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第五話
カミングアウト
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学校も銀行も休みの土曜日。慎一と達也は、昼までダラダラとベッドで過ごした。もちろん、2人とも全裸だ。
「ゆうべは激しすぎたぞ」
照れ隠しに達也が睨めば、慎一が気まずそうに笑う。今日が土曜日という事もあり、昨夜はかなり行為が激しかったのだ。達也は、初めて騎乗位なるものを経験させられてしまった。
「腰がダルい」
下から太く熱いモノで突かれ、気がついたら腰を上下に揺らされた。普段とは違う角度からの快楽に、達也は何度も達して慎一を汚した。達也の身体で慎一が触れていない場所は、おそらく1つもないだろう。行為の間は夢中だったが、目覚めてからというもの達也は落ち着かなかった。慎一の腰を跨ぎ淫らに腰をくねらせた自分を、慎一はどのように思ったのだろうか。
「…僕の事が嫌いになった?」
達也が視線をさ迷わせていれば、慎一が心配そうに聞く。
「そ、そんな事ない。ただ、どんどん自分がエッチになっていって…。それが…」
しどろもどろに達也が言えば、慎一が声を上げて笑う。
「そんな事心配してたのか。大丈夫。エッチな達也は、とびっきりかわいいから」
「な…っ」
真っ赤になって枕を振り回せば、慎一が降参のポーズをする。2人は顔を見合わせると、大声で笑い合った。
「僕達は恋人同士なんだ。求め合うのは自然だよ」
「…うん」
何度も重ねた唇。重ねる度に、達也は慎一と特別な関係になっていく気がした。
「今日の朝ごはんは慎一が作って」
「わかった。達也が好きなチーズトーストにするよ」
「やった」
「その前にシャワー浴びよっか」
「…うん」
慎一の言葉に、達也が頬を赤く染める。行為の後は、2人でシャワーを浴びるのが当たり前になっていた。浴室へ向かうまで、何度もキスを繰り返した。2人が普段よりも密着しているのは、ある理由がある。それは、明日には母親の多恵子が帰ってくるからだ。これまでのように、ところ構わずイチャイチャするというわけにはいかない。そのため、2人は時間が許す限り互いの身体に触れていた。
「うまいっ。なぁ、隠し味は?」
「ナイショ」
浴室でたっぷり互いの肌を堪能した後、慎一が手早くチーズトーストを作り遅めの昼食を食べた。さっきまで淫らな行為に耽っていたとは思えないぐらい、その会話は爽やかだった。
「…雨だ」
天気予報では夜からだったのに、少し早めに降ってきたらしい。不安そうに達也が窓の外を見ていれば、慎一が後ろから抱き締めてくれる。
「あの日も、こんな風に降ってた…」
『あの日』というのは、慎一が達也を保護した日の事だ。雨降りのなか、幼い達也を抱きかかえて帰ってくれた。
「どうして、俺を迎えに来てくれたの?」
達也にとって、それはかなり謎だった。達也も、慎一の事は覚えている。心配そうに自分を見つめていた。夜になり、恐怖と不安、そして寒さに震えていた達也は慎一に抱き締められた。
『うちに行こう』
誰かはわからなかったけど、その優しさに涙が溢れた。抱き締められた強さに、自分の居場所を見つけた気がした。
「なんでかな。あの時は、とにかくお前が心配だったんだ。一人にさせたくなかった」
雨が降りしきるなか、達也は1人でブランコに乗っていた。声をかけると、泣きそうな顔で見つめてきた。
「俺が?」
「何を聞いてもわからないって言うから。困ったよ」
幼い頃の記憶を、達也はほとんど持っていなかった。母親の顔も声も、覚えてはいない。
(あの人が、母親なのかな)
微かに覚えている記憶の中。誰かが達也に怒鳴っている。耳障りな、甲高い女性の声。もし、その人物が母親なら…。ブルッと達也の背筋を寒気が走る。
「達也?」
「慎兄。もっと、強く抱いて」
