ドジで何もできない使用人は、完璧で美しい執事から溺愛される

すいかちゃん

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第三章

美しい執事は、恋人への愛を隠さない

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「智樹は、俺なんかのどこがいいわけ?」
智樹の腕枕に照れながら、陽太がおずおずと聞く。柔らかな漆黒の髪を撫でていた智樹が、いきなりの質問に眉を寄せる。
「どういう意味だ?」
掠れた声がどこか色っぽくて、陽太は思わずドキッとしてしまった。
小野智樹。平野家の当主である平野聡真に仕える執事で、その完璧な立ち居振る舞いと華やかな容貌は常に羨望の的となっている。特に、亜麻色の瞳は宝石のように美しく、に見つめられた者は誰もが心を奪われる。毎日、その瞳に見つめられている陽太でさえまだ慣れない。
「だって、智樹みたいな綺麗な人が俺のことを、あ、愛してるなんて変だよ。俺なんて、ちんちくりんで、なんにもできなくて、それに、傷だらけなのに」
最後の言葉だけ、かなり小声だった。陽太の身体のあちこちには古い傷がある。かつて、黒川芳太郎という男にオモチャ同然の扱いを受けていた陽太はその事をずっと後ろめたく感じていた。今は浴衣で見えないが、胸や背中、それに内股にはその名残がある。決して、綺麗な身体とは言えない。
智樹は髪を撫でていた指を、そのまま頬や首筋、肩、腕へと滑らせた。そして、浴衣の上から古傷にそっと唇を寄せる。
「お前は、まるで太陽みたいだ」
それが先程の答えなのだと陽太は気付いたが、意味がわからない。
「どういう意味・・・?ん・・・っ」
言いかけた陽太の唇を塞ぎ、智樹がゆっくりと体重をかけてくる。答えにはなっていない気がしたが、それでも陽太は満足感で満たされていた。
「愛してる」
甘い囁きに、陽太はいつも安心した。
「うん」
過去に受けた行為は消えないが、智樹から受けた愛が傷を癒やしてくれた。

ある晴れた昼下り。1台の外国車が、ゆっくりと平野家の前で止まる。スラリとした若い運転手が降りてきて、ドアを丁寧に開けた。
「今日は肌寒いわね」
白いワンピースを身にまとった少女が、ゆっくりと車から出てくる。長く黒い髪を煩わしそうにかきあげ、運転手の方へと顔を向けた。
「保。智樹を呼んできて」
「かしこまりました」
保と呼ばれた運転手は、少女に深々とお辞儀をすると玄関へと向かった。その背中を見つめながら、少女は歯ぎしりをした。
(私の智樹を奪う奴がいるなんて)
少女の名前は平野彩菜。クリッとした大きな瞳と、やや高めの鼻。日本人離れした顔立ちに、抜群のスタイル。18歳にしてはかなり大人びた印象の綾菜には、長年想い続けている人物がいた。
小野智樹。兄である聡真の執事で、彩菜にとっては初恋の人だ。計算されて作られたような美しい容姿に、無駄が一切ない動き。そして、主以外には心を許さない姿勢。その全てが彩菜を夢中にさせた。
だが、そんな綾菜の耳にある噂が流れてきた。それは、智樹がある使用人を特別扱いしているというものだった。たまたま聡真の屋敷を訪れた者が、見かけたらしい。庭先で、智樹と使用人が談笑しているのを。あんな笑顔、見た事がないと興奮気味に話していた。
(智樹がお兄様以外に感情を出すなんて、あり得ないわ。なにかの間違いよ)
そもそも、人嫌いの兄が智樹以外を屋敷に入れたとは思えない。彩菜は、デマだと思いながらも確かめずにはいられなかった。
彩菜が初めて智樹と会ったのは、7歳になったばかりの頃だ。
聡真の執事として現れた彼に、彩菜は一目で恋に落ちたのだ。無表情で言葉も冷たいが、幼い彩菜を1人前のレディとして扱ってくれた。その立ち居振舞いの優雅さは、まるで絵本に出てくる王子様のようでドキドキした。それから、綾菜は何かと理由をつけては総真の屋敷を訪れた。
(今日こそ、私の執事にするわ)
優しい兄の事だ。綾菜が泣いて頼めば、きっと聞いてくれる。綾菜は、フフッと勝ち誇ったような笑みを浮かべた。ふと、微かに庭から声が聞こえてくる。
(智樹の声だわ)
彩菜は満面の笑みを浮かべて庭へと走る。が、その表情は瞬時に凍りついた。
(なに、あれ)
智樹は1人ではなかった。小柄な少年と落ち葉掃除をしている。ヒラヒラと舞い落ちてくる紅葉を指で掴み、そっと少年の髪へと紅葉を飾った。何事か智樹が囁けば、少年が恥ずかしそうに俯く。そして、智樹はそんな少年を愛おしそうに見つめている。優しい眼差しで・・・。
(こんなの、私が知っている智樹じゃない)
彩菜が知っている智樹は、まるで心が氷でできているのかと思うぐらい冷たい眼差しをしていた。どれだけ振り向かせたくても振り向かなかった。そんなところが好きだったのに・・・。
彩菜は、智樹に特別扱いされている少年を睨みつけた。
「彩菜お嬢様っ。こちらでしたかっ」
保の声に、ハッと智樹が振り向く。その瞳からは、一瞬のうちに感情が消えた。
「なんのご用ですか?」
抑揚のない声。彩菜が知っているいつもの智樹だ。
「あなたに会いに来たのよ」
彩菜は、何もなかったようにニッコリと微笑んで見せた。今すぐ目の前の少年の事を聞きたかったが、グッとこらえた。取り乱すなんて醜態、智樹の前ではさらしたくなかったからだ。
智樹が、陽太の方を振り向く。表情は見えなかったが、その声音は驚くぐらい優しい。
「陽太。旦那様にお茶を出してくれないか。戸棚に大福が入っているから、それを茶菓子にしなさい」
「う、うん」
陽太と呼ばれた少年が戸惑いながらも母屋へと走っていく。智樹が陽太を庇うように彩菜の前に立った。
「私に挨拶もしないなんて。どういう躾をしてるの?」
「なぜあなたに挨拶を?陽太は旦那様の使用人です」
智樹がジロッと彩菜を睨む。
「それで?私に話とは?」
智樹の声が一層低くなる。綾菜は、怖気づきそうになる自分を叱咤した。

