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第四話
No.1のホストは、愛するシングルファーザーに甘くお仕置きする
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最近、光樹の様子がおかしい。玲哉は、夕食を食べながらチラッチラッと光樹に視線を向けた。
「光樹。冷奴にマヨネーズは合わないぞ」
「え?あっ、ごめん」
こんな風に、行動が妙なのだ。元々天然なところがある光樹だが、さすがにこれはないだろう。更に、外出が増えた。
「これから、仕事の人と会うんだ。悪いけど、陸を頼むね」
フリーのWEBデザイナーをしている光樹は、確かに時々仕事関係の人と会う。だが、そんな時は必ず愛用のノートパソコンを持参する。だが、今日は持っていかない。
「陸。探偵ごっこしないか?」
光樹は、陸を肩車するとすかさずその後を追った。
(なんか、夫の浮気を疑う妻の気持ちがわかるな)
ホストクラブには、様々な人が訪れる。寂しさをホストで埋める者。お姫様気分になりたい者。そんな人間観察をしていると、なんとなくわかるのだ。
「れ―や。何してるの?」
物陰に隠れながら光樹を探していれば、陸が無邪気に聞いてくる。
「陸。探偵は気づかれてはいけないんだよ」
「へぇ」
納得した陸も、玲哉と同じように隠れる。と、少し離れたカフェの窓に光樹が見えた。その向かいには、背広姿のサラリーマン。サラリーマンは、光樹の手を握ると何事か囁いている。
「・・・マジかよ」
うちのパートナーに限って。という言葉は、よく聞く。誰にだって魔が差す時もある。玲哉は、動揺する気持ちをなんとか立て直そうとした。
「あ、悟くんのパパ」
玲哉の真似をしてカフェを見ていた陸が、小さく指差す。
「悟くんのパパ?」
悟くんというのは、保育園で何かと陸にちょっかいをかけてくる男の子の事だ。イジメられてるのではと、光樹が心配していた。
「悟くんのパパ、変なんだよ」
陸が言う。
「変って?何が変なんだ?」
「パパに、隠し事は良くないって言うんだ。パパは、隠し事なんかしないよ」
陸の言葉で、玲哉にはある考えが浮かんだ。
(あいつ。まさか・・・)
玲哉は、カフェで悟パパと話す光樹をジッと見つめた。
「光樹。俺に隠し事してないか?」
深夜。陸が寝たのを確かめてから、玲哉が光樹を問い詰める。光樹は、昔から嘘が苦手だ。根が正直すぎるのだ。
「な、ないよ。隠し事なんて」
「・・・そうやって、右の眉毛をかくって事は嘘だな」
言えば、ピタリと光樹の動きが止まる。
「なぁ。何かあったんだろ?悟くんのパパと何話してたんだ?」
「れ、玲哉には関係ないでしょ。おやすみ」
さっさと布団に潜ってしまった光樹に、玲哉はカチンときた。布団を剥ぎ取ると、光樹の身体を抑えつける。
「れ、玲哉?」
「もしかして、悟くんのパパと浮気でもした?」
わざと冷たく言えば、光樹が焦ったように首を左右に振る。その必死さが、玲哉にはたまらなくかわいかった。
「だったら、確かめなかゃな。パジャマ、脱げよ」
光樹は、青ざめた表情でパジャマを脱いだ。
「下着もだぞ」
言えば、光樹はコクンッと頷いた。
恥ずかしがり屋の光樹は、明るい中で裸を見られるのをひどく嫌がる。何度も身体を重ねてきたというのに、だ。
「もっと足を広げて。奥が見えない」
「もう、許して・・・っ」
M字開脚の状態で、光樹が小刻みに震える。
「ダメだ。ちゃんと見せろ」
