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第1話 旅立ちの日
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『十五才になったらわしを追いかけて来い』
それがおじいちゃんの残した言葉だった。
そして、今日で僕は十五才。
課せられた試験もクリアした。
だから、僕はおじいちゃんを追いかける。
「立派な探索者になるために!」
★
<三人称視点>
とある辺境の村、山奥。
「グルルルルル……」
大自然の中、唸るような声を出す一匹の魔物がいる。
何十メートルという巨大な体を誇る『熊』のようだ。
「グオオオオオオオオォォォ!!」
まさに天地を揺るがす咆哮だ。
さらに、熊は前方へ一直線に駆け出す。
どうやら狙いを定めたようだ。
標的は狼か、龍か。
──否、ひとりの少年。
「ほっ!」
ふいに聞こえたのは、全く緊張感のない少年の声。
熊に比べればあまりに小さいその体が、突進を軽々しく受け止める。
「甘いぞっ!」
「グオォ!?」
少年は熊の足をひょいっと持ち上げる。
そしてそのまま、後ろに反り返った。
「うおおおおおーっりゃ!」
「グオオオオオオオオ!?」
ドガアアアアアという轟音が響き渡った。
少年がえび反りような姿勢で、熊の頭を後方の地面へ叩きつけたのだ。
「最後も僕の勝ちっ!」
彼の名は──『エアル・クオーレ』。
この辺境の村で生まれ育ち、今日で十五才になる少年である。
「グギャゥ……」
熊は「いてて」と頭を抑えながら立ち上がる。
実は、巨大な熊とエアルは友達同士。
ただの“プロレスごっこ”だったようだ。
「ほら。みんなも出ておいでー」
エアルは、呼び掛けるようにぴゅ~いと指笛を鳴らす。
すると、周りから巨大な魔物達がぞろぞろと出てくる。
「グギャアア!!」
「ヴオオオオ!!」
「バオオオオ!!」
だが、どの魔物も巨大で獰猛な見た目をしている。
その強さは計り知れない。
しかし、あくまでこの中のボスは──少年エアル。
「僕がいなくても、みんな仲良くするんだよ」
「「「ギャーイ」」」
エアルの言いつけに、魔物たちは揃って手を上げた。
見る者が見れば、腰を抜かしてひっくり返るような光景だろう。
「じゃあ僕は行くからね」
「「「ギャゥ……」」」
魔物たちは肩を落とす。
今日この日、エアルは村を旅立つのだ。
おじいちゃんを追いかけるため。
おじいちゃんのような立派な『探索者』になるため。
つまり、ここの魔物とはお別れである。
そして、エアルは先程の巨大な熊へ手を差し出す。
「“クマジロー”はみんなのことをよろしくね」
「グォ!」
クマジローと呼ばれる巨大な熊は、魔物の中で一番強いのだろう。
最後にプロレスごっこをしたのも、両者なりの餞別のようだ。
「そんな顔しないで。また帰ってくるからさ」
「「「ギャイギャーイ」」」
魔物達は「バイバーイ」と手を振って見送る。
そうして、別れのあいさつをしたエアルは、そのまま山を下った。
「ただいまー、おばあちゃん」
「おかえり。エアル」
山を下り、エアルは麓の家に帰ってきた。
出迎えてくれたのはおばあちゃんだ。
普段は、エアルとおばあちゃんの二人で暮らしている。
おばあちゃんはエアルにニッコリ笑いかけた。
「エアル、お友達にあいさつは済ませたのかい」
「うん。さっきね」
会話をしながら、エアルは大きな大きなバッグを持ち上げた。
旅の支度をした荷物だ。
「もし“あの人”に会うようなことがあったら、よろしく言っておいてくれ」
「わかったよ。おばあちゃん」
おばあちゃんともあいさつを交わし、エアルはいよいよ家の扉を開ける。
「じゃあ行ってくる!」
「また帰ってくるんだよ。行きの馬車も間違えずにね」
「うん!」
こうして、エアルは村を旅立った。
「……ふっ」
エアルが去った後、おばあちゃんは物思いにふけっていた。
頭の中で蘇るのは、エアルが幼い頃の記憶だ。
当時、この村にはエアルのおじいちゃんがいた。
彼の職業は『探索者』だ。
──探索者。
未知の財宝、未知の力を求め続ける者のこと。
彼らはあらゆる“未知”を探し求め、日々ダンジョンに潜っている。
「遺伝とでも言うのかねえ」
そんなおじいちゃんの血を色濃く受け継ぎ、エアルもまた未知に魅せられた。
おじいちゃんが語る話に好奇心を抱き、強く憧れるようになったのだ。
「それにしても……」
おばあちゃんは、ふと山奥に目を向ける。