「あんな智樹。初めて見ました」
聡真に大福2つとお茶を出した陽太は、そのままそこに座り込んだ。智樹は感情が顔に出る方ではないが、その眼差しはいつも優しかった。あんな、冷たい瞳をしている智樹を陽太は知らない。
すると、便箋と共に大福が1つ戻ってきた。

『彩菜は私の末妹だ。昔から智樹に夢中なんだよ。美味しい大福だね。陽太もお食べ』

平野総真。平野家の当主であり、智樹や陽太の主人だ。人嫌いの彼は、滅多に人前に姿を見せない。智樹でさえ、年に数度顔を見る程度だ。
「いただきます」
『蜜月堂』の大福は、ずっしりと重いのに口当たりは軽い。陽太は、大きく口を開けて頬張った。
この屋敷に来てから、陽太は聡真の姿を見たことがない。会話も筆談で行われている。だが、不思議と陽太はこの旦那様が大好きだった。それは、智樹への気持ちとは違う。まるで、父や兄に抱くような、そんな気持ちだった。
「夢中って、その、つまり彩菜さんって人は、智樹のことが好きって事ですか?」
胸の奥がズキッとする。陽太は、初めての痛みに胸を押さえた。

『そうだね。兄の私より智樹が好きなようだ』

『現に、兄である私には挨拶にも来ないだろ?』

便箋の文字に、陽太は焦った。妹に無視をされているなんて、きっと聡真は傷ついているはずだ。
「あ、あのっ。きっと、照れているんですよ。兄妹って、なんか照れるんですよね。俺も、妹とはあまり話しませんでした」
なんとか聡真を励まそうとするものの、うまく言葉が出てこない。すると、障子の向こうから笑い声が聞こえてきた。
(旦那様の、笑い声)
それは、とても澄んだ声だった。想像していた通りの、優しく包み込むような声に陽太の心が暖かくなる。
便箋が、再びフワリと陽太の前に滑り出てきた。文字は震えいていて、明らかに笑っていることがわかった。

『お前は本当にかわいいね。智樹が大切にするはずだ。
私への気遣いなら無用だよ。
私も、智樹もまるで冬のような世界にいたんだ。
陽太。お前は名前の通り、本当に太陽のような存在だね』

