恋人がいる男娼を、男は本気で愛してしまった

すいかちゃん

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俺が、恋人になれたらいいのに

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「男娼?」
剛は、その聞き慣れない言葉に小首を傾げた。
「なんです?それ」
「知らないのか?」
先輩の大工である政は、さも意外そうな顔をした。手酌で日本酒を煽ると、剛にも一杯注いでくれる。
「お前みたいな節操のない人間は、てっきり行ってると思ったぜ」
「人聞き悪い事言わないでくださいよ」
「だって、毎日のようにいろんな女とヤッてんだろ?」
「・・・」
事実なだけに剛も反論はできなかった。肩まで伸びた髪と、やや大きく垂れた瞳。一見すると、大工らしからぬ風体をしていた剛は、歩くだけで女性からアプローチされた。特定の恋人がいるわけではないため、いろんな女ととにかく寝た。だが、その事でトラブルもあった。結婚してくれると勘違いした女が、職場まで乗り込んできたのだ。
「据え膳食わねば・・・って言うじゃないですか。あっちが誘ってきたんっすよ」
「だからって、ヤリすぎだ。これじゃあ、仕事にならねぇ」
そう言われれば、剛も黙るしかない。
「男娼なら、そんな問題は起きねぇ」
政の話によると、男娼館という所では男が身体を売っているらしい。政はかなり常連らしく、思い出したのかスケベな笑いを浮かべた。剛は思わず眉を寄せた。
「気持ちいいんですか?野郎となんかやって」
「俺も最初はそう思ったんだけどよ。ありゃあ、女とヤるよりいいぜ。キュッと締め付けてくるから、油断してるとあっという間に昇天よ」
政がニヤニヤしながら自分の股間を指差す。だが、剛にはいまいちその良さがわからなかった。だったら、娼婦を抱いた方がずっといい。柔らかく大きなおっぱいを揉んだり吸ったりしながら、同じように柔らかな尻を揉んで・・・。男の胸や尻を触ったって嬉しかない。
剛は、心底嫌そうな顔をした。
「騙されたと思って、1度行ってみな」
「はぁ」
剛は、暇潰しにでもなるかと休みの日に男娼館を訪れた。確かに、いるのは男ばっかりだ。驚いたのは、客の中には女性もいる事だ。中年の主婦も訪れると聞いて、剛は複雑な気持ちになった。
(オバさんが若い男を金で買う時代、ってか)
通された部屋は、これぞ安宿という簡素な作りだった。布団の上には、赤い長襦袢を着た青年が座っていてしとやかな仕草で三つ指をつく。
「純哉と申します」
とても綺麗な青年だった。年齢は19歳で、つぶらな瞳がキラキラしていた。髪も短く、決して女らしくはないのに、妙に色っぽく感じさせる青年だった。しばらく純哉に酒を注がせた剛は、気まずそうに視線を逸らす。
「俺、男は初めてなんだ。抱きかたもよくわからないから、教えてくんない?」
正直に言えば、純哉が楽しそうに笑う。
「素直な人ですね。適当に抱けばいいものを」
「そんな事したら、あんたが傷つくだろ?」
言えば、純哉が更に楽しそうに目を細める。
「私に、任せてください」
純哉は手際よく剛の下半身を寛げると、まだ萎えた状態の性器をいきなり口に含む。慣れた感覚なのに、なぜかいつもと違う快楽が剛の全身を駆け巡った。
「うわっ、あっ、最初からそれ、ヤバイって、あっ」
広げた自分の足の間でピチャピチャと音を立てる純哉を、信じられない気持ちで見つめた。気持ちよくしてもらってアレだが、自分なら初対面の男のモノを口に入れるなんて絶対にできないと思ったからだ。
「この方が、挿入しやすくなるから」
顔を上げた純哉が、口許を指で拭う。そして、剛の眼差しが好意的でないとわかると手拭いを差し出した。
「目隠し、しておいてください。見たら、萎えるかもしれない」
言われるまま手拭いで目元を覆えば、クチュクチュといういやらしい音が聞こえてきた。そして、微かに純哉の喘ぎ声も・・・。
(気になる)
目隠しの状態が、なんとも卑猥さを演出した。そっと手拭いをずらせば、胴に跨った純哉が、自らの前と後ろを弄っているのが見える。
(うわ・・・っ。すげ・・・)
同じ男なのに、たまらなく色っぽいと感じた。剛の喉がゴクリと鳴る。
「そろそろ、いいかな」
一人言のように呟くと、純哉が長襦袢をめくりあげた。際どい所がチラチラ見え隠れして、またなんとも艶かしく感じた。純哉が腰をゆっくり落としていく。
「ふっ。あっ、大きい・・・っ。あっ、はあっ、あっ」
腰をクネクネしながら自分のモノを呑み込んでいく純哉に、剛は気がつくと視線を外せなくなっていた。狭い場所に太く大きな自身が収まるのが不思議でならなかった。胸元がはだけ、チラチラと見える乳首に触れたくなった。露になった太ももはやたらとムチムチしていて、欲望をそそる。男を抱くのは初めてだったが、気がつくと純哉の腰を掴み乱暴に揺さぶっていた。
「ああっ、あっ、はあっ、あっ、ああっ」
純哉の喘ぎ声は、女よりも癖になりそうだった。
「んんっ」
絡み付く襞が、剛の性器を奥へ奥へと誘う。やがて、純哉が自らの性器に慰めを与え始める。途端に、キュッと後ろが閉まってきた。その瞬間。剛は、搾り取られるように達していた。剛は、男との行為がこれほどまでにいい事を初めて知った。