最近、互いに仕事が忙しくてセックスはほとんどしてなかった。光樹の白い肌には、ホクロ1つない。そして、足の間の蕾はまるで初めての時みたく固く閉ざされていた。
だが、セックスに慣れた身体は玲哉に抱かれる事を期待している。光樹の前は、既に硬く張り詰めて甘い雫を零している。
「見られてるだけで、感じた?」
言えば、光樹が耳まで真っ赤にする。玲哉は、自身も裸になるとそのまま光樹を抱き上げた。
「玲哉?」
泣きそうな表情の光樹に、玲哉が苦笑する。
「ごめん。お仕置きがすぎた」
そう言って、唇を合わせる。光樹が泣きながらしがみついてきた。
「本当に、疑われてると思った」
「なわけないだろ。でも、怒っているのは本当だ」
玲哉の腕の中で、光樹が頷く。
「話は、後でしよう。もう、我慢できない」
「・・・僕も」
玲哉は、光樹からの誘うようなキスに目を細めた。ベッドに腰掛けた玲哉に、光樹は迷いながら跨った。この体勢でするのは初めてなのだ。玲哉は、光樹の耳や鎖骨にキスをしながら指で後ろをほぐす。
「前は光樹がしろよ。手が足りない」
クスクス笑えば、光樹の手が玲哉の性器に伸びる。優しくゆっくり撫でられ、玲哉はいつも以上に興奮した。慣れてない仕草が、たまらなく愛おしい。
やがて、玲哉の指が後ろの蕾に3本挿入された。激しく出し入れすれば、光樹の背中がのけぞる。
「はぁぅ、あっ、あっ、イク・・・っ」
「まだだ。今夜は、まだイカせない」
「玲哉ぁ。早く・・・っ」
普段、光樹はこういう事にはすごく淡白だ。だから、こうしてねだるような仕草は珍しい。玲哉は、ゴムを手早く自身の性器に装着すると一気に光樹の腰を引き下ろした。
「あっ、あぁぁぁぁぁっ。すごい・・・、一気に奥まで・・・っ」
「光樹。陸が起きるぞ」
からかうように言えば、光樹が慌てて口を塞ぐ。声を出せない中で悶える光樹は、最高に色っぽかった。玲哉は、自分を抑える自信がなかった。
(明日のお迎えは、俺だな)
腕の中でグッタリする光樹を抱き締めて、玲哉も達した。
「おはようございます。悟くんのパパ」
朝。玲哉は、陸を連れて保育園まで行った。そこで、悟くんのパパが来るのをジッと待っていた。
「お、おはようございます」
明らかに、悟くんのパパは動揺していた。そそくさと逃げようとする襟首を、玲哉は逃がすまいと掴んだ。
「話、あるんですが」
そして、昨日のカフェへと連れて行った。
光樹の話によると、1週間ぐらい前から悟パパに妙な事を言われているらしい。
「隠し事って、なんですか?」
単刀直入に聞けば、悟パパは動揺を誤魔化すようにコ―ヒ―を一気に飲み干した。
「あんたら、同棲してるんだろ?悟が言っていた。陸くんには2人もパパがいるって」
なるほどと、玲哉は理解した。陸は、物心ついた時から玲哉をもう一人のパパだと思っている。おそらく、保育園でその事を話したのだろう。
「だから、身体の関係を迫ったと?」
言えば、悟パパが硬直する。玲哉は、ふぅと溜め息を吐いた。
そして、周囲には聞こえない声で悟パパに宣戦布告した。
「妙な気を起こすんじゃね―ぞ。今の、しっかり録音しておいたからな。あんたの奥さんにも聞かせてやろうか?」
悟パパは、明らかに動揺していた。おそらく恐妻家なのだろう。
「い、いいのかっ。保育園にあんたらの事を話すぞ」
「好きにすればいい。俺達は構わない」
玲哉がニヤリと笑えば、悟パパは押し黙った。
「話はついたぞ」
帰宅した玲哉が言えば、光樹が安堵した表情を浮かべる。
「困った事があったら言え。なんでも1人で解決しようとする癖、変わんないな」
「ごめん」
甘えるように胸に額を押し付ける姿が、たまらなくかわいい。
