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第3章 飛躍編
第76話 上級生との初戦
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朝の教室、ホームルームが始まるまでのちょっとした時間。
たった一週間しか経っていないとは言っても、なんとなくそわそわして落ち着かないものなんだな。
おれが小心者なだけかな? 小・中学校はなんだかんだ休んだことが無かったし。
「かーくん、なんだかそわそわしてる?」
「え? そ、そうかな」
華歩にはお見通しらしい。
「……あ、わかった。宿題がしっかり出来てるか心配なんじゃない?」
「! ……夢里、嫌なこと思い出させてくれるな」
「えっ、あ、ごめんごめん」
大丈夫だ。宿題はなんとか間に合ったはず。
出来ていなかったら補修確定と言われているが、それはなんとか避けたい。
「おーい、お前ら席につけー。お、天野は一週間振りだな」
先生だ。
「はい、宿題はちゃんとやってきました」
「宿題? ほう、それは楽しみだな」
やべ、話の流れで余計な事を言ってしまったか。先生の目が怖い……。
朝のホームルーム、先生が話を始める。
「じゃ、先週お知らせしていた対抗戦のメンバーを発表するぞ」
対抗戦。これがみんなが言ってやつか。
「改めて説明すると今日より一週間、対抗戦という形で各学年が戦う。上級生の中には二・三年生が混合したチームもあるみたいだが、一年生は一年生だけだ。急遽決まった事だからな」
それはそうだな。二・三年生にはすでにプロ探索者チームで活動している人もいるみたいだし、連携・統率が取れているから組みやすいのだろう。
「では、このAクラス“Aチーム”」
Aチーム。これが現状のAクラスで一番のメンバーだと思って良い。
「天野、豪月、小日和、凪風、星空。以上がAチームだ」
まあ、だろうな。
「よおし、いくぞお前ら!」
「豪月……頼むからおとなしく座っててくれ」
「なんだと翼!」
「「「あははは!」」」
おれの列の一番後ろに座る豪月と、その二つ隣の凪風がいつものようなやり取りをしてクラスが賑わう。
やっぱり良いコンビだよな。
「かーくん、頑張ろうね」
「ああ」
おれも一番前で隣の席の華歩とひっそりと話す。
でもこれ……
「ひそひそ」
「ねー朝から熱いねー」
「きゃー」
おれたちの会話が意外と聞かれてるって凪風から聞いた時は、恥ずかしくて顔が爆発しそうだった。
「? どうしたの?」
まあ、目の前の華歩が良いならそれで良いか。
★
初日は二年Bクラスとの対抗戦。
一年Aクラスは全部で五チームあるが、おれたちAチーム以外は全て負けた。
さすがに二年生は伊達じゃない。
「よし、みんな準備は良いか」
「オレはばっちりだ」
「僕も大丈夫だよ」
そしておれたちは対抗戦の最終戦だ。
今は五人で円陣を組んでいる。
各々ダンジョンと同じ装備を身に付け、同じ武器を携えている。
東西対抗戦では多くの教員がつき、実際にダンジョンに潜る時と同じ装備で戦うことが認められているからだ。
「かーくん、昨日のあの武器はやっぱりまだなんだね」
「ああ、【ミリアド】はまだダンジョンでも使ったことがないんだ。今日はいつもの【サイクロソード】でいくよ」
うん、と華歩は頷く。
そして、震えているように見える夢里にも声を掛ける。
「夢里、大丈夫だ。お前なら出来る。中衛、攻撃的な“銃使い”を見せてやれ」
「翔……。うん、頑張ろう!」
夢里とグータッチを交わす。
『両チーム、整列してください』
審判員の号令で、敵チームと向かい合って中央に並ぶ。
「注目の一年生だかなんだか知らないけどなあ、やっぱり弱いじゃねえか」
早速おれの前の奴が挑発してくる。
おれと同じ一番右にいるということは、こいつがこのチームのリーダーか。
「今日は胸を借りる気持ちでやらせてもらいます」
「お、さっきまでの威勢もなくなっちまったか。これは楽勝だな。てことでよろしく」
リーダーの男は手を出してくる。そこはしっかりしてるのね。
「よろしくお願いします」
いつまでそんな上からでいられるかな。
「凪風」
「うん、わかってるよ」
おれは隣に立つ凪風と開始前の最後の確認を交わした。
おれたちは豪月を先頭に、その後ろにおれと凪風、さらに後ろに華歩と夢里という配置。
ダンジョンに潜る時と同じ、1ー2ー2の陣形だ。
両チーム配置につき、いよいよ模擬戦が行われる。
『それでは、始め!』
「むうん!」
豪月の<大地割り>だ。
相手チームに向かって地面から三角の棘が次々と突き出してくる。
「「こんなもの!」」
豪月の先制攻撃もさすがに回避される。