「恋人?」
剛が驚くと、純哉が恥ずかしそうに頷いた。初めて身体を繋いだ日から、剛は度々純哉の元を訪れていた。純哉を抱いてから、すっかりその魅力にハマってしまった。気がついたら、稼ぎのほとんどを純哉に注ぎ込んでいた。男娼になった理由を聞くと、純哉が躊躇いがちに告白した。
「幼馴染みなんです。良二といって・・・」
純哉の話によると、幼馴染みの良二は幼い頃から読み書きに長けていたらしい。だが、貧しさから学校に行く事ができない。そこで、純哉が男娼として働く事になったのだ。
「それで、いいのかよ。恋人のために、好きでもない奴に抱かれて、平気なのかよ」
純哉に恋人がいた事は、剛にとってはちょっとしたショックだった。だが、自分も純哉の身体を金で買っている身だ。怒る権利など、どこにもないのだ。
「平気じゃ、ないです」
純哉が寂しそうに笑う。
「でも、オレにはこの身体しかないから」
純哉が泣きそうな声で呟く。剛は、自分の腕を枕にしてやりながら汗で乱れた前髪を整えてやった。ふと、純哉の胸に青あざを見つける。
「また、あいつか?」
剛が聞くと、純哉が小さく頷く。昔からの常連客らしいが、かなり乱暴に抱くらしい。剛は、労るようにそのあざを指でなぞった。
「大丈夫です。たいした事ないから」
健気な純哉が、愛しくてならなかった。これまで、剛は本気の恋愛はしてこなかった。どうせ、もっといい女を見つければそっちに身体は反応する。だったら、最初から本気の恋愛などしない方がいい。そう、思っていた。
「それに、もう少ししたら良二さんが迎えに来てくれる約束なんです」
剛の心の葛藤などには気付かず、純哉が嬉しそうに話す。
「え?」
「ここ、二十歳になったら出なくてはならないんです」
多くの男性は、美しくて柔らかな肉体を好む。そのため、男らしい骨格になっていく成人前に出されるのだ。
「そっか。楽しみだな」
剛の言葉に、純哉はなんの躊躇いもなく頷いた。だが、剛はそんな純哉の表情に心が軋んだ。
(本当に、その男は来るのだろうか・・・)
剛だったら、恋人にそんな事はさせない。他の男に抱かれ、傷つけられる純哉をなんとか救いたかった。
「ここを出たら、オレの田舎で暮らすんです。2人で畑を耕して、花を育てて、それから・・・」
純哉の話に耳を傾けながら、それが自分ならいいと剛は思った。純哉と2人で田舎で暮らし、畑を耕しながらのんびり暮らせたら、とても幸せだろうと。
無性に純哉が欲しくなり、剛は純哉の身体を組み敷く。
「剛さん?」
「純哉は、じっとしてていいから」
ほのかな明かりに灯された部屋で、剛は純哉を抱いた。まるで、本物の恋人同士のように優しく。単に性欲の捌け口じゃない。他の客達とは違うと証明したかった。そして、なんの躊躇いもなく胸に顔を伏せる。女と違ってふっくらとした胸はないが、乳首はくわえやすく、舌触りも良かった。まるで、赤子のようにチュウチュウと吸えば、くすぐったいと純哉が笑う。手のひらでゆっくりと細く愛らしい棹を包み、やわやわと揉めば、純哉の唇から甘い吐息がこぼれた。
この唇を味わいたい。剛は切に願った。純哉は、決して唇だけは許そうとしない。おそらく、それが恋人への操立てなのだろう。純哉を狂しく抱きながら、剛はもどかしい思いに唇を噛み締めた。