麓と山奥の中央には、大きな扉が存在する。
扉の先に広がるのは──『ダンジョン』。
エアルが先程、あいさつを済ませてきた魔物たちの巣窟だ。
「エアルの奴、明らかに才能があふれておる」
その難易度は──SSSランク。
世界で数えるほども存在しない、最も高難易度なダンジョンである。
SSSランクを攻略したという話は未だかつてない。
ならば当然、その中に生息する魔物たちも強い。
百体以上いる魔物たちは、最低でもAランクを下らないだろう。
「いや、あふれすぎじゃわボケ」
だがエアルは、そんな魔物たちを強さで従えた。
SSSランクダンジョンをただの遊び場にしていたのだ。
はっきり言えば、純粋な“化け物”である。
「あの人もこれは予想外じゃろう……」
あの人とは、エアルのおじいちゃんのこと。
おじいちゃんは、エアルが探索者になりたいことを聞いていた。
同時に、光る才能も見出していたのだ。
ならばと、エアルに試練を出した。
それは『あのダンジョンの魔物を一体でも倒すこと』。
才能があるエアルであれば、十五才までに一体は倒せるだろうと踏んだのだ。
「そのはずが、気が付けば大将だからねえ……」
まさかエアルがここまで光る原石とは思わなかっただろう。
おばあちゃんも目を細める他ない。
「おかげで、結局言えずじまいじゃわい」
しかし、エアルは知らない。
山のダンジョンが、SSSランクであることも。
魔物たちが全てAランクオーバーであることも。
自分があまりにも突出しすぎている力の持ち主であることも。
ある日突然、『わーい魔物の友達ができたよー』などと言ってきた手前、真実を告げることができなかったのだ。
「ふっ。まあいいわい」
思い出せば笑ってしまうような日々だ。
今となっては懐かしくすら思える。
「その立派な姿を、おじいちゃんに見せてくるんだよ」
こうして、鍛えられすぎたド田舎者のエアル。
彼が大都会で名を馳せる物語が幕を開ける──。
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ファンタジーカップに参戦する新作です!
内容はタイトル・タグ通りに無双もの!
面白いと思ってもらえましたら、ぜひ「いいね」、「お気に入りに追加」などお願いします!
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どうぞよろしくお願いします!
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そして、今日で僕は十五才。
課せられた試験もクリアした。
だから、僕はおじいちゃんを追いかける。
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「グルルルルル……」
大自然の中、唸るような声を出す一匹の魔物がいる。
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さらに、熊は前方へ一直線に駆け出す。
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ふいに聞こえたのは、全く緊張感のない少年の声。
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そしてそのまま、後ろに反り返った。
「うおおおおおーっりゃ!」
「グオオオオオオオオ!?」
ドガアアアアアという轟音が響き渡った。
少年がえび反りような姿勢で、熊の頭を後方の地面へ叩きつけたのだ。
「最後も僕の勝ちっ!」
彼の名は──『エアル・クオーレ』。
この辺境の村で生まれ育ち、今日で十五才になる少年である。
「グギャゥ……」
熊は「いてて」と頭を抑えながら立ち上がる。
実は、巨大な熊とエアルは友達同士。
ただの“プロレスごっこ”だったようだ。
「ほら。みんなも出ておいでー」
エアルは、呼び掛けるようにぴゅ~いと指笛を鳴らす。
すると、周りから巨大な魔物達がぞろぞろと出てくる。
「グギャアア!!」
「ヴオオオオ!!」
「バオオオオ!!」
だが、どの魔物も巨大で獰猛な見た目をしている。
その強さは計り知れない。
しかし、あくまでこの中のボスは──少年エアル。
「僕がいなくても、みんな仲良くするんだよ」
「「「ギャーイ」」」
エアルの言いつけに、魔物たちは揃って手を上げた。
