27 / 52
第27話 意外な弱点
しおりを挟む
「ひぎゃああああああ!」
小鳥に飛びつかれ、リザがいきなり大きな悲鳴を上げた。
とっさにバタバタと両腕を振る様は、小鳥にも劣っていない。
その姿に、エアルとレリアは顔を見合わせた。
二人の中に浮かんだのは一つだろう。
「リザ、もしかして──」
「鳥が苦手なの!?」
今まで破天荒なエアルをコントロールし、状況に応じて冷静な判断を下してきたリザ。
そんな彼女からは考えられない、意外な弱点が見つかった瞬間であった。
「そうよ! だから見てないで助けてー!!」
「はいはーい」
どう見ても害がない小鳥のため、エアルは軽い返事をしつつ対処しようとする。
だが、小鳥がリザの胸元から離れないのだ。
「ん、この子、力強いなー」
「ぼぉっ!」
「早く! ねえお願いだから!」
エアルの馬鹿力なら離すのも訳無いが、あまり無理にしようとすると小鳥を傷つけてしまうかもしれない。
すでに可愛く思っている小鳥に、その仕打ちは少し腰が引けていたのだ。
そんな遠慮が結果的に状況を長引かせていた。
「しょうがないわね。──はい」
それを見かねたレリアが、小鳥が掴んでいたリザの服の一部を斬る。
「あ、ありがとうレリア……」
「フフフッ。ま、その格好はご愛嬌ということで」
「……? はっ!」
小鳥は離れたが、同時にリザの服が破れていた。
チラリと見える胸の辺りからは、下着がのぞかせていたのだ。
「~~~っ!」
「意外と可愛いの着てるのね」
「うっさい!」
新たなダンジョンに来て早々、散々な思いをするリザであった。
「それにしても意外な弱点だったなー」
あれからしばらく。
一度落ち着いた場所で、エアルが口を開いた。
「リザが鳥苦手だなんて」
「……ええ、そうよ」
しかし、答えるリザの声は遠い。
エアル達から離れた場所に座っているようだ。
それもそのはず──
「ぼぉっ!」
先ほどの小鳥が一行にくっ付いてきていた。
「ぼぼぉっ!」
「ひぃっ!」
さらには、隙さえあれば小鳥はリザに近づこうとする。
しかも執拗に胸元を狙って。
「ダメだよー。リザがまた暴れちゃうから」
「ぼぉ~」
こうしてエアルが抑えていないとまたリザに飛びつくだろう。
少し不便な状況ながらも、エアルは話を続けた。
「リザはどうして鳥がダメなの?」
「……母が生粋の鳥マニアでね。家にはたくさん鳥がいたのよ」
「へー、すごいじゃん!」
「私も最初は気にならなかったわよ」
リザは過去を思い出すよう、遠い目を空に向けながら話し始める。
「でもある時、家にいたすっごく大きな一匹に襲われそうになっちゃって」
「あー」
「後から聞くと、私と仲良くなりたかっただけらしいの。でも幼かったから怖くて。母はそれから私と鳥たちを遠ざけてくれたけど、その時のトラウマがまだ……」
リザはチラリと小鳥に目を向けると、ぶるっと身震いをさせた。
まだ鳥系魔物を見ただけで体が反応してしまうようだ。
ここまで鳥系魔物がいなかったのは、偶然か、もしくは道案内のリザが避けていたのだろう。
「でも、どうする? レリア」
「そうねえ。進行に影響が出るのはよくないのだけど……」
「ぼぉっ!」
レリアが視線を移すと、小鳥は両翼を広げて可愛げに鳴く。
「このまま放ってはおけないわよね」
「だよね」
「ぼぉ?」
その姿は無害そのもの。
それは同時に非力であることも示している。
つまり、こんなダンジョンの環境ではすぐに命を落としてしまうだろう。
弱肉強食の世界において、そんなものは甘えだと百も承知。
だが――
「だってかわいいもん!」
「……ええ」
「ぼぉーお?」
エアルとレリアには、すでに情が湧いてしまっていた。
加えて、小鳥は妙にラフィと相性が良くも見えるのだ。
「わふぅ?」
「ぼおっ!」
「わふわふ!」
何を話しているかは謎だが、好意的なことは見て取れる。
ラフィが懐っこいのか、小鳥が積極的なのか、どちらにしろ気が合うようだ。
ここですぐに見放すのは、ラフィが悲しんでしまうだろう。
「……」
それを遠くから見ているリザ。
はあ、と一息ついてから覚悟を持ったように立ち上がる。
「わかったわよ。とりあえずは連れていきましょ」
「リザ、いいの!」
「ええ。けど、その代わり――」
リザはビシっとエアルを指差した。
「ぜっっったい私に近づかせないで!!」
「う、うん……」
そうして向けられた目は、今までのどんな彼女よりも恐ろしい。
Aランク魔物にも一切恐れないエアルですら、こくこくっと何度もうなずいた。
「行くわよ」
リザは踵を返して先を歩く。