達也の指が、慎一の腕をすがるように掴む。いつもこうだ。過去を思い出そうとすると、心や身体が拒絶する。思い出すなと本能が訴えてくるのだ。
「…思い出す必要なんかない。達也の居場所は、ここなんだから」
「うん」
泣きそうな顔で達也が笑えば、慎一が優しくキスをしてくれる。いつもの情熱的なものではなく、慰めるようなキス。雨音が響くなか、2人はキスに夢中になっていた。なりすぎていて、気付かなかったのだ。一番見られたくない人物が立ち尽くしている事に。
「…あんた達、なにやってるの?」
強張った女性の声にハッとなれば、スーツケース片手に多恵子が立っていた。その表情は、まるで喜怒哀楽を忘れてしまったかのように「無」だった。慎一と達也は、青ざめた表情で多恵子を見つめた。
「せっかくサプライズで驚かせてやろうと思ったのに…」
時間がたち、やっと多恵子は落ち着いた顔を見せた。達也がコーヒーを出すと、静かに飲み干す。やけに冷静なところが逆に怖かった。
「母さん。僕が悪いんだ」
無言の多恵子に耐えられなくなり、慎一が口を開く。多恵子がジロリと慎一を睨めば、慌てて達也が割って入った。
「違うよっ。慎兄が悪いわけじゃないっ。俺が誘って…」
「違うっ。僕が…」
「あーっ。うるさいっ」
互いを庇い合う2人に、多恵子が大声を上げる。ビクッと背筋をただす2人に、多恵子が睨みをきかせた。
「私はあんた達が思うよりも、心が広い女なの。反対はしないから安心しなさい」
多恵子の言葉はあまりにも意外で、慎一と達也は顔を見合わせた。元々、多恵子は少し変わっているところはあった。一般常識をはみ出すような事はないが、突拍子もない言動も珍しくはない。
「慎一も達也も、子供じゃない。ちゃんと考えて決めた事なんでしょ?」
多恵子の言葉に、慎一と達也は黙って頷いた。
「だったら、私が文句を言うのはおかしいわ。恋愛は自由なんだから」
多恵子の言葉に、慎一はホッと胸を撫で下ろす。が、達也はまだ納得できなかった。
「俺を、怒らないの?育ててもらったのに、母さんの息子を奪ったんだよ?」
達也が言えば、多恵子の目付きが初めて変わった。
「育ててもらった?なんでそんな他人行儀な事を言うのっ」
「母さん…」
多恵子は達也の胸ぐらを掴むと、大きな瞳に涙を溜めて睨んできた。そこには、怒りよりも哀しみの色が強かった。
「私が、なんであなたを引き取ったかわかる?」
多恵子の言葉が静かに響く。
「熱に浮かされ、懸命に私の手を握ってきたあなたが、愛しかったからよ」
「…母さん」
「こんなの、私の自己満よね。達也のために良かったかどうか、いまだにわからないの」
多恵子が自虐的に笑う。
「でも、あなたを家族に迎えて後悔はないわ」
多恵子の腕が、優しく達也を抱き締める。達也は、自分が勝手に線を引いていたのだと改めて思った。心のどこかで、(育ててもらってる)という感覚が抜けなかったのだ。
「あなた達が好き同士なら、それでいいわ」
多恵子の懐の広さに、慎一も達也もホッとした。
「ただし、私の前ではイチャイチャしないでよ。これでもかなりショックは受けているんだから」
多恵子なりに複雑な心境らしい。
「それと、達也はまだ未成年なんだから。キス以上の行為はダメよ」
ビシッと言われ、慎一と達也は顔を見合わせた。既に全て経験済みと言ったら、多恵子はなんて言うだろうか。結局、慎一も達也も多恵子に真実を言う事はできなかった。
翌朝から、慎一も達也も多恵子の前では「兄弟」として過ごす事にした。
《先日保護された男の子ですが、母親が両親に付き添われ出頭してきました。調べによりますと…》
ワイドショーでは、保護された男の子の続報が騒がれていた。報道を見ても、達也が不安になる事はなくなっていた。
(あの子にも居場所が見つかるといいな)
顔も名前も知らない子の将来を、達也なりに心配していた。いつか、自分のように居場所が見つかればいいと…。
「行ってきます」
慎一の声にハッとする。テーブルの上には、相変わらず弁当が残されたまま。
「慎兄ぃ。弁当っ」
