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第一章 ホシとペットと仲間と
第7話 伝説の始まり
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「ここですね~」
地下への階段を下り、地下一階の扉の前。
ここを開けばダンジョンになっている。
地上が俺んちで、地下からがダンジョンみたいな感じだな。
《普通の戸やん》
《本当に家の中にあるんだ》
《あれ。ていうか、めろん外に出てきてない?》
「あ、そうなんですよー!!」
最後のコメントを見て思い出す。
どうやら普通の魔物は、ダンジョン外に出ることはできないらしい。
だけど、うちのペット達はそうでもない。
どういう原理なんだろう。
「なんででしょうね……?」
《こっちが聞いたんだよwww》
《首かしげんなw》
《知らないんかい!笑》
《いかにも知ってそうにしやがってw》
《そうなんですよ!!ちゃうわw》
《聞くだけ無駄だった》
《聞く相手間違えてます》
なんかアホキャラだと思われてないか?
いや、きっと気のせいだな。
まさかそんなわけがない。
「ではれっつごー」
「キュ~イッ!」
俺はガチャリと扉を開ける。
「ここがうちの地下一階でーす」
視界一面に広がるのは、涼しげな草原エリア。
なぜか上からは陽の光が注いでいて、頬に当たる風はひんやりと気持ちが良い。
足元までの草木が生い茂った、心地よい階層だ。
《ほあっ!?》
《なんだこれえええ!》
《やっばwwww》
《すげええええ!》
《ガチダンジョンやん!!》
《これ自宅にあんの??》
今までで一番速く流れるコメント欄に、俺もちょっと驚く。
「え、そんなにすごいんですか」
《すごすぎるわwww》
《どうなってんだこれ》
《地下一階でーす、じゃねえよ!w》
《ダンジョンの中でもレベチじゃね?》
《きもちよさそ~》
「はい! もう本当に気持ち良いんですよ~。あ、ほら、これとか」
そう言いながら、俺はその辺に流れる水に口を付ける。
青色に光る水が川のように流れているんだ。
「ぷはー、うまい!」
《なんか色、変じゃない?》
《わかる》
《青く光っているような》
《日向ヒカリ:ねえ、嘘でしょ……》
「え?」
コメントしてくれた人には名前が付いている。
その中でも『日向ヒカリ』の名前に、コメント欄が加速する。
《ひなたヒカリ!?》
《おいまじかよ!》
《本物だ!》
《すげえ大物だぞ!》
《こんな人も見に来てんのかよ!!》
「えっとー、ヒカリさん。見に来て下さりありがとうございます。登録者は……150万人!?」
名前のところをタップして確認すると、超大物だった。
《知らねえのかよ!》
《高校生で唯一のSランク探索者だぞ!》
《今一番アツい》
《めっちゃ強い》
《最強の一角》
《あと可愛い》
そ、そうなのか。
どうやら知らない俺が遅れているらしい。
《日向ヒカリ:私のことはいいから。とにかく、その水もう少し近くで見せてくれないかしら》
「は、はあ。こうですか?」
俺は浮遊型カメラを直接持ち、川に近づけた。
《日向ヒカリ:信じられない。本当に『魔素水』が流れてる》
「え、魔素水? なんですかそれは」
俺はよく分からなかったが、コメントはさらに溢れだす。
《はあ!?》
《魔素水!?》
《ガチで言ってんのか!?》
《うっそだろwww》
《やばすぎww》
《ヒカリちゃんが言うなら本当だろ》
《観察眼も相当だしな》
「ど、どういうことですか? 『魔素』なら知ってますが……」
魔素とは、ダンジョン内に漂う気体のこと。
ダンジョン限定の酸素のようなものだ。
それを吸って魔物は成長し、探索者はダンジョン内では人外の動きを再現できる、らしい。
Fランク講習で習った。
《日向ヒカリ:魔素水は、魔素を多く含んだ水のことよ。液体化している分、吸収効率が良いの》
「えと、それを飲むと、どうなるんですか?」
《日向ヒカリ:様々な作用はあるけど、一言で言えば「強くなる」わね》
「へー」
なんだかそれぐらいしか言う事がない。
だって、昔からこの辺にずっと流れてるし。
なんなら水道水もここから引っ張っているし、庭の畑もこの水で耕している。
《日向ヒカリ:魔素水なんて、深層の奥深くでコップ一杯分取れれば奇跡ぐらいの超希少アイテムよ》
「まじかあ。世の中不思議なこともあるものですね」
《どんな感想だよww》
《小並》
《かっるぅ》
《へーで草》
《感覚のどこかイカれてるw》
《もっと驚けww》
驚くというか、どちらかと言えば納得に近い。
「だから、めろんもこうなるんですね~」
俺は隣のめろんを見上げた。
《ファッ!?》
《なんだ!?》
《はい!?》
《???》
《どういうこと!?》
《なんじゃこりゃーーー!!》
何気なく言ったつもりが、めろんのその姿にまたもコメントが沸いてしまった。
地下への階段を下り、地下一階の扉の前。
ここを開けばダンジョンになっている。
地上が俺んちで、地下からがダンジョンみたいな感じだな。
《普通の戸やん》
《本当に家の中にあるんだ》
《あれ。ていうか、めろん外に出てきてない?》
「あ、そうなんですよー!!」
最後のコメントを見て思い出す。
どうやら普通の魔物は、ダンジョン外に出ることはできないらしい。
だけど、うちのペット達はそうでもない。
どういう原理なんだろう。
「なんででしょうね……?」
《こっちが聞いたんだよwww》
《首かしげんなw》
《知らないんかい!笑》
《いかにも知ってそうにしやがってw》
《そうなんですよ!!ちゃうわw》
《聞くだけ無駄だった》
《聞く相手間違えてます》
なんかアホキャラだと思われてないか?