「またこんな事があったら、お仕置きだからな」
「れ、玲哉っ」
慌てる光樹を抱き締めて、玲哉はその頬にキスをした。
「光樹。冷奴にマヨネーズは合わないぞ」
「え?あっ、ごめん」
こんな風に、行動が妙なのだ。元々天然なところがある光樹だが、さすがにこれはないだろう。更に、外出が増えた。
「これから、仕事の人と会うんだ。悪いけど、陸を頼むね」
フリーのWEBデザイナーをしている光樹は、確かに時々仕事関係の人と会う。だが、そんな時は必ず愛用のノートパソコンを持参する。だが、今日は持っていかない。
「陸。探偵ごっこしないか?」
光樹は、陸を肩車するとすかさずその後を追った。
(なんか、夫の浮気を疑う妻の気持ちがわかるな)
ホストクラブには、様々な人が訪れる。寂しさをホストで埋める者。お姫様気分になりたい者。そんな人間観察をしていると、なんとなくわかるのだ。
「れ―や。何してるの?」
物陰に隠れながら光樹を探していれば、陸が無邪気に聞いてくる。
「陸。探偵は気づかれてはいけないんだよ」
「へぇ」
納得した陸も、玲哉と同じように隠れる。と、少し離れたカフェの窓に光樹が見えた。その向かいには、背広姿のサラリーマン。サラリーマンは、光樹の手を握ると何事か囁いている。
「・・・マジかよ」
うちのパートナーに限って。という言葉は、よく聞く。誰にだって魔が差す時もある。玲哉は、動揺する気持ちをなんとか立て直そうとした。
「あ、悟くんのパパ」
玲哉の真似をしてカフェを見ていた陸が、小さく指差す。
「悟くんのパパ?」
悟くんというのは、保育園で何かと陸にちょっかいをかけてくる男の子の事だ。イジメられてるのではと、光樹が心配していた。
「悟くんのパパ、変なんだよ」
陸が言う。
「変って?何が変なんだ?」
「パパに、隠し事は良くないって言うんだ。パパは、隠し事なんかしないよ」
陸の言葉で、玲哉にはある考えが浮かんだ。
(あいつ。まさか・・・)
玲哉は、カフェで悟パパと話す光樹をジッと見つめた。
「光樹。俺に隠し事してないか?」
深夜。陸が寝たのを確かめてから、玲哉が光樹を問い詰める。光樹は、昔から嘘が苦手だ。根が正直すぎるのだ。
「な、ないよ。隠し事なんて」
「・・・そうやって、右の眉毛をかくって事は嘘だな」
言えば、ピタリと光樹の動きが止まる。
「なぁ。何かあったんだろ?悟くんのパパと何話してたんだ?」
「れ、玲哉には関係ないでしょ。おやすみ」
さっさと布団に潜ってしまった光樹に、玲哉はカチンときた。布団を剥ぎ取ると、光樹の身体を抑えつける。
「れ、玲哉?」
「もしかして、悟くんのパパと浮気でもした?」
わざと冷たく言えば、光樹が焦ったように首を左右に振る。その必死さが、玲哉にはたまらなくかわいかった。
「だったら、確かめなかゃな。パジャマ、脱げよ」
光樹は、青ざめた表情でパジャマを脱いだ。
「下着もだぞ」
言えば、光樹はコクンッと頷いた。
恥ずかしがり屋の光樹は、明るい中で裸を見られるのをひどく嫌がる。何度も身体を重ねてきたというのに、だ。
「もっと足を広げて。奥が見えない」
「もう、許して・・・っ」
M字開脚の状態で、光樹が小刻みに震える。
「ダメだ。ちゃんと見せろ」
最近、互いに仕事が忙しくてセックスはほとんどしてなかった。光樹の白い肌には、ホクロ1つない。そして、足の間の蕾はまるで初めての時みたく固く閉ざされていた。
だが、セックスに慣れた身体は玲哉に抱かれる事を期待している。光樹の前は、既に硬く張り詰めて甘い雫を零している。
「見られてるだけで、感じた?」