また、そんなリザをエアルは微妙な表情で眺めていた。
「なんとかならないものかなあ……」
「ぼぉ……」
思わず抱えていた小鳥の頬をつんとつついた。
★
『マグメル火山』の中腹辺り。
周りの安全を確認したところで、一行は休息を取ることにした。
「……ふぅ」
そんな中、リザは物陰で装備を整えている。
先ほどの小鳥の一件で服が破れてしまったからだ。
「!」
すると、胸元にキラリと光るものが目に入る。
それは──遺物。
故郷の母から譲り受けたペンダントだ。
エアルと出会った時から、肌身離さず持ち歩いている物である。
中には何かがあるみたいだが、リザ自身開けることができない。
何が入っているかは分かっていないようだ。
「……」
これは、リザの母から死に際に託された物。
リザの探索の目的は『ペンダントの謎を追うこと』だったのだ。
そんな母が、ペンダントと共に遺した最後の言葉がある。
「“火のダンジョンへ行け”──か」
母は元々、ラビリンスで探索者をしていたが、大きな怪我をきっかけに引退した。
だが話を聞くに、母は偉大な探索者だったことは分かる。
それでも、リザへ攻略情報を教えることは一切なかった。
“自分の目で確かめろ”という、母なりの探索者の美学だったのかもしれない。
「私には才能がなかったけどね」
だが、戦闘に関してリザは才能を遺伝しなかった。
ある程度は動ける彼女だが、やはりエアルやレリアに比べると見劣りしてしまう。
それでも諦められなかったリザ。
彼女が選んだ道は──補助だ。
誰よりも情報を詳しく、誰よりも強者を正しく導く。
寄生と言われようと、何と言われようと、リザは母の想いを知るためにこの道を進む。
そうして、幸いエアル・レリア・ラフィという仲間を得た。
「よし」
リザはペンダントをそっと服の下にしまう。
今となっては思い出の遺物でもあり、お守りのような存在でもある。
「こんなとこで手間取っている場合じゃないわ」
偶然出会った小鳥によって乱されてしまったが、リザは再び気持ちを整えた。
「ここには母が伝えたかった何かがあるんだから」
─────────────────────────
いつも作品をお読み下さり、ありがとうございます!
連日のご報告になりますが、HOT男性向けランキング3位になりました!
これも皆様の応援のおかげです!
いいね・お気に入りもたくさんいただき、すごく嬉しいです!
コメントもお返しいたしますので、よければぜひ!
これからも応援よろしくお願いします!
小鳥に飛びつかれ、リザがいきなり大きな悲鳴を上げた。
とっさにバタバタと両腕を振る様は、小鳥にも劣っていない。
その姿に、エアルとレリアは顔を見合わせた。
二人の中に浮かんだのは一つだろう。
「リザ、もしかして──」
「鳥が苦手なの!?」
今まで破天荒なエアルをコントロールし、状況に応じて冷静な判断を下してきたリザ。
そんな彼女からは考えられない、意外な弱点が見つかった瞬間であった。
「そうよ! だから見てないで助けてー!!」
「はいはーい」
どう見ても害がない小鳥のため、エアルは軽い返事をしつつ対処しようとする。
だが、小鳥がリザの胸元から離れないのだ。
「ん、この子、力強いなー」
「ぼぉっ!」
「早く! ねえお願いだから!」
エアルの馬鹿力なら離すのも訳無いが、あまり無理にしようとすると小鳥を傷つけてしまうかもしれない。
すでに可愛く思っている小鳥に、その仕打ちは少し腰が引けていたのだ。
そんな遠慮が結果的に状況を長引かせていた。
「しょうがないわね。──はい」
それを見かねたレリアが、小鳥が掴んでいたリザの服の一部を斬る。
「あ、ありがとうレリア……」
「フフフッ。ま、その格好はご愛嬌ということで」
「……? はっ!」
小鳥は離れたが、同時にリザの服が破れていた。
チラリと見える胸の辺りからは、下着がのぞかせていたのだ。
「~~~っ!」
「意外と可愛いの着てるのね」
「うっさい!」
新たなダンジョンに来て早々、散々な思いをするリザであった。
「それにしても意外な弱点だったなー」
あれからしばらく。
一度落ち着いた場所で、エアルが口を開いた。
「リザが鳥苦手だなんて」
「……ええ、そうよ」
しかし、答えるリザの声は遠い。
エアル達から離れた場所に座っているようだ。
それもそのはず──
「ぼぉっ!」
先ほどの小鳥が一行にくっ付いてきていた。
「ぼぼぉっ!」
「ひぃっ!」
さらには、隙さえあれば小鳥はリザに近づこうとする。
しかも執拗に胸元を狙って。
「ダメだよー。リザがまた暴れちゃうから」
「ぼぉ~」