見る者が見れば、腰を抜かしてひっくり返るような光景だろう。
「じゃあ僕は行くからね」
「「「ギャゥ……」」」
魔物たちは肩を落とす。
今日この日、エアルは村を旅立つのだ。
おじいちゃんを追いかけるため。
おじいちゃんのような立派な『探索者』になるため。
つまり、ここの魔物とはお別れである。
そして、エアルは先程の巨大な熊へ手を差し出す。
「“クマジロー”はみんなのことをよろしくね」
「グォ!」
クマジローと呼ばれる巨大な熊は、魔物の中で一番強いのだろう。
最後にプロレスごっこをしたのも、両者なりの餞別のようだ。
「そんな顔しないで。また帰ってくるからさ」
「「「ギャイギャーイ」」」
魔物達は「バイバーイ」と手を振って見送る。
そうして、別れのあいさつをしたエアルは、そのまま山を下った。
「ただいまー、おばあちゃん」
「おかえり。エアル」
山を下り、エアルは麓の家に帰ってきた。
出迎えてくれたのはおばあちゃんだ。
普段は、エアルとおばあちゃんの二人で暮らしている。
おばあちゃんはエアルにニッコリ笑いかけた。
「エアル、お友達にあいさつは済ませたのかい」
「うん。さっきね」
会話をしながら、エアルは大きな大きなバッグを持ち上げた。
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「もし“あの人”に会うようなことがあったら、よろしく言っておいてくれ」
「わかったよ。おばあちゃん」
おばあちゃんともあいさつを交わし、エアルはいよいよ家の扉を開ける。
「じゃあ行ってくる!」
「また帰ってくるんだよ。行きの馬車も間違えずにね」
「うん!」
こうして、エアルは村を旅立った。
「……ふっ」
エアルが去った後、おばあちゃんは物思いにふけっていた。
頭の中で蘇るのは、エアルが幼い頃の記憶だ。
当時、この村にはエアルのおじいちゃんがいた。
彼の職業は『探索者』だ。
──探索者。
未知の財宝、未知の力を求め続ける者のこと。
彼らはあらゆる“未知”を探し求め、日々ダンジョンに潜っている。
「遺伝とでも言うのかねえ」
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おじいちゃんが語る話に好奇心を抱き、強く憧れるようになったのだ。
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おばあちゃんは、ふと山奥に目を向ける。
麓と山奥の中央には、大きな扉が存在する。
扉の先に広がるのは──『ダンジョン』。
エアルが先程、あいさつを済ませてきた魔物たちの巣窟だ。
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その難易度は──SSSランク。
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SSSランクを攻略したという話は未だかつてない。
ならば当然、その中に生息する魔物たちも強い。
百体以上いる魔物たちは、最低でもAランクを下らないだろう。
「いや、あふれすぎじゃわボケ」
だがエアルは、そんな魔物たちを強さで従えた。
SSSランクダンジョンをただの遊び場にしていたのだ。
はっきり言えば、純粋な“化け物”である。
「あの人もこれは予想外じゃろう……」
あの人とは、エアルのおじいちゃんのこと。
おじいちゃんは、エアルが探索者になりたいことを聞いていた。
同時に、光る才能も見出していたのだ。
ならばと、エアルに試練を出した。
それは『あのダンジョンの魔物を一体でも倒すこと』。
才能があるエアルであれば、十五才までに一体は倒せるだろうと踏んだのだ。
「そのはずが、気が付けば大将だからねえ……」
まさかエアルがここまで光る原石とは思わなかっただろう。
おばあちゃんも目を細める他ない。
「おかげで、結局言えずじまいじゃわい」
しかし、エアルは知らない。
山のダンジョンが、SSSランクであることも。
魔物たちが全てAランクオーバーであることも。
自分があまりにも突出しすぎている力の持ち主であることも。
ある日突然、『わーい魔物の友達ができたよー』などと言ってきた手前、真実を告げることができなかったのだ。
「ふっ。まあいいわい」
思い出せば笑ってしまうような日々だ。
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