言えば、光樹が耳まで真っ赤にする。玲哉は、自身も裸になるとそのまま光樹を抱き上げた。
「玲哉?」
泣きそうな表情の光樹に、玲哉が苦笑する。
「ごめん。お仕置きがすぎた」
そう言って、唇を合わせる。光樹が泣きながらしがみついてきた。
「本当に、疑われてると思った」
「なわけないだろ。でも、怒っているのは本当だ」
玲哉の腕の中で、光樹が頷く。
「話は、後でしよう。もう、我慢できない」
「・・・僕も」
玲哉は、光樹からの誘うようなキスに目を細めた。ベッドに腰掛けた玲哉に、光樹は迷いながら跨った。この体勢でするのは初めてなのだ。玲哉は、光樹の耳や鎖骨にキスをしながら指で後ろをほぐす。
「前は光樹がしろよ。手が足りない」
クスクス笑えば、光樹の手が玲哉の性器に伸びる。優しくゆっくり撫でられ、玲哉はいつも以上に興奮した。慣れてない仕草が、たまらなく愛おしい。
やがて、玲哉の指が後ろの蕾に3本挿入された。激しく出し入れすれば、光樹の背中がのけぞる。
「はぁぅ、あっ、あっ、イク・・・っ」
「まだだ。今夜は、まだイカせない」
「玲哉ぁ。早く・・・っ」
普段、光樹はこういう事にはすごく淡白だ。だから、こうしてねだるような仕草は珍しい。玲哉は、ゴムを手早く自身の性器に装着すると一気に光樹の腰を引き下ろした。
「あっ、あぁぁぁぁぁっ。すごい・・・、一気に奥まで・・・っ」
「光樹。陸が起きるぞ」
からかうように言えば、光樹が慌てて口を塞ぐ。声を出せない中で悶える光樹は、最高に色っぽかった。玲哉は、自分を抑える自信がなかった。
(明日のお迎えは、俺だな)
腕の中でグッタリする光樹を抱き締めて、玲哉も達した。
「おはようございます。悟くんのパパ」
朝。玲哉は、陸を連れて保育園まで行った。そこで、悟くんのパパが来るのをジッと待っていた。
「お、おはようございます」
明らかに、悟くんのパパは動揺していた。そそくさと逃げようとする襟首を、玲哉は逃がすまいと掴んだ。
「話、あるんですが」
そして、昨日のカフェへと連れて行った。
光樹の話によると、1週間ぐらい前から悟パパに妙な事を言われているらしい。
「隠し事って、なんですか?」
単刀直入に聞けば、悟パパは動揺を誤魔化すようにコ―ヒ―を一気に飲み干した。
「あんたら、同棲してるんだろ?悟が言っていた。陸くんには2人もパパがいるって」
なるほどと、玲哉は理解した。陸は、物心ついた時から玲哉をもう一人のパパだと思っている。おそらく、保育園でその事を話したのだろう。
「だから、身体の関係を迫ったと?」
言えば、悟パパが硬直する。玲哉は、ふぅと溜め息を吐いた。
そして、周囲には聞こえない声で悟パパに宣戦布告した。
「妙な気を起こすんじゃね―ぞ。今の、しっかり録音しておいたからな。あんたの奥さんにも聞かせてやろうか?」
悟パパは、明らかに動揺していた。おそらく恐妻家なのだろう。
「い、いいのかっ。保育園にあんたらの事を話すぞ」
「好きにすればいい。俺達は構わない」
玲哉がニヤリと笑えば、悟パパは押し黙った。
「話はついたぞ」
帰宅した玲哉が言えば、光樹が安堵した表情を浮かべる。
「困った事があったら言え。なんでも1人で解決しようとする癖、変わんないな」
「ごめん」
甘えるように胸に額を押し付ける姿が、たまらなくかわいい。
「またこんな事があったら、お仕置きだからな」
「れ、玲哉っ」
慌てる光樹を抱き締めて、玲哉はその頬にキスをした。
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