こうしてエアルが抑えていないとまたリザに飛びつくだろう。
少し不便な状況ながらも、エアルは話を続けた。
「リザはどうして鳥がダメなの?」
「……母が生粋の鳥マニアでね。家にはたくさん鳥がいたのよ」
「へー、すごいじゃん!」
「私も最初は気にならなかったわよ」
リザは過去を思い出すよう、遠い目を空に向けながら話し始める。
「でもある時、家にいたすっごく大きな一匹に襲われそうになっちゃって」
「あー」
「後から聞くと、私と仲良くなりたかっただけらしいの。でも幼かったから怖くて。母はそれから私と鳥たちを遠ざけてくれたけど、その時のトラウマがまだ……」
リザはチラリと小鳥に目を向けると、ぶるっと身震いをさせた。
まだ鳥系魔物を見ただけで体が反応してしまうようだ。
ここまで鳥系魔物がいなかったのは、偶然か、もしくは道案内のリザが避けていたのだろう。
「でも、どうする? レリア」
「そうねえ。進行に影響が出るのはよくないのだけど……」
「ぼぉっ!」
レリアが視線を移すと、小鳥は両翼を広げて可愛げに鳴く。
「このまま放ってはおけないわよね」
「だよね」
「ぼぉ?」
その姿は無害そのもの。
それは同時に非力であることも示している。
つまり、こんなダンジョンの環境ではすぐに命を落としてしまうだろう。
弱肉強食の世界において、そんなものは甘えだと百も承知。
だが――
「だってかわいいもん!」
「……ええ」
「ぼぉーお?」
エアルとレリアには、すでに情が湧いてしまっていた。
加えて、小鳥は妙にラフィと相性が良くも見えるのだ。
「わふぅ?」
「ぼおっ!」
「わふわふ!」
何を話しているかは謎だが、好意的なことは見て取れる。
ラフィが懐っこいのか、小鳥が積極的なのか、どちらにしろ気が合うようだ。
ここですぐに見放すのは、ラフィが悲しんでしまうだろう。
「……」
それを遠くから見ているリザ。
はあ、と一息ついてから覚悟を持ったように立ち上がる。
「わかったわよ。とりあえずは連れていきましょ」
「リザ、いいの!」
「ええ。けど、その代わり――」
リザはビシっとエアルを指差した。
「ぜっっったい私に近づかせないで!!」
「う、うん……」
そうして向けられた目は、今までのどんな彼女よりも恐ろしい。
Aランク魔物にも一切恐れないエアルですら、こくこくっと何度もうなずいた。
「行くわよ」
リザは踵を返して先を歩く。
また、そんなリザをエアルは微妙な表情で眺めていた。
「なんとかならないものかなあ……」
「ぼぉ……」
思わず抱えていた小鳥の頬をつんとつついた。
★
『マグメル火山』の中腹辺り。
周りの安全を確認したところで、一行は休息を取ることにした。
「……ふぅ」
そんな中、リザは物陰で装備を整えている。
先ほどの小鳥の一件で服が破れてしまったからだ。
「!」
すると、胸元にキラリと光るものが目に入る。
それは──遺物。
故郷の母から譲り受けたペンダントだ。
エアルと出会った時から、肌身離さず持ち歩いている物である。
中には何かがあるみたいだが、リザ自身開けることができない。
何が入っているかは分かっていないようだ。
「……」
これは、リザの母から死に際に託された物。
リザの探索の目的は『ペンダントの謎を追うこと』だったのだ。
そんな母が、ペンダントと共に遺した最後の言葉がある。
「“火のダンジョンへ行け”──か」
母は元々、ラビリンスで探索者をしていたが、大きな怪我をきっかけに引退した。
だが話を聞くに、母は偉大な探索者だったことは分かる。
それでも、リザへ攻略情報を教えることは一切なかった。
“自分の目で確かめろ”という、母なりの探索者の美学だったのかもしれない。
「私には才能がなかったけどね」
だが、戦闘に関してリザは才能を遺伝しなかった。
ある程度は動ける彼女だが、やはりエアルやレリアに比べると見劣りしてしまう。
それでも諦められなかったリザ。
彼女が選んだ道は──補助だ。
誰よりも情報を詳しく、誰よりも強者を正しく導く。
寄生と言われようと、何と言われようと、リザは母の想いを知るためにこの道を進む。
そうして、幸いエアル・レリア・ラフィという仲間を得た。
「よし」
リザはペンダントをそっと服の下にしまう。
今となっては思い出の遺物でもあり、お守りのような存在でもある。
「こんなとこで手間取っている場合じゃないわ」
偶然出会った小鳥によって乱されてしまったが、リザは再び気持ちを整えた。
「ここには母が伝えたかった何かがあるんだから」
─────────────────────────
いつも作品をお読み下さり、ありがとうございます!
