193 / 241
スフィン
スフィンの今後
しおりを挟む
そんなこんなで食事を終え、本格的にこれからの事について話し合う事になった。
「さてっと、スフィンさんはこれからどうするんだい?」
「その魔王とやらを倒す」
「それじゃあ勇者にでもならないとな」
マッサが言うと、そうだとスフィンは思い出しラミッタに言う。
「そう言えば、貴様達は勇者と呼ばれていたな」
「はい、この世界で魔王を倒すため、国に勇者として認定されました」
「勇者か。まぁいい、私はさっさと魔王とやらを倒しに行く」
「待ちなよスフィンさん。魔王はクッソ強いぞ?」
マッサが言うとラミッタが説明を挟む。
「魔王の配下に魔人という存在の者も居るのですが、魔人は私と宿敵の二人がかりでも倒せない程に強い者も居ます」
「本当か!?」
先程マルクエンの強さは身で感じていたスフィン。
悔しいが、それ程までに強いのであれば、今の自分では勝てるか怪しい。
「スフィン将軍が私達と同じ、異世界の勇者としてこの世界に来たのであれば、試練の塔に挑めるかもしれません」
「あぁ!! そうか、そうだな!!」
ラミッタの言葉にマルクエンも同意した。
だが、肝心のスフィンは置いてけぼりを食らっている。
「試練の塔?」
「はい、最上階まで登ると、魔人に対抗する能力を授かれます」
ラミッタが答えると、スフィンは更に尋ねた。
「なるほど。という事は、お前も?」
「はい」
そう言ってラミッタは宙へ浮かぶ。
「なっ!?」
驚いて目を見開くスフィン。
「私は空を飛ぶ能力を手に入れました。宿敵は筋力強化魔法が更に強化され、光の刃を剣から飛ばすことができます」
「そんな力が……」
「さてっと、スフィンさんはこれからどうするんだい?」
「その魔王とやらを倒す」
「それじゃあ勇者にでもならないとな」
マッサが言うと、そうだとスフィンは思い出しラミッタに言う。
「そう言えば、貴様達は勇者と呼ばれていたな」
「はい、この世界で魔王を倒すため、国に勇者として認定されました」
「勇者か。まぁいい、私はさっさと魔王とやらを倒しに行く」
「待ちなよスフィンさん。魔王はクッソ強いぞ?」
マッサが言うとラミッタが説明を挟む。
「魔王の配下に魔人という存在の者も居るのですが、魔人は私と宿敵の二人がかりでも倒せない程に強い者も居ます」
「本当か!?」
先程マルクエンの強さは身で感じていたスフィン。
悔しいが、それ程までに強いのであれば、今の自分では勝てるか怪しい。
「スフィン将軍が私達と同じ、異世界の勇者としてこの世界に来たのであれば、試練の塔に挑めるかもしれません」
「あぁ!! そうか、そうだな!!」
ラミッタの言葉にマルクエンも同意した。
だが、肝心のスフィンは置いてけぼりを食らっている。
「試練の塔?」
「はい、最上階まで登ると、魔人に対抗する能力を授かれます」
ラミッタが答えると、スフィンは更に尋ねた。
「なるほど。という事は、お前も?」
「はい」
そう言ってラミッタは宙へ浮かぶ。
「なっ!?」
驚いて目を見開くスフィン。
「私は空を飛ぶ能力を手に入れました。宿敵は筋力強化魔法が更に強化され、光の刃を剣から飛ばすことができます」
「そんな力が……」
0
お気に入りに追加
44
あなたにおすすめの小説

【一話完結】断罪が予定されている卒業パーティーに欠席したら、みんな死んでしまいました
ツカノ
ファンタジー
とある国の王太子が、卒業パーティーの日に最愛のスワロー・アーチェリー男爵令嬢を虐げた婚約者のロビン・クック公爵令嬢を断罪し婚約破棄をしようとしたが、何故か公爵令嬢は現れない。これでは断罪どころか婚約破棄ができないと王太子が焦り始めた時、招かれざる客が現れる。そして、招かれざる客の登場により、彼らの運命は転がる石のように急転直下し、恐怖が始まったのだった。さて彼らの運命は、如何。