聡真も、智樹と同じことを言う。
陽太は、大福を頬張るといつまでもその意味を考えていた。

「率直に言うわ。私の執事になって」
彩菜の言葉に、智樹はまたかと心の中だけで呟いた。外見は大人っぽい彩菜だが、中身はどこか子供っぽい。彼女は、人前であろうとなかろうと、智樹への想いを隠さない。良く言えば素直なのだろうが、悪く言えば人の気持ちを理解していないと言える。なぜ、こんなワガママなだけの少女が平野家にいるのか大いに謎だ。
「お断り致します」
智樹の言葉に、彩菜は頬を膨らませて腕を組む。
「あなたと結婚してもいいと思ってるわ。平野家の一員になれるのよ。あなたにとっても良い話でしょ?」
怒りを通り越し、呆れたとしか言えなかった。智樹は、感情を出さないように気持ちを整えた。ここで彩菜と揉めるのは聡真を不利な立場にさせる。
「私は聡真様の執事です。平野家の一員になりたいわけではありません」
智樹がそのまま去ろうとすると、彩菜の細い指が智樹の袖を掴む。
「あの使用人の子が特別な存在って、本当?」
彩菜の瞳が初めて弱気になった。その指をさりげなく外し、智樹は彩菜の目をじっと見つめた。
「本当です」
智樹は、泣き崩れる彩菜には見向きもせずに歩き出した。嘘泣きであることはわかっていたからだ。
もし、彩菜が純粋に智樹を好きでいてくれたなら、きっと智樹も彼女に対してここまで冷徹にはならなかっただろう。だが、智樹だって気がついている。彼女は本気で恋愛をしているわけではない。まるで、恋に恋をしているような状態だ。智樹が振り向かないから、意地になっているだけなのだ。
「智樹っ」
声がする方を見れば、陽太が駆けてくる。その姿を見るだけで、智樹の心は癒された。
「どうかしたのか?」
陽太の問に、智樹は首を傾げた。
「何がだ?」
陽太の細い腕が、智樹を抱き締める。まるで小さな子供にするように、ポンポンと背中を叩く。
「なんの、真似だ?」
さすがに智樹は驚きを隠せなかった。
「智樹が、なんだか辛そうに見えたから」
智樹は、大きく目を見開いてから口元に笑みを浮かべた。陽太の温もりと匂いに包まれている瞬間が何よりも好きだった。陽太は、智樹の気持ちが穏やかになるまで、ずっと抱き締めていてくれた。