連日のご報告になりますが、HOT男性向けランキング3位になりました!
これも皆様の応援のおかげです!
いいね・お気に入りもたくさんいただき、すごく嬉しいです!
コメントもお返しいたしますので、よければぜひ!
これからも応援よろしくお願いします!
434
お気に入りに追加
1,541
あなたにおすすめの小説

ただのFランク探索者さん、うっかりSランク魔物をぶっとばして大バズりしてしまう~今まで住んでいた自宅は、最強種が住む規格外ダンジョンでした~
むらくも航
ファンタジー
Fランク探索者の『彦根ホシ』は、幼馴染のダンジョン配信に助っ人として参加する。
配信は順調に進むが、二人はトラップによって誰も討伐したことのないSランク魔物がいる階層へ飛ばされてしまう。
誰もが生還を諦めたその時、Fランク探索者のはずのホシが立ち上がり、撮れ高を気にしながら余裕でSランク魔物をボコボコにしてしまう。
そんなホシは、ぼそっと一言。
「うちのペット達の方が手応えあるかな」
それからホシが配信を始めると、彼の自宅に映る最強の魔物たち・超希少アイテムに世間はひっくり返り、バズりにバズっていく──。
☆10/25からは、毎日18時に更新予定!

S級アイテムショップ店長の俺は、盗みにくる冒険者を配信しながら蹂躙する
桜井正宗
ファンタジー
異世界マキシマイズのあるアイテムショップ店長・カインは、若くして起業。自前のお店を持っていた。店長クラスしか持ちえない『ダンジョン露店』ライセンスを持ち、ダンジョン内で露店が出来た。
だが、ダンジョン内ではアイテムを盗もうとする輩が後を絶たなかった。ダンジョン攻略を有利に進めたいからだ。……だが、カインは強かった。とにかく強かった。攻撃され、一定のHPになると『大店長』、『超店長』、『極店長』へとパワーアップ出来たのであった。その店長パワーでアイテムを盗み出す冒険者を蹂躙する――。

スキル間違いの『双剣士』~一族の恥だと追放されたが、追放先でスキルが覚醒。気が付いたら最強双剣士に~
きょろ
ファンタジー
この世界では5歳になる全ての者に『スキル』が与えられる――。
洗礼の儀によってスキル『片手剣』を手にしたグリム・レオハートは、王国で最も有名な名家の長男。
レオハート家は代々、女神様より剣の才能を与えられる事が多い剣聖一族であり、グリムの父は王国最強と謳われる程の剣聖であった。
しかし、そんなレオハート家の長男にも関わらずグリムは全く剣の才能が伸びなかった。
スキルを手にしてから早5年――。
「貴様は一族の恥だ。最早息子でも何でもない」
突如そう父に告げられたグリムは、家族からも王国からも追放され、人が寄り付かない辺境の森へと飛ばされてしまった。
森のモンスターに襲われ絶対絶命の危機に陥ったグリム。ふと辺りを見ると、そこには過去に辺境の森に飛ばされたであろう者達の骨が沢山散らばっていた。
それを見つけたグリムは全てを諦め、最後に潔く己の墓を建てたのだった。
「どうせならこの森で1番派手にしようか――」
そこから更に8年――。
18歳になったグリムは何故か辺境の森で最強の『双剣士』となっていた。
「やべ、また力込め過ぎた……。双剣じゃやっぱ強すぎるな。こりゃ1本は飾りで十分だ」
最強となったグリムの所へ、ある日1体の珍しいモンスターが現れた。
そして、このモンスターとの出会いがグレイの運命を大きく動かす事となる――。

【超速爆速レベルアップ】~俺だけ入れるダンジョンはゴールドメタルスライムの狩り場でした~
シオヤマ琴@『最強最速』発売中
ファンタジー
ダンジョンが出現し20年。
木崎賢吾、22歳は子どもの頃からダンジョンに憧れていた。