聖女は聞いてしまった
夕景あき
ファンタジー
「道具に心は不要だ」
父である国王に、そう言われて育った聖女。
彼女の周囲には、彼女を心を持つ人間として扱う人は、ほとんどいなくなっていた。
聖女自身も、自分の心の動きを無視して、聖女という治癒道具になりきり何も考えず、言われた事をただやり、ただ生きているだけの日々を過ごしていた。
そんな日々が10年過ぎた後、勇者と賢者と魔法使いと共に聖女は魔王討伐の旅に出ることになる。
旅の中で心をとり戻し、勇者に恋をする聖女。
しかし、勇者の本音を聞いてしまった聖女は絶望するのだった·····。
ネガティブ思考系聖女の恋愛ストーリー!
※ハッピーエンドなので、安心してお読みください!

原産地が同じでも結果が違ったお話
よもぎ
ファンタジー
とある国の貴族が通うための学園で、女生徒一人と男子生徒十数人がとある罪により捕縛されることとなった。女生徒は何の罪かも分からず牢で悶々と過ごしていたが、そこにさる貴族家の夫人が訪ねてきて……。
視点が途中で切り替わります。基本的に一人称視点で話が進みます。

【完結】拾ったおじさんが何やら普通ではありませんでした…
三園 七詩
ファンタジー
カノンは祖母と食堂を切り盛りする普通の女の子…そんなカノンがいつものように店を閉めようとすると…物音が…そこには倒れている人が…拾った人はおじさんだった…それもかなりのイケおじだった!
次の話(グレイ視点)にて完結になります。
お読みいただきありがとうございました。


聖女が降臨した日が、運命の分かれ目でした
猫乃真鶴
ファンタジー
女神に供物と祈りを捧げ、豊穣を願う祭事の最中、聖女が降臨した。
聖女とは女神の力が顕現した存在。居るだけで豊穣が約束されるのだとそう言われている。
思ってもみない奇跡に一同が驚愕する中、第一王子のロイドだけはただ一人、皆とは違った視線を聖女に向けていた。
彼の婚約者であるレイアだけがそれに気付いた。
それが良いことなのかどうなのか、レイアには分からない。
けれども、なにかが胸の内に燻っている。
聖女が降臨したその日、それが大きくなったのだった。
※このお話は、小説家になろう様にも掲載しています

もしかして寝てる間にざまぁしました?
ぴぴみ
ファンタジー
令嬢アリアは気が弱く、何をされても言い返せない。
内気な性格が邪魔をして本来の能力を活かせていなかった。
しかし、ある時から状況は一変する。彼女を馬鹿にし嘲笑っていた人間が怯えたように見てくるのだ。
私、寝てる間に何かしました?

凡人がおまけ召喚されてしまった件
根鳥 泰造
ファンタジー
勇者召喚に巻き込まれて、異世界にきてしまった祐介。最初は勇者の様に大切に扱われていたが、ごく普通の才能しかないので、冷遇されるようになり、ついには王宮から追い出される。
仕方なく冒険者登録することにしたが、この世界では希少なヒーラー適正を持っていた。一年掛けて治癒魔法を習得し、治癒剣士となると、引く手あまたに。しかも、彼は『強欲』という大罪スキルを持っていて、倒した敵のスキルを自分のものにできるのだ。
それらのお蔭で、才能は凡人でも、数多のスキルで能力を補い、熟練度は飛びぬけ、高難度クエストも熟せる有名冒険者となる。そして、裏では気配消去や不可視化スキルを活かして、暗殺という裏の仕事も始めた。
異世界に来て八年後、その暗殺依頼で、召喚勇者の暗殺を受けたのだが、それは祐介を捕まえるための罠だった。祐介が暗殺者になっていると知った勇者が、改心させよう企てたもので、その後は勇者一行に加わり、魔王討伐の旅に同行することに。
最初は脅され渋々同行していた祐介も、勇者や仲間の思いをしり、どんどん勇者が好きになり、勇者から告白までされる。
だが、魔王を討伐を成し遂げるも、魔王戦で勇者は祐介を庇い、障害者になる。
祐介は、勇者の嘘で、病院を作り、医師の道を歩みだすのだった。
ユーザ登録のメリット
- 毎日¥0対象作品が毎日1話無料!
- お気に入り登録で最新話を見逃さない!
- しおり機能で小説の続きが読みやすい!
1~3分で完了!
無料でユーザ登録する
すでにユーザの方はログイン
閉じる