を丸くして私を見上げるフタウラ君の視線が心地よい。
まがい物の腕ではなく実の肉体で撫でまわしたい気持ちでいっぱいだ。
「何にでも変身できるというわけではありません。毛皮のある種族はまず無理です。君のような皮膚むき出しなのに一部だけ毛がある複雑怪奇な生命体はもっと」
「ヒトを化物みたいに言うなよ。俺からしたらお前の方がヤバいからな。マーキナーの天敵じゃん」
「……どうでしょうか。戦闘能力は私に依存しますし、戦えば負けます」
「そこはコピーできないんだ」
「はい。あくまで見た目だけ。でもいいですね、天敵。私はマーキナーを心の底から憎んでいますので、天敵と言われるくらい使い倒せているのなら嬉しいです」
フタウラ君の顔から血色が失せていく。
どうしてそのような顔をするんだろう。
君も私と同じくらいマーキナーのことが嫌いだと思っていたのだが。
まあいい。
きっと分かってくれる。
故郷の惨状を見てくれたら、きっと。
翌朝。
私はニンゲンの船も行き来する民間エアポートへフタウラ君を向かわせ、待機を依頼した。
基地で本来彼がすべきだったプランBの遂行を続行すると嘘をつき、船を借り受けなくてはいけない。
地球での戦力調査をあらかた終えて帰還しようとしていた灰色の彼は、敵軍の退役機体集積街への潜入を命じられていた。
本営直属の出張基地のマーキナー共は本当に機械のようで、私が帰還したことに驚きつつも、そのあとは淡々としたものだった。
暗いドーム状の作戦室内では、Uの字型になった机のまえに申し訳程度に腰かけたマーキナー達がいる。
私はUの窪みあたりの空間に立たされ、彼の仕事に私の都合を押し付けたものを口にした。
「核の機能不良に陥った者は心身の安定を図るため、小型の有機生命体を愛玩動物として飼育する傾向にあります。地球からの旅行者であるニンゲン種を一頭確保いたしました。それと共に民間機で入星します。許可を」
《承認》
《承認》
《承認》
発声するのも億劫なのか、置物達は簡単な信号を送ってきた。受信するのも煩わしい。
だが、その中で一機異質な者がいた。
机の末端に肘を付いた、なんともいけ好かない態度の機体だ。
「フ……承認」
明らかな嘲笑だ。
紫を基調にした禍々しいカラーリング、小さめに作られた細面の頭部パーツには兜のような鍬形が角のように伸びている。腕部が異常に大きく設計されており、何でも拳で破壊できそうなほどマッシブだった。
赤い光を放つデュアルアイが絶えず私を見ている。
何だこの機体は。
彼の中にロクにデータが残っていない。
私にわかることは、邪悪カラー機体が階級的には上であることだけだった。
作戦室を後にすると、なんとあの邪悪マーキナーがぴったりと後ろに張り付いてきた。
無視して歩くと、大きな腕をぶつけるようにして横に並んでくる。
「いやー計算外だったなあ。生き残っちゃったんだ、キミ」
聞き取りづらいほどの低音。
まるでヒトのような口ぶり。
マーキナーに感情の起伏があるとここまで気色悪いものなのか。
「慣れない重火器の操作は大変だったろ? 戦地での活動、最後まで抵抗してたもんな、キミ」
妙な喋り方のマーキナーだ。
はっきり言って、癇に障る。
「それにしても自信たっぷりに歩くんだな。やはり我々は戦闘を行うことで成長するということか。なあ、キミの任務、俺が変わってやってもいいぞ。つまらんだろ、下等生物と一緒にジャンクに埋もれるなんて」
「……謹んでお断りいたします」
馴れ馴れしい調子でずっと不可解なことを口走る邪悪マーキナーに私は最低限の返事をする。
「へえ。そう。断るんだ。偉くなったな。まるで別人みたいだ」
邪悪は私の肩を異様に大きい手で二度叩くように触れると、頑張れよと言って踵を返した。
まるで、別人。
妙に含みを持たせたその言葉に、私は体内に毒液を注入されたかのような錯覚を覚えた。
つづく
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