しかし、ダンジョンは最初に足を踏み入れた者の所有物となるため、もうこの世界にはどこを探しても未発見のダンジョンなどないと思われていた。
そんな矢先、バイト帰りに彼が目にしたものは――。
【自分だけのダンジョンを夢見ていた青年のレベリング冒険譚が今幕を開ける!】

寝て起きたら世界がおかしくなっていた
兎屋亀吉
ファンタジー
引きこもり気味で不健康な中年システムエンジニアの山田善次郎38歳独身はある日、寝て起きたら半年経っているという意味不明な状況に直面する。乙姫とヤった記憶も無ければ玉手箱も開けてもいないのに。すぐさまネットで情報収集を始める善次郎。するととんでもないことがわかった。なんと世界中にダンジョンが出現し、モンスターが溢れ出したというのだ。そして人類にはスキルという力が備わったと。変わってしまった世界で、強スキルを手に入れたおっさんが生きていく話。※この作品はカクヨムにも投稿しています。

無能扱いされ会社を辞めさせられ、モフモフがさみしさで命の危機に陥るが懸命なナデナデ配信によりバズる~色々あって心と音速の壁を突破するまで~
ぐうのすけ
ファンタジー
大岩翔(オオイワ カケル・20才)は部長の悪知恵により会社を辞めて家に帰った。
玄関を開けるとモフモフ用座布団の上にペットが座って待っているのだが様子がおかしい。
「きゅう、痩せたか?それに元気もない」
ペットをさみしくさせていたと反省したカケルはペットを頭に乗せて大穴(ダンジョン)へと走った。
だが、大穴に向かう途中で小麦粉の大袋を担いだJKとぶつかりそうになる。
「パンを咥えて遅刻遅刻~ではなく原材料を担ぐJKだと!」
この奇妙な出会いによりカケルはヒロイン達と心を通わせ、心に抱えた闇を超え、心と音速の壁を突破する。

ダンジョンで有名モデルを助けたら公式配信に映っていたようでバズってしまいました。
夜兎ましろ
ファンタジー
高校を卒業したばかりの少年――夜見ユウは今まで鍛えてきた自分がダンジョンでも通用するのかを知るために、はじめてのダンジョンへと向かう。もし、上手くいけば冒険者にもなれるかもしれないと考えたからだ。
ダンジョンに足を踏み入れたユウはとある女性が魔物に襲われそうになっているところに遭遇し、魔法などを使って女性を助けたのだが、偶然にもその瞬間がダンジョンの公式配信に映ってしまっており、ユウはバズってしまうことになる。
バズってしまったならしょうがないと思い、ユウは配信活動をはじめることにするのだが、何故か助けた女性と共に配信を始めることになるのだった。

辻ダンジョン掃除が趣味の底辺社畜、迷惑配信者が汚したダンジョンを掃除していたらうっかり美少女アイドルの配信に映り込み神バズりしてしまう
なっくる
ファンタジー
ダンジョン攻略配信が定着した日本、迷惑配信者が世間を騒がせていた。主人公タクミはダンジョン配信視聴とダンジョン掃除が趣味の社畜。
だが美少女アイドルダンジョン配信者の生配信に映り込んだことで、彼の運命は大きく変わる。実はレアだったお掃除スキルと人間性をダンジョン庁に評価され、美少女アイドルと共にダンジョンのイメージキャラクターに抜擢される。自身を慕ってくれる美少女JKとの楽しい毎日。そして超進化したお掃除スキルで迷惑配信者を懲らしめたことで、彼女と共にダンジョン界屈指の人気者になっていく。
バラ色人生を送るタクミだが……迷惑配信者の背後に潜む陰謀がタクミたちに襲い掛かるのだった。
※他サイトでも掲載しています
ユーザ登録のメリット
- 毎日¥0対象作品が毎日1話無料!
- お気に入り登録で最新話を見逃さない!
- しおり機能で小説の続きが読みやすい!
1~3分で完了!
無料でユーザ登録する
すでにユーザの方はログイン
閉じる