19歳の純哉は、あと数ヵ月で20歳になる。そして、恋人と一緒に剛の前から去ってしまう。なら、せめてこの数ヵ月だけは純哉の恋人のように降るまいたいと剛は思った。誰にも抱かせたくなくて、毎日のように会いに行った。
「本当に、珍しいお客さん」
純哉は笑って剛の好きにさせた。
(最初から、出会ってたら良かったのに)
激しく腰を動かしながら、剛は喘ぐ純哉を見つめた。今も、彼の心は恋人のものなのだ。純哉にとって、剛は金で身体を好きにする客でしかない。
「恋人は、ここに来るのか?」
快楽でぼんやりしている純哉は、とても綺麗だった。指で前を弄れば、色っぽい声をあげながら悶える。
「あっ、たまには来たけど・・・っ、今は・・・っ。あぁっ、あっ」
「・・・ずいぶん、薄情な奴だな」
達したばかりの部分を、剛は口へと含んだ。同じ男同士だ。どこをどうすれば気持ちいいのかは、すぐにわかる。
「きっと・・・っ、あっ、勉強が・・・っ、忙しいんだよ・・・」
純哉が、剛の髪に指を絡める。やがて疲れたのか、純哉は意識を手放した。連続で何度も射精させたから、今宵はもう客を取ることはないだろう。
「俺の事、好きになってくれよ」
眠る純哉の身体を、剛は濡らした手拭いで丁寧に拭いた。ふっくらとした唇を指でなぞり、祈るように囁いた。この唇を塞ぐのが、自分ならいいのにと・・・。

「うわぁ。すごい」
年に1度の夏祭り。剛は純哉を男娼館から連れ出した。金さえ払えば、僅かな時間外出できるのだ。
「あの、剛さん。本当にいいんですか?」
モジモジと恥じらう姿に、剛はたまらない愛しさを感じる。
「たまには、俺の暇潰しに付き合えよ」
言えば、純哉が大きく頷いた。
剛は、せめて純哉との思い出を作りたかった。金魚すくいをしたり、綿飴を一緒に頬張ったり。普通の恋人同士がする事を一緒にしたかった。これまで、狭い世界で男に抱かれ続けた純哉を僅かな時間でも自由にしてやりたかった。
「綺麗な色だな」
若草色の浴衣を着た少年が前を歩いていく。不意に、純哉の笑顔が凍った。
「良・・・二」
純哉が微かに呟いた名前に、剛は若草色の浴衣の主を見た。ヒョロッとした優男が、華やかな浴衣を着た女にかんざしを飾っている。男がふと振り向き、純哉の姿に青ざめる。
「純哉っ」
走り出した純哉に、剛は全てを悟った。

「待てよっ、純哉っ。待てってばっ」
走る純哉を、剛が慌てて引き止めた。細い手首を掴み、強引に振り向かせる。そこには、涙でグシャグシャになった顔があった。
「なんで、なんで、祭りになんか誘ったんだよっ。祭りに行かなきゃ、騙されたままでいられたのに・・・っ。良二を待っていられたのにっ」
純哉は、剛の胸ぐらを掴み大きく揺さぶった。剛には、なんの反論もできなかった。
「もう、2度と顔を見せるなっ」
純哉は、裸足のまま走っていってしまった。いつしか雨が降り、剛の情けない顔を濡らした。
その日以来、剛は男娼館には行かなかった。いや、行けなかった。行けば、余計に純哉を傷つけてしまうような気がして。
せめてもの償いにと、剛はあらゆる手段で良二を探した。良二は、既に良家の1人娘との結婚が決まっていた。呆れた事に、純哉を売った金は全てその女の気を引くために使ったらしい。
「純哉の金だろ?返せ」
言えば、良二は開き直ったようにせせら笑う。
「なぜだ?言っとくが、あいつが勝手に金を送ってきたんだ。どう使おうが、こっちの勝手だ」
あまりの言い方に、剛は腹が立って仕方なかった。良二が迎えに来てくれる日を、純哉は指折り数えて待っていたのだ。好きでもない男に抱かれ、乱暴に扱われてもジッと耐えていたのだ。
「純哉を、迎えに行くんだよな?」
せめて、純哉のささやかや希望だけは守ってやりたかった。だが、それさえも良二が打ち砕く。
「なわけないだろ。なんで、迎えに行かなきゃなんねーんだ?こっちは、来週祝言なんだよ。あ、そうだ。欲しけりゃあ、あんたにやるよ」
殴りたい気持ちを懸命に抑え、剛は良二に拳を突き出した。
「てめぇこそ。2度とその面を純哉に見せんな」
それだけ言って、剛はその場を後にした。
剛は、がむしゃらに働いた。働いて、働いて美しい藍色の着物を購入した。そして、純哉が二十歳になる日。門の前で待ち続けた。待って、待って待ちくたびれた頃。不意に目の前に誰かが立っているのが見えた。
視線を上げると、鮮やかな藍色の着物が見える。そして、はにかんだ笑顔の純哉が立っていた。
「本当に、剛さんって物好きだね」
純哉は、自ら剛の腕に飛び込んできた。細い両腕が、剛の背中を抱き締める。
「あなたの、お嫁さんになるよ」
純哉の言葉に、剛が何度も頷いた。
「読んでくれたんだな」
藍色の着物に、そっと入れておいた1枚の紙。そこに、剛は不器用だが真っ直ぐな気持ちを書かいた。