だが視線をおれたちから外した時点で、
<四刃の剣>
<風三剣刃>
「「ぐわあっ!」」
おれたちの攻撃は躱せない。
おれと凪風はそれぞれ先頭の二人を倒す。
「天野くん、また速くなった?」
「こっちのセリフだよ」
<スキル>の硬直時間に凪風がこちらに話しかけてくる。
余裕ってか。
「バカな!」
「嘘だろ!」
相手チームは前衛が崩れたことで中衛が出てこざるを得ない。
「くっ! これでもくらいなさい!」
中衛の人が杖に火の球を溜める。やはりあの人は魔法系職業だったか。
それならなおさら、
「相手にするのはおれたちじゃないな」
「だね」
おれたちはばっと左右に回避する。
おれたちの後方から放たれたのはその何倍もの大きさを持つ火の球。
「『上級魔法 豪火炎』!」
「ぎゃああ!」
中衛の女性が放った『火の球』は華歩の『上級魔法 豪火炎』に飲み込まれ、そのまま中衛の人に直撃する。
「ちゃんと手加減したんだけど、大丈夫かな」
「装備には魔法耐性もしっかり付いてる。大丈夫だよ」
おれは華歩の隣まで下がってきていた。
あとは任せられるからだ。
「星空!」
「うん!」
相手チーム残り二人。
そのまま向かっていく二人のうち、豪月は立ち止まって右手を大きく振りかぶり、その後ろの夢里は高く跳んだ。
「ふん!」
豪月は右手を振りかぶった拳を前方を殴るように突き出した。
<真空波>。大気を震わせて相手の防御や装甲を崩す<スキル>だ。
「これで、勝ち!」
<急所特定> <精密射撃> <三点バースト> <三点バースト>
「「のわああ!」」
宙から相手チーム二人を撃ち抜いた夢里がたんっ! と着地する。
今、<スキル>四つ出していたよな……。
『……え、えーと、一年生チームの勝ち!』
「「「うおおおー!」」」
あまりの圧倒に、観客席の生徒たちは少し間を置いて一気に盛り上がる。
「お疲れ様」
「みんなすごかったよ!」
「結構あっさりだったね」
おれ、華歩、凪風が最後を決めた二人の元に歩いていく。
「はっはっは、楽勝だったな!」
「はあー、最後緊張したー」
余裕を見せる豪月と胸を撫で下ろす夢里。
全員が全員、活躍出来たな模擬戦だったな。
「なるほど……これが注目されてる、一年……か」
あ、倒れた。
威張る気もないが、舐められたばかりでは面白くはないからな。
うちのクラスは四チームが負けてしまったものの、最後の最後に意地を見せられたと思う。
一年AクラスAチーム、初戦勝利。
たった一週間しか経っていないとは言っても、なんとなくそわそわして落ち着かないものなんだな。
おれが小心者なだけかな? 小・中学校はなんだかんだ休んだことが無かったし。
「かーくん、なんだかそわそわしてる?」
「え? そ、そうかな」
華歩にはお見通しらしい。
「……あ、わかった。宿題がしっかり出来てるか心配なんじゃない?」
「! ……夢里、嫌なこと思い出させてくれるな」
「えっ、あ、ごめんごめん」
大丈夫だ。宿題はなんとか間に合ったはず。
出来ていなかったら補修確定と言われているが、それはなんとか避けたい。
「おーい、お前ら席につけー。お、天野は一週間振りだな」
先生だ。
「はい、宿題はちゃんとやってきました」
「宿題? ほう、それは楽しみだな」
やべ、話の流れで余計な事を言ってしまったか。先生の目が怖い……。
朝のホームルーム、先生が話を始める。
「じゃ、先週お知らせしていた対抗戦のメンバーを発表するぞ」
対抗戦。これがみんなが言ってやつか。
「改めて説明すると今日より一週間、対抗戦という形で各学年が戦う。上級生の中には二・三年生が混合したチームもあるみたいだが、一年生は一年生だけだ。急遽決まった事だからな」
それはそうだな。二・三年生にはすでにプロ探索者チームで活動している人もいるみたいだし、連携・統率が取れているから組みやすいのだろう。
「では、このAクラス“Aチーム”」
Aチーム。これが現状のAクラスで一番のメンバーだと思って良い。
「天野、豪月、小日和、凪風、星空。以上がAチームだ」
まあ、だろうな。
「よおし、いくぞお前ら!」
「豪月……頼むからおとなしく座っててくれ」
「なんだと翼!」
「「「あははは!」」」
おれの列の一番後ろに座る豪月と、その二つ隣の凪風がいつものようなやり取りをしてクラスが賑わう。
やっぱり良いコンビだよな。
「かーくん、頑張ろうね」
「ああ」
おれも一番前で隣の席の華歩とひっそりと話す。
でもこれ……
「ひそひそ」
「ねー朝から熱いねー」
「きゃー」
おれたちの会話が意外と聞かれてるって凪風から聞いた時は、恥ずかしくて顔が爆発しそうだった。
「? どうしたの?」
まあ、目の前の華歩が良いならそれで良いか。