相変わらずそそっかしい慎一に、慌てて達也が追いかけると…。
「わっ」
グイッと腕を引かれ、慎一の腕に抱き締められた。
「今夜。部屋においで」
と囁かれ、キスされる。
達也は、たっぷりとそのキスを堪能した。
「ゆうべは激しすぎたぞ」
照れ隠しに達也が睨めば、慎一が気まずそうに笑う。今日が土曜日という事もあり、昨夜はかなり行為が激しかったのだ。達也は、初めて騎乗位なるものを経験させられてしまった。
「腰がダルい」
下から太く熱いモノで突かれ、気がついたら腰を上下に揺らされた。普段とは違う角度からの快楽に、達也は何度も達して慎一を汚した。達也の身体で慎一が触れていない場所は、おそらく1つもないだろう。行為の間は夢中だったが、目覚めてからというもの達也は落ち着かなかった。慎一の腰を跨ぎ淫らに腰をくねらせた自分を、慎一はどのように思ったのだろうか。
「…僕の事が嫌いになった?」
達也が視線をさ迷わせていれば、慎一が心配そうに聞く。
「そ、そんな事ない。ただ、どんどん自分がエッチになっていって…。それが…」
しどろもどろに達也が言えば、慎一が声を上げて笑う。
「そんな事心配してたのか。大丈夫。エッチな達也は、とびっきりかわいいから」
「な…っ」
真っ赤になって枕を振り回せば、慎一が降参のポーズをする。2人は顔を見合わせると、大声で笑い合った。
「僕達は恋人同士なんだ。求め合うのは自然だよ」
「…うん」
何度も重ねた唇。重ねる度に、達也は慎一と特別な関係になっていく気がした。
「今日の朝ごはんは慎一が作って」
「わかった。達也が好きなチーズトーストにするよ」
「やった」
「その前にシャワー浴びよっか」
「…うん」
慎一の言葉に、達也が頬を赤く染める。行為の後は、2人でシャワーを浴びるのが当たり前になっていた。浴室へ向かうまで、何度もキスを繰り返した。2人が普段よりも密着しているのは、ある理由がある。それは、明日には母親の多恵子が帰ってくるからだ。これまでのように、ところ構わずイチャイチャするというわけにはいかない。そのため、2人は時間が許す限り互いの身体に触れていた。
「うまいっ。なぁ、隠し味は?」
「ナイショ」
浴室でたっぷり互いの肌を堪能した後、慎一が手早くチーズトーストを作り遅めの昼食を食べた。さっきまで淫らな行為に耽っていたとは思えないぐらい、その会話は爽やかだった。
「…雨だ」
天気予報では夜からだったのに、少し早めに降ってきたらしい。不安そうに達也が窓の外を見ていれば、慎一が後ろから抱き締めてくれる。
「あの日も、こんな風に降ってた…」
『あの日』というのは、慎一が達也を保護した日の事だ。雨降りのなか、幼い達也を抱きかかえて帰ってくれた。
「どうして、俺を迎えに来てくれたの?」
達也にとって、それはかなり謎だった。達也も、慎一の事は覚えている。心配そうに自分を見つめていた。夜になり、恐怖と不安、そして寒さに震えていた達也は慎一に抱き締められた。
『うちに行こう』
誰かはわからなかったけど、その優しさに涙が溢れた。抱き締められた強さに、自分の居場所を見つけた気がした。
「なんでかな。あの時は、とにかくお前が心配だったんだ。一人にさせたくなかった」
雨が降りしきるなか、達也は1人でブランコに乗っていた。声をかけると、泣きそうな顔で見つめてきた。
「俺が?」
「何を聞いてもわからないって言うから。困ったよ」
幼い頃の記憶を、達也はほとんど持っていなかった。母親の顔も声も、覚えてはいない。
(あの人が、母親なのかな)
微かに覚えている記憶の中。誰かが達也に怒鳴っている。耳障りな、甲高い女性の声。もし、その人物が母親なら…。ブルッと達也の背筋を寒気が走る。
「達也?」
「慎兄。もっと、強く抱いて」
達也の指が、慎一の腕をすがるように掴む。いつもこうだ。過去を思い出そうとすると、心や身体が拒絶する。思い出すなと本能が訴えてくるのだ。
「…思い出す必要なんかない。達也の居場所は、ここなんだから」
「うん」