『純哉。二十歳になったらこの着物を着て、俺の嫁さんになってくれないか。俺には、お前しかいないんだ。何時間でも待ってるから』

純哉は、大切そうに紙を胸に抱いた。
「本当は、とっても嬉しかった。あんなひどい事を言ったのに・・・」
「いいんだ。このまま、俺の家に来いよ。今夜は、祝言だ」
照れたように笑う剛に、純哉も笑った。

それは、結婚式と呼ぶにはあまりにも簡素だった。向かい合い、交互に杯の中の酒を飲み干す。
「今日から、お前は俺の奥さんなんだからな」
「男なのに?」
「男でもだ」
互いにクスクス笑いながら口づけた。初めての、口づけだった。
「今夜は、初夜だな」
灯りを落として、剛が嬉しそうに囁く。
「今更?」
純哉が笑う。何度も肌を重ねたのに、今更初夜というのは妙な話だ。
「ここから、お前は生まれ変わるんだ」
もう、客と男娼という関係ではない。今夜から、夫婦になったのだ。たとえ、世間的に認められなくても、一生を添い遂げようと決めたのだ。剛が、純哉の左手薬指に小さな指輪をはめる。そして、その指に唇を押し当てた。
「今夜から、お前は俺のものだ」
「うん」
「俺も、お前のものだ」
「うん」
2人は、暗闇の中で顔を寄せ合い何度も口づけた。互いに帯を解き、裸体を露にしていく。何度も抱き合ったのに、今夜はまるで違った。
「なんか、緊張してきた」
背中を向ける純哉を、剛が後ろからかき抱く。
「俺もだ」
互いの肌はほのかに熱をおび、指や唇が触れる度に声を上げた。
「ここ、狭くなってる」
背骨を辿った指が、純哉の入り口に触れる。そこは、固く引き締まっていて、剛の指を拒んだ。
「久しぶり、だから、あっ」
しばらくぶりに抱かれる身体は、とても敏感だった。剛は、純哉を仰向けに寝かせると、両足を左右に開き、なんの躊躇いもなく顔を蕾へと伏せた。柔らかな肉は、剛の舌をすんなりと受け入れる。
「あ・・・っ、ダメ・・・ッ、そんな所、汚い・・・っ」
「初めてか?」
聞かれて、純哉は何度も頷いた。すると、剛は更に執拗に舌での愛撫を続けた。
「剛・・・っ、もう、やめて・・・っ、変になっちゃうっ」
背中をのけぞらせ、純哉が駄々を捏ねるように首を振った。だが、その声には本気の拒絶は感じられない。微かだが、歓喜の声が混ざっている。剛は、純哉が快感に腰を震わせるまで、舌を抜かなかった。やがて、純哉はあまりの気持ちよさにグッタリと身体中の力を抜いた。
「ん・・・っ」
剛がゆっくりと純哉を貫く。まるで、計算されたかのようにピッタリだった。
「離さないでっ」
激しく貫かれながら、純哉が剛を抱き締める。剛は、このまま2人の身体が1つになればいいと思いながら純哉の中へ精を放った。

後日。剛は、純哉と一緒に田舎へ引っ越す事を決めた。嫌な思い出しかない町から離れようと決めたのだ。
「畑を耕して、そして、子供達に字を教えるんだ」
嬉しそうに純哉が笑う。ふと、その視線が何かを見つけた。剛が釣られたように見れば、そこには妻に怒鳴られている良二がいた。
「行こう。純哉」
剛が、優しく純哉の手を引く。
純哉は、振り返る事なく剛と共に歩き出した。







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