★
初日は二年Bクラスとの対抗戦。
一年Aクラスは全部で五チームあるが、おれたちAチーム以外は全て負けた。
さすがに二年生は伊達じゃない。
「よし、みんな準備は良いか」
「オレはばっちりだ」
「僕も大丈夫だよ」
そしておれたちは対抗戦の最終戦だ。
今は五人で円陣を組んでいる。
各々ダンジョンと同じ装備を身に付け、同じ武器を携えている。
東西対抗戦では多くの教員がつき、実際にダンジョンに潜る時と同じ装備で戦うことが認められているからだ。
「かーくん、昨日のあの武器はやっぱりまだなんだね」
「ああ、【ミリアド】はまだダンジョンでも使ったことがないんだ。今日はいつもの【サイクロソード】でいくよ」
うん、と華歩は頷く。
そして、震えているように見える夢里にも声を掛ける。
「夢里、大丈夫だ。お前なら出来る。中衛、攻撃的な“銃使い”を見せてやれ」
「翔……。うん、頑張ろう!」
夢里とグータッチを交わす。
『両チーム、整列してください』
審判員の号令で、敵チームと向かい合って中央に並ぶ。
「注目の一年生だかなんだか知らないけどなあ、やっぱり弱いじゃねえか」
早速おれの前の奴が挑発してくる。
おれと同じ一番右にいるということは、こいつがこのチームのリーダーか。
「今日は胸を借りる気持ちでやらせてもらいます」
「お、さっきまでの威勢もなくなっちまったか。これは楽勝だな。てことでよろしく」
リーダーの男は手を出してくる。そこはしっかりしてるのね。
「よろしくお願いします」
いつまでそんな上からでいられるかな。
「凪風」
「うん、わかってるよ」
おれは隣に立つ凪風と開始前の最後の確認を交わした。
おれたちは豪月を先頭に、その後ろにおれと凪風、さらに後ろに華歩と夢里という配置。
ダンジョンに潜る時と同じ、1ー2ー2の陣形だ。
両チーム配置につき、いよいよ模擬戦が行われる。
『それでは、始め!』
「むうん!」
豪月の<大地割り>だ。
相手チームに向かって地面から三角の棘が次々と突き出してくる。
「「こんなもの!」」
豪月の先制攻撃もさすがに回避される。
だが視線をおれたちから外した時点で、
<四刃の剣>
<風三剣刃>
「「ぐわあっ!」」
おれたちの攻撃は躱せない。
おれと凪風はそれぞれ先頭の二人を倒す。
「天野くん、また速くなった?」
「こっちのセリフだよ」
<スキル>の硬直時間に凪風がこちらに話しかけてくる。
余裕ってか。
「バカな!」
「嘘だろ!」
相手チームは前衛が崩れたことで中衛が出てこざるを得ない。
「くっ! これでもくらいなさい!」
中衛の人が杖に火の球を溜める。やはりあの人は魔法系職業だったか。
それならなおさら、
「相手にするのはおれたちじゃないな」
「だね」
おれたちはばっと左右に回避する。
おれたちの後方から放たれたのはその何倍もの大きさを持つ火の球。
「『上級魔法 豪火炎』!」
「ぎゃああ!」
中衛の女性が放った『火の球』は華歩の『上級魔法 豪火炎』に飲み込まれ、そのまま中衛の人に直撃する。
「ちゃんと手加減したんだけど、大丈夫かな」
「装備には魔法耐性もしっかり付いてる。大丈夫だよ」
おれは華歩の隣まで下がってきていた。
あとは任せられるからだ。
「星空!」
「うん!」
相手チーム残り二人。
そのまま向かっていく二人のうち、豪月は立ち止まって右手を大きく振りかぶり、その後ろの夢里は高く跳んだ。
「ふん!」
豪月は右手を振りかぶった拳を前方を殴るように突き出した。
<真空波>。大気を震わせて相手の防御や装甲を崩す<スキル>だ。
「これで、勝ち!」
<急所特定> <精密射撃> <三点バースト> <三点バースト>
「「のわああ!」」
宙から相手チーム二人を撃ち抜いた夢里がたんっ! と着地する。
今、<スキル>四つ出していたよな……。
『……え、えーと、一年生チームの勝ち!』
「「「うおおおー!」」」
あまりの圧倒に、観客席の生徒たちは少し間を置いて一気に盛り上がる。
「お疲れ様」
「みんなすごかったよ!」
「結構あっさりだったね」
おれ、華歩、凪風が最後を決めた二人の元に歩いていく。
「はっはっは、楽勝だったな!」
「はあー、最後緊張したー」
余裕を見せる豪月と胸を撫で下ろす夢里。
全員が全員、活躍出来たな模擬戦だったな。
「なるほど……これが注目されてる、一年……か」
あ、倒れた。
威張る気もないが、舐められたばかりでは面白くはないからな。
うちのクラスは四チームが負けてしまったものの、最後の最後に意地を見せられたと思う。
一年AクラスAチーム、初戦勝利。
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