泣きそうな顔で達也が笑えば、慎一が優しくキスをしてくれる。いつもの情熱的なものではなく、慰めるようなキス。雨音が響くなか、2人はキスに夢中になっていた。なりすぎていて、気付かなかったのだ。一番見られたくない人物が立ち尽くしている事に。
「…あんた達、なにやってるの?」
強張った女性の声にハッとなれば、スーツケース片手に多恵子が立っていた。その表情は、まるで喜怒哀楽を忘れてしまったかのように「無」だった。慎一と達也は、青ざめた表情で多恵子を見つめた。
「せっかくサプライズで驚かせてやろうと思ったのに…」
時間がたち、やっと多恵子は落ち着いた顔を見せた。達也がコーヒーを出すと、静かに飲み干す。やけに冷静なところが逆に怖かった。
「母さん。僕が悪いんだ」
無言の多恵子に耐えられなくなり、慎一が口を開く。多恵子がジロリと慎一を睨めば、慌てて達也が割って入った。
「違うよっ。慎兄が悪いわけじゃないっ。俺が誘って…」
「違うっ。僕が…」
「あーっ。うるさいっ」
互いを庇い合う2人に、多恵子が大声を上げる。ビクッと背筋をただす2人に、多恵子が睨みをきかせた。
「私はあんた達が思うよりも、心が広い女なの。反対はしないから安心しなさい」
多恵子の言葉はあまりにも意外で、慎一と達也は顔を見合わせた。元々、多恵子は少し変わっているところはあった。一般常識をはみ出すような事はないが、突拍子もない言動も珍しくはない。
「慎一も達也も、子供じゃない。ちゃんと考えて決めた事なんでしょ?」
多恵子の言葉に、慎一と達也は黙って頷いた。
「だったら、私が文句を言うのはおかしいわ。恋愛は自由なんだから」
多恵子の言葉に、慎一はホッと胸を撫で下ろす。が、達也はまだ納得できなかった。
「俺を、怒らないの?育ててもらったのに、母さんの息子を奪ったんだよ?」
達也が言えば、多恵子の目付きが初めて変わった。
「育ててもらった?なんでそんな他人行儀な事を言うのっ」
「母さん…」
多恵子は達也の胸ぐらを掴むと、大きな瞳に涙を溜めて睨んできた。そこには、怒りよりも哀しみの色が強かった。
「私が、なんであなたを引き取ったかわかる?」
多恵子の言葉が静かに響く。
「熱に浮かされ、懸命に私の手を握ってきたあなたが、愛しかったからよ」
「…母さん」
「こんなの、私の自己満よね。達也のために良かったかどうか、いまだにわからないの」
多恵子が自虐的に笑う。
「でも、あなたを家族に迎えて後悔はないわ」
多恵子の腕が、優しく達也を抱き締める。達也は、自分が勝手に線を引いていたのだと改めて思った。心のどこかで、(育ててもらってる)という感覚が抜けなかったのだ。
「あなた達が好き同士なら、それでいいわ」
多恵子の懐の広さに、慎一も達也もホッとした。
「ただし、私の前ではイチャイチャしないでよ。これでもかなりショックは受けているんだから」
多恵子なりに複雑な心境らしい。
「それと、達也はまだ未成年なんだから。キス以上の行為はダメよ」
ビシッと言われ、慎一と達也は顔を見合わせた。既に全て経験済みと言ったら、多恵子はなんて言うだろうか。結局、慎一も達也も多恵子に真実を言う事はできなかった。
翌朝から、慎一も達也も多恵子の前では「兄弟」として過ごす事にした。
《先日保護された男の子ですが、母親が両親に付き添われ出頭してきました。調べによりますと…》
ワイドショーでは、保護された男の子の続報が騒がれていた。報道を見ても、達也が不安になる事はなくなっていた。
(あの子にも居場所が見つかるといいな)
顔も名前も知らない子の将来を、達也なりに心配していた。いつか、自分のように居場所が見つかればいいと…。
「行ってきます」
慎一の声にハッとする。テーブルの上には、相変わらず弁当が残されたまま。
「慎兄ぃ。弁当っ」
相変わらずそそっかしい慎一に、慌てて達也が追いかけると…。
「わっ」
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