お風呂から上がった陽太は、薄い紺色の浴衣に袖を通した。そして、そのまま智樹の部屋へと向かう。きちんと陽太の部屋は用意してあり、寝具も揃っている。だが、ここのところ陽太は智樹の部屋で寝起きしている。なぜなら、陽太の部屋の方が聡真の部屋に近く、行為の声が聞こえてしまうからだ。
(恥ずかしい)
聡真に聞かれた時のことを思い出し、陽太は耳まで真っ赤になった。長い廊下を歩いて、いつものように智樹の部屋へ入ろうとした瞬間。
「なんであんたがここにいるのよっ」
彩菜の声が廊下に響いた。ビクッと振り返った陽太の前に、浴衣姿の彩菜が立っていた。
「ここは智樹の部屋でしょ?」
彩菜は、敵意を隠そうともせずに陽太へと歩み寄った。そして、陽太の顎を指先でクイッと持ち上げる。
「まさか、智樹を襲おっていうの?」
「は?」
襲うという意味がいまいち陽太にはわからなかった。彩菜が勝ち誇ったように笑う。
「残念ね。今夜智樹と寝るのは私よ」
どこまでも自己中の彩菜は、昼間の智樹の言葉にもめげることはなかった。強引に迫れば、男など簡単だと考えているのだ。
陽太が呆然としていれば、ガラッと音を立てて障子が開く。
「そんな格好で何をしている。身体が冷えるぞ」
智樹は、まるで彩菜などいないかのように陽太の肩を優しく抱き寄せた。そして、そのまま部屋へと促す。さすがの彩菜も感情を隠す事ができなかった。
「待ってよっ。なんでそんな子を部屋にいれるのっ。女の私に恥をかかせるつもり?」
しつこく食い下がろうとする彩菜を、智樹はほんの少しだけ横目で見た。そして、陽太の身体をしっかり抱き締める。
「私は恋人としか布団を共にはしません」
はっきり告げて障子を閉めた。彩菜は、あまりの衝撃に身動きができなかった。
「あんなこと言って、良かったの?」
布団を敷く智樹に陽太が尋ねる。
「問題ない。事実を述べただけだ」
彩菜のような性格は、はっきりと事実を伝えなくては効き目がない。これで諦めてくれるはずだと智樹が笑う。
「それに、本当の事を言っただけだ」
智樹がいつものように陽太の帯に手をかける。さすがに陽太は慌ててその手を押し止めた。
「どうした?」
「さ、さすがに今夜はダメだよ。声とか、聞かれちゃう」
真っ赤になって陽太が拒絶する。いくら関係を知られたからといって、綾菜に行為の声を聞かれるのは抵抗があった。
智樹がクスッと笑う。
「だったら、今夜は陽太が私の身体を好きにしなさい」
「え?」
「お前の声が聞こえなければいいのだろう?」
楽しそうに智樹が目を細める。
「お前の指や舌を感じたい」
陽太の耳元で、智樹が誘うように囁いた。陽太は、誘われるまま智樹と深く口づけた。
陽太は、いくぶん緊張した面持ちで、智樹の帯を解いていく。薄手の浴衣を左右に開くと、男らしく美しい裸体が見える。
だが、どこをどのように触れば智樹が喜んでくれるのかがわからない。戸惑ったような視線を向ければ、智樹が陽太の指を握った。
「こうやって触るんだ」
陽太は、顔を真っ赤にしたまま目を閉じた。だが、指から伝わる智樹の肌の弾力に身体が熱くなる。
「は・・・っ」
初めて聞く智樹の喘ぎ声に、陽太はホッとした。
(感じて、くれてるんだ)
陽太のたどたどしい愛撫に、智樹が切なそうに眉を寄せる。初めて見る智樹の艶っぽい表情に、陽太は夢中になっていった。唇を、ゆっくりと鎖骨や乳首、更に下の方へとずらしていく。
「んっ」
智樹の甘い声を聞きながら、陽太は舌を賢明に動かした。
自分がこんなにも大胆になれるなんて、想像も出来なかった。
「自分で、できるか?」
「う、うん」
陽太は、自分の指で後ろを解した。そして、自ら腰を落としていく。
「んっ、んんっ、はあっ、あっ」
できるだけ声を出さないようにして、陽太は智樹自身を呑み込んでいった。智樹の指が、陽太の身体から帯と浴衣を取り去っていく。
ハラッと浴衣が落ちて、陽太の白い裸体が薄闇に浮かんだ。智樹が陽太の腰を掴み、軽く揺さぶる。それだけで、陽太の全身を快楽が包んだ。
「あっ、んっ、んんっ」
緩やかな快楽が次第に深いものとなり、陽太は気がついたら声を抑えることを忘れていた。感じるままに声を上げ、背中をのけぞらせた。
「ああっ、智樹っ。や・・・っ」
一番弱い部分に智樹の先端が当たった瞬間、陽太は触れられてもいないのにイッた。これまで感じたことがない気持ち良さが陽太を包んだ。
「智樹、好き」
ぐったりと智樹の胸にもたれ掛かった陽太が、うわ言のように呟く。智樹は、その身体を抱き締め目を閉じた。こんなにも愛おしい存在はいないと思いながら。
翌朝。
彩菜は、聡真の部屋の前に座った。智樹と陽太を引き離してもらうために。
「兄様。お願いがございます」
すると、障子が開き便箋が一枚流れてきた。

『これ以上、智樹を困らせるのはやめなさい。わかってるんだろう?智樹は、やっと太陽となる相手を見つけたんだ。お前が本当に智樹を好きなら、2人をそっとしておいてあげなさい』

それは、優しくも残酷な言葉だった。彩菜は、零れそうになる涙をグッとこらえた。
「わかりました。兄様」
せめて、この恋を本物だと彩菜は言いたかった。本気で、智樹を愛していたのだと。
帰り際。彩菜の視線の先では、智樹と陽太が微笑み合っていた。彩菜は、何も言わずに振り向いた。

「取られる?私を?」
陽太の不安に、智樹がプッと吹き出した。
「わ、笑うなっ」
陽太は、ここ数日ずっと不安だった。美しい彩菜と子ザルの要な自分では、まさに月とスッポンだ。智樹が、いつ心変わりしても仕方がないと思っていたのだ。恥ずかしさから背中を向ける陽太を、智樹がそっと抱き締める。言葉よりも、ずっと安心できた。









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