いや、きっと気のせいだな。
まさかそんなわけがない。
「ではれっつごー」
「キュ~イッ!」
俺はガチャリと扉を開ける。
「ここがうちの地下一階でーす」
視界一面に広がるのは、涼しげな草原エリア。
なぜか上からは陽の光が注いでいて、頬に当たる風はひんやりと気持ちが良い。
足元までの草木が生い茂った、心地よい階層だ。
《ほあっ!?》
《なんだこれえええ!》
《やっばwwww》
《すげええええ!》
《ガチダンジョンやん!!》
《これ自宅にあんの??》
今までで一番速く流れるコメント欄に、俺もちょっと驚く。
「え、そんなにすごいんですか」
《すごすぎるわwww》
《どうなってんだこれ》
《地下一階でーす、じゃねえよ!w》
《ダンジョンの中でもレベチじゃね?》
《きもちよさそ~》
「はい! もう本当に気持ち良いんですよ~。あ、ほら、これとか」
そう言いながら、俺はその辺に流れる水に口を付ける。
青色に光る水が川のように流れているんだ。
「ぷはー、うまい!」
《なんか色、変じゃない?》
《わかる》
《青く光っているような》
《日向ヒカリ:ねえ、嘘でしょ……》
「え?」
コメントしてくれた人には名前が付いている。
その中でも『日向ヒカリ』の名前に、コメント欄が加速する。
《ひなたヒカリ!?》
《おいまじかよ!》
《本物だ!》
《すげえ大物だぞ!》
《こんな人も見に来てんのかよ!!》
「えっとー、ヒカリさん。見に来て下さりありがとうございます。登録者は……150万人!?」
名前のところをタップして確認すると、超大物だった。
《知らねえのかよ!》
《高校生で唯一のSランク探索者だぞ!》
《今一番アツい》
《めっちゃ強い》
《最強の一角》
《あと可愛い》
そ、そうなのか。
どうやら知らない俺が遅れているらしい。
《日向ヒカリ:私のことはいいから。とにかく、その水もう少し近くで見せてくれないかしら》
「は、はあ。こうですか?」
俺は浮遊型カメラを直接持ち、川に近づけた。
《日向ヒカリ:信じられない。本当に『魔素水』が流れてる》
「え、魔素水? なんですかそれは」
俺はよく分からなかったが、コメントはさらに溢れだす。
《はあ!?》
《魔素水!?》
《ガチで言ってんのか!?》
《うっそだろwww》
《やばすぎww》
《ヒカリちゃんが言うなら本当だろ》
《観察眼も相当だしな》
「ど、どういうことですか? 『魔素』なら知ってますが……」
魔素とは、ダンジョン内に漂う気体のこと。
ダンジョン限定の酸素のようなものだ。
それを吸って魔物は成長し、探索者はダンジョン内では人外の動きを再現できる、らしい。
Fランク講習で習った。
《日向ヒカリ:魔素水は、魔素を多く含んだ水のことよ。液体化している分、吸収効率が良いの》
「えと、それを飲むと、どうなるんですか?」
《日向ヒカリ:様々な作用はあるけど、一言で言えば「強くなる」わね》
「へー」
なんだかそれぐらいしか言う事がない。
だって、昔からこの辺にずっと流れてるし。
なんなら水道水もここから引っ張っているし、庭の畑もこの水で耕している。
《日向ヒカリ:魔素水なんて、深層の奥深くでコップ一杯分取れれば奇跡ぐらいの超希少アイテムよ》
「まじかあ。世の中不思議なこともあるものですね」
《どんな感想だよww》
《小並》
《かっるぅ》
《へーで草》
《感覚のどこかイカれてるw》
《もっと驚けww》
驚くというか、どちらかと言えば納得に近い。
「だから、めろんもこうなるんですね~」
俺は隣のめろんを見上げた。
《ファッ!?》
《なんだ!?》
《はい!?》
《???》
《どういうこと!?》
《なんじゃこりゃーーー!!》
何気なく言ったつもりが、めろんのその姿にまたもコメントが沸いてしまった。
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